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映画『失恋殺人』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『失恋殺人』の概要:南田収一は妻のみや子が自分に素っ気ない態度を取るため、浮気を疑っていた。友人の琴浦に相談するが、結局しばらく様子を見ることになる。実は、琴浦は収一には内緒で、みや子と愛し合っていた。

映画『失恋殺人』の作品情報

失恋殺人

製作年:2010年
上映時間:100分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:窪田将治
キャスト:宮地真緒、柳憂怜、大浦龍宇一、山田キヌヲ etc

映画『失恋殺人』の登場人物(キャスト)

南田みや子(宮地真緒)
夫である収一の重たすぎる愛に、恐怖心を抱いている。歯科医の琴浦に思いを寄せる。
南田収一(柳憂怜)
親の遺産で生活を行っている。みや子の夫。みや子が自分のことを愛してくれないことに思い悩む。強い嫉妬心から、みや子の行動を監視したり、行動を制限したりする。
琴浦(大浦龍宇一)
歯科医。収一の友人でありながら、みや子と思いを通わせるようになる。
明智文代(星野真里)
夫の小五郎は探偵。小五郎が浮気調査に乗り気ではないため、琴浦の依頼を小五郎の代わりに行うことになる。天真爛漫。

映画『失恋殺人』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『失恋殺人』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『失恋殺人』のあらすじ【起】

南田収一は歯科で治療を受けた後、夜眠れないことを担当医の琴浦に漏らした。妻のみや子の浮気を疑っており、そのことで悩んでいるのだ。琴浦は収一が探偵を雇うことを考えていることを知り、今度みや子が来たときにそれとなく聞いておくと提案した。だが、収一は琴浦の手を煩わせることに戸惑い、しばらく様子を見ることにした。

琴浦は探偵事務所を訪れ、明智小五郎にみや子の素行調査を頼んだ。その時、収一にバレないようにすることと、毎日報告することを条件に出した。小五郎は助手の小林に任せようとするが、小林は他の仕事を行っていて手が空いていなかった。小五郎が断ろうとしていると、妻の文代が、自分が行うと名乗りを上げた。家賃が払えないほど、困窮しているのだ。小五郎はとりあえず文代に任せることにした。

収一はみや子の体を求めるが拒まれてしまう。それでも、みや子のことを愛してやまなかった。だが、みや子の思いは収一に向いていなかった。思いつめた収一は、自分が死ぬかみや子を殺したいと思うようになる。引き出しに隠している拳銃を取り出し、弾を装填した。

琴浦がみや子の治療を行っていると、治療が終わった後も来たいと懇願される。みや子は琴浦に会うことで安らぎを感じていた。みや子の思いを聞いた琴浦は、思わずキスをして体を求め合ってしまう。

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映画『失恋殺人』のあらすじ【承】

文代は琴浦に、みや子の浮気の気配はないが、夫婦仲は上手くいっていない様子であることを報告した。文代は友人である収一に直接確認しに行くことを勧めるが、琴浦は機嫌が悪そうな表情で、頼んだことだけしろと命令した。文代は謝罪すると報告を続け、収一がみや子にネックレスを渡していたことを伝えた。すると、琴浦は収一が誰かに接触している様子はなかったか確認してきた。文代は琴浦の真意を確認しようとするが、詳しく聞く前に治療を受けにみや子が来てしまう。文代は顔を見られる訳にはいかないため、こっそり裏口から外に出た。

琴浦はみや子に、収一が浮気を疑っていることを話した。しばらく会わないことを勧めるが、みや子は収一を恐れており琴浦に会うことを唯一の救いとしていた。琴浦はみや子を抱き締め慰めた。2人はそのままキスをして体を求め合うが、その拍子に治療具を落としてしまう。物音を聞きつけた助手は確認に行き、2人が浮気していることを知ってしまう。

みや子が病院から出ると、収一が待ち構えていた。しかも、家に帰ると、自分の下着が全て買い替えられていた。みや子は酷いショックを受けるが、反対に収一は自分の行いに満足しており、とても嬉しそうだった。一方、琴浦は助手からみや子との関係をネタに、給料を上げるよう脅されていた。琴浦はとぼけて、その場を立ち去った。

映画『失恋殺人』のあらすじ【転】

みや子は収一の傍にいることが我慢できなくなり、夜中にこっそり外に飛び出した。尾行する文代のことを収一だと誤解するほど、みや子は追い詰められていた。みや子は立ち止まると、閉まっている琴浦の病院にフラフラと歩いて行った。文代は何とか気づかれないまま尾行を終えると、そのことを琴浦に報告した。

収一はみや子が浮気できないように管理しようとしていた。そのことで、自分の不安な気持ちを解消していた。琴浦は思わず刃物で収一を刺そうとするが、寸でのところで思い止まり収一の話に相槌を打った。一方、みや子は引き出しの中に隠されていた拳銃を発見してしまい、今までよりもさらに収一の影に怯えるようになる。文代が琴浦と収一の会話をこっそり盗み聞きしようとしていると、みや子が治療にやって来る。文代は盗み聞きを諦め、南田家の家に侵入して何か情報がないか探ることにした。

琴浦は収一が探偵を雇っているかもしれないと言う嘘の情報でみや子の不安を煽り、自分に依存するようにした。そして、傍にいて欲しいと告白した。みや子は琴浦の策略など知らず、純粋に思いを寄せており、同じ気持ちであることを伝えた。2人が体を重ね合わせた後、みや子は持ち出した銃を琴浦に渡した。

映画『失恋殺人』の結末・ラスト(ネタバレ)

琴浦は調査の打ち切りを小五郎に頼み報酬を渡した。一方、助手は琴浦が金をくれなかったため、収一にみや子と琴浦の関係をバラしていた。ショックを受けた収一は、みや子を殺して自分も死ぬことを決める。監視を続けていた文代はみや子の悲鳴を聞き、部屋の中の様子を伺った。収一はみや子の首を絞めていたが殺すことはできず手を離した。文代は自宅に帰り小五郎に報告しようとするが、調査の中止を言い渡されたため何も言えなくなってしまう。

収一はみち子との関係を琴浦に問い質した。琴浦は話をはぐらかすが、歯の治療中に収一を射殺した。助手は窓の外からその様子を見ており、気絶してしまう。琴浦の様子を心配して見に来た文代が助手を発見し、琴浦と収一の間で何かが起こったことを察知する。文代は自分を追いかけて来た小五郎に助手を託し、南田家に向かった。

みや子は収一の遺体を見て、思わず吐いてしまう。琴浦はみや子を宥め、収一が自宅で自殺したかのように遺体を偽装した。しかし、そこに文代がやって来てしまう。琴浦は文代を殺そうとするが、それをみや子が止めた。文代は腕に傷を負ってしまうが、そこに小五郎が助けに現れる。琴浦は隠しきれないことを悟り、みや子を守るために自殺した。みや子も後を追おうとするが、弾は残っていなかった。みや子は拳銃を胸に抱きながら、琴浦の死を悲しみ泣き叫んだ。

映画『失恋殺人』の感想・評価・レビュー

南田収一が妻に向ける愛情が重く、束縛が激しいところが不気味だった。妻の下着を勝手に購入して入れ替えたことが判明した場面は、ぞわっとしたような気持ち悪さを感じた。さらに、妻を殺そうと拳銃を用意しているところは怖かった。

南田みや子ははっきり夫にモノを言えない部分は苛々してしまった。しかし、常軌を逸した収一の行動を見ていると、同情を禁じ得ない。南田みや子を演じているのは宮地真緒なのだが、か弱く美しい雰囲気が物語にピッタリと合っていた。(女性 20代)


どこか安っぽい雰囲気が漂う作品ではあるのだが、そこを含めて個人的にはそこまで嫌いな作品ではなかった。柳憂怜さんは知らなかったのだが、演技が上手い人だなと思った。南田収一の言動が徐々に怖く感じて、狂気じみた妻への愛が上手く表現されていたと思う。
浮気はダメなことなのだが、夫のことを思うとみや子に同情する気持ちが湧いてくる。琴浦と逃げて、幸せになって欲しかったなと思う。切なく、悲しい気持ちになる終わり方だった。(女性 30代)


個人的に宮地真緒の演技が好きでは無いのであまり期待せずに鑑賞しましたが、宮地真緒が演じるみや子に同情してしまうくらい、収一からの歪んだ愛情は重く、見ていて疲れてしまいました。
これだけ夫に束縛され、重すぎる愛を受けていたら浮気してしまう気持ちも分からなくありません。しかし、夫からすれば「愛しているだけなのに」ということなのでしょう。愛情と憎しみは紙一重なのかなと感じてしまう作品でした。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー

  1. ちゃき より:

    宮地さんは地味な女優なので無理があった。
    美人な女優さんに演じて欲しかった。
    残念でならない。内容的にあまりお勧めしません。