この記事では、映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『T2 トレインスポッティング』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『T2 トレインスポッティング』の作品情報

上映時間:117分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ダニー・ボイル
キャスト:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライル etc
映画『T2 トレインスポッティング』の登場人物(キャスト)
- マーク・レントン(ユアン・マクレガー)
- 20年前の事件の後、アムステルダムに行き小さな会社に勤めていたが、妻との離婚が原因でエディンバラに戻ってくる。
- スパッド(ユエン・ブレムナー)
- 妻と息子がいるが、ヘロイン中毒から抜け出せず、別居中。マヌケな性格だがセンスがあり、物語を書くことに没頭する。
- サイモン / シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)
- 表向きは人気のないパブを営んでいるが、裏ではビジネスパートナーである売春婦を利用して客を脅し、お金を稼いでいる。エディンバラに帰ってきたレントンを利用しようとする。
- フランク・ベグビー(ロバート・カーライル)
- 元軍人。脱獄して家族のもとへ戻るも、妻と息子から拒絶される。20年前の事件の復讐のため、レントンを追う。
- ベロニカ(アンジェラ・ネディヤルコーヴァ)
- サイモンの売春宿で働くブルガリア人。スパッドの文才を見出す。実は息子を残した故郷に戻りたいのだが、まとまったお金が必要。
映画『T2 トレインスポッティング』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじ【起】
レントンが仲間からお金を奪った例の事件から20年が経った。彼自身はその後、アムステルダムにある企業に勤めて暮らしていたが、妻との離婚が原因でエディンバラに戻ってきた。
レントンがスパッドの家を訪問すると、彼はまさに自殺を試みているところだった。妻子がいるにも関わらず未だヘロイン中毒から抜け出せないスパッドは、絶望感から自殺を決意したのだった。あと一歩のところでレントンに助けられ憤慨するも、かつての親友との再会を喜ぶスパッド。彼はレントンに、サイモンと会うことを勧める。
レントンはサイモンが経営するパブに行き、彼と再会する。当時の事件でサイモンはレントンに裏切られたため、お互いを懐かしむ間もなく喧嘩が始まる。落ち着いたところで、レントンはサイモンにお詫びとしてお金を手渡す。4000ポンドというその額は、20年前の事件でレントンがサイモンから奪った金額だった。それでも納得いかないサイモンは、彼を騙そうと策を企てる。仲直りしたふりをして一緒にビジネスを展開し、最後に痛い目に遭わせるという計画だった。
一方でベグビーは、事件後は軍人として務めを果たしていたが、現在は刑務所に入れられていた。強引にも脱獄をし、家族のもとへ帰る。久しぶりの再会に、妻と息子は喜戸惑いを隠せないでいた。
映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじ【承】
レントンはスパッドを更生させようと一緒にランニングをし、彼を説得する。スパッドは彼の言葉に感化されてボクシングも始め、家族との絆を取り戻そうと決心した。
サイモンが企てるビジネスは、売春宿経営だった。レントンはサイモンのもとを訪れ、エディンバラに戻った理由や自身の厳しい現状をサイモンに打ち明け、彼の売春宿経営の片棒を担ぐことにする。その後二人でとあるパーティーに参加し、参加者のクレジットカードを盗んで大金を得る。
ベグビーは息子を連れて強盗を働き、盗んだもので闇取引を行っていた。別日にまた息子を連れていこうとしても、なかなか部屋から出てこない。しぶしぶ出てきた息子はきれいな身なりをしていた。現在は大学でホテル経営学を学んでいるという息子は、父親の誘いをきっぱりと断る。憤怒したベグビーは家を出ていく。
ある日サイモンの家に警察が来て、恐喝罪の容疑で彼を逮捕した。過去にサイモンに脅された客が、彼を通報したのだ。サイモンといつも一緒にいる売春婦のベロニカとともに、レントンは彼を助けるために弁護士を雇い、なんとかサイモンは自由の身となるが、パーティーで盗んだお金はその弁護費用に消えてしまった。そこで彼らは、ネットで見つけた企業向けローン融資の組織に渡りをつけ、偽ビジネスのプレゼンをすることになった
映画『T2 トレインスポッティング』のあらすじ【転】
家を出たベグビーはサイモンのパブを訪れる。まだ服役中のはずのベグビーを前に、サイモンは驚きを隠せない。二人は地下室に行き、サイモンは、レントンがエディンバラに戻ってきた、とベグビーに伝える。そしてサイモンとベグビーは、レントンを懲らしめるため手を組むのであった。
スパッドは、サイモンたちのビジネス・オフィスの内装を担当することになった。ベロニカに伝えられた通りの雰囲気を出すため、持ち前のセンスを生かして一人で黙々と作業するスパッド。暇な時間には趣味で物語を書くことが習慣となる。ベロニカと作業していたある日、会話中の話が面白いから文章にするべきだと言われ、執筆活動に拍車がかかる。
ある晩、レントンとサイモンはナイトクラブに行く。サイモンはトイレに行くのだが、たまたま同じクラブにいたベグビーが、隣の便器に座る。お互い個室の中だったが、かつての親友同士は声を聴いただけでお互いを認識する。危険を察知し逃げだすレントンと、追いかけるベグビー。ベグビーに切りつけられるも、レントンはなんとか逃げ出した。
ベグビーに遭遇したことをサイモンに知らせるレントン。言い争いになっているところへ、一台の車がやってくる。二人は車で山奥まで連れられ、地元で一番大きな売春宿を経営する男から、新規事業から手を引くように脅される。命は助かるも身ぐるみを剥がされた二人は、山奥から全裸で帰る羽目に。何とかベロニカの家にたどり着いた彼らは、10万ポンドの融資が認められたという良いニュースを、彼女から知らされる。
映画『T2 トレインスポッティング』の結末・ラスト(ネタバレ)
物語の執筆に没頭するスパッドは、出来上がった作品をベロニカの家に届ける。自宅に戻ると、なんとベグビーが家の中で彼の帰りを待っていた。彼はスパッドに、レントンの居場所を吐くように迫る。しばらくしてベロニカがやってくるが、ベグビーは彼女の携帯を奪い、レントンとサイモンをパブに来るように仕向ける。ベロニカとスパッドはその場から逃げだした。
ベロニカからのメッセージ通り、0時にパブに来たレントンとサイモン。そこへスパッドが飛び込んでくる。慌てた様子で逃げろと伝えるも、状況が把握できない二人。そこにベグビーがやってくる。彼はサイモンにも騙されたと言い、サイモンをぶん殴る。次にレントンに詰め寄るも、レントンは上の階に逃げる。ベグビーは彼を捕まえて、もみ合いの末レントンは床が抜けた場所から下階に落下する。落下の際にケーブルが首に絡まり、ベグビーの追い打ちにあうレントンは、窒息で意識を失いかけるも間一髪でサイモンが助けに入る。怒ったベグビーは持ってきた銃を構えるが、スパッドが便器でベグビーの頭を強打して倒した。
場面は少し過去に戻り、逃げ出したベロニカとスパッドが話し合うシーン。彼女はスパッドに、故郷のブルガリアに帰るために融資金の10万ポンドを盗みたいと伝える。一緒に来ないかという誘いを断るも、彼女に同情したスパッドは、渡された書類にレントンとサイモンのサインをマネて書く。ベロニカは、スパッドが他人のサインをマネするのが得意だということを知っていた。ベロニカが手にした10万ポンドのうち一部はスパッドの妻子のもとに送られた。
こうしてベロニカは故郷に戻り、スパッドも家族とよりを戻した。サイモンは今までの小さなパブの経営を続け、ベグビーは再び刑務所送り。レントンは実家に戻り、父親と抱擁を交わし、自分の部屋で懐かしいレコードに合わせて踊るのであった。
映画『T2 トレインスポッティング』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
20年という時は自分にも映画の登場人物たちにも平等に流れていました。
20年前に観た映画の衝撃はなかったけど、全員同じ人っていうのがやっぱり一番よかった。
おかえりなさい!という懐かしい気持ちになりました。
ただ、20年経っても落ち着かない人たちでした。
フランクのあの凶暴性が友達にいたら嫌だな…と同時から思っていたけど、年を重ねても変わってなくて、やっぱり嫌だなと。
ラストであの曲が流れるとは、そこにはやられました。(女性 40代)
20年後の続編というのがまずすごい。そしてあらゆる「続編」は常に前作と比較され厳しい評価を受ける宿命にあるが、これはアリではないだろうか。20年経ってもメインの4人がそのままロクデナシで、若干手口は巧妙になりつつもろくでもないことしかしてない。でも自分も大した日々を送ってないなと思うと、彼らの日々も「これもアリなのかな」と思うしかない。(脱獄して普通に家に帰ってるのに捕まらないとかどうかと思うが)
尖った物を静かに受け止めるイギリスの石畳の町並みが味わい深い。(男性 40代)
前作から20年後の彼らの姿が描かれ、時間の残酷さと変わらない愚かさの両方が印象に残った。レントンが再び仲間の元へ戻る展開はどこか懐かしさを感じるが、ベグビーの復讐心やスパッドの変化など、それぞれの人生の重みがしっかり描かれている。最後にレントンが再び「選べ」と語るシーンは、過去の繰り返しのようでありながら新たな決意にも見えた。(30代 男性)
前作のエネルギーとは違い、どこか寂しさや虚しさが漂う作品だった。仲間たちの再会は嬉しい反面、過去の過ちや裏切りが影を落としていて複雑な気持ちになる。特にベグビーの執念深さが際立っており、彼の存在が物語に緊張感を与えていた。ラストのダンスシーンは過去と現在が重なるようで印象的だった。(20代 女性)
続編として非常に完成度が高く、単なる懐古に終わらない点が良かった。レントンとスパッドの関係性の変化や、過去の記憶がフラッシュバックのように挿入される演出が効果的。ベグビーとの対決も緊張感があり、最後まで飽きさせない。結局彼らは大きくは変われないという現実が、妙にリアルだった。(40代 男性)
前作の勢いを期待すると少し違うが、これはこれで大人になった彼らの物語として楽しめた。スパッドが自分の過去を書き始める展開は、再生の兆しとして印象的だった。一方でベグビーの狂気は変わらず、彼の存在が物語を引き締めている。ラストは完全な救いではないが、どこか前向きにも感じられた。(30代 女性)
青春の終わりと、その後の人生を描いた作品として非常に興味深い。レントンが過去に向き合う姿や、スパッドが自分を取り戻していく過程が丁寧に描かれている。ベグビーの息子との関係も印象的で、世代の違いが浮き彫りになる。最後に再び同じ場所に戻るような結末が、皮肉でありながらリアルだった。(50代 男性)
観ていて懐かしさと切なさが同時に押し寄せてきた。彼らは歳を重ねてもどこか未熟で、その変わらなさが愛おしくもあり悲しくもある。特にスパッドの描写が良く、彼が少しずつ立ち直っていく姿に救われた気がした。ラストのシーンは前作へのオマージュとしても印象的だった。(20代 女性)
続編としての期待を裏切らない内容だったが、テーマはよりシリアスになっていると感じた。過去の栄光や失敗に囚われたまま生きる彼らの姿がリアルで、共感する部分も多かった。ベグビーの狂気とレントンの逃避の対比が面白く、最後まで緊張感が続く。時間の経過を強く意識させる作品だった。(30代 男性)
この作品は、若さの衝動ではなく、その後の人生の重さを描いている。かつての仲間が再び集まるが、関係性は以前とは違い、そこに切なさがある。ベグビーの執念とスパッドの再生という対照的な描写が印象的だった。ラストは円を描くような構造で、過去と現在がつながる感覚があった。(40代 女性)
映画『T2 トレインスポッティング』を見た人におすすめの映画5選
トレインスポッティング
この映画を一言で表すと?
若さの衝動と破滅が炸裂するカルト青春譚。
どんな話?
スコットランドの若者レントンと仲間たちが、ドラッグに溺れながら刹那的に生きる日々を描く。友情、裏切り、快楽と絶望が交錯し、やがてそれぞれが人生の岐路に立たされる。奔放な生き方の裏にある空虚さが浮かび上がる。
ここがおすすめ!
過激でスタイリッシュな映像と音楽が強烈な印象を残す。T2で描かれる彼らの“その後”を知るうえで必見の原点。若さゆえの選択とその代償を鮮烈に提示し、続編との対比でより深い余韻を味わえる。
レクイエム・フォー・ドリーム
この映画を一言で表すと?
夢が崩れ落ちる瞬間を刻む、容赦なき悲劇。
どんな話?
成功や愛を求める若者たちが、ドラッグ依存によって徐々に生活を失っていく物語。高揚と転落が加速し、関係性も精神も壊れていく過程が、分断的な編集と音響で描かれる。
ここがおすすめ!
視覚と音の演出が観る者の感情を直撃し、依存の恐ろしさを体感させる。登場人物の選択が連鎖的に破滅へ向かう構造が印象的で、T2の“過去と現在の断絶”とも共鳴する重厚な一本。
ファイト・クラブ
この映画を一言で表すと?
自己破壊から始まる、アイデンティティの革命。
どんな話?
退屈な日常に疲れた男が、謎の人物タイラーと出会い地下格闘クラブを結成。次第に運動は過激化し、彼自身の内面と社会への不満が暴走していく。やがて驚愕の真実が明らかになる。
ここがおすすめ!
現代社会への皮肉と自己探求が鋭く交差する。主人公の分裂した内面と過激な行動が、観る者に強烈な問いを投げかける。T2同様、男たちの危うい連帯と破滅の魅力が際立つ作品。
アメリカン・ヒストリーX
この映画を一言で表すと?
憎悪と再生がぶつかり合う、衝撃の人間ドラマ。
どんな話?
白人至上主義に染まった青年が、刑務所での経験を経て価値観を変えていく。出所後、弟が同じ道に進もうとする中で、過去の過ちと向き合い、家族と自分の未来を守ろうとする。
ここがおすすめ!
極端な思想の恐ろしさと、変化の可能性を同時に描く力強さがある。兄弟の関係性と選択の重みが胸に迫り、結末の余韻も深い。T2の“やり直しの難しさ”と響き合うテーマが魅力。
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
この映画を一言で表すと?
裏社会の偶然が連鎖する、痛快クライム群像劇。
どんな話?
カード勝負で借金を背負った若者たちが、一発逆転を狙って犯罪に手を染めるが、複数の思惑が絡み合い事態は思わぬ方向へ。軽妙な会話と巧妙なプロットで、ロンドンの裏社会が描かれる。
ここがおすすめ!
テンポの良い編集とユーモア、キャラクターの魅力が際立つ。転がり続ける運命と選択の連鎖がスリリングで、最後まで目が離せない。T2の持つ英国的な空気や群像の面白さが好きな人に最適。



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