映画『パトリオット・ゲーム』の概要:ハリソン・フォードが主演を務める、主人公ジャック・ライアンシリーズの第2弾。CIAを辞職し大学教授となっていたジャックは、訪れていたイギリス、ロンドンで偶然テロリストから王室を助け出す。だが、テロリストの1人を射殺したことで恨みを買い、復讐の的にされることに。ジャックと、アイルランドテロリストとの戦いが始まる。
映画『パトリオット・ゲーム』の作品情報
上映時間:117分
ジャンル:アクション
監督:フィリップ・ノイス
キャスト:ハリソン・フォード、アン・アーチャー、パトリック・バーギン、ショーン・ビーン etc
映画『パトリオット・ゲーム』の登場人物(キャスト)
- ジャック・ライアン(ハリソン・フォード)
- 元CIA分析官。現在は辞職して、イギリスのアメリカ軍海軍学校で歴史学について教鞭を執る。
- キャサリン・ライアン(アン・アーチャー)
- ジャックの妻でサリーの母親。眼科医の仕事をしている。
- サリー・ライアン(ソーラ・バーチ)
- ジャックの娘。イギリスの幼稚園に通っている。テロリストの襲撃に遭い、脾臓を摘出した。
- ジェームズ・グリーア提督(ジェームズ・アール・ジョーンズ)
- CIA副長官。ジャックの元上司。
- ショーン・ミラー(ショーン・ビーン)
- IRAのテロリスト。王室襲撃時にジャックに弟を殺され復讐を誓う。
- ケビン・オドンネル(パトリック・バーキン)
- IRAテロリストのリーダー的存在。ショーンと彼の弟を昔からよく知り、捕まったショーンを脱獄させる。ジャックへの復讐は忘れろとショーンに説き続けた。
- ホームズ卿(ジェームズ・フォックス)
- イギリス王室のメンバー。IRAテロリストの標的となる。
- ロビー(サミュエル・L・ジャクソン)
- ジャックが歴史学を教えている海軍学校の少佐。
映画『パトリオット・ゲーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パトリオット・ゲーム』のあらすじ【起】
ジャック・ライアン一家は、ジャックの仕事でイギリスのロンドンへ来ていた。アメリカ海軍大学でスピーチを終えると、広場まで迎えに来てくれていた妻キャサリンと娘のサリーに笑顔で手を振り、駆け寄っていく。ところが、突然目の前で車が爆発。覆面を被ったテロリストが銃を手にイギリス王室を襲っていた。
ジャックは無我夢中でテロリストに対峙する。1人から銃を奪い取り、射殺。駆けつけてきた警備隊員たちによって、もう1人を捕らえることに成功。
捕まったテロリスト、ショーン・ミラーは法廷でジャックに怒りと憎しみをぶつける。ジャックが射殺したのは、17歳になるショーンの弟パティだった。正当防衛が認められたジャックに、ショーンは怒号を浴びせる。そしてジャックは、イギリス王室メンバーを助けた功績が認められ、女王陛下から騎士(ナイト)の称号を賜る。
ショーンを別の刑務所へ移送中、昔からショーンをよく知るケビンが護送車を襲撃。職員を人質に取り、ショーンを脱獄させた。そして、そのまま2人はIRA(アイルランド共和軍)分派の基地がある北アフリカへ船で密入国する。
映画『パトリオット・ゲーム』のあらすじ【承】
ショーンが脱獄した事件を、元部下だったジャックに伝えに来たCIAグリーア提督。事件解決のためにCIAに戻れと誘うグリーアの申し出をジャックは断った。
アメリカ軍海軍兵学校で歴史学の講義を終えたジャックは、帰宅への道すがら尾行されていることに気付く。尾行を撃退したジャックの脳裏には、法廷で復讐の炎を燃やし怒りを露わにしていたショーン。急いでキャサリンに連絡を取り、すぐに警察へ行くよう伝える。
キャサリンは就業後、幼稚園へサリーを迎えに行き、ハイウェイで帰路についていた。ジャックからの連絡を受け、訳も分からぬまま警察へ向かおうとする。だが、視界の端でショーンの姿を捉え、危機を察知する。ショーンはキャサリンの車に横付けすると、マシンガンを連射。激しい破裂音と、ガラスが割れる衝撃でハンドルを取られ、2人を乗せた車は勢いのまま分離帯に激突した。
ドクターヘリで病院へ移送されたキャサリンとサリーは、すぐに処置を施される。妊娠をしていたキャサリンとお腹の子供は無事が認められるも、サリーは手術の結果脾臓を摘出。集中治療室で眠る娘をガラス越しに見て、ジャックの目から涙がこぼれる。ジャックの中に、激しい怒りが込み上げていた。
映画『パトリオット・ゲーム』のあらすじ【転】
翌日、医師からサリーの無事を知らされると、ジャックは1人ある場所へ向かう。中央情報局、通称CIA。ジャックはグリーア提督の口添えもあって、情報分析官への復職を果たした。早速偵察用衛星の画像を洗い、ジャックはショーンがケビンと共に北アフリカにいるであろうことを突き止める。
更にジャックは、IRAがよく集まるというバーに赴き、幹部のオニールにショーンやケビンの情報を求める。仲間を売ることはしないときっぱり断られるが、ショーンらが自分の娘をどういう目に遭わせたのか怒りのままに言葉をぶつけると、オニールはIRAメンバーでイギリス人女性アネットの情報を提供する。
更にアネットと繋がりのある本屋のデニス・クーリーを張り込み、北アフリカの基地を特定。特殊部隊を出動させ、深夜の内に奇襲をかけると、すぐに基地を壊滅させた。
衛星のライブ映像を見ていたグリーア提督やCIAメンバーは、事件解決だと安堵する。だが、ジャックだけはただじっと腑に落ちない表情を浮かべたままだった。
映画『パトリオット・ゲーム』の結末・ラスト(ネタバレ)
サリーの退院日、ライアン家ではサリーの退院祝いと、ジャックの叙勲式が行われようとしていた。イギリス王家のホームズ卿や秘書ワトキンスらも招待し、海軍学校少佐のロビー夫妻も同席し食事を共にする。
夜になると、祝いの日には似合わず雷が鳴りだす。食後のコーヒーを楽しんでいる最中に、ライアン家は停電。しかし、ジャックは停電が自然災害ではなく人為的なものだと確信すると、家に招いた客の中からワトキンスがIRAの手先だということを突き止める。
ホームズ卿を地下に避難させたところで、暗視スコープを装着したケビンやショーンらが家内に侵入。ジャックは、ショーンらの目を盗みながらキャサリンとサリーを連れて屋根裏部屋から外へ脱出、地下にいたロビーやホームズ卿も一緒に家の外へ避難した。
ひどい嵐の中、ショーンたちが乗ってきたボードにジャック1人乗りこむと沖へ船を出した。ケビンたちも別のボートで追いかけるが、ボートに乗っているのがジャックただ1人だと知ると、ホームズ卿を探すためボートを岸へ戻すようにショーンに命令する。しかし、復讐を志しているショーンはケビンの言うことを無視、挙句にはケビンや他の仲間を銃で撃ち殺してしまう。
ジャックに向かって銃を乱射し、船の速度が落ちたところでショーンはジャックの船に飛び移る。船上で激しい肉弾戦が繰り広げられ、ついにジャックはショーンを返り討ちにする。船は沖で爆発し、間一髪で海に飛び込み難を逃れたジャックを、レスキューが救助する。
ライアン家に再び日常が訪れる。朝食の用意をしているところで、一本の電話が鳴る。キャサリンのお腹にいる胎児についての経過報告だった。電話口で様子を聞いているキャサリンは、ジャックに男か女か知りたいかと問いかけた。サリーと顔を見合わせ、狼狽えるジャック。そして頷き、聞こうと返事をした。
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