映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』の概要:アメリカのカーアクション映画、ワイルドスピードシリーズ8作品目。常にファミリーを引っ張ってきたリーダードミニクのまさかの裏切りによって、チームはバラバラになっていく。シリーズ6作と7作の黒幕が明らかになる中、ドミニクとファミリーの絆をカーアクションで取り戻す。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』の作品情報
上映時間:136分
ジャンル:アクション
監督:F・ゲイリー・グレイ
キャスト:ヴィン・ディーゼル、ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、ミシェル・ロドリゲス etc
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』の登場人物(キャスト)
- ドミニク・トレット / ドム(ヴィン・ディーゼル)
- 高度なドライビングテクニックを持ち、優れたカリスマ性を持つ。
- レティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)
- ドミニクの幼馴染で、妻。
- ルーク・ホブス(ドウェイン・ジョンソン)
- アメリカ外交保安部の捜査官で、現在休職中。
- デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)
- 元イギリス軍の特殊部隊出身。弟の件でドミニクとは確執があったが、今回弟を助けてもらったことでドミニクに協力をする。
- テズ・パーカー(クリス・リュダクリス・ブリッジス)
- ドミニクのファミリーの1人。頭脳明晰で電子機器系に強い。ファミリーでは参謀の役目を担っている。
- ローマン・ピアース(タイリース・ギブソン)
- ドミニクのファミリーの1人。お調子者でファミリーの中ではコメディ担当。
- ラムジー(ナタリー・エマニュエル)
- 天才ハッカー。監視システム「ゴッド・アイ」を開発したことで犯罪組織から狙われていたところをドミニクとファミリーに助けられ、依頼テズと共にチームの電子機器系を担当する。
- ミスター・ノーバディ(カート・ラッセル)
- アメリカの秘密機関を取り仕切る。以前ショウの弟を逮捕するためにドミニクたちと協力して以来の付き合い。
- エレナ・ネベス(エルタ・パタキー)
- 元ブラジル女性警察官で、現在はアメリカ外交保安部のホブスの部下。ドミニクの元恋人。ドミニクとの間に息子を授かっていたが、ドミニクには秘密にしていた。
- サイファー(シャーリーズ・セロン)
- 天才サイバーテロリスト。専用ジェット機で幽霊フライトを繰り返し、捜査の包囲網をかい潜っている。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のあらすじ【起】
キューバのハバナで、妻レティとハネムーンを兼ねた旅行に来ていたドミニクは、ある日買い物の帰り、町で車の故障に困っている女性に話しかけ、車を修理してあげる。だが女性は随分前からドミニクとレティのことを見張っており、ある目的のためにドミニクを誘いに来たという。
誘いを断るドミニクに、女性はスマートフォンのある画像を見せ、必ず誘いに乗ると言い残し去って行く。
アメリカ外交保安部のホブスは休職していたが、電磁パルス砲を奪還するという重要任務に就くこととなる。ホブスはドミニクに連絡を取り、ドミニクのファミリーと共にドイツへ向かい、無事電磁パルス砲を奪還する。
しかし、集合予定地点へドミニクとホブスが向かっている中、ドミニクの裏切りに遭う。電磁パルス砲はドミニクに奪われ、負傷したホブスは地元警察に捕まり投獄となった。連絡を受けたファミリーは、ドミニクと連絡を取っていた人物を探ろうとするが、通話記録の相手を捕まえられず、疑心暗鬼となる。
ホブスの独房の前には、ホブスが以前捕まえたデッカード・ショウが投獄されていた。ホブスを挑発するショウと言い争いをしていると、アメリカの秘密機関の工作員長ノーバディの計らいで牢屋の扉が開く。ホブスは、警備隊や他の囚人たちからの攻撃を退けながら脱獄するショウを追い、最終的にノーバディの部隊に囲まれて、ショウと共にホブスはノーバディの秘密基地に連れて行かれた。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のあらすじ【承】
秘密基地ではドミニクのファミリーであるレティ、ローマン、テズ、ラムジーが待っていた。そこでノーバディから、ドミニクが女性サイバーテロリストのサイファーと繋がっており、電磁パルス砲を渡した事実を告げる。ファミリーはドミニクから真実を、ホブスは電磁パルス砲を、そしてショウは自分の弟を切り捨てたサイファーへの復讐という目的で利害が一致する。
プログラマーのラムジーが作り出した「ゴッド・アイ」という監視プログラムを使って、ドミニクの居場所を探る。だが、突き止めたと同時にノーバディの秘密基地をサイファーとドミニクが襲撃、ゴッド・アイを奪い更にレティにドミニクとの仲を見せつけるかのようにキスをした。
サイファーの飛行機に戻ったドミニクは、そこで囚われている元恋人のエレナと再会する。エレナは、死んだと言われていたレティが戻ったことでドミニクから身を引いたが、そのときには子供を身籠っていた。囚われのエレナと息子は分厚いガラスの向こうで、触れることは叶わなかった。
ゴッド・アイを奪われ手がかりを失ったファミリーは、次の手を考え、ドミニクがニューヨークにいることを突き止める。そこで麻薬取締局が押収した車の保管庫へ行き、ドミニクを追うために設備を整え始める。
ドミニクは、サイファーの目を盗んで裏組織のボスであるショウの母親と会い、投獄されているショウの弟の居場所を話す代わりに、サイファーを出し抜く手伝いを約束させる。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』のあらすじ【転】
ドミニクはNYに来ているロシアの国防大臣の護送車に近づき、サイファーがジェット機に乗りながらNYを走る多くの自動車をハッキングして護送車を襲わせる。ドミニクに、核ミサイルの発射コードが入ったケースを奪わせた。
ドミニクの次の動きを待っていたレティたちは、ラジオで事態を把握しドミニクの元へ向かう。NYの町中でカーチェイスが始まり、ドミニクを追い詰めるが車をクラッシュさせられてしまった。
破損した車からケースを持って逃げるドミニクをショウが追いかけると、ドミニクはホブスの見ている前でショウに発砲する。レティが追いつき、ドミニクからケースを奪い走って逃げる。レティには発砲できないドミニクだったが、サイファーの部下がレティからケースを奪い逃げた。
基地に戻ったファミリーたちに、核のボタンが盗まれたこととショウが死んだことが告げられる。
レティを逃がしたことに怒ったサイファーは、ドミニクの目の前でエレナを射殺した。
再びドミニクの手がかりを失ったファミリーだったが、防犯カメラからレティを脅したサイファーの部下コナー・ローズの顔を割り出す。そこから、サイファーがショウの弟と以前にラムジーを攫った犯罪組織と繋がっていたことが判明。両名とも、ドミニクによって計画が未然に阻止されていた。
ファミリーがローズの行方を追うと、ロシアのウラドビンが浮上する。ノーバディから反政府組織が占領している軍の基地に潜水艦があると教えられ、ファミリーはロシアへ向かう。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』の結末・ラスト(ネタバレ)
ファミリーとホブスが基地を見張っているとドミニクが現れ、電磁パルス砲を使って潜水艦のシステムをダウンさせる。サイファーがシステムに浸入し、潜水艦を乗っ取った。ファミリーは潜水艦を潜水させないように基地に乗り込み、操舵室でサイファーを妨害する班と、潜水艦内の発射装置のチップを奪う班に分かれる。
サイファーの妨害には失敗するが、チップを奪ったことでミサイルは発射できなくなった。ファミリーは基地を脱出し、潜水艦が外洋へ出ないよう遮断しているゲートへ向かう。
その頃、サイファーの乗る飛行機に死んだはずのショウと、ノーバディに刑務所に入れられていた弟が乗り込む。ショウはドミニクの息子を救出し、ドミニクに連絡をする。ショウからの着信を受けたドミニクはサイファーを裏切り、ファミリーの元へ向かった。
反政府組織から逃げるファミリーの助けに入り、ドミニクとレティは微笑み合う。
ドミニクが逃亡したことで焦ったサイファーは、自ら潜水艦を操り高度を上げ、氷を突き破りファミリーを追う。熱追尾型のミサイルを発射させると、ドミニクが囮になりミサイルを引き付ける。ミサイルの特性を生かしてドミニクは潜水艦に向かい、ミサイルを潜水艦に追突させる。
衝撃で車から弾き飛ばされたドミニクを、ファミリーが車で壁を作り爆発から守った。
飛行機でサイファーと対峙したショウは、弟への裏切りの怒りをぶつけるが、サイファーはパラシュートを掴み飛行機から脱出する。
NYでショウと合流し、息子をドミニクに手渡す。ドミニクは以前ショウにファミリーを殺され、ショウはドミニクに弟を刑務所に入れられていたが和解する。
ドミニクは集まっていたファミリーとホブス、ノーバディとショウに、新しいファミリー“ブライアン”を紹介した。
映画『ワイルド・スピード ICE BREAK』の感想・評価・レビュー
ジェイソン・ステイサム演じる兄、デッカード・ショウと弟のオーウェン・ショウ。このショウ兄弟が大好きな私は、シリーズの中でもこの作品かなり上位に入れてます。仲間を殺し、敵だったはずのデッカード。今作では手を組みます。そしてなぜかドムがシャーリーズ・セロン演じるサイファーと手を組み、敵対関係に。
シリーズの中でも、かなり迫力のある氷の上を走るオレンジのランボルギーニ。ローマンはさすが、やってくれますよね。(女性 30代)
どこまでも派手さが更新されるワイルド・スピードシリーズ。これまでの作品からも、これ以上ないほどの派手さだったが、これでもかというさらにパワーアップした演出に、ただただ開いた口が塞がらなくなる。ファミリーの絆をとても大切にしてきたドミニクの裏切りに、動揺を隠せない。ファミリーはどうなってしまうのか、なぜ裏切ったのか。様々な疑問が頭の中を飛び交う。最後まで目を離せない、早く先が見たくなるという思いに駆られるような作品に仕上がっている。(女性 30代)
ポール・ウォーカーが亡くなり、現実でも大きな損失を感じたであろう制作陣だが、それを埋め合わせるように新メンバー、ジェイソン・ステイサムが仲間になるというファンへのサプライズ。
ハンを殺害した彼が協力者になるというのは、首をかしげたくなる事態だがこのシリーズのお決まりである「細かいところを気にしてはいけない」という気持ちで視聴すれば、最高の体験をすることができる。とにかく、スキンヘッドの男たちがかっこよ過ぎた。(男性 30代)
シリーズで最も毛色が変わったなと感じた作品。初期から観てきた人間としてはその変化に若干の寂しさを覚える反面、アクション映画としては文句なしに面白かった。
特に、前作ではドミニクたちの敵だったデッカード・ショウが味方になる展開と、その弟、オーウェン・ショウのサプライズ出演は、細かいことがどうでもよくなるくらいにテンションが上がった。赤ちゃんをあやしながら戦うジェイソン・ステイサムは反則すぎる。
シリーズを通してエレナの扱いがあまりにも不憫すぎる気がするが、その息子が“ブライアン”としてファミリーに加わる演出はじーんときた。(女性 30代)
関連作品
次作 ワイルド・スピード スーパーコンボ
前作 ワイルド・スピード SKY MISSION
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