映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』の概要:若葉会総合病院の看護婦である朝倉いずみは、同じ病院に勤める高杉健太郎医師と結婚し幸せな生活を送っていた。しかし、高杉が休みを取れず、新婚旅行に行けていなかった。朝倉は真剣に休みを取らない高杉に不満を持つ。
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』の作品情報
上映時間:114分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:両沢和幸
キャスト:観月ありさ、松下由樹、神田うの、藤木直人 etc
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』の登場人物(キャスト)
- 朝倉いずみ(観月ありさ)
- 若葉会総合病院の看護婦。ドジなところもあるけれど、患者思いの優しい人物。明るく能天気な性格。
- 尾崎翔子(松下由樹)
- 若葉会総合病院の看護婦・主任。新しく婦長になった矢口と対立してしまう。朝倉の先輩。朝倉のドジなところに振り回されつつも、仲が良い。
- 高杉健太郎(藤木直人)
- 若葉会総合病院の医師。まだ若く、医師としての経験は浅い。朝倉の夫。
- 猿渡剛(ウド鈴木)
- 若葉会総合病院に昔入院していたことがある。退院後はケーキ屋で働いている。退院してからの孤独な生活が耐えられず、再び入院したいと願うようになる。
- 矢口俊子(根岸季衣)
- 若葉会総合病院に新しく赴任してきた婦長。今までの仕事のやり方を否定し、自分のやり方を推進する。言動がきつく、取り巻き以外の部下から反感を買っている。
- 熊野(蟹江敬三)
- 美晴警察署・警部。退職間近。若葉会総合病院立て籠もり事件を担当する。
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』のあらすじ【起】
看護婦の朝倉いずみは外科医の高杉健太郎と結婚した。だが、新婚旅行はまだ行けていなかった。そこで、病棟対抗歌合戦に出場するため、後輩の赤木まどかと練習をして、優勝を狙うことにした。優勝賞品は海外旅行なのだ。しかし、赤木は自分が商品を貰えないと知り、出場を止めてしまう。朝倉は代わりに先輩の尾崎翔子を誘うが、練習しても無駄だと言われる。新しく婦長になった矢口俊子が、病棟対抗歌合戦を中止にしたのだ。
矢口は今までの病棟でのやり方をことごとく否定し、他の看護婦から反感を買っていた。矢口の取り巻きの看護婦桑田・高津と、主任である尾崎を慕う看護婦の間で対立が起こり言い争うこともあった。尾崎も矢口のやり方はやり難いと感じていたが、不平不満を漏らさず毅然とした態度で仕事を行おうとしていた。
高杉は新婚旅行のために休暇を取ろうとするが、先輩医師の浜野雄一に言いくるめられてしまう。逆に、オペの助手に加えると言われ、新婚旅行を止めて仕事に燃えてしまう。朝倉はそんな高杉の態度にガッカリし、離婚を宣言する。
元患者の猿渡剛がお腹の不調を訴え、ナースステーションを訪ねてきた。尾崎は医師に言うことを勧めるが、猿渡が浜野を怖がり一緒に行って欲しいと言うので、尾崎はついて行くことになった。ナースステーションでは看護婦達が猿渡のことを噂していた。猿渡の病気は神経性の胃潰瘍なのだが、オペして欲しいと何度も煩く言いに来ていた。看護婦達は猿渡の態度から、尾崎が好きで会いに来ているのではないかと疑っていた。
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』のあらすじ【承】
尾崎は浜野に猿渡の診察を頼むが、オペの打ち合わせがあるからと断られる。それでも、尾崎が必死に頼み込んでいると、浜野は高杉に診察を任せた。その後、尾崎がナースステーションに戻ると、朝倉が猿渡のケーキを食べていた。尾崎はナースステーションで食事をしている朝倉を叱り仕事をさせようとするが、その前に矢口に見つかってしまう。矢口は主任である尾崎を叱り、婦長に任命されなかったことを皮肉った。
猿渡は入院の用意をしてナースステーションに行くが、尾崎目当てに来ていると知った矢口に手酷く追い返されてしまう。一方、矢口との関係に悩んだ尾崎は、看護部長の根本雅子に相談しに行った。話を聞いた根本は、婦長に尾崎を推薦していたことを話した。だが、様々な理由から矢口が婦長になってしまったのだ。尾崎は根本に仕事ぶりを認めてもらえていたことを知り、笑顔になった。
猿渡が銃を持ってナースステーションを襲撃した。矢口や看護婦達や浜野が人質に取られてしまう。朝倉と高杉はリネン室に逃げ込んで様子を伺うが、音を立ててしまい人が隠れていることがバレてしまう。初めは高杉が外に出て朝倉を守ろうとしたが、朝倉が猿渡の呼びかけに答えてしまったため、朝倉が外に出て人質の中に加わることになった。
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』のあらすじ【転】
ナースステーションの電話が鳴った。それは警察からで、刑事の熊野は既に病院を包囲していることを猿渡に伝えた。猿渡は予想外の出来事に動揺し、すぐに電話を切ってしまう。猿渡はナースステーションがある階の扉を朝倉達に封鎖させた。そして、男がいるとやり難いので、浜野と患者達を外に追い出した。
猿渡は熊野からの電話を受けた。立て籠もりの目的を聞かれた猿渡は、ただ入院したかっただけだと伝えた。そして、尾崎なら分かってくれるはずだと話した。一方、外出から戻った尾崎は、病院の前に人だかりができているのを見て驚いていた。
控室にいた赤木は携帯の電話を取ってしまい、猿渡に気づかれてしまう。制汗剤を使って猿渡の目を潰すと、朝倉に落ちた銃を取るよう指示した。朝倉は銃を拾い上げるが、誤って撃ってしまう。朝倉は看板が頭に当たり、気絶した。その隙に、猿渡の手に銃が再び渡ってしまう。
高杉はナースの格好をして人質の中に加わった。一方、刑事達は尾崎を見つけていた。熊野は尾崎と話をさせる代わりに、人質を解放するよう猿渡と交渉した。猿渡は1人だけ解放することにした。すると、矢口が自ら外に出ると名乗りを上げた。看護婦達は不満を募らせるが、矢口は意見を変えなかった。そんな時、高杉が男だとバレてしまい、解放されることになった。
映画『ナースのお仕事 ザ・ムービー』の結末・ラスト(ネタバレ)
尾崎は猿渡と電話で話した。猿渡は入院をしたかった思いを尾崎に話した。退院できたときは嬉しかったが、最近は誰も自分を気にかけてくれない生活に寂しさを感じていた。入院していたときは尾崎や看護婦達が世話をしてくれていたお蔭で、寂しくはなかった。それを再び感じたかったのだ。尾崎は皆を解放するよう説得するが、猿渡は尾崎に別れを告げ電話を切ってしまう。
朝倉はお腹が空いたので、猿渡に声をかけ警察に晩御飯を注文することにした。朝倉は晩御飯代を警察が払ってもらうよう熊野と交渉し、1人3000円もする焼肉弁当を注文した。熊野は朝倉の厚かましさに呆れ、どういう教育をしているのだと尾崎を怒った。食後、朝倉は隠していたケーキで、猿渡の誕生日を他の看護婦と共に祝った。
事件を知り、根本と看護婦の大島が尾崎の元に駆けつける。さらに、今日オペ予定の患者のための臓器を持って、水島龍太郎医師がやってくる。患者は現在も病棟に取り残されており、後2時間以内に事件を解決してオペをしなければならなかった。臓器がそれだけしか持たないのだ。尾崎は患者と引き換えに、自分が人質になることを決意する。尾崎がナースステーションに行くと、皆呑気に誕生日パーティーを行っていた。尾崎は朝倉達や猿渡を叱った。猿渡は入院していたときに尾崎に怒られたことを思い出し、嬉しい気持ちになった。
事件のせいでオペが中止になった沖田は、猿渡に怒りをぶつけた。追い詰められた猿渡は、銃を撃ってしまう。沖田は無事だったが、外の警察からはそのことが分からなかった。尾崎と朝倉は穏やかに話しかけ、猿渡と沖田を落ち着かせようとした。だが、沖田が病気のせいで、吐血して倒れてしまう。警察は沖田が銃に撃たれたのだと誤解した。
熊野の部下が熊野の指示を無視し、突入を決行してしまう。朝倉は恐慌状態に陥った猿渡を止めようとして、警察が外から狙撃した弾に当たってしまう。朝倉と沖田は処置室に運び込まれ、治療を受けることになった。沖田は浜野と水島が担当し、朝倉は高杉が担当することになった。しかし、朝倉は心停止で亡くなってしまう。尾崎は泣き叫び、高杉は朝倉にキスをして涙を零した。朝倉は高杉に呼ばれ、死の淵から戻った。
朝倉は元気に回復した。大島が主任に、尾崎が婦長に就任することが決まった。
みんなの感想・レビュー