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映画『動物農場』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『動物農場』の概要:1954年にイギリスで制作されたアニメ映画。農場に住む動物達は人間の農場主に対して不満を抱いていた。長老のブタから革命を促された動物達は、憎たらしい農場主を追い出すことに成功する。しかし、今度は人間の代わりにブタが農場を仕切り出し、事態は悪化していく。

映画『動物農場』の作品情報

動物農場

製作年:1954年
上映時間:74分
ジャンル:アニメ、ヒューマンドラマ、歴史
監督:ジョン・ハラス、ジョイ・バチェラー
キャスト:モーリス・デナム etc

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映画『動物農場』の登場人物(キャスト)

ナポレオン(モーリス・デナム)
大きな存在感を放つ目つきの悪い雄ブタ。黒い毛の持ち主。虎視眈々と指導者の座を狙っており、リーダーであるスノーボールを嫌っている。狡猾な性格で、犠牲を顧みない。
スノーボール(モーリス・デナム)
名前の通り白い雪玉のような雄ブタ。メージャー爺さんの後継ぎとして、動物牧場の経営を担う。平和的な思考を持っており、動物達の良きリーダーでもある。
メージャー爺さん(モーリス・デナム)
ブタの長老。人間の農場主・ジョーンズによる悪辣な支配に危機感を覚え、動物が平等に暮らせる農場を作ることを次世代に託す。
ボクサー(モーリス・デナム)
働き者の雄ウマ。自ら進んで作業を行うことが多く、周りからも一番の働き者だと認識されている。ロバのベンジャミンとは親友で、2頭で行動することが多い。
ベンジャミン(モーリス・デナム)
ボクサーと同じくらい働き者の雄ロバ。時々やる気のない消極的な態度も見せるが、基本的には労働好きで、他の動物よりも多く働いている。ボクサーとは強い絆があり、辛い時もお互い側にいる。
ジョーンズ(モーリス・デナム)
荘園農場の主。毎日大量の酒を飲んでおり、農場の動物達に対して乱暴な態度を取っている。

映画『動物農場』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『動物農場』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『動物農場』のあらすじ【起】

多くの動物達が暮らす「荘園農場」では、ジョーンズという男が農場主として大きな権力を握っていた。ジョーンズは1日中酒を飲み、不機嫌な態度を取っていたため、動物達からは恐れられ、嫌われていた。

食べることすらままならない農場の事態に、豚の長老・メージャー爺さんは、大きな危機感を覚えた。メージャー爺さんは、農場のピンチを救うため、農場中の動物達を小屋に集め、演説を始める。メージャー爺さんは、“動物は皆等しく平等である”と話し、「動物主義」を提唱する。

メージャー爺さんは、“もし仮にジョーンズを倒したとしても、彼が行ってきた他者を虐げる悪習を繰り返してはならない”と言葉を付け足すと、そのまま息を引き取った。

メージャー爺さんが亡くなった翌日、ジョーンズは動物達に餌を与えず、動物達はメージャー爺さんが感じていた危機と同じものを心に抱く。

動物達は危機を打破するために、全員で力を合わせ、ジョーンズを追い出したが、母犬だけが犠牲となり、その子犬達が孤児となってしまった。

動物達は、勝利の焚き火をあげ、喜びの歌を歌うと、次はジョーンズの元住居に目をつけた。最初は入ることを拒んでいた動物達だったが、ブタ達が先導し屋内へ進む。

孤児となった子犬達を家の中で発見した黒ブタのナポレオンは、彼らを自身の忠実な部下に育てることを企てる。

住居から出ると、白ブタのスノーボールによって新たな戒律が設けられた。それは動物によって考えられた動物のための権利で、平等な農場生活を謳うものだった。農場の名前は“動物農場”と改められ、動物達だけの農場暮らしが始まった。

映画『動物農場』のあらすじ【承】

人間のいない動物農場では、当初経済的困難が続いたものの、賢いブタ達が率先して解決方法を提示したため、スムーズに状況を打破していった。

他の動物達もブタ達に忠実だったため、農場は働き者の動物達によって、ユートピアへ作り替えられた。

動物達の中で最も働いていたのは、ボクサーと呼ばれるウマで、彼はウマならでは力強さを発揮し、3頭分の仕事をこなす優秀さと勤勉さを見せつけていた。

ボクサーの親友であるロバのベンジャミンは、作業中欠伸をしたり、怠そうな態度を見せたりもするが、親友のボクサー同様、仕事はコツコツと真面目に行っていた。

ブタ達の中でも中心的なポジションにいるスノーボールは、メージャー爺さんの後継者(リーダー)として目覚ましい活躍を見せる。ほとんどの動物が彼の指示に従い、皆が率先して草刈りや収穫などを行ったため、農場の環境は著しく改善され、過去に散々悩まされた食事の面でも、困る者はいなかった。

動物達はこのまま幸せな生活が続くはずだと思い込んでいた。しかし、動物達の中で知能の格差が広がり、とりわけ頭が良くずる賢いブタのナポレオンが悪巧みをするようになる。

ナポレオンの一番の標的は、良き指導者のスノーボールだった。ナポレオンは、動物農場で慕われるスノーボールに、嫉妬と嫌悪感を抱いていたのだ。

ある冬の日、スノーボールがいつものように小屋で演説をしていると、そこにナポレオンが現れる。ナポレオンはスノーボールの意見を全て否定した後、合図を送り、元孤児だった犬達を小屋へ呼ぶ。スノーボールは凶暴な犬達に襲われ、農場から強制的に追い出されてしまう。

スノーボールがいなくなり、リーダーはナポレオンに変わった。ナポレオンは、元々スノーボールが計画していた風車の建設を、さも自分が考えたかのように動物達に発表し、彼らに風車建設の命令を下すのだった。

映画『動物農場』のあらすじ【転】

ナポレオンが命じた風車建設では、ボクサーとベンジャミンの2頭が活躍し、他の動物達が作業を中断しても、彼ら2頭だけは労働を止めなかった。

動物達は朝から晩まで常に重労働を強いられ、食事の量も減らされてしまい、飢えに苦しむ。一方、司令塔の役目を果たすブタ達は、自らの労働を“頭脳労働”と称し、豪華な食糧を食べ尽くしていた。

ブタ達の独裁政治はさらにエスカレートし、ナポレオンはお気に入りの食材を手に入れるため、人間と密かに取引を行っていた。その取引には雌鶏の卵が使われており、子供を奪われた雌鶏達は激怒するが、ナポレオンはそんな彼女達を有罪扱いし、処刑してしまう。

一方、農場を奪われたジョーンズは、他の人間達と農場へ押しかけ、農場奪還作戦を決行する。それを知ったナポレオンは、動物達に農場を守るように命令し、武装することを強要する。

犠牲を出しながらも、なんとか人間を追い払った動物達。しかし、ジョーンズの手によって風車が爆破され、建設に一番携わっていたボクサーは涙を流し、彼に寄り添うベンジャミンもひどく落胆してしまう。

風車の再建を命じられた動物達は、雪の降る劣悪な環境でも働き続け、食糧難にもぶつかり、辛い日々を過ごす。一方、ブタ達は飢えを感じず、労働さえ行わず、住宅の中で暇を持て余しているだけだった。

ある日、過酷な労働を続けた結果、働き者のボクサーが突然意識を失い、体に重傷を負っていることがブタ達に知れ渡る。その翌日、ボクサーはある1台の車に乗せられるが、ベンジャミンはそれが救急車ではないことに気がつき、悲痛の叫びをあげる。

ボクサーが乗った車は、にかわ工場行きのものだった。にかわ工場へ送られた動物達は、皆皮を剥がされ、誰もが最終的に死を迎える。それはつまり、ボクサーの死を暗示していた。

映画『動物農場』の結末・ラスト(ネタバレ)

ブタ達は独裁的な政治を続け、ブタだけが裕福に暮らせる農場を作り上げていた。親友・ボクサーを失い、悲しみに暮れていたベンジャミンも死に物狂いで労働を続けていた。

そんなある日、各地から裕福なブタ達が動物農場に集まり、愉快そうにパーティーを開催している様子を目にしたベンジャミンは、この世の不条理さに絶望し、苦しい胸の内をさらけ出すように鳴き叫ぶ。

ベンジャミンの訴えは鳥に伝わり、動物農場の酷い格差は、各地で虐げられている動物達に伝達されていった。ブタ達の凶悪な統治は彼らの怒りを買い、動物農場にはベンジャミンに共鳴する動物達が次々と集まり、ブタ達への報復が始まろうとしていた。

パーティーで「ブタ以外の動物は下等である」と述べ、盛り上がるブタ達に怒りの眼差しを向ける動物達は、素早く行動を起こし、パーティーが開催されている住居へ侵入していく。

ナポレオンは混乱しつつも、自分達の護衛を務める犬達を呼ぶが、彼らは外で泥酔していて、一向に来る気配がなかった。ついに追い詰められたブタ達は動物達に成敗され、ベンジャミンはその様子を睨みつけ、復讐は終わりを告げるのであった。

映画『動物農場』の感想・評価・レビュー

上が変わっても、現状が良くなるとは限らない。この映画の場合は、上に該当する人物が「農場主」ということになるが、実際の社会では国の指導者が上に当たる。映画内では、ブタが恐怖政治を行い、それ以外の動物達が強制労働や飢えに晒されている。これは人間社会への風刺であり、決して他人事ではない。1954年に制作されたアニメ映画とは思えない程クオリティが高く、現代に生きる人にも「平等とは何か?」を考えさせてくれる作品となっている。(MIHOシネマ編集部)

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