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映画『ミスター・ガラス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ミスター・ガラス』の概要:M.ナイト・シャマラン監督のサスペンス作。それぞれ明晰な頭脳、強靱な肉体、多重人格という特殊な能力を持った3人が病院に収容され、治療を施されることになる。『アンブレイカブル』『スプリット』の続編にあたる。

映画『ミスター・ガラス』の作品情報

ミスター・ガラス

製作年:2018年
上映時間:129分
ジャンル:サスペンス、ミステリー
監督:M・ナイト・シャマラン
キャスト:ジェームズ・マカヴォイ、ブルース・ウィリス、アニャ・テイラー=ジョイ、サラ・ポールソン etc

映画『ミスター・ガラス』の登場人物(キャスト)

デヴィッド・ダン(ブルース・ウィリス)
自分のことを強靱な肉体を持ったヒーローだと信じている。人と接触するとその人が罪を犯した瞬間を察知できる。小さい頃にいじめられて溺れた経験があるため水が苦手。
ケヴィン・ウェンデル・クラム / ビースト(ジェームズ・マカヴォイ)
虐待を受けたトラウマから少年や女性など複数の人格を持つようになる。普段は他の人格が支配しており、特にビーストという人格は銃に撃たれても平気な超人的肉体を誇る。
イライジャ・プライス(サミュエル L ジャクソン)
天才的な頭脳を武器とする。身体がガラスのように脆く、骨折を繰り返している。アメコミの影響でヒーローが実在していると信じてきた。ダンと出会い、悪に目覚める。
エリー・ステイプル(サラ・ポールマン)
謎の精神科医。自分はヒーローだと思い込んだ人の治療に当たっている。デヴィッドやケヴィンの弱点を熟知している。
ケイシー・クック(アニヤ・テイラー=ジョイ)
かつてケヴィンに監禁されていた経験がある少女。ケヴィン同様に虐待をされていた経験があり、ケヴィンと不思議な絆を築いている。

映画『ミスター・ガラス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ミスター・ガラス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ミスター・ガラス』のあらすじ【起】

若者2人が通行人を殴るいたずらをして自宅に戻ってくる。そこにデヴィッドが侵入して来て2人をなぎ倒す。デヴィッドは息子の助けを借りて、毎日街を歩きながら女の子を誘拐している犯人捜しをしていた。息子は犯行のパターンから工業地帯が怪しいと考える。

ケヴィンは4人の少女を監禁していた。デヴィッドは工業地帯を歩いてみるが、特に不審な人物を見付けることができなかった。そこにケヴィンがやって来てデヴィッドと肩がぶつかった。その瞬間、デヴィッドはケヴィンが少女達を工場に監禁しているメージを見る。デヴィッドは急いでイメージに合致する工場を目指す。一方、ケヴィンは風浪者たちの前でビーストに変身する。デヴィッドが少女達の拘束を解いてあげていると、そこにビーストが現れる。デヴィッドはビーストと揉み合いの格闘となり、ビーストに羽交い締めにされる。ビーストを振り払おうとダンが工場の窓から飛び降りると、外には警察が待機していた。そこにはエリーもおり、投降するように呼びかける。2人は病院に連れて行かれて入院させられる。

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映画『ミスター・ガラス』のあらすじ【承】

デヴィッドは高圧放水ノズルに囲まれた部屋に、ケヴィンは催眠ライトに囲まれた部屋に収容される。それぞれは2人の動きを封じるための手段で、エリーは自分をヒーローだと思い込む誇大妄想を専門にしていると説明する。

病院にはイライジャも収容されていた。学校にいたケイシーは、ケヴィンが捕まったことを知らされる。ケヴィンは看守を騙して脱走を試みるが、催眠ライトを浴びて人格が次々とすり替わってしまう。ケヴィンが収容されているのを見たダンも脱走しようとして大量の水を浴びせられる。ダンの息子はエリーに会いに行き、デヴィッドを解放するように説得を試みる。ケイシーも病院にやって来て、ケヴィンと面会する。ケヴィンに理解を示して何とか助けようとするが、他の人格に取って代わられる。

エリーは、デヴィッド、ケヴィン、イライジャを一堂に集めて全員に対する治療を始める。エリーはデヴィッドに超人になれると思い込んだ瞬間があるはずだと問いかけ、デヴィッドは子供の頃にいじめられて溺れたことを思い出す。エリーはケヴィンに対しても、ビーストが実際にそこまで強くはなく錆びた鉄を曲げたりしただけだと説く。

映画『ミスター・ガラス』のあらすじ【転】

ケイシーとダンの息子はそれぞれアメコミを読んで事態を理解する手掛かりを探そうとする。ダンの息子はケヴィンの父親がイライジャの引き起こした列車事故で犠牲になったことを知る。イライジャは病室を抜け出してデヴィッドやケヴィンについて調べると、ケヴィンに会いに行く。コミックが実際に起きたことの記録だと信じていることを説明し、ビーストと会わせてくれたら脱出させると申し出る。

翌日、イライジャはケヴィンを病室から出させると、ビーストに変身させる。そして自分達の存在を認めさせるために公衆の面前でデヴィッドと戦うように提案する。同時にイライジャはデヴィッドに本気を出して自分達の試みを阻止してみるように仕向ける。

イライジャとビーストは看護師を殺して病院からの脱出を図る。一方、デヴィッドは金属の扉に体当たりをして扉をぶち破る。エリーが出勤をしてきたところに、デヴィッドの息子、ケイシー、イライジャの母がやって来る。3人と面会している途中でエリーはイライジャ達が脱走したことに気付き、応援を要請する。イライジャは病院の監視ルームにやって来て何やら細工を施す。

映画『ミスター・ガラス』の結末・ラスト(ネタバレ)

ビーストが病院の外で警備員を襲っているところにデヴィッドが現れる。2人は揉み合いになる。エリーはケイシーにビーストを宥めるように頼む。ビーストがデヴィッドに襲いかかろうとしたところに、デヴィッドの息子が駆け付けケヴィンの父の死の真相を暴露する。怒ったビーストはイライジャを襲うと、デヴィッドを水槽の中に投げ入れて殺そうとする。デヴィッドは水槽を壊して脱出する。ケイシーはビーストの元に駆け寄ってケヴィンを呼び出させる。その瞬間、ケヴィンはエリーの要請で駆け付けた謎の特殊部隊に撃たれてしまう。謎の特殊部隊はデヴィッドのことも水たまりで溺死させてしまう。エリーは息も絶え絶えのイライジャにコミックが正しかったことを告げる。

実はエリーは世界の均衡を保つために特殊な能力を持つ人の存在を抹殺してきた組織の一員だった。任務を完了したと思ったエリーだったが、実はイライジャが病院での出来事を撮影した監視ビデオの映像をネット上に流していたことを知る。人々は動画を見てヒーローが存在することを知ることになった。ケイシー、デヴィッドの息子、イライジャの母の3人はその様子を満足げに見守る。

映画『ミスター・ガラス』の感想・評価・レビュー

アンブレイカブル』と『スプリット』のそれぞれで描かれていた世界を結び付け、2つの映画に対する完結編とのことで大いに期待して鑑賞した。しかし結果としては、カタルシスを得るのとは程遠いエンディングとなってしまい残念でならない。通常のヒーロー映画とは異なる捻りのある展開は興味深くはあるが、エリーが属する謎の集団についても説明不足で逆に消化不良に陥ってしまう。それよりも単純にデヴィッドとケヴィンの対決を堪能したかった。(MIHOシネマ編集部)


ナイト・シャマラン監督による『アンブレイカブル』シリーズの3作目にして最終章。前作2作品ではそれぞれに特殊な能力を持つ人物が主人公となっており、その2作品に共通して姿を現す男が今作の主人公。
非常に脆い骨格を持つが、頭脳は明晰という非常にやっかいな男である。転倒しただけで重傷となる脆さを持つため、自らをミスター・ガラスと呼ぶようになる。前作を通して鑑賞してきたが、彼の目的がいまいち理解できない。ダンをヒーローに祀り上げたいから、彼のライバル的な存在としてケヴィンを選出したということでいいのだろうか。アクションはさすがの迫力で、異様な能力を持つ者同士の三つ巴や心理戦が見どころ。面白いは面白いが、今作での展開は納得できないことも多く理解が及ばないところもあった。(女性 40代)

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