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映画『悲しみよりもっと悲しい物語』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』の概要:孤独に生きてきたケイとクリームが共同生活を始め、時に恋人、時に友人として支え合って生きてきたが、ケイの亡くなった父親と同じ病気がケイにも発覚した。ケイはクリームを愛しているが言葉にすることができないまま、クリームの人生を手助けする切ない純愛ラブストーリー。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』の作品情報

悲しみよりもっと悲しい物語

製作年:2009年
上映時間:105分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ、青春
監督:ウォン・テヨン
キャスト:クォン・サンウ、イ・ボヨン、イ・ボムス、チョン・エヨン etc

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映画『悲しみよりもっと悲しい物語』の登場人物(キャスト)

ケイ / カン・チョルギュ(クォン・サンウ)
小さい頃に父親が癌で亡くなり、一年後に母親に捨てられ孤独な生活を送ってきた。クリームと共に生活しており、彼女のことを愛しているが、癌の再発がいつ起きるかわからないため、彼女への気持ちを伝えたことはない。音楽プロデューサーの仕事をしている。裏でジュファンとジェナを引き離し、ジェナのモデルになる。
クリーム / ウン・ウォン(イ・ボヨン)
交通事故で家族を失い、孤独に生きてきた。ケイの家に転がり込み、共に生活をしている。ケイが癌であることを知ってしまうが、ケイを想いジュファンと恋に落ちるフリをする。作詞家であり、思ったことを口にする真っ直ぐな性格。
チャ・ジュファン(イ・ボムス)
歯科医であり、ジェナの婚約者。クリームの真っ直ぐな性格に惹かれていくが、クリームとケイがお互いに愛し合っていることを知り、そっと見守っている。
イム・ジェナ(チョン・エヨン)
写真家であり、ジュファンの婚約者。男関係が激しく、ヘビースモーカー。愛する人のために結婚をさせようとするケイの行動を面白く思い、モデルにする。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』のあらすじ【起】

有名歌手がレコーディングをしているとき、歌詞の内容が浅はかだとプロデューサーに文句を言っていた。帰りの車の中で音楽を聴いていると、有名歌手は歌詞が素晴らしいと褒め称えた。題名は「かけがえのない人」であり、作詞はクリームという名前であった。愛する人を結婚させ、その一ヶ月後に亡くなったケイの話を、ケイの後輩が聞かせようとした。

高校時代、校庭を全速力で走り、ベンチで横たわっているチョルギュの上からタバコを吹きかけるウォンがいた。チョルギュの家で傷の手当てをしているウォンは、チョルギュにキスをし、一緒に住むと言い出した。その日から、チョルギュをケイ、ウォンをクリームと呼び始めた。二人は同い年で、ラーメンが好きで、雨の日の音楽鑑賞が好きで、コーヒーが好きで、学校が嫌いで、そして孤独で似た者同士であった。ケイはクリームのことを愛しているが、癌の再発がいつ起こるかわからないため、言葉にすることはできなかった。

大人になったケイは、いつものように支度をした後、薬を飲んで出勤した。クリームの書いた曲を新人の歌手がレコーディングしていたが、歌の下手さや歌詞を変えろと提案されたことに腹が立ち、クリームは降りてしまった。ケイは病院で薬の残りを聞かれ、父親と一緒の主治医と話していた。

ケイが家に帰ると、毛布を被って泣いているクリームがいた。クリームはケイに抱きつき、仕事で嫌だったことを話した。ケイはクリームを慰め、一緒にご飯を食べているとき、他の男と結婚しろと勧めた。

クリームは仕事の休憩中、コーヒーを飲もうとしていたがコップがないことに気が付き、その場で居合わせたジュファンにコップを借りた。クリームは先輩に医学担当のゲストで来ていたジュファンのことを聞き出し、歯科医であることが分かった次の日に、ジュファンの病院へ行った。その後、クリームはケイにジュファンと恋に落ちたことを報告した。ケイは何も言わなかったが、心の中で戸惑っており、ジュファンがゲストで出ている収録に行ってみたり、ジュファンについての身元調査をしていた。

クリームは自分の書いた曲をジュファンにプレゼントし、デートに誘った。その頃、ケイはジュファンについて調べており、彼が婚約していることを知った。クリームも、ジュファンとデートをしているときに婚約していることを知ったが、特に気にしないと前向きな発言をした。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』のあらすじ【承】

翌朝、急いで家を出たクリームの携帯電話に、ジュファンからの着信が鳴った。代わりにケイが出ると、会う約束をしていたが行けなくなったという内容だった。待っているクリームの元にケイが行き、伝言を伝えた。

ケイはジュファンの婚約者であるジェナについて調べるよう、番組関係の社長に頼んだ。そこで出てきたのが、数ある男性と関係を持っているジェナの姿であった。社長がラジオの収録に釘付けになっていたとき、ケイが倒れた。病院に向かったクリームは、頻繁に倒れるケイの容態を聞き出していたが、ケイは病気のことを話さなかった。

ケイはジェナと会い、婚約を破談にしてほしいと伝えたが、ジェナは怒って帰ってしまった。ケイは子供の頃、母親に捨てられた記憶を思い出していた。別の日、ジェナの元にケイからの手紙が届いた。自分の愛する人が婚約者を愛しているため、破談にしてほしいという内容だった。それを読んだジェナは、ケイと会うことにした。残り僅かな命を、愛する人のために捧げている姿に、ジェナは面白いと感じケイをモデルにした。

ジェナは質問をしながらケイを撮っていたが、ケイは何も答えずカメラの前に立っていた。
クリームはジュファンの歯科へ行き、自分を待っていたかどうか聞き出していた。ケイとジェナの撮影は続き、早く終わらせてほしいとケイが伝えたが、ジェナは新たに条件があると言った。だがそれは、破談の後に話すと言い放った。ジュファンはジェナを呼び出し、婚約を破談にしてほしいと伝えた。その夜、ジュファンは婚約解消したことをクリームに伝えた。クリームは自分の家族のことを話し、ケイについても話した。自分にとってケイは、母親であり父親でもある。時には兄さんでもあり、恋人でもあることを話した。ジュファンはクリームにキスをした。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』のあらすじ【転】

クリームが収録をしているときに、ジュファンが様子を見にきていた。ケイは社長にしばらく会社を休み、アメリカに行こうかと話していたが、本当は治療に専念するための言い訳だった。

ケイとクリームは家で音楽を聴きながら結婚について話していた。ケイは結婚を歯ブラシ立てと例え、一緒にいるのが当然なことだと話した。ケイはジュファンと会い、クリームのウエディングドレスを一緒に決めてあげてほしいと言われ、クリームに尽くすのはこれで最後にしてほしいと言われた。

クリームのウエディングドレスの試着に付き添うケイは、クリームに勧められ、タキシードを試着して写真を撮った。鏡に写った自分の姿を見ながら、ケイは声を殺して涙を流していた。先に店を出たケイは、町を歩きながら号泣した。

ケイはジェナと会い、毎年クリームとジュファンの結婚記念日に花を贈りたいと話していた。ジェナはケイにキスをし、自分の隣で死んでほしいと条件を出した。

家に帰ったケイは、クリームに八つ当たりをし、部屋にこもってしまう。拗ねているクリームの元に、ジェナが家まで訪ねてくる。ケイは、ジュファンの代わりに自分がクリームと結婚し、幸せな日々を送りたいと涙を流しながらジェナに話した。ケイとクリームは、ご飯を食べながら携帯のメールで会話をしていた。ケイは愛してると送ろうとしていたが文章を変え、好きだよと言葉を変えて送った。

挙式当日、ケイはクリームの父親役としてバージンロードを歩き、ジュファンにクリームを託した。悲しい涙を流しながら、ケイは去っていった。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

ケイの話を聞いていた有名歌手とプロデューサーは、クリームやジュファンの連絡を知りたがっていたが、どこにいるかすらもわからない状態だった。その頃ジェナは、ケイの写真を並べて花を添えていた。

時は遡り、クリームはケイが毎日飲んでいた薬を食べ、意識が朦朧とし始め倒れてしまった。病院へ行くと、医師が薬について、癌や白血病の末期の患者が使用する鎮痛剤だと説明した。クリームは事故で家族が亡くなる直前の風景を思い出し、その車の中にケイの姿も映っていた。仕事で嫌なことがありケイに泣きながら抱きついていたのは、ケイが癌に侵されていると知ってしまったからだ。

ケイが母親に捨てられていた瞬間、後ろの席でクリームはケイを見つめていた。ケイが倒れたと聞いた時、クリームは病院へ駆け付け、ケイと主治医が話している内容を聞いてしまった。彼女には絶対に病気のことを知られたくないとケイが話しており、それを聞いたクリームは声を殺して泣いていた。ジュファンとの出会いや恋愛も、クリームが意図的に行ったものであった。ケイがウエディングドレスの試着室で泣いていた時、クリームも写真を見ながら一人で泣いていた。ご飯を食べながらメールで会話している時も、早く愛してると言わなければと、心の中で思っていた。全てはケイを愛しているからこその、クリームの行動であった。

ジュファンはウエディングドレスを着たクリームと、タキシードを着たケイの写真を持ち、クリームのお墓の前に座っていた。仲良さそうにゲームをする二人の姿や、腕を組み写真を撮る姿、クリームが書いていた歌詞の内容がケイに対する愛の告白であることなど、ジュファンは全てを知っていたのだ。

映画『悲しみよりもっと悲しい物語』の感想・評価・レビュー

ケイとクリームがお互いに必要とし、お互いに愛し合っていたにも関わらず、すれ違いの気持ちのまま過ぎていくシーンが印象的であり、もどかしかった。終盤でクリームが知ってしまった真実の重さや、最初から二人が愛し合っているのを分かっていたジュファンの対応など、それぞれの強い想いが交差していく瞬間が見れた。自然と涙が溢れ出た作品であり、どんでん返しのストーリーも面白く、何回も繰り返し見たい映画であった。(MIHOシネマ編集部)


相手のことを想うが故に「本当」の気持ちを伝えられないことってありますよね。それは高校生の可愛らしい恋愛でも老夫婦の死の宣告でも年齢、性別関係無くどんな人にも経験があると思います。今作はそんな相手のことを想う気持ちが「すれ違い」を生んでしまい、真実を知っても尚相手のために生きる人たちの物語でした。
とにかく切なくて悲しすぎるストーリーは涙無しでは見られません。ここまで自分の気持ちを抑え込んで我慢するくらいなら「本当」の気持ちを伝えればいいのになんて無粋なことを考えてしまいますが、相手を想う気持ちを最後まで貫いた人生はとても美しかったです。(女性 30代)

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