映画『マーダー・ライド・ショー』の概要:変わった場所を求めては記事にしている4人の若者達。道中彼らは、とある館へと立ち入ることになる。しかし、そこは殺人鬼一家が住まう狂気の館だった!4人と殺人鬼達の、究極のサバイバルが始まる。
映画『マーダー・ライド・ショー』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:ホラー
監督:ロブ・ゾンビ
キャスト:シド・ヘイグ、ビル・モーズリイ、シェリ・ムーン、カレン・ブラック etc
映画『マーダー・ライド・ショー』の登場人物(キャスト)
- キャプテン・スポールディング(シド・ヘイグ)
- 『スポールディングのバケモノ博物館』という殺人鬼を取り扱う博物館の館長。4人にかつて謎の失踪を遂げたドクター・サタンについて語る。
- ベイビー・ファイアフライ(シェリ・ムーン)
- 4人がドクター・サタンの絞首刑が執り行われた場所に向かっている最中に出会った美女。車がパンクしてしまった彼らを自宅へと招待する。
- ジェリー・ゴールドスミス(クリス・ハードウィック)
- 不可思議な現象を追い求めては記事に起こしている4人組の一人。デニースと共に棺桶に閉じ込められてしまう。
- デニース・ウィリス(エリン・ダニエルズ)
- 4人組の一人で、今作の主役ともいえる人物。なかなか返ってこない彼女を心配した父親が行方を捜索中。
- メリー・ノウルズ(ジェニファー・ジョスティン)
- 4人組の一人。殺人鬼集団に捕まるが、彼らの隙を見て逃走を図る。しかし…?
- ビル・ハードレイ(レイン・ウィルソン)
- 車で旅をしている4人組の一人。仲間諸共殺人鬼一家に捕まり、真っ先に命を落としてしまう。
映画『マーダー・ライド・ショー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マーダー・ライド・ショー』のあらすじ【起】
時代は遡り、舞台は1977年10月30日のアメリカでの出来事。とある田舎町に、『スポールディングのバケモノ博物館』というガソリンスタンド兼ミュージアムが存在した。その博物館が取り扱っているのは、なんと殺人鬼。そんな趣味の悪い博物館に、車で旅をしているデニース、ジェリー、メリー、ビルの4人の若者がやってくる。
一風変わった場所を見つけては記事にしている一行はこの場所に興味を持ち、博物館に入場する。次々と紹介される殺人鬼の中でも、一行が特に興味を持ったのはドクター・サタンという男だった。彼はかつては優秀な医者として活動していたが、自分の患者を改造し人体実験を行っていたのだ。その後彼は絞首刑に処されたものの、なんとその死体は翌日突如として消え去ったのだという。
そして、ドクター・サタンが絞首刑となった場所がこの近くにあることを知った4人はその場所に向かうことにする。その途中、一行はその場所を知っているというベイビー・ファイアフライという美女に出会う。しかし、車が突如パンクしてしまうのだった。
映画『マーダー・ライド・ショー』のあらすじ【承】
困り果ててしまった4人に、自分の家に立ち寄るように声をかけるベイビー。ベイビーのその好意に甘えた4人だったが、ベイビーの派手な家と家族を見て唖然とする。あまりに下品且つ悪趣味なベイビーの家族に限界を感じた一行は、その家を後にすることにする。
しかし、その時、彼らは一家に拉致されてしまい、無理やり家へと連れ戻されたのだ。実は、ファイアフライ一家は家に人々を連れ込んでは虐殺するという、恐るべき殺人鬼一家だったのである。拉致された4人は酷い拷問を受けることになる。そして、その拷問によってビルが命を落としてしまうのだった。
一方、その頃デニースの父親が一向に帰ってこない娘を心配して警察に通報していた。早速父親と警察は捜索を開始、その途中ボロボロになったデニース達が乗っていた車を発見するのだった。そのトランクの中にはファイアフライ一家に殺された女性の死体が詰め込まれていたのだった。そして、父親と警察はデニース達の行方を追って、ファイアフライ家に乗り込むのだった。
映画『マーダー・ライド・ショー』のあらすじ【転】
しかし、二人は殺人鬼一家によって抵抗する間もないままに殺されてしまうのだった。そして、デニース達が解放されることなく、とうとうハロウィンの日がやってきた。なんとか生き延びていた3人は、突如ウサギの着ぐるみを着せられるとどこかへと連れ出される。そして、彼らはなんと棺桶の前に連れていかれたのだった。
ジェリーとデニースはその棺桶の中に閉じ込められてしまうが、メリーは一人、彼らの隙をついてその場から逃げ出した。しかし、彼女の必死の逃走も虚しく、メリーはベイビーに追いつかれてしまい、ナイフで何度も何度も刺され殺されてしまうのだった。
一方、棺桶の中のジェリーとデニースは、棺桶ごと深い穴の中にロープで吊られてしまう。あまりの恐怖にジェリーは気絶してしまい、デニースは必死にそんなジェリーを起こそうとする。しかし、そんな時、穴の下の方から腐りかけたゾンビのような存在が一気に湧いて出てきたのだ。そして、彼らはジェリーを水中へと引きずりこんでいってしまう。
映画『マーダー・ライド・ショー』の結末・ラスト(ネタバレ)
なんとかゾンビ達の手から逃れたジェリーは、長く続く地下道を進んだ。死体が山積みになっているその通路を怖々進むと、その先には1つのドアがあった。そのドアを開けたジェリーは、そこでとんでもないものを目にする。なんと、ドクター・サタンが、ジェリーにおぞましい改造手術を施していたのである。
デニースは斧を持った男に突如襲いかかられ、慌てて来た道を引き返す。しかし、男が振り回した斧のせいで天井を支えている柱が破壊され天井が崩落、その余波でデニースは意識を失ってしまうのだった。そして、意識を取り戻したデニースはなんとか地上へと逃げ延びた。
そこに現れたのは、スポールディングの車だった。デニースは必死にスポールディングに助けを求め、彼の車に乗り込んだ。そして、デニースは安心して気を失ってしまう。しかし、その時、後頭部席にはファイアフライ家の人間が座っていたのだ。実は、スポールディングもまた、ファイアフライ一家の一員だったのである。そして、目を覚ましたデニースは、ドクター・サタンの手術台の上に横たわっていたのだった。
映画『マーダー・ライド・ショー』の感想・評価・レビュー
ファイアフライ一家という殺人一家が、次々と人を連れ去っては拷問して、殺害するという情け容赦ないストーリー。凄惨な描写と、ファイアフライ一家の癖のあるキャラクター、まったく救いようの無い結末など、ホラー映画に多少慣れていても、なかなか抵抗のある作品。とにかく攫われた主人公達が不憫でならない内容である。しかし、その振り切った内容から、続編も含め、評価の高いシリーズ。狂人とはきっとこういう一過の事を指すのだろう。殺人一家といえば、悪魔のいけにえやサプライズなどが挙げられるが、正直この作品の方が見ていてきつかった印象である。(男性 30代)
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