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映画『ナッシュビル』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ナッシュビル』の概要:大統領候補の選挙が行われているテネシー州ナッシュビルでは、キャンペーンの一環として人気歌手を集めたコンサートが開催されようとしていた。往年のアーティストから歌手を夢見るアマチュアまで、大勢の人々がコンサート会場へと詰めかける群像劇。

映画『ナッシュビル』の作品情報

ナッシュビル

製作年:1975年
上映時間:159分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ロバート・アルトマン
キャスト:ヘンリー・ギブソン、リリー・トムリン、ロニー・ブレイクリー、グウェン・ウェルズ etc

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映画『ナッシュビル』の登場人物(キャスト)

ヘヴン・ハミルトン(ヘンリー・ギブソン)
本作の主軸となるメインキャラクター。アメリカで有名なカントリー歌手。同じスタジオで録音された黒人ゴスペルとは対照的に、大統領選挙に向けた白人主義的な曲のレコーディングに臨む。
デルバート・リース(ネッド・ビーティ)
ヘヴンの弁護士。大統領選挙に立候補しているハル・フィリップ・ウォーカーの選挙キャンペーンを主催している。
リネア・リース(リリー・トムリン)
白人のゴスペル歌手。聴覚障害を持つ2人の子供を育てている。
オパール(ジェラルディン・チャップリン)
イギリスBBCの記者を自称する女性。その実、有名人に近づきたいだけのミーハーな追っかけ。取材の名目で有名人達の姿を追うが彼女以外に取材スタッフはおらず、機材も持っていない。
ミスター・グリーン(キーナン・ウィン)
病気で入院中の妻を献身的に支え、姪のマーサを面会に連れて行きたがっている。
マーサ / L・A・ジョーンズ(シュリー・デゥヴァル)
ミスター・グリーンの姪。ロサンゼルスに住んでおり、自らをL・A・ジョーンズと名乗る。叔母の見舞いのためにナッシュビルを訪れ、彼女が入院している病院までは付いて行ったがすぐに遊びに行ってしまった。
バーバラ・ジーン(ロニー・ブレイクリー)
ナッシュビルが誇るカントリー歌手。どこかか弱い印象だが、地元からの人気は非常に高い。
コニー・ホワイト(カレン・ブラック)
バーバラとは対照的に妖艶な雰囲気のカントリー歌手。バーバラのライバル。
ウィニフレッド(バーバラ・ハリス)
カントリー歌手を目指し、夫の元から逃げてきたブロンドの女性。
スーリーン・ゲイ(グウェン・ウェルズ)
才能は全くないが、本気で歌手を目指しているナッシュビル空港のウェイトレス。

映画『ナッシュビル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ナッシュビル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ナッシュビル』のあらすじ【起】

大統領選挙へ立候補しているハル・P・ウォーカーの選挙カーがナッシュビルの街を巡回している最中、選挙キャンペーンのコンサートへ出演するために多くの人気歌手達がナッシュビル空港へと降り立った。ナッシュビルが生んだ偉大な女性歌手であるバーバラ・ジーンもコンサートへ出演する1人で、旧知の歌手ヘヴン・ハミルトンは妻や息子、弁護士を連れて彼女を出迎えに訪れていた。空港にはバーバラを一目見ようと多くのファンや野次馬、テレビ報道者達が詰めかけており、今か今かと彼女の到着を待っていたのだった。

自称BBCの記者オパールは、取材のためヘヴンのレコーディングスタジオを訪れていた。同スタジオの別の部屋ではゴスペル歌手のリネア・リースもレコーディングを行っており、録音風景を見学しようとしていてヘヴンから追い出されたオパールは、有名歌手なら誰でもいいと言わんばかりに興奮し彼女のレコーディングを見学していた。そこでヘヴンの息子バド・ハミルトンとのコネクションを持ち、レコーディングの後に彼らがナッシュビル空港へ向かうという情報を手に入れた。自称記者と名乗るミーハーなオパールは、意気揚々と空港へ向かう。

大勢の人で賑わうナッシュビル空港へ、ついにバーバラが到着した。1本前の飛行機ではトリオ歌手のビル・マリー&トムのメンバーや、バーバラの追っかけをしているアメリカ兵のグレン・ケリー、カルフォルニア娘のマーサもナッシュビルへ到着していた。

バーバラが群衆の前へ姿を現すと、歓迎ムードは一気に熱を帯びた。ところが彼女は暑さのため気絶してしまい、総合病院へ運ばれてしまった。大物歌手の登場は一瞬で幕を閉じ、集まっていた人々は蜘蛛の子を散らすようにして空港から離れて行ったのだった。

映画『ナッシュビル』のあらすじ【承】

ナッシュビル空港にいた群衆が一気に高速道路へ移動したことで、大規模な交通渋滞が起きていた。渋滞で足止めを食った中には、カントリー歌手を目指し夫の元から逃げてきたウィニフレッドや自称記者のオパール、グランド・オール・オープリーで歌う歌手のトミー・ブラウン、ビル・マリー&トム、バーバラの見舞いに向かうヘヴンらもいた。

バーバラが運ばれた病院へは、彼女を見舞うため有名歌手の仲間たちが多く駆けつけていた。同じ病院内にはグリーンの妻が入院していて姪のマーサが見舞いに訪れていたが、彼女は叔母に会う前にヘヴンの息子バドとデートへ出掛けてしまう。マーサは自らをL・A・ジョーンズと名乗り、若い男性とのデートを繰り返すのだった。

その夜、ナッシュビルのとある酒場にアーティスト達が集っていた。その酒場では有名無名に関わらず音楽を披露でき、歌手を目指しているウェイトレスのスーリーン・ゲイも満を持してステージへと上がっていた。スーリーンの歌唱力はあまりに才能の無いものだったが、酒場のマネージャーはウォーカーの資金集めコンサートの出演者として彼女を薦める。一方のウィニフレッドは、スーリーンがいまいちな曲を披露している傍らでデモテープ作りのための演奏者を探していた。しかし、彼女を連れ戻しに追ってきた夫に見つかり酒場から逃げたのだった。

翌日、ヘヴンは自宅でパーティーを開いた。そこにはグランド・オール・オープリーに出演する有名歌手達が招待されていた。パーティーの最中ヘヴンは弁護士から、ウォーカーが当選したらヘヴンを州知事にすると提言されたのだった。返答を一旦保留にしたヘヴンは、自宅でのパーティーの後、グランド・オール・オープリーに出演した。

映画『ナッシュビル』のあらすじ【転】

オープリーでは、暑さで倒れたバーバラの代役としてライバルのコニー・ホワイトが出演。バーバラはコニーへ感謝を伝えようと面会を希望するが、ヘヴンの助言によってそれは叶わなかった。舞台裏では、夫から逃げたウィニフレッドがこっそり会場へ潜入しようとしていたが、結局最後まで入れずにいた。

後日、病院内の教会でバーバラが車椅子に乗った状態で賛美歌を披露。ミスター・グリーンは第二次世界大戦で戦死した息子の話をした。バーバラはここで交流を持ったミスター・グリーンへ、自身が退院する際に奥さんが早く良くなりますようにと声をかけた。しかし、バーバラが退院した日に彼の妻は亡くなってしまう。L・A・ジョーンズは、ついに叔母と面会することはなかった。

スーリーンは、資金集めパーティーという念願の大舞台に出演していた。ところが観客は男性しかいない。歌が上手でない彼女がオファーされたのは、前座としてストリップを期待されていたからだった。一向に服を脱がないスーリーンへ観客からブーイングが起こり、彼女は舞台から降りようとした。そこで運営側は、ここでストリップをすれば翌日行われるパルテノン神殿でのイベントでバーバラ・ジーンと共演できると説得。スーリーンは渋々服を脱いだ。ウィニフレッドはこの舞台で歌うつもりだったが、スーリーンの様子を目の当たりにして怖気づいてしまった。

映画『ナッシュビル』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌日のパルテノン神殿でのコンサートイベントには、バーバラをはじめヘヴンやリネアなど、豪華な歌手達が出演していた。こっそりと出演の隙を伺うウィニフレッドも舞台袖に待機している。バーバラの夫でありマネージャーのバーネットは、ウォーカーの名前が大きく書かれた幕の前で妻が歌い、政治利用されることに未だ納得がいっていなかった。しかし、ここで出演をキャンセルしてしまえば彼女のキャリアに大きな傷が付くと考え、出演を決行。

バーバラやヘヴンの出番が終わったかと思いきや、バイオリニストでミスター・グリーンの元で下宿しているケニーが、バイオリンのケースの中から銃を取り出し彼らを撃った。大混乱の中、バーバラの大ファンで米軍兵の青年ケリーがケニーを捕まえた。バーバラは血を流して意識を失い、舞台から運ばれていってしまった。

舞台上で歌う機会を狙っていたウィニフレッドは混乱の最中マイクを手に取り、リネアのゴスペル隊と共に曲を披露した。パニックに陥っていた観客達は彼女の歌声に聞き入り平静を取り戻し、ウィニフレッドは憧れていた大きな成功を手にしたのだった。

映画『ナッシュビル』の感想・評価・レビュー

起承転結の起伏がなだらかで、非常に上映時間が長く感じる映画だった。出演している俳優陣が豪華なので、彼らがどんな役で出演しているのかをチェックするだけでも見応えのある作品である。

中でも、台詞もアクションも与えられず、3輪のハーレーでカメラの前を横切るだけのジェフ・ゴールドブラムを見つけた時は驚いた。伏線を回収するでもなく、本当に単純に、場面が切り替わる際に出てくるだけのジェフ。無名時代にこんな仕事もしていたのかと思うと、現在の彼の成功がとても貴重に感じる。(MIHOシネマ編集部)

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