映画『奥さまは魔女』の概要:「奥さまは魔女」(原題:Bewitched)は、2005年のアメリカ映画。監督は「めぐり逢えたら」、「ユー・ガット・メール」のノーラ・エフロン。主演には「めぐりあう時間たち」、「コールド マウンテン」のオスカー女優、ニコール・キッドマン。共演には「オースティン・パワーズ」、「俺たちニュースキャスター」のウィル・フェレル。「アパートの鍵貸します」、「愛と追憶の日々」のオスカー女優、シャーリー・マクレーン。「ハンナとその姉妹」、「サイダーハウス・ルール」のオスカー俳優、マイケル・ケインなど。
映画『奥さまは魔女』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:103分
- ジャンル:コメディ、ラブストーリー
- 監督:ノーラ・エフロン
- キャスト:ニコール・キッドマン、ウィル・フェレル、シャーリー・マクレーン、マイケル・ケイン etc
映画『奥さまは魔女』 評価
- 点数:10点/100点
- オススメ度:☆☆☆☆☆
- ストーリー:☆☆☆☆☆
- キャスト起用:★☆☆☆☆
- 映像技術:☆☆☆☆☆
- 演出:☆☆☆☆☆
- 設定:☆☆☆☆☆
[miho21]
映画『奥さまは魔女』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『奥さまは魔女』のあらすじを紹介します。
ロサンゼルスのハリウッド近郊。魔女のイザベル・ビグロー(ニコール・キッドマン)が、魔法を使わずに恋を見つけるため人間の世界へと舞い降りてきた。彼女の父ナイジェル(マイケル・ケイン)の心配をよそに一人暮らしを始めたイザベルだが、魔法を使わない生活は中々思い通りに事が進まない。そんな彼女の前に落ち目の元トップスター俳優、ジャック・ワイヤット(ウィル・フェレル)が現れる。ジャックは幼い頃から憧れだったテレビドラマ、「奥さまは魔女」のダーリン役で復活を目論んでおり、自分を目立たさせる奥さま役として無名の新人女優を探していた。ジャックはある日書店でイザベルを発見し、強烈なインスピレーションを受ける。彼は何とかイザベルを口説き落としサマンサ役に抜擢するが、やがて撮影現場での自分勝手なジャックの態度に怒りを募らせる。だがイザベルが自分の思いをジャックにぶつけると彼は考えを改める。そしてドラマの中で演じている人間と魔女という壁を超えて愛し合う夫婦のように、母親役のアイリス(シャーリー・マクレーン)に反対されながらも、2人は私生活でも恋に落ちていった。しかしイザベルは魔女であることを隠していた。やがてその秘密に耐えられなくなった彼女は、ジャックに告白。目の前で魔法を見せられた彼はショックを受けイザベルから離れていった。しかしやはり彼女のことを忘れられないジャックは、イザベルのもとに駆けつけてプロポーズ。それから6カ月後、結婚した2人は新居に引っ越すのだった。
映画『奥さまは魔女』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『奥さまは魔女』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
実に残念なウィル・フェレル
まぁ、オリジナルとは全く内容も違う設定であるが、オリジナルはごくごく平凡なダーリンというサラリーマンの日常に様々なドラマがあり、そこにサマンサという魔女が絡んでくるというホームコメディなのであるが、ここでは新しく制作する「奥様は魔女」のメイキング物語という設定であり、映画制作に絡む俳優のストーリーというところがどうもいただけない。映画の中で映画を制作しているという二重構造が邪魔をして、冒頭からストーリーの中にのめり込んでゆけないもどかしさがあり、どうにもテンポが悪い。最初からオリジナルのリメイク作品にすれば笑いどころも多く作れた気がするのだが、メイキング的作品にした意図が理解し難いのである。そしてウィル・フェレルがニコール・キッドマンの相手には役不足で完全に浮きまくり、シャーリー・マクレーンやマイケル・ケインという豪華な布陣が作品の中に埋もれてしまっている感が否めない。ジャック役は元々ジム・キャリーを予定していたらしいが、なるほど、ジム・キャリーなら100倍は笑いが取れていただろう。実に残念である。
実に素敵なニコール・キッドマン
コメディというのはやはり役者が命であると痛感する。シナリオや監督の力不足を補って余りあるニコール・キッドマンは実に魅力的である。本作は彼女のために撮られた映画と言っても過言ではないだろう。それ以外の見所は何もない。一番笑いを取らなくてはならない魔法の使い方なども余りにもお粗末であり、監督の笑いのセンスを疑ってしまう。本作でニコール・キッドマンとウィル・フェレルはゴールデンラズベリー賞の最悪カップル賞を受賞したらしいが、監督にも最悪監督賞か何かやれよ。
ニコール・キッドマンやマイケル・ケインなど豪華な俳優陣が揃った『奥さまは魔女』のリメイク版だと思って鑑賞したので、オリジナル版と全く違うストーリーにガッカリしてしまいました。
平凡な生活の中で起こるドタバタ劇を見るのが楽しみだったので、『奥さまは魔女』を撮影する描写と言うのはファンの方はあまり求めていないのではないでしょうか。オリジナル版を知らずにこの作品を単体で見れば楽しめるかもしれませんが、ストーリーも微妙でテンポも悪いので一度見れば十分だと感じました。(女性 30代)
ニコール・キッドマンの「世間知らず」ならぬ、「人間界知らず」な魔女っぷりが、とてつもなくキュートだった。鼻をヒクヒクさせて魔法をかけるシーンは、彼女にしか出せない愛らしさが溢れているし、時々仕掛けるイタズラも、可愛くて許せてしまう。また、ダーリン役のウィル・フェレルが、気持ちがよいほどにダメ男でうざったい役を演じ切っているから、主人公のキュートな役柄をより引き立てていたように思う。ドラマの時同様、家族で楽しく鑑賞できる作品だ。(女性 20代)
本作は、平凡なサラリーマンの夫と魔女の奥さんを描いたホームラブコメディー作品。
オリジナルとは違った脚本やコメディー要素は期待していたほどではなかった。
しかし、やはり主役のニコール・キッドマンの人間知らずでお茶目な魔女の役がとてもキュートではまり役だった。そして、彼女の母親もとてもいいキャラクターでポップなファッションも印象的だった。
また、劇中に流れるフランク・シナトラの曲も素敵で楽しかった。(女性 20代)
映画『奥さまは魔女』 まとめ
オリジナルの「奥様は魔女」のリメイクを期待して観ると、とんでもなく後悔してしまうだろう。兎にも角にもウィル・フェレルの存在価値が全く見い出せない。ラブコメならもう少しマシなキャスティングは出来なかったのだろうか。オスカー俳優が3人も出演しながらインパクトの弱さと言い、ストーリーのつまらなさと言い、筆舌に尽くしがたい駄作である。仕方がないからニコール・キッドマンを褒める以外に術がない。0点にするのも気の毒なので10点だけ献上します。口直しにオリジナルの「奥様は魔女」を是非どうぞ。
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