映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』の概要:大人気CGアニメーション・コメディ映画、怪盗グルーシリーズの3作品目。悪党から足を洗い、正義の工作員として家族と暮らすグルー。だが仕事の解雇、ミニオンたちとの別れ、グルーの兄弟との再会に加え、強敵ブラッドの存在と、様々なことがグルーに降り掛かる。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:コメディ、アニメ
監督:ピエール・コフィン、カイル・バルダ
キャスト:スティーヴ・カレル、クリステン・ウィグ、トレイ・パーカー、ミランダ・コスグローヴ etc
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』の登場人物(キャスト)
- グルー(スティーヴ・カレル)
- 世間を賑わせた元大悪党。現在は反悪党同盟に妻のルーシーと所属し、養女の3姉妹と暮らす。
- ドルー(スティーヴ・カレル)
- グルーの双子の兄。大悪党だった父を尊敬するが、自分には全くその素質がなく、グルーを頼り悪党への道へ踏み出す。
- ルーシー(クリスティン・ウィグ)
- グルーの妻で3姉妹の義理の母。反悪党同盟の工作員。
- 3姉妹<マーゴ(ミランダ・コスグローヴ)、イディス(デイナ・ゲイアー)、アグネス(ネヴ・シャレル)>
- 養護施設で育った3人の女の子。グルーと養子縁組をしている。3人とも血の繋がりはない。一番年上からマーゴ、イディス、アグネス。
- ミニオン(ピエール・コフィン)
- グルーの手下。オーバーオールとゴーグルが特徴の黄色い生物。目が1つもしくは2つで、意味不明な言語を話す。行動は子供染みているが、グルーを手伝い悪党家業に精を出す。
- バルタザール・ブラッド(トレイ・パーカー)
- 80年代にハリウッドで絶大な人気を誇った子役。大人になった現在は悪党となり、自分を認めない世間に仕返しをしている。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』のあらすじ【起】
ハリウッドで人気子役として活躍していたバルタザール・ブラッドは、思春期の成長によりかわいい声とかわいい顔を失い、やがて人々に忘れ去られる。そして大人になった現在、大悪党と成り果てたブラッドは、豪華客船を襲い積み荷のダイヤを盗み出す。
グルーは悪党家業から足を洗い、妻のルーシーが所属する反悪党同盟の工作員となっていた。通報を受けて豪華客船に妻のルーシーと共に向ったグルーは、ブラッドから無事ダイヤを取り戻す。しかし、ブラッド自身は取り逃がしてしまったことで、責任を取らされルーシーと一緒に反悪党同盟をクビになる。
無職になり、荷物をまとめて2人が家に帰ってくると、新婚のグルーとルーシーのために養女のマーゴ、イディス、アグネスが家の中にハワイアンテイストのレストランを作る。食事をしながら仕事ぶりを娘たちから聞かれ、グルーは正直に仕事をクビになったことを伝える
話しを聞いたグルーの手下のミニオンたちは、グルーとまた悪党家業ができると大喜びになる。しかし、悪党に戻る気はないグルーとミニオンは言い争いになり、ミニオンたちはグルーの家から出て行く。
気を落とすグルーは自分を責め、ルーシーがグルーを慰める。
その頃、美術館に納められたダイヤは、再びブラッドの手によって盗まれてしまう。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』のあらすじ【承】
次の日、ダイヤが再びブラッドに盗まれたと知り憤慨するグルーを訪ねて、老人が家にやって来る。グルーに双子の兄弟がいることを伝え、証拠として幼少時代の写真を見せる。すぐに母親に尋ねたグルーは、親の離婚で離れて暮らしていた双子の兄弟ドルーの存在を知る。
グルーはルーシーと娘たちを連れて、ドルーの家を訪れる。豚牧場を経営するドルーは豪邸に住み、高級車を何台も乗りこなし、更にグルーには無いふさふさの金髪を持っていた。
ドルーは執事の老人フリッツにルーシーと娘たちを任せると、地下の秘密基地にグルーを連れて行く。そこでグルーは、通称「恐怖のつるピカ」と呼ばれていた大悪党の父親のことを知る。呆気に取られているグルーに、ドルーは悪党のやり方を教えてくれと懇願する。
仕事をクビになり、更に髪の毛も無く惨めな気分でいるグルーは、ドルーの申し出を断る。しかし、父親の遺品の金ぴか悪党モービルを見せられ、ドルーからドライブに誘われると、グルーは快諾し2人は町へ出かける。
町ではチーズ祭りが開催されており、フリッツの説明を受けながらルーシーと3姉妹は祭りを堪能する。広場では子供たちのダンスが始まり、マーゴが参加している間にイディスとアグネスは勝手にパブを訪れる。店主からユニコーンが出ると言われる森の話を聞き、ユニコーンが大好きなアグネスは、ウキウキと心を躍らせる。
その頃、グルーとドルーは屋台から飴玉を盗み、警察とカーチェイスを繰り広げていた。
グルーの家から家出したミニオンたちは、夜通し歩き続け疲れ果ててしまう。そして、通りすがりのピザの宅配に釣られて、映画撮影所に無断で入り込み、どさくさに紛れてオーディションに参加する。
ミニオンたちのパフォーマンスに、スタンディングオベーションが巻き起こる中、ミニオンたちは結局警備員に捕まり御用となった。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』のあらすじ【転】
ドルーはグルーに悪党を教えてもらうため、グルーを一生懸命説得する。そこでグルーは、世界一大きなダイヤを盗む計画をドルーに持ち掛けた。
アグネスはユニコーンを探しにイディスと一緒に森へ出かけ、ユニコーンが出没すると言う泉の近くでユニコーンが来るのを待つ。2人は角を1つ無くしたヤギに出会い、ヤギをユニコーンだと思い込んだアグネスは、ヤギにラッキーと名付ける。
マーゴとルーシーの元には、先日のチーズ祭りで出会った男の子のニコが訪ねてきていた。ニコはマーゴに婚約豚を渡すが、ルーシーがニコとニコの母親にものすごい剣幕で怒り、2人を追い返す。母親としてのルーシーにあまり期待していなかったマーゴは、ニコへの対応をみてルーシーへの信頼が増す。
マーゴから喜んでもらったルーシーはグルーに話そうとグルーを探す。だが、窓の外で金ぴかの悪党モービルに乗り出掛けるグルーとドルーを見つけ、顔を顰めた。
ダイヤを盗み出したブラッドは、次の標的であるハリウッドの町中に風船ガムを撒き、ハリウッドの町ごと宇宙に飛ばす計画を企てる。ブラッドの基地へ到着したグルーとドルーは、悪党家業に慣れていないドルーの失敗をグルーがフォローしながら基地へ侵入する。
基地内では、ブラッドを模った巨大なロボットが建設されていた。2人はブラッドからダイヤを盗み出すが、ブラッドからの反撃に遭い絶体絶命のピンチを迎える。そこへルーシーがヘリコプターに乗り駆けつけ、何とか2人はルーシーに助けられる。盗んだダイヤを反悪党同盟に持って行き、また雇ってもらう計画だとグルーから聞いたルーシーは、喜び笑顔を向ける。
しかし、ダイヤを返そうとするグルーと反対するドルーは言い争いを始めてしまう。そして、売り言葉に買い言葉でお互いに心無いことを言い合い、ケンカ別れをする。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』の結末・ラスト(ネタバレ)
州刑務所に収容されていたミニオンたちは、それなりに充実した日々を過ごすも、リーダーのメルはグルーと過ごした日々を思い出していた。そしてグルーのところへ戻るため、仲間と共に監視員と監視カメラの隙を見て道具と材料を集め、即席の飛行船を作って刑務所から脱出する。
グルー一家は、ドルーの家から自宅に帰るため荷物をまとめる。ルーシーはドルーからダイヤを受け取り、グルーに荷物を任せると娘たちと飛行機に乗る。しかし、飛行機に乗ったのはルーシーに変装したブラッドで、3姉妹を誘拐しダイヤを持ってハリウッドに向かう。
グルーはクローゼットの中からルーシーを発見し、3姉妹が誘拐されたことを知る。ドルーに事情を話し仲直りをすると、悪党モービルを飛行機モードにしてブラッドの後を追う。途中で刑務所から脱出してきたミニオンたちとすれ違い、ミニオンもグルーの後について行く。
巨大ロボットに乗ったブラッドは、ハリウッドの街に巨大なガムを撒いて歩く。ルーシーはビルに置き去りにされた3姉妹を助けに向かい、グルーとドルーは巨大ロボットにミサイルを撃ち込む。
だが、巨大ロボットから反撃を食らい、2人は悪党モービルから放り出される。グルーは道路にたたきつけられ気絶し、巨大ロボットに張り付いたドルーはロボットの核を叩き割りロボットを破壊する。
気が付いたグルーはブラッドと対峙し、ダンスバトルを繰り広げながらブラッドの逮捕に成功した。
グルーの後を追ってきたミニオンたちが巨大な風船を割り、ハリウッドは危機から脱する。
グルーとルーシーは反悪党同盟に復帰し、ミニオンたちとの再会を喜ぶ。もう悪いことはしないとグルーはドルーに言い聞かせるが、今度はドルーがミニオンたちを連れて行き、悪党として活躍を始めるのだった。
映画『怪盗グルーのミニオン大脱走』の感想・評価・レビュー
ミニオンズの出番は少ない。
冒頭に、悪事をしないグルーに愛想を尽かし、勝手に出て行って勝手に捕まって勝手に戻ってくる。ちょこちょこ挟まるミニオンズが相変わらず可愛く面白い。
話の軸はグルーとドルーの兄弟愛とグルー一家の家族愛。
アグネスがユニコーンをみつける一連の騒動や、ルーシーや娘たちやドルーに危険が及ぶと思えば飛び込んで助けようとするグレーの漢気、気遣いに惚れ惚れする。
ルーシーの子供達への愛情溢れた頑張りも素敵。(女性 40代)
ルーシーが一生懸命に「母親」になろうとしている心情が良くわかり、マーゴにもその気持ちが伝わったシーンが良かったです。相手の母親にケンカを売るのは「良い」行動とは言えないし、ニコにはかわいそうでしたが…。
陽気でちょっとおバカなミニオンたちのオーディションでの歌と踊りが可愛く素敵でした。刑務所内での材料で飛行船を作ってしまったのはすごいけど、重なって乗って下にいたミニオンも陽気に歌ってたのでしょうか…?(女性 40代)
本作を見て、ルーシーというキャラクターがもっと好きになった。明るく楽しい性格の彼女が、三姉妹の立派な母親になろうと奮闘している姿は応援したくなる。グルーも含め、前回よりさらに本当の家族として絆を深めている彼らが微笑ましかった。
ただミニオンファンとしては、今回はミニオンの登場が少なく、少し残念だった。だが、途中で挟まれるミニオンズの愛らしさは相変わらずだ。テンポの良い分かりやすいストーリーで、家族で楽しめる作品となっている。(女性 20代)
今回はなんとミニオンたちは刑務所の中。他の囚人たちを圧倒する存在になっています。そして脱獄するために、船を造りますが、なんとも賢い方法で作り上げます。
一方グルーは双子の兄弟がいることを知ります。グルーよりも金持ちで髪の毛もふさふさ。そんな兄弟に嫉妬しながらも、最後には協力し敵を倒していきます。またルーシーと子供たちも、しっかり家族としての絆を深めていき、面白いながらも心がほっこりする作品です。最後のピンチの時にミニオンが登場し大活躍する映画です。(女性 20代)
笑いあり、感動ありの映画です。前作までは恋愛要素が多かったですが、今作ではいつも明るいルーシーが3人の母親になろうと奮闘するシーンでなんだか切なくなります。一方、グルーは親の離婚で別々に育った双子の兄弟と再会します。設定がとてもリアルな上に兄弟の確執と仲直りしてからの協力にジーンときます。ミニオンたちは相変わらず小さい体をダイナミックに使っていて予測不能で可愛いです。随所で良いところを持っていきます。(女性 30代)
大人気シリーズの3作目。個人的には今作が1番面白かったです。グルーの兄弟「ドルー」には驚きました。彼が本当にチャーミングでいいキャラなんです。グルーには無い「髪の毛」を持っているのもポイント。2人の掛け合いが面白くて声を出して笑ってしまいました。
アグネスが見つけるユニコーンの「フラッフィー」も今やUSJで大人気のキャラクターです。可愛らしいキャラクターが沢山出てくるので、家族みんなで楽しく見られると思います。(女性 30代)
怪盗グルーシリーズの3作品目です。悪党ではなくなった事に不満を持っていたミニオンと、悪党に戻る気のないグルーは喧嘩をしてしまい、家出をしたミニオンは撮影所に迷い込み刑務所に入れられてしまいます。仲の良かったグルーとミニオンの喧嘩は、見ていて悲しい気持ちになりました。最後には脱走して帰ってくるのですが、その脱走の仕方が奇抜で面白いです。発想が素晴らしい!
あと、ルーシーが3人の娘たちに母親として認めてもらおうと、努力して空回りしているシーンは見ていて切なかったです。その分、ルーシーが本当に3人を愛していることがマーゴに伝わったシーンには、胸が熱くなりました。本当の家族になった4人の姿を見れて、シリーズ1から見てきたファンとして、とても嬉しかったです。(女性 30代)
お話もこれまで通り面白い。でも何か足りない。それは、ミニオンズ成分だ。
『ミニオン大脱走』の名を冠するからには、そのお話がメインだろうと思いがちだがそのミニオンズはただの添え物に過ぎず、勝手にわちゃわちゃやっているだけ。自分のようにミニオンズ目当てで視聴している層には、肩すかし感が否めない。
でも、ステージでミニオンズたちが見事な歌声を披露するシーンは、可愛すぎて何度も繰り返して見てしまう。続編があるならば、ミニオンズの出番を増やしてくれることを期待する。(男性 30代)
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