映画『バレッツ』の概要:マフィアのボスだったシャルリは足を洗い、家族と共に平穏に過ごしていた。だがある日、覆面を着けた男達に襲われ、22発もの銃弾を浴びてしまう。病院で治療を受けたシャルリは、奇跡的に回復し復活を遂げた。
映画『バレッツ』の作品情報
上映時間:115分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:リシャール・ベリ
キャスト:ジャン・レノ、カド・メラッド、ジャン=ピエール・ダルッサン、マリナ・フォイス etc
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映画『バレッツ』の登場人物(キャスト)
- シャルリ・マッティ(ジャン・レノ)
- 57歳。元マフィアのボスで、マルセイユのドンと呼ばれていた。元娼婦のクリステル・コラロフと結婚した後、マフィアの世界から足を洗う。クリステルとの間に息子(アナトール)が1人おり、前妻との間に娘(エヴァ)が1人いる。襲撃され22発の弾丸を浴びるが、生還を果たす。
- トニー・ザッキア(カド・メラッド)
- シャルリの幼馴染。マフィアのボス。癇癪持ち。シャルリとの約束を破り麻薬の売買に手を出したため、シャルリを始末しようと動き出す。
- マルティン(ジャン=ピエール・ダルッサン)
- シャルリの弁護士。シャルリの前妻と結婚し、エヴァと一緒に暮らしている。妻は重病で、自宅で療養している。
- マリー・ゴールドマン(マリナ・フォイス)
- 刑事。夫も刑事だったが、トニーに殺され殉職している。夫を失った悲しみを癒すため、酒に溺れる。息子が1人いる。
映画『バレッツ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バレッツ』のあらすじ【起】
シャルリ・マッティは息子のアナトールと共に出かけていた。シャルリが車を止めに行っている間、アナトールは道路で行われていた大道芸を見に行った。車を降りてアナトールの元に行こうとするが、覆面を着けた男達に襲われてしまう。シャルリは銃弾を浴び、倒れ込んだ。幼いアナトールは、中々来ない父を思いながら立ち竦んだ。
元マルセイユのドンであるシャルリが撃たれ、病院に搬送されたことはニュースで報道された。3年前、シャルリはクラブやホテルを幼馴染のトニー・ザッキアやオレリオ・ランポリに譲渡し、マフィアの世界から退いて妻子と暮らしていた。マリー・ゴールドマン刑事はマスコミの対応に追われながら、今回の件を調査していた。
マリーは2番目の妻を巡る事件で、10年前に1度だけシャルリと会ったことがあった。1度目の妻は娘のエヴァを産んだ後、シャルリの弁護士(マルティン)と再婚していた。2番目の妻は元娼婦のクリステル・コラロフ。シャルリが仕事と麻薬を止めさせ子供を産ませたため、クリステルのヒモのピスタチオが激怒して騒動になっていた。
シャルリが目を覚ましたため、マリーは事情聴取を行った。だが、シャルリは協力してくれず、何も話そうとはしなかった。その日の夜、マリーは幼い息子を寝かしつけていた。夫は殉職しており、息子はまだ死というものを理解できないほど幼かった。マリーは涙を浮かべながら、父親が遠くから見守ってくれていることを話して聞かせた。
映画『バレッツ』のあらすじ【承】
シャルリは再び何者かに襲われるが、病室を移っていたため事なきを得る。友人のトニーはシャルリを見舞い、監視カメラやマイクが設置されていることをこっそり教えた。監視していたのは、マリー達警察だった。シャルリは殺されることを恐れ、麻酔を拒否していた。しかも、銃を隠し持っていた。医師からその話を聞いたマリーは唖然とした。
マリーの家に無言電話が掛かってきており、発着信元を調べていた。すると、刑務所から掛けられていることが分かった。マリーはシャルリ襲撃の容疑者の1人としてピスタチオに話を聞くが、ピスタチオはマリーの話を躱し、真面に対話しようとしなかった。
シャルリを撃ったと吹聴している男が現れた。シャルリの仲間はその男を拷問し、マリーの追跡を躱してシャルリを病院から連れ出した。シャルリは泣きじゃくる男を宥め、とりあえず話を聞くことにした。男はトニーのバーで働いていることを話した。男は襲撃に加わっていなかったが、仲間が襲撃に向かうのを目撃していた。トニーはシャルリに麻薬には手を出さないと約束したのだが、儲けの高い麻薬に手を出したかったため、シャルリを殺そうとしていた。
シャルリは家族とマフィアの世界から手を引くことを約束したため、トニー達を襲うつもりはなかった。シャルリの仲間は不満を抱くが、シャルリは頑なにその考えを変えなかった。シャルリを撃ったと吹聴していた男も、解放されることになった。
映画『バレッツ』のあらすじ【転】
トニーの仲間はシャルリの仲間のカリムを拷問した後殺害し、シャルリの家にカリムの指を送りつけた。シャルリはカリムの家族が嘆き悲しむ姿を見て、怒りを募らせる。クリステルはそんな夫の姿を見て、不安を覚える。シャルリはエヴァ達をマルセイユから逃がすよう、仲間に指示を出した。
トニーの仲間達がパーティーを行っていると、シャルリが現れる。シャルリは爆弾を持っており、武器を捨てるよう指示を出した。その後、シャルリは1人ずつ殺していくことを予告し、まず手始めに1人を射殺した。トニーの仲間達は、ただ怯えたような表情でシャルリを見ていることしかできなかった。
マルティンはシャルリの家が襲撃されたことを知り、隠れ家にいるシャルリに会いに行った。だが、マルティンはトニーの仲間に尾行されており、攻撃されてしまう。シャルリはマルティンを逃がすと、銃を撃ちながらバイクに乗って逃走した。そして、パトカーにぶつかり事故を起こした。トニーの仲間達は警察官の手前シャルリを殺すことはできず、悔しそうに帰って行った。その後、マルティンはトニーに会いに行った。実は裏で、トニーにシャルリの居場所を流していたのだ。
マリーはシャルリを取り調べ、トニーの仲間の2人の殺害を自供させようとした。だが、シャルリはのらりくらりと会話をはぐらかすだけだった。マリーは襲撃者の内の1人だけ、わざと狙いを外していたことを話した。襲撃者の内訳は、見張り1人と運転手2人、実行犯は5人だった。それを聞いても、シャルリは何も話そうとはしなかった。
映画『バレッツ』の結末・ラスト(ネタバレ)
シャルリが把握しているトニーの仲間は、7人しかいなかった。トニーの仲間を尋問し、8人目の男の存在について尋ねた。だが、その男は最初から覆面を着けて現れたため、トニーの仲間は何も知らなかった。その代わり、トニーの仲間は麻薬の取引についてのデータをシャルリに見せ、見逃してもらおうとした。しかし、シャルリはカリムにしたことを許せず、トニーの仲間を始末した。
シャルリは麻薬の取引データをマルティンに渡し、コピーしたデータをオレリオに渡すよう頼んだ。その後、トニーの仲間がまた1人殺された。犯行現場には指紋付きの銃が残されていた。その指紋は、シャルリの右手の親指のモノだった。だが、マリーはプロであるシャルリが、指紋を残すはずがないと思っていた。
マリーはアナトールを見張り、シャルリの居場所を探ることにした。アナトールが通っている学校を調べるよう同僚に頼むが、実はマリーの車には発信機がつけられていた。マリーはそれに気づかず、アナトールが乗った車を尾行してしまう。覆面を着けた男達が現れ、マリーの目の前でアナトールとエヴァが誘拐していった。
エヴァは給油所にいたところを保護されるが、顔中酷い怪我を負っていた。男達はシャルリが降参しなければ、アナトールを殺すとエヴァに伝言を頼んでいた。シャルリは息子のことを聞きつけ、マリーに会いに来た。マリーはトニーに、夫を殺された過去を持っていた。そこで、シャルリは息子を助けるために、自分を逮捕したとデマを流してくれと頼んだ。トニーが油断し息子を殺そうとしたところが、助け出せるチャンスだった。
シャルリはトニーの仲間を尾行し、アジトの場所を突き止める。有刺鉄線が張り巡らされていたため傷だらけになるが、それでも前に進んで助けに向かった。そして、トニーの仲間を倒し、アナトールを助け出すことに成功する。シャルリは家族達に逃亡生活を味あわせないため、自首することを決意する。
オレリオとその仲間達が何者かに襲われる。オレリオのポケットには、USBメモリーが入っていた。そのUSBメモリーは、シャルリがマルティンに託したものだった。シャルリはトニーに会いに行き、なぜ自分を襲ったのか尋ねた。トニーは恐喝や復讐は良くて、麻薬の販売はダメだと言うシャルリの自分勝手な道徳観念が受け入れられずにいた。トニーは殺すならやれと嗾けるが、シャルリには撃つことができなかった。すると、トニーは反撃し、シャルリに銃を突きつけた。2人が揉み合っていると、警察が踏み込んできた。マリーは詐欺及び横領の罪で、トニーを逮捕した。
シャルリは事情聴取を受けるが、何も証拠がなかったため釈放されることになった。銃を残した犯人は、右手で犯行を行っていた。シャルリは右手が使えないため、犯行は不可能だった。
シャルリは自分が襲撃された場所にマルティンを連れて行った。警察署で銃を見せられ、マルティンの犯行だと気づいたのだ。マルティンは大金が手に入ると唆され、無理矢理トニーに銃を握らされたのだと弁明した。マルティンはシャルリが標的だと知らなかったのだ。シャルリはマルティンに銃を向けるが、わざと狙いを外して撃った。
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