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映画『レッド・エージェント 愛の亡命』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』の概要:1961年アレクサンドルは使節団の一員としてソ連からアメリカに行ったとき、亡命した。その時、妻のカティヤと連絡が取れなくなる。アレクサンドルはカティヤのことを思いながら日々を過ごした。

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』の作品情報

レッド・エージェント 愛の亡命

製作年:2016年
上映時間:94分
ジャンル:ラブストーリー、サスペンス
監督:シャミム・サリフ
キャスト:レベッカ・ファーガソン、サム・リード、アンチュ・トラウェ、オリヴァー・ジャクソン=コーエン etc

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』の登場人物(キャスト)

カティヤ・グリンコヴァ(レベッカ・ファーガソン)
両親を殺されたことでソ連の体制に不満を抱き、アメリカのスパイとして活動するようになる。アレクサンドルに出会い、本気で彼のことを愛するようになる。
ローレン(レベッカ・ファーガソン)
アレクサンドルの姪。アーティスト。両親は他界している。カティヤと瓜二つ。展覧会に作品を出品しカティヤの足跡を辿るためモスクワを訪れる。
アレクサンドル(青年:サム・リード / 老人:チャールズ・ダンス)
ソ連にいた頃は、外務副大臣の上級秘書だった。カティヤがスパイだと知らないまま心を奪われ、恋に落ちる。真面目で優しい性格。

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』のあらすじ【起】

1961年ニューヨーク。アレクサンドルは和平使節団の一員としてソ連からアメリカを訪れていた。その時、亡命を決行する。しかし、妻のカティヤが音信不通で、離れ離れになってしまう。アレクサンドルは妻を思い苦しんだ。

1992年ニューヨーク。ソビエト連邦が崩壊し、ロシアへと生まれ変わった。アレクサンドルは姪のローレンにカティヤの面影を見ていた。依然としてカティヤの消息は掴めず、彼女に何があったのかも分からないままだった。アーティストのローレンは大きな展覧会へ出品するため、モスクワに行くことを決める。目的はそれだけではなく、家族の故郷を見るためでもあった。しかし、アレクサンドルから反対される。

1959年モスクワ。アレクサンドルは同僚のミーシャと社交場を訪れ、そこで出会ったカティヤに心を奪われる。実はカティヤはスパイで、ミーシャと協力してソ連の機密情報をアメリカに流していた。

1992年モスクワ。ローレンは政治記者のマリナ・リンスカヤの取材を受ける。マリナはカティヤの名前を知っていた。ローレンはマリナと食事を共にすることにした。(過去)カティヤはアレクサンドルの家を訪れ、食事を御馳走になる。カティヤの両親は反スターリン主義を掲げ、11歳の頃に殺されていた。アレクサンドルはカティヤの悲しみを慮った。

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映画『レッド・エージェント 愛の亡命』のあらすじ【承】

ローレンはマリナと共にカティヤの足跡を辿ることにした。モスクワ公文書館を訪れ、資料を確認した。そして、ミーシャがカティヤの上司だったことを知る。(過去)カティヤは心優しいアレクサンドルに惹かれながらもスパイの活動を続け、アレクサンドルが持っている機密文書を確認した。

アレクサンドルのことを本気で愛していたカティヤは、彼を破滅させることを拒んだ。全てを捨てる覚悟で、彼との結婚を決める。(現在)ローレンとマリナは惹かれ合い、キスをした。

ローレン達はミーシャの元を訪れた。しかし、ミーシャは何も話そうとはしなかった。ローレンは画廊のパンフレットを置き、話したくなったら連絡が欲しいと頼んだ。ミーシャは苛立ち、怒鳴りながらローレン達を追い出した。

カティヤはアレクサンドルを裏切りたくはなかった。しかし、ミーシャはカティヤを手放そうとはしなかった。カティヤはスパイ活動を続けなければならない状況に苦しめられる。そんな中、アレクサンドルはアメリカへの和平使節団の1人に選出される。

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』のあらすじ【転】

情報の機密漏えいが発覚し、ディミトリ大臣は激怒した。アレクサンドルは自分達職員とその家族を調べるよう進言した。そんな中、両親を奪った現在の体制を憎んでおり、アメリカ側についてスパイ活動を行っていたとカティヤから告白される。アレクサンドルはショックを受け、カティヤの元を去った。

アレクサンドルはマリナから連絡をもらい、彼女の元を訪れた。マリナはディミトリ大臣の娘であることを明かした。ディミトリ大臣はアレクサンドルの亡命後に処刑されていた。マリナは周囲のことを考えようとはしなかったアレクサンドルの行動を責めた。何も知らなかったアレクサンドルは、心からマリナに謝罪した。ローレンは秘密にされていたことにショックを受け、マリナを部屋から追い出した。アレクサンドルは幼い日のマリナのことを思い出し、落ち込んだ。

カティヤはアレクサンドルに愛しているのだと思いを伝えた。そして、亡命することを提案した。このままソ連に残ればカティヤは捕まり、アレクサンドルも責任を問われる事態になることは間違いなかった。アレクサンドルはカティヤを抱き締めた。

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』の結末・ラスト(ネタバレ)

逮捕者が出た。ディミトリ大臣から報告を受けたアレクサンドルは、カティヤが逮捕されたのではないかと不安を抱く。動揺を押し殺しながらディミトリ大臣と対話し、慌てて家に帰った。そして、カティヤの姿を確認し、抱き締めて安堵した。

アレクサンドルはカティヤを残していくことに不安を抱き、亡命をやめようとした。カティヤは亡命の手筈が整っているので後で行くと嘘を吐き、使節団としてアメリカに行った際に亡命することを勧めた。アレクサンドルはカティヤの提案を受け入れ、アメリカへと旅立った。

展覧会でアレクサンドルはミーシャと再会する。ミーシャは鞄を渡して立ち去ろうとした。しかし、ローレンに呼び止められる。ローレンがカティヤに似ていたため、無視することができなかった。ミーシャは真実を明かした。

カティヤはミーシャに助けを求めた。しかし、ミーシャは拷問を受け、KGB側に寝返っていた。カティヤ達はKGBに取り囲まれてしまう。ミーシャは寝返るよう指示するが、カティヤはアレクサンドルを守るために拒んだ。ミーシャは咄嗟にカティヤを射殺してしまう。

ミーシャから渡された鞄の中にはカティヤからの手紙が入っていた。そこには、アレクサンドルへの深い愛が綴られていた。

映画『レッド・エージェント 愛の亡命』の感想・評価・レビュー

国同士の争いに巻き込まれた人々の苦悩が凄く伝わってくる作品だった。両親が殺されたことでカティヤはスパイになり、ミーシャは両国間の間で苦しめられ、マリナはアレクサンドルが亡命したことで父を失ってしまう。皆何かしらの痛みを背負っており、現在の日本の平和がありがたく感じた。カティヤのアレクサンドルを思う深い愛情がとにかく素敵だった。自分ならカティヤのように行動することはできないだろうと思う。(MIHOシネマ編集部)

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