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映画『L.A.コンフィデンシャル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『L.A.コンフィデンシャル』の概要:コーヒーショップで複数の男女が殺される事件が起き、性格の異なる3人の刑事が互いに衝突し合いながらも協力して捜査に乗り出す犯罪サスペンス。犯罪小説の名手ジェイムズ・エルロイの同名作が原作。

映画『L.A.コンフィデンシャル』の作品情報

L.A.コンフィデンシャル

製作年:1997年
上映時間:138分
ジャンル:サスペンス、ミステリー、フィルムノワール
監督:カーティス・ハンソン
キャスト:ラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシー、ジェームズ・クロムウェル etc

映画『L.A.コンフィデンシャル』の登場人物(キャスト)

エド・エクスリー(ガイ・ピアース)
ロス市警の巡査部長。出世の虫で政治家気質。父親はロス市警の有名な刑事だった。
バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)
ロス市警の巡査。腕っ節が強く、女性に暴力を振るう男を許さない。
ジャック・ヴィンセンス(ケビン・スペイシー)
ロス市警の巡査部長。刑事ドラマの顧問役を務め、ハリウッドで顔が広い。
リン・ブラッケン(キム・ベイシンガー)
女優似の娼婦で、バドと恋愛関係になる。
ダドリー・スミス(ジャームズ・クロムウェル)
ロス市警の警部。実は暗黒街を支配しようと目論んでいる。
ピアース・パチェット(デビッド・ストラザーン)
女優似の娼婦達の元締めをしている実業家。

映画『L.A.コンフィデンシャル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『L.A.コンフィデンシャル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『L.A.コンフィデンシャル』のあらすじ【起】

1950年代のロサンゼルスでは、マフィアのボスが逮捕され、暗黒街の権力抗争が激化していた。

クリスマス・イブの夜、バドは酒屋で、女優にそっくりなリンと鼻に絆創膏をした女性を見かける。バドが相棒と共に署に戻ると、警官襲撃事件の犯人達が連行されてくる。エドの静止を聞かずにバドの相棒は犯人達との乱闘騒ぎを起こして、その様子を署に取材に来ていた記者に撮られてしまう。大陪審が開かれ、エドの証言でバドの相棒は退職処分となり、エドは刑事部の刑事補に昇進する。相棒に不利な証言をするのを断ったバドは停職処分となる。乱闘に参加していたジャックは証言に協力して僅かな処分で済まされる。

ダドリーは、バドを復職させ極秘任務を命じる。街外れのモーテルで他都市のマフィアを締め上げ、ロスへの進出を防ぐというものだった。停職処分が解けたジャックも風紀課でポルノ事件の捜査を始める。一方、刑事部でエドが一人で残業していると、殺人事件の通報が入ってくる。現場のコーヒーショップに駆けつけたエドは、複数の男女の遺体を発見する。

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映画『L.A.コンフィデンシャル』のあらすじ【承】

ダドリーとエドがコーヒーショップ襲撃事件の指揮を執ることになり、被害者の1人がバドの相棒であったことが判明する。バドは、事件の犠牲者の1人がリンと一緒だった女性であることに気付く。銃を持った黒人3人組が現場近くで目撃されていたとの情報を入手したロス市警は犯人逮捕に乗り出す。

バドはリンに関する情報を集めることにし、ピアースに辿り着く。ピアースは有名女優そっくりに整形した女性を娼婦として働かせていることを明かす。リンやリンと一緒にいた女性もそうした娼婦だったのだ。リンに事情を尋ねに行ったバドは、リンに惹かれてしまう。

ジャックと手を組んだエドは、3人組の住む場所を突き止めて逮捕する。エドの尋問で3人組が女性を暴行しており、女性がまだ別の場所で監禁されていることが判明する。バズが監禁現場に先乗りし、犯人を殺害して女性を解放する。その間に3人組が署から脱走してしまう。エドは3人組の隠れ家を暴き、全員を撃ち殺す。事件を解決したエドは表彰される。一方、バドはリンのことが忘れられずに彼女の元を訪ね、2人は結ばれる。

映画『L.A.コンフィデンシャル』のあらすじ【転】

監禁されていた女性を見舞ったエドは女性が偽証をしていたことを知り、黒人3人組がコーヒーショップの襲撃事件と関係がないことを知る。バドも襲撃事件の真犯人は別にいると感じており、事件を再び掘り起こし始める。絆創膏の女性の家を訪ねたバドは、女性とバドの相棒が付き合っていたことを突き止め、家の地下でピアースの用心棒の遺体を発見する。

エドも事件の再捜査を始め、ジャックに協力を依頼する。エドは自分の父親を殺した犯人が捕まっておらず、名前も分からない犯人を「ロロ・トマシ」と名付けたこと、罪を逃れる「ロロ・トマシ」のような人物を捕まえるために刑事になったことを話す。ジャックはエドに手を貸すことにする。

エドとジャックもリンとピアースに関する情報を突き止める。リンを聴取しようとしたエドはそのまま関係を持ってしまう。しかし、それはピアースの計らいによるもので、一部始終が写真に撮られていた。一方、ジャックは検視官から遺体で発見された用心棒が元刑事だったことを知らされる。そこでジャックは用心棒のかつての上司だったダドリーを訪ね、過去について聞こうとするが、ダドリーに撃たれてしまう。ジャックは「ロロ・トマシ」とだけ言い残して息絶える。

映画『L.A.コンフィデンシャル』の結末・ラスト(ネタバレ)

ダドリーは、エドに「ロロ・トマシ」という人物に心当たりがないかを尋ねる。エドはその瞬間にダドリーが怪しいことに気付く。ダドリーは、エドとリンが関係を持っているところを捉えた写真をバドが見付けるように罠を仕掛ける。

写真を見て激怒したバドはリンのことを殴ってしまう。署でエドがダドリーらの過去の記録を調べていると、バドが現れる。殴りかかってくるバドに対し、エドは全てがダドリーの罠だと説明して宥める。真相を突き止めるために2人はピアースの家に向かうが、ピアースは自殺を装って殺されていた。2人はリンの身も危険にさらされていると思い、リンを保護する。

ダドリーの罠により、エドとバドはそれぞれ街外れのモーテルに呼び出される。落ち合った2人の元にダドリーの手下がやって来て、激しい銃撃戦となる。手下を全員始末したところにダドリーが現れてバドは撃たれてしまうが、エドがダドリーを撃ち殺す。

署でエドは、ダドリーが暗黒街を牛耳ろうとピアースと手を組んでおり、バドの相棒と元用心棒はダドリーを裏切ったために殺されたと、事件の真相を説明する。エドは再びを英雄として表彰される。そこにリンが現れてエドを車まで案内する。車には負傷したバドがおり、2人は固い握手を交わす。バドとリンはエドに見送られてロスから旅立っていく。

映画『L.A.コンフィデンシャル』の感想・評価・レビュー

プロットが緻密で様々な伏線が張られており、片時も目が放せない。まさに犯罪サスペンス映画の傑作で、無駄が一切ない。捜査手法も性格も異なる3人の刑事の人物造形が素晴らしく、それぞれの正義を追求するその姿に熱くなる。1950年代のロスという舞台設定も魅力的で、腐敗したロス市警や組織犯罪、ハリウッドや高級娼婦といった要素が良いスパイスになっている。(MIHOシネマ編集部)


前半は濃厚過ぎて何が起きているのか正直追うのが難しい。登場人物が多く名前も似ている(エド、バド、シド、バズ・・・)。そして誰が主役か分からない程にそれぞれのエピソードが展開される。しかも若かりし頃のケヴィン・スペイシーとラッセル・クロウがどことなく似ていてお手上げ。
しかし中盤以降、エドのキャラが立ち始めバディ・ムービーの様相を呈しだす辺りからはどんどん引き込まれる。細かいこと分からなくても構わない程に爽快。メインの3人の刑事がかっこよく思えてきたら、リピート確実だ。(男性 40代)


刑事ものが好きならまず間違いなく楽しめる映画だと思う。ストーリーはもちろんキャラクター描写が非常に秀逸で、立場も性格もてんでばらばらの三人の警察官が、ひとつの事件を追ってゆくうちに少しずつ互いへの認識を変えてゆくのが面白い。
好きなシーンは沢山あるが、やはり黒幕の口から「ロロ・トマシ」という単語が出てきた瞬間は最高に興奮してしまった。
協力して事件を解決するバディものも面白いが、こんな風に彼らの人生が交錯する一瞬を切り取ったような刑事ものも新鮮で面白い。(女性 30代)


面白い刑事ものに必ず1人は必要な「敏腕刑事」が3人も出てくるこの作品。しかもその3人をラッセル・クロウ、ガイ・ピアース、ケヴィン・スペイシーが演じるのだから面白く無いはずがありません。
見た目も性格も全く違う3人。いつもは「一匹狼」ですが、大量殺人犯を捕まえるために少しずつ歩み寄り、協力し、仲間になっていく姿がとにかく最高でした。
脚本もものすごく緻密に作られていて、特に物語の後半はかなり見応えがありました。何度も見たくなる作品です。(女性 30代)


ラッセル・クロウとガイ・ピアースのセクシーさにペンを取り落とした程です。さらに、若き日のサイモン・ベイカーもちらりと出演しており、キャストが余りに煌びやかで大興奮しました。複雑なストーリーは分かりやすくまとめられ、勢いよく展開していきます。ひたすら痛快、良質な作品だと感じました。タイプの異なる刑事がタッグを組み絆が生まれ、がっちりと鍵のような握手をするシーンは一生忘れません。捜査はほぼ暴力ですが、ラストのアクションがハードボイルドで最高です。(女性 30代)

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