映画『君と100回目の恋』の概要:日向葵海はバンドを結成している友人達とライブのステージに立った。だが、散々な結果に終わってしまう。葵海は落ち込みながら道を歩き、車に撥ねられてしまった。意識を取り戻すと、なぜか時間が巻き戻っていた。
映画『君と100回目の恋』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:ファンタジー、ラブストーリー
監督:月川翔
キャスト:miwa、坂口健太郎、竜星涼、真野恵里菜 etc
映画『君と100回目の恋』の登場人物(キャスト)
- 日向葵海(miwa)
- 大学生。友人達とバンドを結成しており、ボーカルとギターを担当している。翻訳家になるのが夢で、イギリスの大学に留学する予定。陸に思いを寄せている。
- 長谷川陸(坂口健太郎)
- 大学生。葵海の幼馴染。タイムトラベルできるレコードを持っており、何度も時間を繰り返している。完璧な人間として周囲から一目置かれているが、それはタイムトラベルのお蔭。葵海のことが好き。
- 松田直哉(竜星涼)
- 大学生。葵海に思いを寄せているが、なかなか気持ちが打ち明けられずにいる。明るく陽気な性格。
- 相良里奈(真野恵里菜)
- 大学生。葵海の親友。直哉に思いを寄せている。直哉が葵海に思いを寄せていることを知っている。バンドのマネージャー的存在。
映画『君と100回目の恋』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『君と100回目の恋』のあらすじ【起】
大学生の日向葵海は授業中に居眠りしてしまい教授に怒られてしまう。授業が終わり、これから始まる夏休みに思いを馳せた。葵海は来月から1年間、イギリスの大学に留学する予定だった。
友人の相良里奈が見守る中、葵海は友人の長谷川陸、松田直哉、中村鉄太とバンドの練習を行った。練習後、葵海は陸に買い物に付き合ってもらおうとしたのだが、すげなく断られてしまう。陸は直哉達にダメだったところを伝え、さっさと帰っていった。直哉達は完璧な陸に劣等感を抱き、陸のダサいところを葵海に聞いた。葵海は陸の幼馴染だった。しかし、葵海には何も思い浮かばなかった。昔から陸は完璧な男の子だった。
直哉は葵海に思いを寄せていたが、気持ちを打ち明けられずにいた。そんな葵海は陸に思いを寄せていた。里奈は思いを伝えずに留学してもいいのか葵海に声をかけた。だが、葵海は幼馴染という関係が壊れるのを恐れ、気持ちを伝える気はなかった。陸が普段不愛想でも、誕生日だけは毎年祝ってくれるので満足だった。昔100歳まで誕生日は俺が祝うと約束してくれたことがあったのだ。
直哉は陸に、葵海に告白することを伝えた。その後、葵海と2人きりになったところで思いを伝えようとするが、話の流れで皆がいる前で告白してしまう。微妙な空気が流れる中、いたたまれなくなった直哉は席を立った。
葵海は陸の家を訪ね、新曲の制作を行った。その時、陸に直哉と付き合うことを勧められる。葵海はその場にいられなくなり席を立った。里奈に愚痴を零し、思わず直哉で良いから付き合おうかなと言ってしまう。里奈はずっと直哉が葵海に思いを寄せていたことを知っていたため、葵海の言葉に腹を立てた。実は里奈は直哉のことが好きだったのだ。
映画『君と100回目の恋』のあらすじ【承】
ライブ当日、里奈は姿を現さなかった。葵海は里奈の気持ちに気づかず、傷つけてしまったことを落ち込んだ。陸はそんな葵海を心配し、声をかけた。結局葵海の気持ちは晴れず、ステージは散々な結果に終わる。葵海は会場を飛び出した。そして、落としたメモ書きを追って道路に飛び出し、車に撥ねられてしまう。
葵海が目を覚ますと、授業中だった。居眠りしたことで教授に怒られてしまう。それは「前に」体験したことと同じだった。葵海は何が起きているのか分からず困惑する。葵海は「1週間前」水道工事で水が噴射し、水を浴びてしまったことを思い出す。咄嗟に避けると、陸に驚かれた。葵海は同じ時間を繰り返していることを説明するが、陸に笑われてしまう。
陸は葵海が交通事故で亡くなることを知っていた。陸は自分の秘密を葵海に明かした。それは叔父が持っていた特殊なレコードを使えば、時間を巻き戻せることだった。葵海は始め半信半疑だったが、陸と一緒にレコードを使うと時間が巻き戻った。今まで陸はその力を使っていたことを葵海に明かした。2人はお互い思いを伝え合い、時間をやり直して2人の時間を作ることにした。
陸と葵海は恋人として幸せな日々を送った。葵海は翻訳家の夢を叶えるため、留学をすることにした。ライブ当日、里奈は会場の準備を行い、葵海達のバンドはステージに立った。演奏は上手くいき、観客から拍手をもらった。その後、陸が目を話した隙に葵海の姿が見えなくなる。事故現場に行くと、救急車が到着していた。陸は運ばれる人を見て愕然とした。
映画『君と100回目の恋』のあらすじ【転】
葵海が授業を行っていると、陸が突然駆け込んできて抱き締められる。葵海は陸の必死な様子に困惑する。その後、新曲の制作を行っているとき、葵海は自分の知らない間に陸がタイムトラベルしていることに気づく。陸がしつこく話を聞いていた教授の元に行き、陸が「時間」について解明しようとしていることを知る。陸のノートをこっそり見ると、「2016.7.31 18:10」と何ページにも渡って書かれていた。それは、葵海が事故に遭った日付だった。
陸は何をしても葵海の死が変えられないこと、一度だけ葵海と一緒にタイムトラベルができたことを叔父に打ち明けた。話を聞いた叔父は、陸が死のうとしたことに気づく。2人一緒にタイムトラベルできたとき、陸は車に轢かれそうになっている葵海を庇っていた。叔父も妻を救うために同じようにしたことがあったため、葵海の運命が変えられなかったことに気づいたのだった。葵海は2人の話をこっそり聞いており、強い衝撃を受ける。
葵海はこれ以上陸の時間を奪わないため、タイムトラベルできるレコードを壊した。陸は葵海の死を受け入れることはできず、レコードを修復しようと頑張った。陸はレコードを使うが、タイムトラベルはできなかった。叔父は妻と過ごした時間を陸に話し、レコードを修復することが大事にしたいことなのかと諭した。
映画『君と100回目の恋』の結末・ラスト(ネタバレ)
陸は葵海と作った新曲でライブがしたいと直哉達に頭を下げた。練習時間は短かったが、直哉達は必死な陸の様子を見て承諾した。そして、陸は里奈のツテを借り、葵海の願いを叶えるためにライブで打ち上げ花火を上げることにした。
葵海は直哉に思いを寄せる里奈の背中を押し、ライブのステージに立った。葵海の家族、里奈、陸の叔父が見守る中、葵海達は新曲を演奏した。演奏終了後、陸は打ち上げ花火を見ながら、葵海の「100回目」の誕生日を祝った。
里奈達は葵海の死を悲しんだ。叔父はレコードをかけ、家を出て行った。陸が1人でいると、レコードから葵海の声が聞こえてきた。葵海は陸がこれから未来に向かって歩んでいけるよう、メッセージを吹き込んだレコード型のチョコを用意していたのだ。それは、かつて陸が葵海に贈った物だった。陸はレコードから聞こえる葵海の歌声を聞きながら涙を流した。
陸は里奈達と一緒に過ごし、大学生活を満喫した。里奈は直哉と付き合うようになった。
映画『君と100回目の恋』の感想・評価・レビュー
シンガーソングライターだけあってmiwaさんの歌声はとても素晴らしいものだったが、演技は正直微妙だった。可愛くて芯がある葵海の役と雰囲気はピッタリ合っていたのに、セリフが棒読みな部分が多く残念に感じた。ストーリーとしてはありがちな話かもしれないが、大切な人の死を受け入れられない陸の気持ちがきちんと描かれていて最後まで飽きることなく楽しめた。また、陸だけではなく叔父もタイムトラベル経験者というのが、他の作品にはない設定で良かったと思う。(MIHOシネマ編集部)
タイムリープして好きな人を助けるという設定は『時をかける少女』を思い出しましたが、今作は比べ物にならないほど淡々としていて全く感情移入が出来ませんでした。
個人的にmiwaが苦手なことが理由の一つだと思いますが、彼女の演技力も問題だったと思います。バンド活動をしながらも夢は翻訳家で留学する予定と言う設定は、物語を完成させるためと、彼女の歌手としての才能を少しでも表現するために仕方無かった事なのだろうと感じました。
坂口健太郎演じる陸が必死になる姿はかっこよかったですが、他の出演者の演技力が無さすぎて、勿体無いなと感じる作品でした。(女性 30代)
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