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映画『タイタス』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『タイタス』の概要:シェイクスピア戯曲『タイタス・アンドロニカス』を映画化。独特で詩的なセリフにてシェイクスピア色を濃く残し、現代風を交えた演出は目にも新しい。愛憎と狂気に満ちた復讐劇による、血みどろの悲劇を描いている。

映画『タイタス』の作品情報

タイタス

製作年:1999年
上映時間:162分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ジュリー・テイモア
キャスト:アンソニー・ホプキンス、ジェシカ・ラング、ジョナサン・リス=マイヤーズ、アラン・カミング etc

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映画『タイタス』の登場人物(キャスト)

タイタス・アンドロニカス(アンソニー・ホプキンス)
長年、ローマ皇帝へと忠実に仕えてきた老年の将軍。歴戦の猛者として名高く、25人の息子と最愛の愛娘がいる。ゴート討伐戦にて21人の息子を亡くし、弔うためにタモラの長男を生贄として殺害してしまう。
タモラ(ジェシカ・ラング)
ゴート人の元女王。長男を殺したタイタスへ復讐するべく、サターナイアスに取り入って皇后の座を得る。金髪で美しく豊満な体を持ち、小賢しく狡賢い。愛人であるアーロンを使ってタイタスを罠にかける。
サターナイアス(アラン・カミング)
ローマ皇帝の長男で次の皇帝となる。傲慢で短気。神経質な面もあり、少々面倒な性格。深く考えることもせず、駆け引きに疎い。タモラに唆され暴君と成り果てる。
アーロン(ハリー・J・レニックス)
タモラの愛人。タモラを愛という名で操り、天下を手に入れようと画策している。口が上手く、唆したり上手く諭したりして人心を掌握し、悪事を働く。浅黒い肌を持ち、元は奴隷。
ルーシャス(アンガス・マクファーデン)
タイタスの長男。勇猛な将軍である父を尊敬している。深い愛情を持ち、父親に似て勇猛果敢。ゴートへ亡命した後、諸侯を説得して挙兵したことから、人情味があり人心の掌握にも長けていると思われる。後に皇帝へと即位する。
ラヴィニア(ローラ・フレイザー)
サターナイアスの弟と婚約していた、タイタスの愛娘。罠によって婚約者を殺され、タモラの2人の息子に舌を切られた後に凌辱。更にその後、両手を切断され沼地に放置される。辱めを受けながらも生き残り、父と共に命を懸けて復讐を誓う。

映画『タイタス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『タイタス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『タイタス』のあらすじ【起】

ゴート族との戦いに勝利を治めたローマ軍の将軍タイタス・アンドロニカスは、勝利の凱旋にて帰還した後、戦死した息子たちを弔うため、ゴート族の長男を生贄として殺害する。
だが、ローマでは皇帝が崩御。空席になった皇帝の玉座を狙って、長男サターナイアスと次男が骨肉の争いを展開していた。

元老院はタイタスを皇帝に推薦したが、彼はその推薦を丁重に断りサターナイアスを次期皇帝へと指名。傲慢で短気なサターナイアスが即位した。
しかも、サターナイアスは弟と恋仲にあった、タイタスの娘ラヴィニアを妃に所望。皇帝の命には逆らうことができないため、将軍は仕方なく娘を献上し、更に捕虜として連行したゴート族の女王タモラと息子2人を献上した。

しかし、この決定にタイタスの息子たちが反抗。弟殿下と妹の味方となり、謀反を起こしてしまう。このことで新皇帝は激怒。事を治められないタイタスを叱責し、タモラを妃へと迎えるのだった。

タイタスには25人の息子がいたが、戦にて21人を失い現在は4人しかいない。父は抵抗して立ち向かって来た末息子を刺殺。皇帝には侮辱され家族には反対され、追い打ちをかけるかのように息子を殺してしまい散々である。

映画『タイタス』のあらすじ【承】

名誉を汚されたタイタス。彼を気の毒に思った弟殿下は皇帝の兄に恩赦を申し出るも、タイタスは侮辱されても尚、新皇帝へと忠誠を誓う。
タモラは長男を殺したタイタスへの復讐をするべく、夫となった新皇帝を懐柔し仲直りを申し出た。タモラの言に気を良くした皇帝は、弟とタイタスを許すことにしたのである。

画して、タイタスとタモラの争いは、皇帝を間に挟め密かに開幕したのであった。
タモラの愛人であるアーロンは、巧みな話術で弟殿下の婚約者である、ラヴィニアを奪うようタモラの息子たちを扇動。美しいラヴィニアに心を奪われていた息子たちは、容易くアーロンの言葉に乗せられた。

陽が射さない森の中、狩猟中にタモラとアーロンの逢瀬を垣間見てしまった弟殿下とラヴィニア。タモラの浮気を責め立てるも、駆け付けた皇后の息子たちに殺害されてしまう。残されたラヴィニアは夫の死に嘆き悲しみ、タモラに命乞いをするも聞き入れてもらえず、2人の息子に舌を切られ凌辱された上、両手を切断されてしまう。

同じ頃、アーロンの言葉に騙され誘き出されたタイタスの2人の息子たちも、深く掘った穴に落とされてしまう。その穴には殺害された弟殿下の亡骸もあった。
更にアーロンは皇帝を墓穴へと呼び寄せ、弟の亡骸を発見させる。そこへタモラが用意していた手紙を見せ、弟殿下を殺害したのはタイタスの2人の息子だと吹き込む。

すっかり騙されたサターナイアスは、異変を察して駆け付けたタイタスを酷く責め立てた。将軍は皇帝を宥め、事の真相を探ることにする。
その後、タイタスの弟は森を歩いていて、沼地で無残な姿の姪を発見。舌を切られた姪は酷く怯えていたが、命は助かった。

罠に貶められたタイタスの息子2人が、弟殿下の殺害容疑で処刑されることになった。タイタスは必死に時を稼ごうと弁明するも、周囲は耳を貸さずに通り過ぎていく。たった1人残された彼は地面に伏して涙を流した。その時、彼は残された長男ルーシャスまでも、失う恐れがあるという危機感を覚える。
更に娘の無残な姿を目にしたタイタスは酷く嘆き悲しみ、自らの手も切り落とそうと言い出す。一族はタモラとアーロンの策略によって、今や風前の灯へと追いやられてしまうのだった。

映画『タイタス』のあらすじ【転】

タイタスの自宅にはアーロンが待ち構えていた。捕縛された2人の息子を救うべく、タイタスは自らの左手を切断。アーロンへ託して皇帝へ献上し恩赦を訴えた。
だが、皇帝はタイタスの左手と2人の息子の生首を民衆へと晒し、彼の元へと返上するのである。

最早、皇帝にも見放されたタイタス。彼は仇を討つため、長男ルーシャスをゴートへと亡命させ、挙兵するよう命令。
そして、両手を失ったラヴィニアに義手を与え労わった。その後、ラヴィニアは自分がされたことを必死に訴え、地面に字を書いて犯人を明らかにする。

タイタス一家がタモラ一家の復讐を計画している頃、タモラが赤子を産み落とす。だが、その肌は浅黒く、一目で皇帝の子ではないと知れた。赤子は悪魔の子と呼ばれ、密かにアーロンへと託される。彼は赤子を見た乳母と産婆を殺害し、タモラとの関係を隠した。

サターナイアスとタモラが淫行に耽っている頃、タイタスは一族郎党を集め気が触れたふりをし、宮殿に矢文を射かけた。
文には皇帝を侮辱するようなことが書いてあり、それを読んだサターナイアスが激怒。ただちに元老院を集め、自分に逆らう者は容赦しないと触れを出す。しかし、そんな時にルーシャスがゴートにて挙兵し、ローマに攻め入ろうとしていると知らせが入る。

皇帝としての自信を失いかけたサターナイアスは、タモラに慰められルーシャスとの和平交渉をタイタスの邸にて行うことにした。

映画『タイタス』の結末・ラスト(ネタバレ)

ゴートに亡命したルーシャスは諸侯を説得し、不正を行うローマ皇帝サターナイアスと、彼を誑かしたかつての女王タモラ打倒を掲げて挙兵。いよいよ、ローマへと踏み込もうとしていた。
だがそこへ、赤子を連れたアーロンが現れる。ルーシャスは赤子を人質に取り、全ての悪事を白状させた。

一方、ローマではタイタスが乱心したという噂を耳にし、タモラが息子たちを連れてこっそり様子を見に来ていた。復讐の女神を装ってタイタスに話しかけると、彼はそれを信じて姿を現す。タイタスは皇后親子の茶番に付き合い、気が触れたふりをし続けた。
そして、彼らの話に乗るふりをし、皇后が意気揚々と帰った後に2人の息子を捕縛し殺害。復讐は始まったばかり。タイタスは皇后を貶めるのを楽しみに待った。

和平交渉にてサターナイアスとタモラ、ルーシャスを邸にて迎えたタイタス。豪勢な食事にて彼らを歓待。一行は素晴らしい食事に舌鼓を打った。そこへ、ラヴィニアが登場。父はたおやかに現れた娘を目にし、過去の前例を皇帝に告げる。凌辱された娘を父親が処刑した話だ。
サターナイアスはその行動は妥当だと肯定。すると、タイタスは突如、愛娘の首を折ってしまう。彼の凶行に一行は驚きを隠せなかった。

皇帝は彼の行いを目にしてラヴィニアが強姦されたことを知る。しかも犯人は皇后の息子たち。サターナイアスは息子たちを捕縛するよう命令するが、彼らはすでにタイタスによって殺され、宴の料理となって卓へと並んでいるのだった。
その事実に驚愕したタモラが食事を吐き出そうとする。そんな彼女をタイタスが一突きし、悪女タモラは息の根を止めた。皇后の死により、皇帝が激怒。タイタスの胸を一瞬の後に燭台で突き刺す。すると、皇帝をルーシャスが捕縛し、たちまちの内に息の根を止める。
事は一瞬の間に行われ、一家の復讐は完全に成された。

ローマ皇帝となったルーシャスは、アーロンを生き埋めの刑に処す。そして、先帝の亡骸は王族の墓へ、父と妹の亡骸は一族の墓へ弔い、皇后であったタモラに関しては一切の葬儀も喪服を着ることも禁止、弔いの鐘すらも鳴らすことを禁じた。彼女の遺体は野晒しにされ野鳥の餌となるのだった。

映画『タイタス』の感想・評価・レビュー

シェイクスピアの戯曲『タイタス・アンドロニカス』映画化した作品だが、とにかく陰謀と血みどろの悲劇が続く。
主演を大御所のアンソニー・ホプキンスが演じており、重厚感たっぷり。非情で厳格だが、息子達を深く愛する父親が見られる。ただし、前半はとにかくやられっぱなしで辛いことが続くが、後半は復讐を遂げるターンに入るので息を潜めながらその時を待つという感じ。王妃になった元敵国の妃がもう最悪で、その女の言いなりになっている皇帝にもちょっと腹が立ってしまうので、ラストでの妃の命を絶つシーンでは達成感が凄い。タイタスの命を落としてしまうが、彼はその覚悟で挑んでいるのでこれは納得するしかないラストだった。とても深みのある作品になっている。(女性 40代)


難しい歴史ものだと思って鑑賞しましたが、始まった瞬間からちょっと違う雰囲気。古代の物語かと思いきや車やバイクが走り…と序盤から予想外の展開が続くので期待が高まりました。
次第に不穏な雰囲気が漂い始め、そこからはショッキングなシーンの連続。レイプの末に舌を切り落とし、腕に枝をさして置き去りにするという残虐的すぎる描写には鳥肌が経ちました。軽い気持ちで見るとかなりメンタルがやられると思うので、トラウマ級の衝撃が待っているということを忘れずに慎重に鑑賞して欲しいです。(女性 30代)

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