野宮透は恋も友情も知らないまま大人になった、ごく平凡な青年である。だがある日、病院で突然命の終わりを告げられる。野宮は憂鬱な日々を過ごすが、再会した旧友や恋をした相手の存在に救われていく。
映画『愛唄 約束のナクヒト』の作品情報
- タイトル
- 愛唄 約束のナクヒト
- 原題
- なし
- 製作年
- 2019年
- 日本公開日
- 2019年1月25日(金)
- 上映時間
- 127分
- ジャンル
- ラブストーリー
ヒューマンドラマ - 監督
- 川村泰祐
- 脚本
- GReeeeN
清水匡 - 製作
- 小池賢太郎
松井智
村松秀信
三橋悟郎
町田晋
宮崎伸夫
楮本昌裕
有馬一昭 - 製作総指揮
- 不明
- キャスト
- 横浜流星
清原果耶
飯島寛騎
中村ゆり
野間口徹
成海璃子
中山美穂
清水葉月 - 製作国
- 日本
- 配給
- 東映
映画『愛唄 約束のナクヒト』の作品概要
GReeeeNの楽曲映画化プロジェクト、第2弾目の作品。通算3枚目に発売されたシングル『愛唄』をモチーフに作られた作品。GReeeeNが清水匡と共に脚本を担当し、実話から着想を得て書き上げた。命の期限を知った主人公が、恋や友情に救われていく様子が描かれている。主題歌は「LINEオーディション2017」で「バンド部門最優秀賞」と「総合グランプリ」を獲得した高校生バンド、「No title」が担当している。
映画『愛唄 約束のナクヒト』の予告動画
映画『愛唄 約束のナクヒト』の登場人物(キャスト)
- 野宮透(横浜流星)
- 恋も友情も知らないまま大人になった青年。ある日、病院で命の終わりを告げられる。
- 伊藤凪(清原果耶)
- 幼い頃から病弱だった。天才詩人として有名だが、現在はある理由から詩を書くことをやめている。
- 坂本龍也(飯島寛騎)
- 元バンドマンでメジャーデビューを果たしたことがある。現在はバンドを引退し、ニート生活を送る。明るく陽気な性格。
- 相川比呂乃(成海璃子)
- 野宮の初恋の相手。元天才子役。辛いときに伊藤凪の詩に支えられる。
映画『愛唄 約束のナクヒト』のあらすじ(ネタバレなし)
野宮透は恋も友情も知らないまま大人になり、平凡な毎日を過ごしていた。だが、ある日病院で命の終わりを突然告げられる。野宮の心は荒み、自棄になることもあった。そんな時、旧友の坂本龍也と再会を果たす。坂本はバンドマンとして活躍していたが、伊藤凪という名の少女が書いた詩に打ちのめされて引退していた。しかし、坂本に悲壮感はなく、人生を心の底から楽しんでいた。
野宮は伊藤凪が書いた詩に心を動かされる。伊藤は4年前に、14歳の若さでこの世を去ったと言われていた。だが、ひょんなことから野宮と坂本は伊藤凪本人と出会う。伊藤はある事情から詩を書くことをやめていた。彼女は幼い頃から病気を抱えていたが、人生を前向きに生きていた。野宮は無邪気な伊藤に心惹かれていき、坂本の明るさに救われていく。
映画『愛唄 約束のナクヒト』の感想・評価
GReeeeN『愛唄』をモチーフに制作された映画
GReeeeNの楽曲映画化プロジェクトとして、通算3枚目に発売されたシングル『愛唄』をモチーフに作られた作品。GReeeeN自らが脚本に参加し、脚本家の清水匡と共にストーリーを書き上げている。また、脚本は実話から着想を得ており、友情や恋情や家族への思いなど「愛」がたくさん詰まった作品になっている。
『愛唄』はCDの売上が30万枚、音楽ダウンロード配信数が525万件以上を記録しており、GReeeeNの代表曲ともいえる楽曲になっている。多くのアーティストがカバーをしており、映画『ストロボ・エッジ』(15)ではwhiteeeenが歌った『愛唄』が主題歌になっている。映画を見る前に、改めて楽曲を聞き直してみるのもお勧めである。
映画『キセキ -あの日のソビト-』のスタッフが集結
『キセキ -あの日のソビト-』 は2017年にGReeeeNの楽曲映画化プロジェクト第1弾として制作された映画で、GReeeeNのプロデュースを手掛けてきたJINとGReeeeNのリーダーでありJINの弟であるHIDEの関係が描かれた青春映画になっている。主演俳優達がグリーンボーイズを結成し、主題歌や挿入歌を担当したことでも話題を集めた。
プロデューサーの小池賢太郎や音楽プロデューサーのJINなど、『キセキ -あの日のソビト-』に携わったスタッフが再集結している。そして、川村泰祐監督を筆頭に、新たに加わった仲間と共に本作を作り上げている。川村泰祐監督は『海月姫』(14)の監督・脚本を務めたことで有名な人物である。
恋を知らなかった主人公のラブストーリー
青春を満喫し恋愛や友情を育んだ人もいるだろうが、本作の主人公のように恋愛や友情を知らないまま大人になった人も多いのではないだろうか。不器用な主人公が小さなことをきっかけに恋を知り友情を育んでいく様子は、きっと多くの人の共感が得られるはずである。
主題歌はGReeeeNが映画のために楽曲を書き下ろし、高校生バンドの「No title」が歌を担当している。No title は「LINEオーディション2017」で「バンド部門最優秀賞」と「総合グランプリ」を獲得しており、これからの活躍が期待される若手バンドである。ボーカルであるほのかの瑞々しく美しい歌声が、初々しいラブストーリーを描いた本作にピッタリと合っている。
映画『愛唄 約束のナクヒト』の公開前に見ておきたい映画
キセキ -あの日のソビト-
GReeeeNの楽曲映画化プロジェクト第1弾作品。横浜流星も出演しており、「グリーンボーイズ」の1人であるナビを演じている。主役を務めたのは松坂桃李と菅田将暉で、兄弟役を熱演している。映画『ゴジラシリーズ』で助監督を務めていた兼重淳が監督を務めている。JIN本人が映画の音楽をプロデュースしており、「第41回日本アカデミー賞・優秀音楽賞」に輝いている。
ジンはメタルバンド「ハイスピード」を結成し、音楽の道に進もうとしていた。だが、父の理解は得られず、メンバーが脱退する事態が起こる。ジンが音楽に挫折し苦悩している頃、歯科医師の道を志している弟のヒデもまた音楽の魅力に嵌っていた。ヒデは友人を誘って、「グリーンボーイズ」を結成した。
詳細 キセキ -あの日のソビト-
海月姫
川村泰祐監督の代表作で、監督・脚本を務めた作品。NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で一躍有名になった能年玲奈が主演を務めている。能年が演じたおしゃれに縁がないオタクの女性を中心に、「ファッション」と「恋」と「友情」を描いた作品になっている。東村アキコ原作の漫画を元に作られている。漫画は講談社から全17巻が発売されている。
男子禁制のアパートで「男を必要としない人生」を掲げ、女性達は静かに暮らしていた。そのアパートの住人の1人であるクラゲオタクの倉下月海は、ひょんなことから美しすぎる女装男子・鯉淵蔵之介と蔵之介の兄で童貞エリートの鯉淵修に出会う。そんなある日、アパートがなくなる危機が訪れる。倉下の平穏な生活は一体どうなってしまうのだろうか。
詳細 海月姫
ジョーカーゲーム
横浜流星の映画初出演作品。アイドルグループAKB48に所属していた北原里英が主演を務めた作品で、命を懸けたゲームに参加することになった高校生達の姿が描かれている。2013年は続編となる『ジョーカーゲーム 脱出(エスケープ)』が公開されており、アイドルグループ私立恵比寿中学に所属していた鈴木裕乃が主演を務めた。
日本政府は児童の学力低下を止めるため「義務教育延長法」を施行した。赤沢千夏が通う高校の3年生達は、次世代強化合宿に参加することになる。そこで行われるのは、トランプの「ババ抜き」だった。生徒達はただ遊ぶだけかと笑い声を上げた。だが、生徒達が行うのは普通のババ抜きではなかった。彼らは命を懸けたゲームをすることになる。
詳細 ジョーカーゲーム
映画『愛唄 約束のナクヒト』の評判・口コミ・レビュー
愛唄-約束のナクヒト-
感想超絶泣きました。
すごく細かい所までストーリーが組まれてて素敵でした。
ラストのカットで、物語の最初を思い出し号泣。
とても心に刺さる素敵な映画でした!!!!!
私もこんな生き方出来るかな…??
皆さんも是非見てください!!! pic.twitter.com/hkfr6yXI28
— のんぽむ睡眠🎮飯島寛騎くんファン (@Sui_Pom) 2019年1月25日
ひとことで感想を表すなら人生観が変わる映画です。
生きることの大切さを考えさせられる瞬間になりました。愛唄は私がGReeeeNを知るきっかけになった曲で思入れがありました。映画をみて今まで以上に大好きになりました(*´ω`*)♡#映画愛唄#約束のナクヒト#愛唄見るなら今しかない
— りぬ@GRCReW (@ma_ReeeeN_o) 2019年1月25日
「愛唄 -約束のナクヒト-」余命映画の先頭バッターなのにいきなり設定上は過去最高レベルの余命設定過剰映画。ラストのオチとか冒頭の事とかよく覚えてないけど、あれそゆことなの?だとしたらかなりヤバイ。映画の内容とは関係なく映画では初主演だった清原果耶は良かった。 pic.twitter.com/V1rwhLUfjb
— とと (@t0t08) 2019年1月27日
「愛唄-約束のナクヒト-」観た
GReeeeNの楽曲”愛唄”がテーマの物語
余命宣告されたトオルと元バンドマンの龍也くんがもうちょっと以下略
あのラストシーンを見てからだと色々解釈が変わってくるなーと思いました pic.twitter.com/LCl6azxPLs— haruo (@haruo_2741) 2019年1月27日
映画『愛唄 約束のナクヒト』のまとめ
主人公の恋愛模様以外にも、家族愛にも注目して欲しい作品である。主人公の母親役を財前直見が務めているのだが、病を抱えた息子のことを気にかけるシーンは心を打たれる場面になっている。母が子を思う愛情の深さが、とてもよく伝わってくる。主人公達と同年代の人達だけではなく、幅広い年代の人が登場人物の立場に立って作品が見られるようになっている。恋愛の素晴らしさを感じるだけではなく、生きる意味を改めて考えさせられる作品である。
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