この記事では、映画『太陽の帝国』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『太陽の帝国』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『太陽の帝国』の作品情報
上映時間:151分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:クリスチャン・ベイル、ジョン・マルコヴィッチ、ミランダ・リチャードソン、ナイジェル・ヘイヴァース etc
映画『太陽の帝国』の登場人物(キャスト)
- ジェイミー(クリスチャン・ベイル)
- 上海の租界地区で生まれ育った英国人少年。父は繊維会社の社長で、何不自由なく育ったため、腕白で、少しわがままなところがある。飛行機が好きで、日本のゼロ戦に憧れている。日本が中国だけでなく英米に対しても宣戦布告し、上海に侵攻を始めると、両親とはぐれてしまい、強制収容所に入れられる。
- ベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)
- 上海で闇物資の売買をしながら生き延びているアメリカ人。本人は国民党の裏組織を助けているとも言っている。空腹のジェイミーに食事を与えるが、それは親切心からではなく、一度はジェイミーを売ろうとした。強制収容所では、捕虜たちのリーダー的存在になる。ジェイミーを「ジム」と呼び、徐々に心を開いていくが、日本軍の敗戦を前に収容所を脱走する。
- ビクター夫人(ミランダ・リチャードソン)
- 夫と共に強制収容所に入れられた貴婦人。収容所ではジェイミーと隣合わせの部屋になり、その妖艶さに少年のジェイミーもかすかに心をときめかす。しかし、収容所の過酷な生活で身体を壊し、別の収容所に移送される途中で、ジェイミーに見守られて息を引き取る。
- ローリング医師(ナイジェル・ヘイヴァース)
- イギリス人医師。収容所で捕虜の治療を行いながら、ジェイミーに学問を教える。日本兵の暴力にも屈せず、患者を守ろうとする意志の強さを持つ。
- フランク(ジョー・パントリアーノ)
- ベイシーの手下。ジェイミーが中国人の盗人に襲われているところを助けて、ベイシーの元に連れてくる。結局、収容所でもベイシーの手下のままだったが、最後は脱走したベイシーに置き去りにされる。
- デインティー(ベン・ステイラー)
- 収容所でベイシーの仲間になったアメリカ人。ジェーミーに「板チョコ、欲しいか?」と聞き、ジェイミーが喜ぶと、「あったら、くれ」と言って、からかう。ベイシーと共に収容所を脱走する。
- ナガタ軍曹(伊武雅刀)
- 収容所を取り仕切っている日本の軍人。捕虜への体罰も厭わない冷徹な人物だが、特攻に出撃する日本兵に対して讃美歌を歌うジェイミーの姿に目を潤ませるような繊細な一面も持つ。日本軍の敗色が濃厚になる中、ジェイミーに「お前は手のかかる子供だ」と言い残し、収容所を放棄して去って行く。
- 日本兵(ガッツ石松)
- ナガタの部下。上海から蘇州へ送る捕虜の選別を行う際、蘇州への道を知っているというジェイミーをトラックに乗せる。
- 特攻隊員の少年(片岡孝太郎)
- 収容所のある日本軍基地にいた特攻隊員で、ジェイミーと仲良くなる。基地が米軍の攻撃で破壊されると、残ったゼロ戦で出撃しようとするが、エンジンの故障で出撃できず基地に残る。日本の敗戦後、収容所に戻ってきたジェイミーと再開するが、ジェイミーを殺そうとしていると勘違いしたベイシーの手下に撃たれて死ぬ。
映画『太陽の帝国』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『太陽の帝国』のあらすじ【起】
灰色に濁った川を、いくつもの棺桶が流れていく。やがて棺桶は、川を遡ってくる軍艦の舳先にぶつかって壊れる。軍艦には、日本軍の日章旗が掲げられていた。
1941年、中国の上海。日中戦争のさなかであったが、上海の租界地区は欧米の住人も多く、日本軍も侵攻できなかった。しかし、周辺の都市から戦争を逃れて来る避難民は後を絶たず、上海にも戦争の影が忍び寄っていた。
英国人少年ジェイミーは、両親と共にこの租界地区で暮らしていた。父は繊維会社の社長で、上海に工場を持ち、プール付きの屋敷は中国人の使用人が何人も働く広大なもの。運転手付きの車で大聖堂学校に通い、恵まれた環境の中で、ジェイミーは何不自由なく暮らしていた。
ジェイミーは飛行機好きで、とくに日本のゼロ戦に憧れていた。周辺の戦争の状況も知らず、「僕は日本の空軍に入る」などと、のんきなことを言って父親を驚かせていた。

映画『太陽の帝国』のあらすじ【承】
その年の冬、父親と社交界の仮装パーティーに参加したジェイミーは、模型飛行機を飛ばしているうちに、パーティー会場の屋敷から離れてしまう。そして、飛行機を追って丘に登ると、丘の反対側には無数の日本兵がいた。
ジェイミーの父は、不穏な情勢を察知して家族を市内のホテルに移す。その翌朝、日本軍が真珠湾を攻撃、米英に宣戦を布告し、上海にも侵攻を始めた。
租界地区にいた人々は、上海を脱出しようと一斉に移動を始める。ジェイミーも両親と一緒に港に向かうが、通りは大変な人混みで、ジェイミーは両親と離れ離れになってしまう。
仕方なくジェイミーは自宅へ戻るが、屋敷はすでに日本軍に接収されており、邸内は荒らされていた。かつての使用人が家具を盗み出そうとし、それを咎めようとしたジェイミーを平手打ちにした。
ジェイミーはしばらく両親のいない邸宅で寝起きをするが、食料も水も底を突くと、食べ物を求めて自転車で街に出て行った。そこで中国人の少年に追いかけられ、靴や所持品を奪い取られそうになるところを、トラックで通りがかったフランクというアメリカ人に助けられる。
フランクは、ジェイミーを隠れ家に連れて行く。そこにはフランクの親分でベイシーという怪しげなアメリカ人がいた。ベイシーはジェイミーに食事を与えるが、翌日にはジェイミーを街で中国人に売り飛ばそうとする。しかし、やせっぽちの英国人少年を買う中国人はいなかった。
ベイシーは、役に立たないジェイミーを置き去りにして帰ろうとする。しかし、見捨てられたくないジェイミーは、自宅とその近所の家には、宝物がたくさん残っていると噓をついて、ベイシーたちを自宅に連れて行く。しかし、ジェイミーの自宅には日本兵がいて、3人は捕らえられ、収容所に送られてしまう。
上海の収容所では、1人につき1つの腕が与えられ、わずかな食事が配給された。そこでジェイミーはベイシーから、収容所で死んだ者の椀を盗めば、2人分の食料がもらえるという知恵をつけられる。しかし、子供たちの前で死んだ母親の靴を盗もうとしているベイシーには、猛反発した。
やがて、ジェイミーたちは蘇州の強制収容所に移される。そこでは、日本軍のために滑走路を作るという労働が待っていた。
その夜、ジェイミーはそこで初めて本物のゼロ戦に触れる。背後から3名の日本兵パイロットがやって来て、ジェイミーは自然に敬礼をする。ジェイミーの真摯な態度に、パイロットたちも敬礼を返すのだった。
映画『太陽の帝国』のあらすじ【転】
1945年。蘇州の収容所の中を、元気に走り回るジェイミーの姿があった。収容所では、ベイシーがリーダー的な存在になり、ジェイミーはベイシーのために物資調達に走り回っていた。
調達の仕事の合間には、イギリス人医師のローリングのところへ行って、勉強を教わった。捕虜たちが次々に病気で倒れ、元気な者も精神的に病んでいく中で、ジェイミーは「ここの生活を楽しんでいるの?」と捕虜の婦人から嫌みを言われるほど、元気だった。
しかし、ジェイミーの収容所での平穏な生活も、そろそろ終わろうとしていた。すでに沖縄を占領していた米軍は、そこから上海に爆撃機を飛ばした。
ある夜、ジェイミーは収容所の窓から、南の空が燃えさかるのを見る。米軍による爆撃だった。そして、米軍の爆撃機は収容所にも飛来し、爆弾を落としていった。
怒った日本兵が、逆恨みをして収容所の窓を壊して回る。収容所を取り仕切るナガタ軍曹も、竹刀を手に収容所の診療所にやって来た。ローリング医師は、診療所を守ろうとして軍曹にめった打ちにされる。そこへジェイミーが割って入り、軍曹に土下座をすると、不思議なことに軍曹は気を静め、何事もなかったかのように基地に戻っていった。
映画『太陽の帝国』の結末・ラスト(ネタバレ)
戦況は日本軍にとって刻一刻と不利な状況になっていった。今日も日本軍の基地では、特攻隊に行く若者が別れの杯を交わしていた。ジェイミーは飛び立つ特攻隊員たちのために賛美歌を歌う。その美しい歌声に、ナガタ軍曹も思わず目を潤ませた。
しかし、特攻隊員の乗ったゼロ戦は、離陸直後に空中で爆発する。攻撃したのは、米軍の航空隊だった。ついに米軍が、収容所のある日本軍基地を攻撃にやって来たのだ。
建物の屋上に上って米軍の攻撃を見ていたジェイミーは、米軍の最新鋭戦闘機P51ムスタングを見て、興奮のあまり歓声を上げる。ジェイミーの関心は、ゼロ戦から“空のキャデラック”と言われるP51にすっかり移っていた。
米軍の攻撃で基地が破壊されたため、生き残った捕虜は、徒歩で別の収容所へ移動させられることになった。しかし、もはや食料もなく、疲れ果てた捕虜は、次々に亡くなってゆく。
途中、休憩に立ち寄ったスタジアムには、日本軍が租界地区から持ち出した豪華な家財や自動車が並べられていた。しかし、捕虜たちにとっては、そんな豪華な家財よりも、一滴の水のほうが遥かに貴重であった。ジェイミーはそこで、かつて自分の家にあった自動車を発見する。
スタジアムでは、収容所でジェイミーの隣の部屋にいたビクター婦人が、動けなくなっていた。彼女を置いて行こうと促す年長者の言葉も聞かず、ジェイミーはビクター婦人の側から離れなかった。
翌朝、婦人は息絶えていた。その死骸の前に座り込むジェイミーには、婦人の亡骸が一瞬光り輝いたように見えた。ジェイミーは、婦人が天国に召されたのだと思ったが、実はそうではなく、婦人の亡骸は、東の空に現れた強力な光によって照らし出されたのだった。その光の元は、長崎に投下された原爆だった。
戦争は終わり、日本兵の死体から食料をむさぼり取る中国兵に混じって、ジェイミーは必死に食料を探すが、空腹は満たされない。捕虜の集団とも離れ、水田の中を1人歩くジェイミー。そこで彼は、パラシュートで米軍が投下した食料を見つけ、むさぼるように食らいついた。
ジェイミーは、残った食料を引きずりながら、再び収容所に帰ってきた。そこには、収容所で仲良くなった日本の特攻隊員の少年がいた。彼はゼロ戦のエンジンが故障して出撃できず、泣きながら基地に残ったのだった。
ジェイミーにマンゴーを差し出す少年。ジェイミーがマンゴーの皮に手を焼いているのを見て、日本刀でマンゴーを割ろうとする。それを見ていたのは、同じく基地に戻ってきたベイシーの仲間だった。彼はジェイミーが日本兵に殺されようとしていると勘違いして、特攻隊の少年を射殺してしまう。
やがてベイシーたちは去り、誰もいなくなった収容所に留まったジェイミーは、自転車で収容所内を走り回りながら時間を過ごす。そこにアメリカ軍がやってきて、ジェイミーは保護される。
戦場に取り残された少年少女たちは、壊れた赤十字の施設に集められ、両親たちが我が子を探しに来た。ジェイミーの両親もやって来るが、やつれた上に、過酷な体験によって別人のような表情になったジェイミーに気がつかなかった。
やがて母親がジェイミーを発見する。しばらく両親の顔が思い出せなかったジェイミーは、母の顔に触れ、帽子の下の茶色い髪を確認すると、ようやく記憶を呼び覚ます。
上海の街では花火が打ち上げられ、人々が戦争の終わりを喜び合っていた。
映画『太陽の帝国』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
戦争映画は苦手ですが、クリスチャン・ベイルが大好きなのでどうしても見てみたかった今作。大人の汚さや人間の愚かさが浮き彫りになった作品で、クリスチャン・ベイル演じるジムの純粋で清らかな心を汚していっているような気持ちになり、申し訳なくて見ていられませんでした。
大人も子供もただ生きることが精一杯だった時代なのはわかりますが、他人の命を軽んじるような人間は本当にクズだと思います。子供や女性、お年寄りなど自分より弱い人たちに共に生きようと希望を持たせてあげられるような勇気のある人間になりたいと感じました。(女性 30代)
裕福な英国人家庭の少年ジムが、第二次世界大戦下の上海で戦争と孤独を経験し、子どもから大人へと変わっていく姿がとても印象的でした。少年が憧れていた飛行機が象徴する「自由」や「成長」に対する執着が、物語を通して一貫して描かれていた点に深く感動しました。特に収容所での生活を通して、ジムの目がだんだんと現実を受け入れていく様子が痛々しくも美しく、心に残ります。スピルバーグの演出も素晴らしく、少年の視点を尊重しながらも、戦争の狂気を的確に表現していました。(20代 男性)
初めてこの映画を観たのは大学時代でしたが、今回改めて見直して、母親になった今だからこそ感じる恐怖と切なさがありました。少年ジムが親と離れ離れになり、必死に生き抜こうとする姿は、親として胸が苦しくなります。特に彼が父母と再会したシーンで、お互いに一瞬誰だかわからないという描写は、人間の記憶や戦争の残酷さを突きつけられるようでした。音楽と映像の融合も美しく、ただの戦争映画ではない、詩的な深みがある作品です。(30代 女性)
少年時代の自分を重ねてしまい、ジムの心理描写に思わず感情移入してしまいました。環境に適応していく力、生き延びるための知恵、そして純粋な心を保ちながらも少しずつ壊れていく様子がリアルで、見ていて苦しくなる場面も多かったです。特に印象に残ったのは、ジムが飛行機を見つめる目。彼にとって飛行機は、希望であり現実逃避の象徴だったのだと思います。戦争が子どもから何を奪っていくのかを静かに訴えかけてくる名作だと思います。(40代 男性)
戦争映画というよりも、少年の成長譚として観ると、とても完成度の高い作品でした。ジムの視点で世界を見ることで、残酷な戦争の現実がより異様に映し出されていて、観る側の感情が揺さぶられました。特にラスト近く、ジムが「死とは何か」を理解したような目をするシーンにはゾクッとしました。俳優陣の演技も見事で、若き日のクリスチャン・ベールの演技力に圧倒されました。(50代 女性)
全体としては静かなトーンながら、戦争の異常さと人間の強さが丁寧に描かれていて、じわじわと感動が押し寄せてくるタイプの映画でした。ジムが収容所の中でたくましく成長していく様子は、戦争の中でも子どもは前に進まざるを得ないという現実を突きつけてきます。ラストの再会シーンは涙なしには見られませんでした。スピルバーグ作品の中でも、もっと評価されていい一本だと思います。(60代 男性)
最初はやや退屈かと思いきや、ジムという少年の精神的な変化を中心に描く構成に引き込まれていきました。爆撃や戦闘シーンに頼らない戦争映画は珍しく、むしろ日常の中に入り込んだ非日常の怖さがよく伝わってきました。空腹、恐怖、孤独といった感情が画面越しにリアルに伝わってきて、自分がその場にいるような気持ちに。心が締めつけられるけれど、美しい映画です。(20代 女性)
子どもにとっての「戦争」とは何か。ジムの体験を通して、それがまざまざと描かれていました。大人にとっては恐怖でしかない状況でも、子どもはそれをゲームのように受け止めることもある。その無垢さがときに残酷に見える瞬間がありました。物語後半でジムが仲間の死を目の当たりにしながらも、何とか生き延びていく姿は、彼がもう戻れない場所にいることを示していて胸が痛かったです。(30代 男性)
「希望」と「喪失」が交差する映画でした。ジムは戦争によって多くを失いながらも、どこかで希望を見出そうとしている姿が印象的でした。飛行機への憧れや、周囲の人々との微妙な関係性を通して、人間が逆境の中でも何かを信じようとする力を描いていたと思います。映像美も素晴らしく、特に収容所の夕焼けのシーンは、心に残る名シーンでした。静かな余韻が長く続く映画です。(40代 女性)
戦争映画はあまり得意ではありませんが、本作は少年ジムの物語として観ることで非常に心に響きました。子どもが体験するにはあまりにも過酷な状況を、スピルバーグは決してセンセーショナルにせず、静かに丁寧に描写しています。成長という言葉では片づけられないほどの喪失があり、ジムの目の中にすべてが詰まっていました。観終わったあと、しばらく考えさせられました。(50代 男性)
映画『太陽の帝国』を見た人におすすめの映画5選
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スティーヴン・スピルバーグ監督による渾身の一作。圧倒的な映像美とリアリズム、演技陣の迫真の演技が心を揺さぶります。人間の尊厳や道徳について深く考えさせられる、映画史に残る必見の傑作です。
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グッド・モーニング, ベトナム
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過酷な歴史の裏で咲く親子の絆に、思わず涙がこぼれます。ユーモアと愛情で生きる希望を与える父親の姿が、『太陽の帝国』のジムの無垢さと重なり、深い余韻を残す感動作です。
キリング・フィールド
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戦争の裏で命をかけて真実を伝える記者たちの葛藤と友情が感動を呼びます。『太陽の帝国』と同じく、“目撃者”としての視点が際立つ作品であり、戦争の本質に切り込むリアリズムが秀逸です。
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