映画『ゾンビ自衛隊』の概要:富士山にある日、UFOが落下する。その日、富士の樹海には演習中の陸上自衛隊、撮影中のグラビアアイドル、死体を埋めに来たヤクザが居合わせたが、彼らはUFO落下の影響により次々と生き返ったゾンビに襲われることとなる。
映画『ゾンビ自衛隊』の作品情報
上映時間:76分
ジャンル:ホラー、アクション
監督:友松直之
キャスト:渡瀬美遊、大夫剛功、山崎潤、佐伯俊 etc
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映画『ゾンビ自衛隊』の登場人物(キャスト)
- 友里(渡瀬美遊)
- 富士の樹海の遺体回収に訪れていた、自衛隊一個小隊の紅一点。冷静沈着な性格で、武器の扱いにも慣れているようだ。時々発生する謎のフラッシュバックに悩まされており、衝撃の事実が明かされる。
- ひとみ(みひろ)
- 写真撮影に来ていた我儘なグラビアアイドル。その色気で男達を手玉に取ったり、誰かを犠牲にして自分だけ逃げるなど、自己中心的な性格で、この状況下でも非協力的。特に友里のことは一方的に嫌っている。
映画『ゾンビ自衛隊』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ゾンビ自衛隊』のあらすじ【起】
冒頭、日本の自衛隊は自国を守るために軍事力を持つべきだと説教する青年のナレーションに始まり、アメリカの言いなりになるべきではない。しかし、アメリカのことを悪く言いたいわけではない。アメリカにも良い文化がある、それはハンバーガー、ロック、ハリウッド映画――そして、何よりも、ゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ……場面は移り、富士山にUFOが墜落する。この樹海には、太平洋戦争終結の際に切腹したという青年将校の怨霊が彷徨っているそうな……時同じく、チンピラを殺し埋めたヤクザ2人組、写真撮影中のグラビアアイドル、樹海で遺体探索をしていた陸上自衛隊がUFOによってもたらされた何らかの影響で起き上がった死体達――すなわち、ゾンビに襲われる。
まずは自衛隊が、回収していた首吊り遺体のゾンビに襲われ、隊員の1人が喉笛を噛み千切られ死亡する。混乱に陥る隊員らの中、女性隊員の友里がゾンビを倒すが、友里は突如フラッシュバックと共に頭痛を覚える。
同じ頃、遺体を埋めていたヤクザ達もゾンビの大群に囲まれていた。グラビア撮影をしていたアイドルらもゾンビの餌食となるが、アイドルのひとみだけは何とか逃げ出し、こちらも逃げ延びたヤクザの青年と合流する。2人は樹海からの脱出を試みるが、ひとみが我儘ばかり言うせいで辿り着けない。終いにはヒールだから歩けないと言い出し、動かなくなってしまう。そこへ、自衛隊らが合流しひとみが真っ先に助けを求める。隊員の中にはひとみの猛烈なファンがおり、彼女をおんぶして出発する。早速、好き勝手に振る舞うひとみだったが、友里に対しては同性ゆえの敵対心を抱く。
映画『ゾンビ自衛隊』のあらすじ【承】
一方、脱サラしてペンションを経営している男がいる。オーナーでもあるその男は既婚者ながら、元同じ職場で部下だったOLと不倫し、2人でペンションにて逢引き真っ最中。OLはオーナーに妻と別れることを迫り、更には妊娠4ヶ月であるのを理由にして脅しかけてくる。慌てふためくオーナーだったが、幸か不幸か転んだOLがテーブルに頭をぶつけて亡くなってしまう。オーナーはOLの遺体を秘密裏にさっさと処分しようとするが、OLがゾンビとして蘇ったため猟銃で射殺する。
脱出に向け動き出す自衛隊員らだが、友里はゾンビの正体が何であるのか考え始める。怨念的なものなのか、それともサイボーグや宇宙人のようなSF的なものなのか――すると、友里は先程と同じように頭痛を覚える。自衛隊は本部に連絡を取ろうとするが無線が壊れており、先のペンションへと辿り着く。電話を借りようとするのだが、死体処理の真っ最中であるオーナーは慌ててOLの遺体を隠し何食わぬ顔で対応する。オーナーの挙動不審な態度に、隊員らもどこか怪しむのだが……。
電話を掛けると回線が込み合っており、繋がらない。そんな中、友里は怪しげな物音を察し台所へ向かう。すると、先程射殺したOLゾンビが倒れながら痙攣しており、その腹部がパンパンに腫れ上がっているのを目撃する。友里や他の隊員らが驚愕していると、オーナーが飛び込んでくる。同時に、OLの腹が破裂し、何とゾンビベビーが突き出してきたのであった。オーナーがゾンビベビーに食らいつかれ、隊員らは発砲の準備をするがゾンビベビーは俊敏な動きでへその緒を振り回しながら飛び回り、そのまま何処かへ向かってしまう。
映画『ゾンビ自衛隊』のあらすじ【転】
その頃、呑気にお風呂で返り血を洗い流していたひとみ。髪を乾かしている彼女に、先程のゾンビベビーの魔の手が忍び寄っていた。ヤクザが助けに入り、ひとみを庇って食らいつかれる、が直後に助けに入った隊員によりゾンビベビーは射殺される。
一方、ゾンビベビーに食らいつかれたオーナーも蘇り、更にはペンション中をゾンビ達が囲み始める。一同は鍵を掛け籠城するが、OLゾンビに友里が襲い掛かる。友里はOLゾンビを退けるが、同時にまたもや頭痛を覚え気絶する。同時に、断片的に蘇る何かの記憶の中……病室のような場所で手術を受けている自分、それから、医者の中に隊員の仲間とそっくりな男を見つけ目を覚ます。意識を取り戻した友里は、心配そうに寄ってくるその隊員に疑惑の目を向けるのだった。
辺りには夜が訪れ、テレビも電話も繋がらない状態であることが分かる。一同はオーナーの持っていた車の鍵で脱出に向けて動き出すが、隊員の内の1人と、ヤクザがひとみを取り合い一触即発の修羅場に陥る。友里達が止めに入り事態は収まるも、張本人のひとみは反省するどころか友里に挑発的な態度を取るばかり。
ヤクザは先程のゾンビベビーの傷が元で酷い熱を出しており、また、傷口もぐずぐずに化膿していた。ペンションにあった武器になりそうなものを集め、友里は日本刀を手にする。友里はその際、自分が自衛隊の演習に参加する前の記憶がないこと、それから、先程から度々起こる頭痛の原因について不可解になっていた。怪しんでいた例の隊員を問い詰めるが、当人は否定し、友里が混乱しているだけだと言う。
隊員らが脱出計画を遂行する中、ひとみだけはマイペースを貫いており、狙いを定めていた隊員にモーションをかけまくる。そこへ、ヤクザがいよいよゾンビ化してしまい、襲い掛かってくる。ひとみを逃がそうとした隊員はヤクザに噛まれ犠牲となり、ひとみは何とか逃げ出すものの、結局は手玉に取っていた男2人のゾンビに脚を食いちぎられる。
映画『ゾンビ自衛隊』の結末・ラスト(ネタバレ)
車の確保に向かっていた友里らは、大量のゾンビ達を相手に挑みかかるが、友里だけを残して隊員は次々ゾンビの餌となる。窮地に陥る中、友里は疑惑の目を向けていた隊員の口から衝撃の真相を聞かされる。
その隊員は元々防衛庁直属の研究機関にいたらしい。そして、友里の正体は戦争用に作られた兵器・サイバー自衛官の第1号であり、人間ではないのだと語る。本当の友里は演習中の事故で死亡し、その遺体を回収・改造し蘇生させ、今回の演習も本来の目的は友里の起動実験だったことが判明する。隊員は更に奥歯に仕込まれたスイッチを噛んでオンにすれば、最強の愛国戦士として目覚めることを話しながらゾンビに腹部を裂かれ、臓物を引きずり出された挙句に胴体と下半身を切断され、壮絶な死を迎える。
全ての真実を聞かされた友里は、集まってくるゾンビ達の群れの中、奥歯のスイッチを噛み愛国戦士モードとなる。最強のサイボーグとして覚醒した友里は、日本刀を片手に大量のゾンビを残らず殲滅する。
更には、富士山に眠っているという将校の遺体までもが英霊ゾンビとして蘇り、刀を片手に樹海を走り回る。そこへ、刀を構え待ち構える友里。森の中、刀と刀で死闘を繰り広げる両者だったが、友里は片腕を折られてしまう。戦いの最中、山の中に落下していたUFOと遭遇し、中からは人類と友好を結びたいと言うエイリアンが出没する。……が、構わず切り捨てる友里。英霊ゾンビとの戦いの末、片腕を失いながらも友里は英霊ゾンビを一刀両断し、勝利を収める。
激闘の負傷により壊れかけながらも何とか生存し、樹海を抜け出した友里。しかし、街からは大量のゾンビがこちらへ向かって大行進してきており、更にはUFOが次々富士山に墜落し、火山が起こる。日本はまさに地獄と化す。だが、日本を守る戦士として目覚めた友里は覚悟を決める。友里の闘いは、まだ始まったばかりなのであった……。
映画『ゾンビ自衛隊』の感想・評価・レビュー
ゾンビ映画を見慣れていない人ならば即離脱してしまう一見さんお断り映画なのだが、逆に言えばゾンビ映画を愛する人はこのテンションに流されてしまう。ゾンビ映画、特にロメロ作品へのオマージュが多く愛が伝わる。ラスト20分頃から、突っ込みを許さない怒涛の展開となる辺りは『デモンズ』を思い出した。ワイヤーアクションまで駆使した日本刀バトル、全力の残酷描写、行儀の悪い食事シーン、ちょっとお色気……と堪能でき、冒頭の残念なCG等はどうでも良くなる。(MIHOシネマ編集部)
ゾンビ、自衛隊、UFO、樹海など色々な要素を詰め込みすぎているので大丈夫かなと心配しながら鑑賞しましたが、ゾンビ映画好きにはたまらない工夫が凝らされていて、個人的にはA級作品でした。
友松直之監督作品はエッチなお姉さんが出てきたり、ヤクザが主人公の作品が多いのですが、ゾンビ映画も撮れるんだと感動してしまいました。しかも、ゾンビと戦うのが自衛隊って日本らしくて凄くいいじゃないですか。
彼が作り出す世界観が苦手な方は、間違いなく馴染めなくてつまらない作品だと思うので、彼の作品やコアなゾンビ映画が好きな方に見て欲しいです。(女性 30代)
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