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映画『108時間』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『108時間』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『108時間』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『108時間』の結末までのストーリー
  • 『108時間』を見た感想・レビュー
  • 『108時間』を見た人におすすめの映画5選

映画『108時間』の作品情報

108時間

製作年:2018年
上映時間:107分
ジャンル:ホラー
監督:グスタボ・エルナンデス
キャスト:ベレン・ルエダ、エバ・デ・ドミニシ、ナタリア・デ・モリーナ、ヘルマン・パラシオス etc

映画『108時間』の登場人物(キャスト)

アルマ(ベレン・ルエダ)
類稀な演出力を持ち、同時に演技に対する研究を熱心に行っている。仕事の鬼と呼ばれ、演技に命を賭けている。アルマ・ベーム・カンパニーの創設者。断眠による精神異常にとり憑かれ、舞台劇にしようとしている。
ビアンカ(エヴァ・デ・ドミニシ)
主役を争いつつも今一歩及ばない駆け出しの女優。アルマに憧れを抱き、遺伝性の精神病である強迫観念に囚われた父親の看護をしている。黒髪で感受性が高く知的な女性。
セシリア(ナタリア・デ・モリーナ)
ビアンカと主役を競う女優。実は一家心中を目論み、精神異常を来たして自殺したドラの娘。母親に会いたいがためにビアンカを生贄に捧げる。罪悪感に心を痛めつつも、欲求には逆らえない。心根の優しい女性。
フォンソ(フアン・マヌエル・ギレラ)
アルマの息子。小道具制作兼、俳優。何かとビアンカを気にして話しかける。アルマの偉大さを信じて疑わない。断眠により憑依され、母親を殺害してしまう。

映画『108時間』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『108時間』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『108時間』のあらすじ【起】

1975年、断眠の公開研究が行われた。被験者には96時間の断眠後、精神病エピソードや幻覚症状が発生。4日後には極度の恐怖に襲われ、精神や肉体が崩壊したという症例もある。被験者たちは眠りと狂気、死の辺獄(リンボ)をさ迷っていたと述べた。
そして、1980年代にある集団がこの研究を超える試みに挑んだ。

1984年、劇団に所属するビアンカは、精神を病んだ父親の看護をしながら女優を目指していた。彼女は稀代のアルマ・ベーム・カンパニーに憧れを抱いている。創設者アルマは現役の演出家だが、巷ではすでに引退したという噂が流れていた。

そんな時、アルマの助手だという人物からビアンカにアルマの新作舞台への出演依頼が入る。初日が1週間と迫った時期だったが、主演だった。
アルマは俳優を集めすでに何日も稽古を行っているそうだが、ここにきて主演女優が降板したと言う。曰く、アルマは感情表現の実験が殊の外好きで、様々な手法を試し現在は断眠に取り組んでいるらしい。俳優たちは断眠により、僅かな刺激をスポンジのように吸収する状態になっている。アルマの目的はその状態を永続的に継続させることにあった。
ビアンカは2日の猶予をもらい、考えさせてもらうことに。

父親を精神病院へ入院させたビアンカは、かつて108時間の断眠を経験した元女優を訪ねた。元女優はアルマの劇団に所属していた研究の被験者でもある。だが、彼女は詳細を語らず、ビアンカを追い返してしまう。ビアンカは元女優が書いた断眠時の日記をこっそり入手し、アルマの劇へ参加することにした。

ところが、迎えの車にライバルであるセシリアも乗っている。セシリアとビアンカを競わせ、より良い演技をした方を主役にするらしい。舞台の場所は廃院となった精神病院。主役は自分の子を愛せない母親ドラである。全部で3部となり、結末はまだ決定していない。
精神病院の2階の1室を自室に定め、いざ舞台稽古へ。

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映画『108時間』のあらすじ【承】

アルマと対面を済ませ、2人の俳優たちとも交流を開始。
その日の夜、自室のイスの裏に隠された金色の小箱を発見したビアンカ。その後、アルマから演技指導を受ける。だが、ビアンカは主役ドラの狂気を演じることができず、セシリアに負けてしまうのだった。

翌日、外へ出て軽く運動した後にフォンソの手伝いをする。そこで、ビアンカは過去に書かれた演劇の演出プランを発見。今回の舞台は新作と聞かされていたが、もしかすると以前もこの場所で同じ劇が公演されたのではないかと疑心を抱く。

アルマ曰く、主人公のモデルとなったドラは実際、この病院に入院していたらしい。アルマは2人の女優にもっと本質を剥き出しにしろと促すのだった。
断眠して36時間。ビアンカは稽古中に幻覚症状を起こし、ドラに襲われるという体験をする。すると、アルマはビアンカが忘我状態に入ったと歓喜。だが、まだ浅い。更にその奥へと踏み込むには特別な感受性が必要だ。フォンソも先輩女優もそれを持っており、ビアンカもあると言う。そうして、アルマはビアンカへとスリッパを与えた。

映画『108時間』のあらすじ【転】

その夜、ビアンカは元女優の日記を開いた。断眠が長引くほど、強い恐怖を抱く様が赤裸々に綴られている。そこで、風に靡く壁紙が気になったビアンカ。彼女はふと壁紙の裏に赤い文字を目にする。セシリアにも手伝ってもらい全ての壁紙を剥ぐと、そこには壁一面に記された劇の脚本が現れた。今回の脚本は結末が決定していないが、壁に記されたものにはきちんと結末が描かれている。それによると、最終的には火事により全てが消失することになっていた。

そこで、ビアンカはセシリアと共に厨房の奥にある収納庫へ入り、ドラのカルテと新聞の記事を発見。記事にはドラが産後鬱になり夫を殺害後、赤ん坊共々、自宅に火を放ったと掲載されていた。その経緯は今回の劇の脚本と同じものである。そこへ、アルマが来てしまったため、セシリアは咄嗟に収納庫の扉を閉める。アルマは元女優から劇を中止しろという手紙が届いたと言うのだった。

1963年に命を落としたドラ。彼女はこの病院に自室を持っていた。ビアンカは立ち入り禁止となっていたドラの部屋へ侵入し、通気口からマッチを入手。そこへ、フォンソとセシリアが現れる。フォンソが言うには、劇は飽くまでもフィクションであるため、火事は赤いライトで表現するらしい。ビアンカは考えを改めた。

先輩女優と気分転換にミラーリングを行ったが、違和感を覚えたビアンカ。実はその場に自分一人しかいなかったことに気付く。すると、父親から譲り受けたチョークを入れたペンダントトップがベッドの下を方々へ転がる様を目撃。そこで、ペンダントトップを捕まえると背後にドラが迫っていることに驚愕した。全身傷だらけのドラが恐怖に震えるビアンカへと近づいて来る。ビアンカが転倒した折、転がり落ちた金色の小箱を握るとドラは瞬時に姿を消してしまった。

これにより、恐怖心に耐え切れなくなったビアンカは音を上げて帰りたいと言い出す。すると、アルマは無情にも荷物をまとめて帰れと告げる。セシリアにスリッパを渡し、荷物をまとめたビアンカは近くのパブへ寄り入院中の父親へ電話を入れた。元気そうな父親は娘の劇をとても楽しみにしている様子。電話を切ると元女優が姿を現し、断眠による危険性と経験談を語った。

映画『108時間』の結末・ラスト(ネタバレ)

断眠が長引くと霊の世界へ踏み込めるようになり、霊に憑依されやすくなると言う。霊は死を再び体験して苦しみから解放されることを望んでいる。そうして、断眠が108時間に到達すると、憑依した人物を巻き込んで死に至る。幸い、元女優は助かったが、アルマは目を輝かせてその所業を見守っていたらしい。

恐らく、ドラも自殺を望んでいる。断眠が108時間を超えると、憑依から抜け出せなくなる。憑依から逃れるには眠ることだ。じきに断眠が108時間に到達する。元女優はセシリアを助けるため、廃病院へ戻るよう促した。

セシリアを発見したビアンカは危険性を説いて逃走。フォンソも先輩女優もすでに憑依されてしまっている。厨房の収納庫へ身を隠したビアンカとセシリアは、その場で眠ることにした。ところが、ビアンカを眠らせないようドラが迫る。しかも、セシリアが緊急の笛を鳴らしてしまい、フォンソと先輩女優が駆け付けてしまう。

どうやらセシリアは霊との交信ができないらしい。故に、ビアンカを誘き寄せる演技をしたと言う。アルマが現れ、ビアンカは特別だと告げる。なぜなら、彼女は父親から遺伝した狂気の因子を持っており感受性が他より高いからだ。ビアンカは拘束され、アルマによって髪を切られてしまう。

そうして、ドラと同様の姿にされ水攻めによって霊界へ。ドラの世界に来たビアンカは、彼女が軽油を巻いている姿を目撃。鏡に映すとそれは自分だった。現世界でも同じようにビアンカが軽油を辺りに撒き始める。彼女は霊界にて赤子の泣き声を耳にし、胸のペンダントを目にする。それはセシリアが身に着けていたブレスレットと同じ宝石で、赤子の服にもセシリアと刺繍されていた。

なんとセシリアはドラの娘だったのである。更にドラは金色の小箱を身に着けていた。彼女はビアンカを殺害し、体を手に入れようとしている。ビアンカはペンダントのチョークで赤子を囲み、宝石を金色の小箱に装着。そして、小箱の中を開いた。それは赤子をあやすオルゴール。室内に火を放ったドラがオルゴールの音色に気付き、正気を取り戻した。

セシリアはビアンカに憑依した母親とようやく対峙。ドラは一家心中しようとしたが、セシリアを殺すことができなかった。だが、アルマは母子の対面を目にし、ビアンカが演技をしている癖を見つけてしまう。そうだとしても、真に迫った演技で劇は大成功を収めアルマ共々、拍手喝采に包まれる。だがその時、フォンソが火の点いた松明を振り回し、その場は騒乱の渦へ。

観客は無事に外へ逃げたが、アルマとビアンカ、フォンソが残る。憑依されたフォンソは母親へと襲い掛かり殴り殺してしまう。廃病院は火事で騒然となり、逃げたセシリアとビアンカはすぐさま保護される。

5カ月後、惰眠を貪るビアンカの元に1冊の本が届けられる。アルマの助手を務めていた人物からだった。断眠の後遺症により、彼女は霊界と繋がりやすくなっている。異変を察したビアンカは、ライターの炎を介しその世界を覗き見るのだった。

映画『108時間』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

俳優は役作りの際、緻密に作り上げるタイプと、役になり切る感受性の高いタイプがあるらしい。それを役が降臨すると表現するが、今作は正にそれをテーマにしたホラーだと思われる。なりきりタイプは人格も変わるし、生活態度も変えると聞く。正に役に憑依されていると言われても間違いはないだろう。

非常に内容が濃く常に不気味な雰囲気が漂っている。断眠しているわりに元気で、眠気を堪えている様子が見えない点に疑問を抱いた。実際、断眠をしたことがないので事実はどうか分からないが、幻覚くらいは本当に見えそうな気がしないでもない。(MIHOシネマ編集部)


舞台俳優たちが参加する「108時間眠らない稽古」という設定がまず不気味で引き込まれた。睡眠を奪われることで精神が崩れていく様子がリアルに描かれ、どこまでが演技でどこからが現実なのか分からなくなる感覚が怖い。過去の火災事故と演出家の執念が明らかになる終盤は、芸術の名の下に人を壊す狂気を突きつけてくる。派手な恐怖ではなく、じわじわ追い詰める心理ホラーとして印象深い作品だった。(20代 男性)


芸術への情熱がここまで歪むのかと、観終わってしばらく言葉が出なかった。眠らないことで感覚が鈍り、疑心暗鬼に陥る俳優たちの姿が痛々しい。演出家の目的が復讐と贖罪の入り混じったものであると分かるにつれ、単なる悪役では片付けられない複雑さを感じた。ラストで主人公が迎える結末も救いがなく、表現のためにどこまで踏み込んでいいのかを考えさせられる。(30代 女性)


ホラーというより心理実験を見せられている感覚に近かった。睡眠不足が人間に与える影響を徹底的に利用し、恐怖を演出する手法が非常に知的。観客である自分も、次第に集中力が削られていくような錯覚を覚えた。演技と現実の境界が曖昧になる終盤は緊張感が高く、過去の惨事が現在と重なった瞬間は鳥肌もの。静かだが確実に心を削る映画。(40代 男性)


舞台芸術の世界を題材にしている点が新鮮で、閉鎖空間の息苦しさが強烈だった。眠らない稽古という非日常が、徐々に暴力や狂気を正当化していく過程が恐ろしい。演出家の「最高の演技を引き出す」という言葉が、次第に脅迫のように響いてくるのが印象的だった。被害者でもあり加害者でもある人物たちの関係性が複雑で、単純な善悪では語れない余韻が残る。(40代 女性)


派手なジャンプスケアはほとんどないのに、終始不安が続く不思議な映画だった。眠れない状態が続くことで、登場人物たちが互いを疑い始める展開は非常にリアル。特に主人公が自分の感覚を信じられなくなる描写が秀逸で、観ているこちらまで混乱する。過去の事故の真相が明かされるラストは重く、芸術のために犠牲になったものの大きさに言葉を失った。(30代 男性)


睡眠という当たり前の行為を奪われる恐怖を、ここまで丁寧に描いた作品は珍しい。演出家の執念は狂気そのものだが、その背景にある喪失感や後悔が垣間見えることで、単なる悪では終わらない。俳優たちが壊れていく様子は見ていて辛く、特に女性キャラクターの追い詰められ方が印象に残った。観る側の精神力も試されるような映画。(50代 女性)


全体的に静かで暗いトーンだが、その分没入感が高い。眠らないことで現実と幻覚が混ざり合い、観客も何を信じていいか分からなくなる構成が巧妙だった。演技論や芸術至上主義への批判が込められている点も興味深い。エンタメとしての爽快感は皆無だが、観終わった後に深く考えさせられるタイプのホラーとして評価したい。(50代 男性)


若い頃なら退屈に感じたかもしれないが、今はこの静かな狂気が怖かった。睡眠不足が引き起こす判断力の低下や感情の暴走が現実的で、決して絵空事ではないと感じる。演出家が過去に縛られ続けている姿は哀れでもあり恐ろしくもある。ラストまで救いは少ないが、人間の弱さを突きつける誠実な作品だと思う。(60代 男性)


演技のためなら何をしてもいいのか、という問いが終始頭から離れなかった。眠らないことで得られる「本物の演技」が、本当に価値のあるものなのか疑問が残る。主人公が自分の限界を超えた先で見る光景は、達成感よりも虚無に近い。ホラーとしてより、芸術と倫理を描いた心理ドラマとして強く印象に残った。(20代 女性)

映画『108時間』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『108時間』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ブラック・スワン

この映画を一言で表すと?

完璧を求めた先で、心と現実が崩壊していく狂気の芸術ドラマ。

どんな話?

一流バレエ団に所属する女性ダンサーが、主役の座を得るため極限まで自分を追い込んでいく。完璧な演技を求めるあまり、現実と妄想の境界が曖昧になり、次第に精神が崩壊していく様子を描く心理スリラー。

ここがおすすめ!

芸術至上主義が人を壊していく過程を容赦なく描写。表現のために自分を削り続ける姿は『108時間』と強く共鳴し、観る者の精神まで揺さぶる没入感がある。

セッション

この映画を一言で表すと?

才能か狂気か、極限の指導が生む衝突の記録。

どんな話?

一流ジャズドラマーを目指す青年と、常軌を逸した指導を行う教師の関係を描く。成功のために限界を超え続ける稽古の中で、努力と虐待の境界が崩れていく。

ここがおすすめ!

「最高の表現」のために人を追い詰める構図が『108時間』と酷似。緊張感の連続と、ラストに残る問いが非常に強烈で、芸術と狂気の関係を考えさせられる。

サスペリア(1977)

この映画を一言で表すと?

美と恐怖が共存する、悪夢のような芸術ホラー。

どんな話?

名門バレエ学校に入学した少女が、校内で起こる不可解な事件と恐ろしい秘密に巻き込まれていく。色彩と音楽に彩られた幻想的なホラー作品。

ここがおすすめ!

芸術空間に潜む狂気と暴力を描く点が『108時間』と共通。閉鎖された世界で進行する恐怖が印象的で、理屈より感覚に訴えかける一本。

シャイニング

この映画を一言で表すと?

孤独と狂気が家族を破壊する、心理ホラーの金字塔。

どんな話?

雪に閉ざされたホテルで管理人として暮らす一家。孤立した環境の中で、父親は次第に正気を失い、家族に危険が迫っていく。

ここがおすすめ!

閉鎖空間と精神崩壊という要素が『108時間』と非常に近い。静かに積み重なる不安と狂気の描写は、心理ホラー好きには外せない。

ローズマリーの赤ちゃん

この映画を一言で表すと?

信じていた世界が崩れていく、静かな恐怖の傑作。

どんな話?

新居に引っ越した若い夫婦が、周囲の人々の奇妙な言動に違和感を覚え始める。やがて妊娠をきっかけに、恐るべき陰謀が明らかになる。

ここがおすすめ!

派手な演出を排し、疑念と不安を積み重ねる手法が秀逸。『108時間』のように、じわじわ精神を侵食する恐怖を味わいたい人におすすめ。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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