映画『ガチバン MAX』の概要:日本のヤンキーアクション映画「ガチバン」シリーズ7作目。主人公勇人は、地元若王子地区の高校で最強と恐れられるまで上り詰めると、不良道を更に極めるため1年前卒業した先輩のいる渋谷へと訪れる。
映画『ガチバン MAX』の作品情報
上映時間:83分
ジャンル:アクション
監督:元木隆史
キャスト:窪田正孝、鈴之助、阿部亮平、矢吹卓也 etc
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映画『ガチバン MAX』の登場人物(キャスト)
- 黒永勇人(窪田正孝)
- 高校最強と言われるヤンキー。先輩の吉田を尊敬しており、吉田から教えられた不良道に忠実に生きている。
- 吉田義男(鈴之助)
- 勇人の先輩。高校を卒業後、渋谷で頂点を取ると言い残し上京する。
- 淡路法子(鎌田奈津美)
- 吉田の彼女。学校にも行かず家にも帰らずキャリーケース1つでその日暮らしをしている。将来の夢は看護師。
- 和田修平(矢吹卓也)
- 吉田が尊敬している少年で、マリリンカラスグループのリーダー。マリリンカラスはストロベリーグループの傘下にある。
- 苺谷宏(山口祥行)
- 通称ストロベリーさん。マリリンカラスの上の位置にいるグループ。
- 末次世紀(阿部亮平)
- マリリンカラスやストロベリーと敵対しているオニババのリーダーで、人殺しも辞さないケンカ狂い。
映画『ガチバン MAX』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ガチバン MAX』のあらすじ【起】
東京のはずれにある若王子地区で、黒永勇人は高校生ヤンキーをしている。しかし、地元の友人らは卒業を機にヤンキーを卒業すると言い出し、勇人は彼らに不満を持つ。去年、渋谷で頂点を取ると言い残し卒業して行ってしまった先輩吉田義男を探して、勇人は1人高校を退学して渋谷へ向かう。
吉田の携帯電話は留守電話で通じず、行く当てもない勇人は渋谷の町でぼうっとする。そこへ、ティッシュ配りをしているギャル男が勇人に邪魔だから移動するようにと話しかけてくる。
金髪で周囲を威圧するような態度をしていた勇人に臆することなく声を掛けてきたのは、勇人が探していた吉田義男先輩その人だった。リーゼントで長ランを着ていたあの頃の吉田とは全く出で立ちが異なり、派手な上着に、Yシャツとネクタイ、そして色サングラスをしている吉田は、話し方も異なっていた。
変貌を遂げた吉田に戸惑いつつも、勇人は若王子地区で名を上げたが、何かが違うと感じていると語り出す。どうしても吉田が卒業の別れ際に言い残した「ビッグになる」と言う言葉が忘れられず、勇人は吉田にビッグになりたいと息を撒く。
分かったと頷く吉田は、勇人にティッシュ配りを教える。通行人に乱暴な言葉を掛けて無理やりティッシュを押し付ける勇人に、吉田は優しく丁寧に指導する。学生アルバイトの子に舐められた口を利かれても一切怒らず、手を出さない吉田に、勇人は違和感を覚え始める。
映画『ガチバン MAX』のあらすじ【承】
ティッシュ配りを終えると、勇人は吉田から美人局のやり方を教わる。サラリーマンからお金を巻き上げる勇人だったが、吉田はそのサラリーマンの免許証を没収し、家に行くと脅しATMで多額の金を引き落とさせ受け取る。
手慣れた吉田をすごいと思いつつ、女性が吉田の彼女だと知ると、彼女に援助交際をさせている吉田に怒りをぶつける。しかし吉田の彼女法子も吉田も、カッコつけるなとあっさり返し、勇人を笑う。
次の日吉田は、勇人を自分が所属しているマリリンカラスの経営するクラブに連れていく。クラブでは17歳の和田を筆頭に、未成年の少年たちが年上の勇人を顎で使っていた。苛立ちを覚えた勇人が少年たちに因縁をつけるが、吉田が何とか勇人を宥める。
テリトリーを広げるために手っ取り早くケンカしたい和田は、別グループに因縁を吹っかけて殴られる口実を作る作戦を立て、その殴られる役に吉田を指名する。怒りを抑えきれない勇人は、少年の1人を殴り店を飛び出す。
追いかけてきた吉田から嫌なら帰れと言われ、勇人は夜の公園のベンチで煙草を吹かす。そこへ吉田と法子が現れ、深夜にもかかわらず勝手にその場でレジャーシートを広げピクニックを始める。
うんざりした表情の勇人だったが、終盤に吉田がメッセージ付きの誕生日ケーキを取り出し、勇人の誕生日を祝うと、勇人は満面の笑みを浮かべてケーキにかぶりついた。
映画『ガチバン MAX』のあらすじ【転】
吉田は計画通り自分たちのテリトリーを広げるため、格下のグループに因縁を掛けるが、そのグループは既にオニババという敵対グループに吸収されていた。計画と違うと嘆く吉田に、勇人は全部ぶん殴ればいいと答える。吉田は勇人の態度に苛立ちを覚え、勇人に声を荒げる。
勇人が吉田の胸倉を掴んだとき、勇人は吉田があれから喧嘩を全くしていないことを悟る。吉田は和田に頭を下げ、和田は自分たちの上役であるストロベリーに連絡をする。ストロベリーは解決する代わりに生贄がいると答え、吉田は隼人を呼び出す。
何も知らない隼人は、吉田に指定されたラブホテルに行き、オニババたちに襲われる。これで解決だと安堵した和田の元に、オニババから更にテリトリーを寄越せと連絡が来る。ストロベリーは和田に、勝手に起こした揉め事は自分たちで解決しろと見放す。
顔中血まみれにして満身創痍の勇人は、道端に倒れたところを法子に助けられる。傷の手当てをして、法子は勇人をゲームセンターにあるプリクラ機に連れていき、一緒に写真を撮る。家にも帰らず、学校にも行かず、ウリをして日銭を稼ぐ法子は、勇人に看護婦になる夢を語る。
吉田に売られた隼人は、渋谷はクソだと悪態をつく。法子にカッコつけるなと言われたが、勇人はもっと自分を大事にしろと吐き捨てた。
和田は仲間と緊急会議をしていたが、初めての事態に解決案は浮かばず、仲間は1人また1人と帰っていく。仲間が誰もいなくなったクラブで和田は肩を震わせ泣き、たった1人クラブに残っている吉田に泣き縋る。頼る人が誰もいなくなった現状を嘆き、もう吉田しかいないと言われて、吉田は覚悟を決める。
吉田は学ランを引っ張り出し、下ろしていた髪をリーゼントに整える。法子に電話をし、愛していると伝えて電話を切った。
映画『ガチバン MAX』の結末・ラスト(ネタバレ)
吉田は単身オニババへ乗り込み、10人以上を相手に喧嘩を売る。相手がバットを持っていようがお構いなしに、向かってくる敵を殴り飛ばしていく。
法子と別れ勇人が街をぶらついていると、和田が自転車に乗ってやってくる。和田は勇人に気付くと、お前らのせいだと悪態をつき、吉田が自分の代わりにオニババへ行ってくれたと笑いながら話して聞かせる。
勇人は無表情で和田の首根っこを掴み、頭突きをして和田から自転車を奪い走り去る。吉田のいる場所まで辿り着いた勇人は、外からじっと1人で多数を相手にケンカをしている吉田を見つめる。
満身創痍の吉田は、オニババのリーダーの末次に首を絞められ、取り囲んだメンバーは殺せコールを上げる。勇人はやっと仕事を見付けたと言い、次々に相手を殴り倒していく。あっと言う間に末次だけになり、勇人は末次にタイマンを申し込む。
激しく肉体がぶつかり合い、血が飛び散り2人とも立つのもやっとになる。何十回目かの拳のやり取りで、末次が痛み分けにしようと提案する。今回のことを上に報告しない代わりに、ブラザーになろうという末次の提案を、勇人は頭突きで返す。
オニババのメンバーは倒れて気を失った末次を置いて逃げ、勇人はふらふらと吉田に近づく。勇人にわりーと謝った吉田に、勇人は拳を突き出し吉田の胸を小突いた。
公園のベンチに座って、勇人と吉田の2人でマクドナルドのポテトを食べているところに、法子が自転車を漕いでやってくる。吉田はただいまと声を掛け、法子は吉田にポテトをもらい食べ始める。
1台の自転車に3人で跨り、勇人が重たいと悪態をつきながら漕ぎ始めた。
映画『ガチバン MAX』の感想・評価・レビュー
ガチバンシリーズ7作目となる今作は地元で恐れられるほどのヤンキーとなった勇人が「ヤクザ」も巻き込みさらに大きな戦いへと発展するストーリー。1作目では窪塚俊介だった主人公も佐野和真へ変わり、今作は窪田正孝が演じています。窪田正孝演じる勇人のストーリーと、佐野和真演じる紋児のストーリーが後のシリーズで交わり合うのがまた面白いところです。
窪田正孝がヤンキーを演じると言うのは違和感がありましたが、実際に見てみると「完璧」と言わざるを得ないかっこ良さでした。彼目当てに見ても十分楽しめる作品になっています。(女性 30代)
前作よりシリアス感が増し、ガチバンシリーズの中で一番見応えを感じられました。そして金髪、短ランの窪田正孝に見惚れます。喧嘩っ早いが義理人情に厚い、昔ながらのヤンキーを見事に好演していました。迫力ある声、くわえ煙草、所作全てに凄みが滲み出ており、演技の勉強を熱心にしたのだろうと想像できます。パンチ、キックのキレも相当なものでした。映像のクオリティはあまり良いとはいえませんが、このチープさが魅力でもあります。(女性 30代)
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