映画『at Home アットホーム』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「at Home アットホーム」のネタバレあらすじ結末と感想

at Home アットホームの概要:とても幸せそうな家族が1組。だが、その家族には一切、血の繋がりはない。しかも、彼らはそれぞれに犯罪を生業にして生活していたのだった。ところが、母の詐欺が見破られ誘拐されてしまう。心に傷を持つ者同士が集まり、他にはない絆を作り出す様を描いた作品。

at Home アットホームの作品情報

at Home アットホーム

製作年:2014年
上映時間:110分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:蝶野博
キャスト:竹野内豊、松雪泰子、坂口健太郎、黒島結菜 etc

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at Home アットホームの登場人物(キャスト)

森山和彦(竹野内豊)
空き巣。一家の大黒柱。かつて身重の妻がいたが、より大金を稼ごうとして空き巣に入り、逮捕される。このことで子供を失い、妻とも離婚。隆史を自分の子供と重ね合わせ、面倒を見るようになる。頼りがいのある人物で、愛情深い。性格は至って穏やか。
森山皐月(松雪泰子)
結婚詐欺師。和彦の妻。夫からのDVに怯え絶望して自殺しようとしていたところ、明日香と出会う。優しくて料理上手。美人で演技派。
森山淳(坂口健太郎)
偽造職人。長男。かつて社長子息であったが、世間体を気にする両親の圧力に耐えきれず、委縮してばかりいた。家を飛び出した後、和彦と出会いゲンジから偽造技術を伝授される。ネットやPC系に強く、しっかり者。和彦を信奉している。
森山明日香(黒島結菜)
森山家長女。実の父親から性的虐待されており家出した後、投身自殺しようとしているところを皐月に助けられる。家族思いで優しい性格。
森山隆史(池田優斗)
森山家次男。実の母親から風呂場に監禁、放置された子供。暴力が嫌いで家族を守ろうとする意志が強い。家族のことを最強のチームだと誇りに思っている。
ゲンジ(國村隼)
偽造の罪にて刑務所へ収監されていた。和彦と同じ房になったことで知り合い、出所してからも付き合いを続けている。和彦の父親のような存在で、淳の師匠でもある。面倒見が良い。

at Home アットホームのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『at Home アットホーム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

at Home アットホームのあらすじ【起】

公園の傍、桜の大木が一角に立つ家が森山家である。一家の大黒柱は父親の和彦。妻の皐月、長男の淳、長女の明日香、次男の隆史の5人家族。だが、彼らには血の繋がりは一切なく、和彦と皐月も実は本当の夫婦ではなかった。
和彦は空き巣を生業としており、皐月は結婚詐欺師、淳は偽造職人として稼いでいる。家族とは名ばかりの集まりではあるが、それぞれに脛や心に傷を抱えた彼らは、共に寄り添い生活することで支え合っているのだった。

家族を危険に晒さないため、和彦には現金のみを盗むよう家族から口うるさく言われている。だがその日、和彦は掛け軸を盗んで来てしまい、一家団欒の空気が一変する。掛け軸がもし本物であった場合、確かに大金を得ることはできるが、足がつきやすい。故に、家族はその危険性を理解し、掛け軸や美術品はすぐに破棄することにしていた。

その日の夜、高校受験を控えた明日香の進学先を和彦に相談した淳。明日香は家計を気にして公立にすると言っているらしいが、本当は私立の高校へ行きたいと思っている。だが、それには内申書など、経歴を証明するものが必要となる。そちら方面は偽造職人の淳が何とかするとして、問題は入学金である。明日香には行きたい高校へ行って欲しい。長男と父親は長女のため、一層仕事に励むことにした。

一方、皐月も娘のために稼ごうと考えていた。結婚詐欺は一攫千金を稼ぐことができる。家族は総出で作戦会議。詳細を詰めたら後は皐月の演技次第だ。ターゲットは不動産王の息子。しかし、皐月は仕事中、計画の進行具合を報告しているところを不動産王の息子に盗み聞きされてしまう。

at Home アットホームのあらすじ【承】

皐月の帰りが遅いため、心配していた家族だったが、和彦の携帯電話に皐月から着信がある。電話の相手は不動産王の息子であった。彼は彼女が結婚詐欺師であることを知り、逆に和彦を脅してくる。身代金は1千万円。会話の様子から異変を察した子供達は、父がどうするのか動向を窺っている。そこで、淳が隠し持っていた拳銃を持ち出してくるが、父は拳銃を持つことの恐ろしさを知っており、絶対に持ち出してはならないと怒鳴る。もし、金の用意ができなかった場合は、皐月に見切りをつけると断言した和彦。だが、家には1千万円もの蓄えなどない。そこで、淳が偽札を作って持って行こうと提案。

偽造職人の淳。すぐさま師匠であるゲンジの元へ赴き、偽札作りを開始。ゲンジは淳に偽造する技術の全てを伝授していた。表向き印刷屋を営むゲンジは、技術の粋を極めた淳が作った偽札に太鼓判を押した。

期限は翌日の昼。1千万円の偽札を持った淳と和彦は、指定された廃ビルへ。そこには血塗れとなった皐月が拘束されていた。和彦は淳に動かないよう強く言い聞かせ、単独で皐月の元へ。相手の男は和彦を殺そうとナイフを用意していた。しかし、そこへ心配して隆史と明日香が交渉の場へやって来てしまう。隆史は虐待されて育った子である。故に、皐月が殴られ痛めつけられた姿に胸を痛めた。和彦は皐月を救い出し、大人しく身を引こうとする。だが、隆史は激情に駆られ、密かに持って来た拳銃を構え、トリガーを引いてしまうのだった。

和彦は一度、窃盗で逮捕されたことがある。当時、彼には身重の妻がいたが、面会に来る際、交通事故に遭い子供を失ってしまう。傷心の妻は夫に離婚届を突きつけた。そして、刑務所の同じ房にいたのが、ゲンジである。先に出所したゲンジが印刷業を営んでいたため、後を追って出所した和彦は彼の世話になることに。だが、彼はまともに働かず、その後も空き巣を続けた。そうしてある日、たまたま空き巣に入った家の風呂場で隆史を発見するのである。

at Home アットホームのあらすじ【転】

母親は息子を風呂場に監禁し、食パンを1袋投げ入れてそれっきり帰らない。全身垢塗れで糞尿塗れの隆史はひたすら謝ってばかり。和彦は少年を見捨てることができず、連れ帰ってしまう。ゲンジには叱られたが、迷惑をかけないことを条件に許してもらう。そして、隆史のために和彦は現在の家を手に入れたのだった。

明日香は両親と団地に住んでいたが、実の父親に長いこと性的虐待を受けていた。彼女は人生に絶望し、ある夏の日にホームから電車へと身を投げようとする。そこを通りかかった皐月に助けられる。

同じ頃、裕福な家の子息だった淳は、委縮してばかりで家でも冷遇されていた。彼には弟がいたが、弟の方が優秀で兄の淳は家族から蔑ろにされていたのだ。そして、彼はとうとう思い詰めた挙句、家族へと刃を向ける。しかし、両親は世間体ばかりを気にして情けなくも命乞いしてくる。淳は家族に殺す価値を見出せず、そのまま家を出た。深夜、宛てもなく歩いていた淳の前に突然、現れたのが和彦である。淳は怪しい男に逃げ道を教えた。すると、和彦は淳に、行く宛てがないなら一緒に来るかと家に誘うのだった。

既婚者だった皐月は、夫のDVに悩まされていた。味噌汁が塩っ辛いと言っては殴り、青痣で醜い顔を晒すなと言って殴る。夫は会社でのストレスをも妻で発散させていた。朝、暴力的だった夫が、夜になると土下座をして謝る。些細なことで豹変する夫に耐え切れなくなった皐月もまた、ホームから身を投げて自殺しようとする。しかし、自分よりも年若い少女、明日香が飛び込もうとしているのを発見し、つい助けてしまうのだった。

at Home アットホームの結末・ラスト(ネタバレ)

皐月は自分と同じように帰りたくないと意思表示する明日香を受け入れ、少女と生活を共にすることにする。互いに傷を持つ2人は、慰め合いそして、母子として支え合うようになるのだった。
やがて、皐月は結婚詐欺師として稼ぐようになる。そんなある日、カモに逃げられた皐月がペットショップで子犬を眺めていると、和彦と隆史が来店して来る。そこでの会話をきっかけに、和彦と皐月は互いに交流を持ち、明日香と共に家へ招待。そうして、集まった彼らは1つの家族として、穏やかで温かい家庭を築いたのである。

銃の引き金を引いてしまった隆史は、不動産屋の息子を銃殺してしまった。家族は無事だったが、人殺しをしてしまった落とし前は誰かがつけなければならない。和彦は隆史を人殺しにしないため、銃弾は足に当たったと言い、家族に帰れと告げた。皐月はそんな和彦の意図を察し、子供達に家へ帰ろうと言う。

淳が和彦の代わりとなり、母と子供達を連れて行ってくれる。残った和彦は去って行く家族の背をじっと見つめた。だが、ビルから出る途中で淳が戻ると言い出す。皐月は長男に後のことを頼み、帰路に就くのだった。
戻った淳は和彦に逃げようと言うも、父はもう潮時だったのだと言う。淳は家族の中でもしっかり者で、和彦も頼りにしていた。故に、彼がいればきっと皐月や子供達も大丈夫。

愕然とした淳だったが、彼は持ち前の知恵を働かせ和彦が正当防衛になるよう工作。父の足を撃った後、逃げて行くのだった。思い出されるのは、穏やかながらも温かい家族との食卓である。家族構成を説明するため、全員で辻褄合わせをした。他にはないほど、笑顔が溢れる家だった。

数年後、出所した和彦はバス停のベンチに座り込んでいた。そこへ、淳が迎えに現れる。彼は現在、まともな印刷会社に就職し働いていると言う。出所の日はゲンジに聞いたらしい。彼はかつて暮らしたあの家へ和彦を案内。家は寂れて雑草だらけとなり、空き家となって久しいようだった。家の敷地へ足を踏み入れた和彦。その時、淳が彼のことを父さんと呼ぶ。すると、家の2階に皐月と明日香、隆史が姿を現すのであった。

和彦は感極まって両手で顔を覆うが、すぐに笑顔を見せる。家族の絆はあの事件で切れてなくなったものと思っていたが、皆がお帰りと言ってくれる。和彦もまたただいまと言って、笑みを見せるのであった。

at Home アットホームの感想・評価・レビュー

それぞれに壮絶な過去を持ちつつ、寄せ集めのように集まった疑似家族。全く血は繋がらなくとも、普通の家よりも家族らしい家庭を築き上げる。互いに労り合い受け入れることで、そこに絆が生まれる様を繊細に描いている。

両親と長男は誇れる仕事をしているわけではないが、それでも長女のことを思い、一丸となって自分達ができることをやろうとする。そのせいで、悲劇が訪れるのだが、それぞれの境遇を詳細に描くことによって、危うい均衡の上に成り立っていた家族なのだと証明している。何度観ても絆の強さに涙する優れた作品。(MIHOシネマ編集部)

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