映画『サマーウォーズ』の概要:「おおかみこどもの雨と雪」、「バケモノの子」で有名な細田守監督の代表作。現代世界で問題とされている人工知能を題材とし、少年少女の精神的な成長を描いた名作。
映画『サマーウォーズ』の作品情報
上映時間:114分
ジャンル:ヒューマンドラマ、SF、アニメ
監督:細田守
キャスト:神木隆之介、桜庭ななみ、谷村美月、斎藤歩 etc
映画『サマーウォーズ』の登場人物(キャスト)
- 小磯健二(神木隆之介)
- 数学が得意という特技以外は至って平凡な高校生。憧れの先輩、夏希に声をかけられ彼女の実家でバイトをする事になる。
- 篠原夏希(桜庭ななみ)
- 健二の先輩。曽祖母の誕生日会に婚約者を連れて行く事となり、健二を仮の婚約者として起用する。
- 陣内栄(富司純子)
- 篠原家を取りまとめる、夏希の曽祖母。人の為になる事を、という言葉を大事にしている。
- 陣内侘助(斉藤歩)
- 夏希が密かに心惹かれている男性。ラブマシーンの制作に関わった人物。
映画『サマーウォーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『サマーウォーズ』のあらすじ【起】
小磯健二はかつて数学オリンピックで、あと一歩で優勝というところまで迫った過去がある程の数学オタクです。しかし反対にその時優勝を逃してからというもの、どこか自分に自信をもてない性格になってしまいました。その特技以外は至って普通の高校生である小磯には篠原夏希という憧れの先輩がいました。そしてある日、その夏希から声をかけられた健二は舞い上がります。
さらに、健二は夏希にとあるバイトに誘われるのでした。しかしこのバイトというのがかなり突飛な内容で、夏希の婚約者のふりをして彼女の家族に会いにいく、というものでした。夏希の家は地元でも有名な歴史のある家で、夏希は曾祖母の誕生日会に相手を連れて来いと言われていたのでした。
半ば騙されて連れてこられた健二でしたが、夏希の家族の暖かい歓迎を受けてそのバイトを楽しみつつありました。その夜、突然健二の携帯に謎の数字の羅列が送られて来ました。数学が得意であると自負している健二は、その知識欲に飲まれその数字を解読、謎の相手に答えを送るのでした。
映画『サマーウォーズ』のあらすじ【承】
満足感に浸りながら眠りについたものの、翌日起きてニュースを見た健二は愕然とします。ニュースでは昨日健二だけでなく多くの国民に同じ数字の羅列が届いた事を知らせていました。そして何とその数字の羅列はインターネット上に存在する仮想世界、OZの管理者用のパスワードを暗号化したものだったのです。
OZでは様々な現実世界とリンクしサービスを管理しており、納税や行政など、人々の個人情報を多く保持しています。健二がそのOZの管理者パスワードを解読し差出人に渡してしまったという事は、メールの差出人にそのアカウントに登録されている情報を全て渡してしまったという事に等しいのです。
さらに、そのメールの差出人は人間ではありませんでした。ラブマシーンという人口知能が突如暴走し、この一連の事件を引き起こしたのです。意思を持ったラブマシーンは手に入れた管理者パスワードでOZを乗っ取り、その情報やシステムを利用し現実世界に次々と影響を及ぼしていきます。
映画『サマーウォーズ』のあらすじ【転】
人類はラブマシーンの暴走を阻止するべく総力を挙げ、一時的にラブマシーンを取りおさえる事に成功します。しかし圧倒的な頭脳に意思を持ち合わせてしまった人工知能は人間の手を逃れ、ラブマシーンはOZに登録していた多くの人々のアカウントを乗っ取ってしまいます。更に、ラブマシーンの企みが明らかになりました。
ラブマシーンは奪ったアカウントを利用し、小惑星探査機である「あらわし」を核施設に落とし未曾有の大災害を引き起こそうとしていたのでした。対策を練ろうにも、核施設は世界に500以上も存在し、ラブマシーンがどこを狙っているのか全く見当もつきません。
まさしく地球の危機、そんな中立ち上がったのが篠原家の人々です。篠原家には警察官や消防士といった正義感の強い人物ばかりが集まっており、曾祖母の指揮のもとラブマシーンに最後の戦いを挑むのでした。ラブマシーンがゲーム好きな性格である事を利用し、篠原家と健二は花札や格闘ゲームなど、様々なゲームでラブマシーンと戦いを繰り広げます。
映画『サマーウォーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
人工知能とのレベルの高い勝負を制し続けた一同は、その勝負の報酬として、ラブマシーンに捕らえられていた人々のアカウントの殆どを解放する事に成功します。しかし、憤慨したラブマシーンは元々核施設に落とす予定であった「あらわし」を、何と篠原家の真上に落とす事を画策するのでした。
そしてその墜落までもう時間がありません。絶体絶命と思われた一同でしたが、そこで健二が立ちはだかります。健二は持ち前の頭脳をフル回転させ、何と「あらわし」の落下地点を修正する事に成功するのでした。「あらわし」は篠原家の庭に墜落、直撃を避けた一同は九死に一生を得ます。
そして弱体化したラブマシーンはとうとう捕らえられ、この今までに前例のない大事件は何とか終焉を迎えるのでした。そして本来その場限りの仮の婚約者として連れてこられた健二と夏希の仲は急接近、本当の恋に芽生えるのでした。そんな2人を温かく篠原家の人々が見守りながら、ストーリーは幕を閉じます。
映画『サマーウォーズ』の感想・評価・レビュー
さすが細田守監督の映画だ。人と人の繋がりや関わり合いが強く描かれていて、毎度のこと感動してしまう。
この映画は夏の風物詩と言えそうだ。主人公の健二や夏希、夏希の家族が一致団結して人工知能の暴走から世界を救う話であるが、人工知能OZの設定などとても先見的だと思った。また、何といっても夏希の家族のやり取りはどのシーンもお気に入りだ。あんな家族は騒がしいがどこか羨ましい。
今年の夏もまた観れることを期待しよう。(女性 20代)
近未来を見せられたようなOZシステムでしたが、やはり細田守監督は人間同士の関わりを描くのが最高ですね。おばあちゃんが手帳やハガキを出してあちこちに電話するシーンが大好きです。便利なものが使えなくなった時、できることを全力でやる。と教えてくれているようでした。仮想世界でゲームの対戦になって負けかけた時に「僕のアカウントを使ってください」と呼び掛けてくれたドイツの男の子のアバターも、「微力だけど」という感じが出ていて好きです。(女性 40代)
細田守監督の代表作の一つとして数えられる本作品。
夏のロードショーの定番となっている。
大家族が+1名が一丸となって、ラブマシーンという人工知能に立ち向かう、家族愛とピュアな恋愛ドラマが盛り込まれているストーリー。
サマーウォーズの世界では、現代のネットにおけるサービスがもっと人の生活に入り込んでおり、だからこそ逆にそのシステムが崩れた時の危険性は測り知れないというこの先の文化に向けたメッセージ性も感じる。
とはいえ、この作品で楽しむべきは何より、家族の絆と甘酸っぱいような恋の部分だろう。見終わった後のなんとも言えない気持ちの良さは、細田監督作品ならではである。(男性 30代)
見ていて爽快感を感じる上に、温かさまで感じる映画。
まだまだ、デジタルとアナログの狭間を描いていていると思う。OZのようなデジタルが発展した世界は、それが当たり前になっているけれど、結局人の熱さだとか、昔からあるものが人を変える、という気持ちにしてくれる映画。
アナログ部分を担う普通じゃない陣内家に憧れを感じる部分と、その大家族に巻き込まれた(巻き込んだ)健二くんと彼らの団結力の化学反応に気持ち良さを感じるからで、田舎賛歌な部分もある。もう一度この家族に会いたい、と思うからこそ何度も見てしまう。(女性 30代)
あっという間に映画に引き込まれ、テンポがよいのであっという間に観終わってしまう感覚です。
何を観てもすぐに飽きてしまう小学生の息子が全く飽きずに最後まで観ていました。
家族みんなで観られる映画の決定版といえるでしょう。
細田守監督にはまたこのような作品を撮って欲しいと切に願います。
思春期になっても神木隆之介くんはしばらく二枚目を演じてたけど、その違和感はこの作品でなくなりました、主人公の健二は神木隆之介くんにピッタリ。
「桐島部活やめるってよ」の神木隆之介くんも同じく最高でしたが。(女性 40代)
夏になると必ず観たくなるのがこの作品だ。細田守作品は家族とのつながりを特に丁寧に描いている印象があるが、サマーウォーズは家族のつながりが親族まで広がっている。OZのデザインも非常に良く、世界観のポップさ、アバターの種類の多さ等、とにかく圧巻だった。
家族という典型的な小さなコミュニティと、インターネットという大きなコミュニティとの比較。家族同士の問題、インターネットにおける問題。様々なことが描かれ、考えさせられる作品だった。
観れば家族とのつながりを再確認できるため、ぜひ夏休みに家族で観てほしい映画だ。(女性 20代)
最高の夏の作品。個人的にはこの作品を観たことのない人などいるのだろうか、というくらいの名作品だ。
この作品を観たからには、いざという時のばあちゃんの言葉の強さを忘れてはならない。そしてインターネットのそこまで普及していないいわゆるガラケーの時代の作品なのに、今の令和時代にも通ずる大切なことをたくさん教えられる。
「いちばんいけないことはおなかがすいていることと、独りでいることだから」今の時代こそ上映当時よりも響いてくる言葉だ。(女性 20代)
ネット、デジタルの世界を描きながら、同時に古き良き家族の絆も描かれている。
ネットが切っても切り離せない世界になっている昨今、「仮想空間OZ」は実際に近々存在するようになってもおかしくないし、ネットの乗っ取りなどは誰もが被害に遭いそうで身近だ。数十年前の作品なのに、細田監督の先見の明に驚かされる。
キャラクター達がまるで存在するように生き生きを動くし、特に栄おばあちゃんが魅力的だ。ラストの盛り上がりも見事。夏になると見たくなる作品だ。(男性 30代)
この映画を観ると“夏だなぁ”と感じるくらいには夏によくテレビで見かける作品。
何度も観たことがある筈なのについつい観てしまう面白さがあるし、何度観てもクライマックスでドイツの男の子がアカウントを託すシーンには鳥肌が立つ。
映像、音楽、ストーリーはもちろん、初見では到底把握しきれない程のキャラクターの多さとその作り込みは見事で、何度観ても飽きずに楽しめるのはそのせいもあると思う。観る度に新たな発見があるので面白い。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー
毎年お盆休みに親戚一同が集まるように、夏になると見たくなる映画。自然いっぱいでどこか懐かしい田舎の雰囲気と未来感満載の仮想世界のギャップがまた良かった。展開はどこか無理やりな部分もあるが、親戚同士が集まってわいわいする姿は見ていて楽しかったし、仮想世界のアバターたちや世界観、仮想世界ならではのバトルシーンはカッコよくて興奮した。現実世界でも仮想世界でも、人とのつながりが大切なんだということをおばあちゃんに教えられた。家族と一緒に見たい作品だ。
細田守監督作品が大好きな私。アニメなのにリアルで細かい部分にまでこだわっているのがとにかく好きです。車好きな私の目線でオススメしたいのは、リアルなRX-7が登場するところでしょう。メーターの部分が一瞬写りますが、中までしっかりRX-7です。しかし、今作に登場するRX-7 FD3Sは3型と6型を組みあわせたような作りになっているので、それを知っていて細かく描いたであろうこのデザインはマニアにはたまらないでしょう。
夏休みになると絶対に見たくなる今作。金曜ロードショーで何度も放送していますが、何度見ても面白くて大人も子供も楽しめる作品でしょう。
初めて見たとき、インターネットの仮想世界の映像があまりにも綺麗で衝撃を受けた。その一方で、陣内家が暮らす場所が緑豊かで、懐かしい気持ちになった。陣内家の人々は騒がしくて暑苦しいのだが、根は良い人達ばかりなのが伝わってきてほっこりした気持ちになった。ラブマシーンとの激しい戦いを繰り広げる小磯健二と、健二を応援する陣内家の人々の一体感がとても熱くて良かった。子供だけでなく大人が見ても楽しめる作品。
夏になると無性に見たくなる作品です。OZというバーチャル世界のシステムが暴走し現実世界に影響が出てきてしまうという、現代のネットシステムが進化するほど便利になっていく世の中、その先にある危険性を示唆しているのと共に家族や人と人の繋がりの大切さ、ハイテク世界と日本の古き良き田舎の風景との対比がとても面白く、メッセージ性に富んだ作品でとても面白かったです。そして田舎の風景や親せきたちが集まってワイワイしているのを見ると、田舎に帰りたくなります。大きな雲に、広く大きい夏の空の絵がとても印象的でした。
仮想空間というデジタルなシーンと、田舎風景というアナログなシーンの対比が目に鮮やかな作品。なにより皆大好き「夏休み」のお話。突っ込みどころ満載だけど「夏休み」の雰囲気に浸れるだけで自分にとっては価値ある一本。
とにかく舞台の家が良い。夏でもエアコンを使うことなく戸を開け放して過ごせる家。蒸し暑い都会の夏を過ごす者からしたら、それは最高の現実逃避先だ。そして現実逃避させてくれる映画こそ、楽しい映画だ。
夏と言えばこの作品。のどかな篠原家を舞台に、夏らしい爽やかな景色の中で人工知能との壮絶な戦いが繰り広げられていく。いまいちパッとしなかった健二が、周りの人の協力を得ながらも、自分の能力を最大限引き出してラブマシーンに勝利するシーンは、最高の高揚感と爽快感を味わえる。
作中の「よろしくお願いしまぁぁぁぁす!」は公開当時、大流行した台詞で、今も定番の名台詞として人々の心に残っているだろう。
ヒット作を次々と世に送り出している細田守監督の作品。少しオタクっぽい感じも否めませんが、細田作品の中でも特に人気のある作品ではないでしょうか。キャラクターデザインも新世紀エヴァンゲリオンで有名な貞元さんなので制作陣が豪華だなという印象です。現代よりもさらにインターネットが高度な進化を遂げている世界観ですが、人間同士の繋がりがいかに大切なのかを教えてくれる作品です。舞台となっている長野県上田市の風景が日本の古き良き田舎という感じで、どこか懐かしい気持ちになります。
本作を初めて観た時、”先祖を大事にしたい”という気持ちになった。
夏、田舎、大家族、花札といった古き良き日本のモチーフと、バーチャルシステムやインターネットという最先端技術の混合が絶妙。
特に、おばあちゃんが沢山のメモや電話帳をもとに電話を掛けるシーンが印象深い。
おばあちゃんの台詞も意味深くて心に残る。
すべてはネット上で進行されていくけれど、結局は人と人との繋がりで物事が成り立っていくのだ。様々なことを示唆している作品だと思う。
最初の流れで、設定は普通にありそうな感じだった。しかし、数学が得意な健二がOZのパスワードを解いた(最後だけ間違っていたが)ところから壮大な感じになっていく。
人工知能であるラブマシーンが暴走し、生活に支障が出てくるだけならまだしも、人類生存の危機にまで発展してしまうことになったのだ。
ウォーという名前がついているものの、比較的ほのぼのしたものかと思っていたので、予想外だった。意外性とキャラデザインの可愛さに癒されつつ楽しめる映画だと思う。
また、ガラケーとインターネットの進んだ世界であるOZとのアベコベ感も面白い。
夏休みと言えばこの作品を思い浮かべる方も多いことでしょう。普段あまりアニメを観ないのですが、何気なく観始めたらのめり込んでいました。主人公の頭の良さが羨ましいです。数学出来るようになりたいな、と改めて思いました。
ネット世界の表現の仕方が驚くほど斬新かつ先進的で、これに影響を受けた製作者も多いのではないでしょうか。この中に花札を入れてくるのも面白い展開でした。
家族でスイカを食べながら観たい映画です。
思わずのめり込んでしまうほど世界観が魅力的な作品。
色鮮やかなデザインや、個性豊かな可愛いアバターがこの映画の世界観を作り出している。現実世界での映像も美しい。田舎の風景や、祖母の家など、とても柔らかくリアルに描かれていて、親近感が湧く。
それにしても神木隆之介は本当に上手い。主人公の声には全く違和感を感じなかった。彼以外では感じ方が違う作品になっていたかもしれない。
仮想空間で敵と戦う展開や家族の絆の描かれ方がとても新鮮で、個人的に大好きな作品である。
OZ というバーチャル世界はすばらしいシステムである。現在、インターネットが普及し、ネットショッピングやスカイプなど、インターネットがない時代に比べて飛躍的に便利になっています。しかし、いまの状況は1つ1つのシステムが連携しているのではなく、個々のビジネスとして存在していると言えます。
OZ はそれぞれのシステムを統合した1つの世界であり、その魅力はアバターという自分の身代わりがその世界で生きていることです。アバターが代わりとなって、納税などの公的な手続きや貿易取引も可能であり、我々が現実世界で手を煩わせている作業を簡略化しています。
ただし、こういうシステムを構築する際に問題となるのは、本作品でも物語の核を握る、ハッキングです。複雑なシステムになればなるほど、安全性を保つことは難しくなります。つまり、「サイバー攻撃」に対する対策が十分にないといけません。
現在、日本の独立行政法人情報通信研究機構が”DAEDALUS”(ダイダロス)というシステムを構築しました。これは、組織のネットワークにおいてサイバー攻撃を検知し迅速に対応するものです。
このように安全性を保つシステムの技術が向上していけば、”リアルOZ世界”も実現可能なのでしょう。我々、一般市民としては早くより便利な世界になって欲しいものですね。
「ムコ殿」(2001)や「Dr.コトー診療所」(2003)で子役俳優として一躍有名になった神木隆之介くん。
神木くんは俳優としてだけでなく、声優としても幼い頃から活躍していました。
「千と千尋の神隠し」(2001)では ”坊” の声を、「ハウルの動く城」(2004)では “マルクル” の声を担当しています。知っていましたか?
その後も、「借りぐらしのアリエッティ」(2010)や「とある飛行士への追憶」(2011)などなど、現在でもマルチに活躍しています。
神木くんの穏やかでツヤのあるゆったりした声は、ちょっと自信なさげな男子や草食系男子の声にぴったりです!
全部の作品を聞けば、神木くんの声変わりがわかりますよ!
細田守監督らしいソフトな描写タッチと美しい映像技術であった。本作品で最も注目すべきは OZ世界 のデザインであろう。
CGを駆使して作られたこのデザイン。全体的な印象として、動物をモチーフにしたキャラクターのようなアバターやポップで鮮やかな色合いを使っていることで、明るく可愛らしい世界になっている。この世界に中央にいるのは、ネコのような顔とその頭の上に羽の生えた生き物のようなものが乗っている、なんとも奇妙なタワーである。
劇中ではオープニングからこの世界が当然のように出てくるので、一瞬「何の映画見てるんだっけ??」と思ってしまう。あっという間に過ぎていくシーンをコマ送りにしてみると、意外なところにひっそりアバターが居たり、細かいこだわりが見えてきますよ!