映画『トンネル 闇に鎖された男』の概要:娘の誕生日を祝うために帰宅途中の男が、トンネルの崩落事故に巻き込まれる。大きな事故で、数日では救出が難しいなか、手元にあるのは水と誕生日ケーキだけである。男が生き残る道はあるのか?
映画『トンネル 闇に鎖された男』の作品情報
上映時間:127分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:キム・ソンフン
キャスト:ハ・ジョンウ、ペ・ドゥナ、オ・ダルス、シン・ジョングン etc
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映画『トンネル 闇に鎖された男』の登場人物(キャスト)
- イ・ジョンス(ハ・ジョンウ)
- 自動車のディーラーとして働く普通の父親。トンネルが崩落したときに、偶然そこを通過しようとしていた。
- セヒョン(ベ・ドゥナ)
- ジョンスの妻。夫が事故に巻き込まれ、最初は気を強く持っていたものの、徐々に弱っていってしまう。
- キム・デギョン(オ・ダルス)
- 救助隊の隊員。ジョンスを必ず助けようとしている。
- ミナ(ナム・ジヒョン)
- 犬と一緒に事故に巻き込まれてしまった女の子。ケガを負っている。
映画『トンネル 闇に鎖された男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トンネル 闇に鎖された男』のあらすじ【起】
自動車ディーラーとして働いているイ・ジョンスは、仕事帰りに娘の誕生日ケーキを買った。ガソリンスタンドに寄って、給油を行う。3万ウォンの分だけの給油を頼むが、スタンドの老人は耳が遠く、満タンに入れてしまった。
謝罪されるが、時間もないのでもう満タンでいいと断る。スタッフに言われ3万ウォンだけの支払いをすませると、老人がお詫びとしてペットボトルの水を2本持ってきた。もらった水を後部座席に放り投げ入れて、ジョンスはガソリンスタンドを後にする。
ジョンスは妻と電話したあと、続けて仕事の電話に出た。車の購入に関してやりとりをしている時に、ちょうどトンネルに差し掛かる。トンネルの中は電話が繋がりにくかったため、あとでまたかけることを伝え、通話を終了した。
その時、奇妙な音がし始めた。トンネルの天井が崩壊し、轟音とともにジョンスの車に襲いかかる。ジョンスはトンネルを抜けきれず、車の中でそのまま気を失ってしまった。
映画『トンネル 闇に鎖された男』のあらすじ【承】
気が付くと、真っ暗な車内で落石に囲まれていた。明かりをつけると、スマホの電池がまだ十分あることを確認する。119番通報したものの、相手はトンネルが崩落したことをあまり信じていない様子だった。先ほどもらった水を飲みながら、ジョンスはこのタイミングでトンネルを通ることになったことに腹を立てていた。こうなったのもガソリンスタンドの老人のせいだ。
通報されてやってきた救助隊は、トンネルを見て絶句する。開通して1ヶ月しか経っていないハド・トンネルは大きく崩れ、入口が完全にふさがっている。このことはあっという間にマスコミに伝わり、大きく報道されることになった。
ジョンスのスマホにかかってきた電話は、マスコミからのものだった。彼との通話を生放送で流そうというのだ。救助隊のキム・デギョンは、ジョンスのスマホのバッテリーがなくなることを危惧し、マスコミに怒り狂う。
デギョンは、ジョンスが娘のために買ったケーキを食べるように伝えた。水は7日もたせるように、少しずつ飲むことを指示。
映画『トンネル 闇に鎖された男』のあらすじ【転】
ジョンスの妻セヒョンは、娘を母に預けてトンネルの救助現場にとんできていた。救助隊の炊き出しなどを手伝いながら、夫の無事を祈るのだった。
救助隊は、なんとかジョンスを見つけようと策を練るものの、トンネルの設計図が実際の施工と食い違っており、役に立たない。また鉄鉱石を含んだ岩があるため、ドローンもうまく動かない。救助は絶望的な状況になってきていた。
デギョンが、崩落していない側の入口から車でトンネルに入りクラクションを鳴らした。音がジョンスに届いたため、ジョンスから電話がかかってくる。ところが新たな崩落が始まってしまったため、デギョンの車はバックで走り出し、トンネルを脱出した。
3日目に入り、ジョンスは岩の間に犬がいるのを発見。人がいる可能性に気付き、声を出すと返事が返ってきた。なんとか声の方にたどり着くと、車の中で岩に挟まれている女の子を発見。水がほしいと言われて一瞬ためらうが、自分の車から持ち出してきて飲ませてやる。また、スマホも貸してやり、彼女はやっと母親と通話することができたのだった。
映画『トンネル 闇に鎖された男』の結末・ラスト(ネタバレ)
ミナという名のその少女は、脇腹にケガを負っていた。また、貴重な水をまだ欲しいと言う。悩んだ末に車に戻り、水を取って戻るジョンス。戻ってくると、ミナは死んでいた。
17日が経った頃、あと少しでジョンスの位置にたどり着くとされていた掘削作業が、場所を間違えて行われていることが判明する。スマホのバッテリーも切れ、外にいるものは誰もジョンスの生存を確認できなくなった。
23日目。世論では、多くの人間がもう彼は死んでいると思っていた。セヒョンは、救助を中止すべきだと主張する同意書を突きつけられる。ジョンスに聞こえているかもわからないラジオで、セヒョンは同意書にサインをしたことを涙ながらに伝えるのだった。ラジオを聞いていたジョンスは、愕然とする。
しかしデギョンだけは、唯一ジョンスの救出を諦めていなかった。自ら探査機を使ってやっとジョンスを発見。35日目にして、とうとう救出に成功した。
デギョンは「お前らは全員クソだ」と発言し、始末書を欠かされることに。ジョンスは退院すると、娘を迎えに行くために車に乗って、トンネルを通り過ぎていくのだった。
映画『トンネル 闇に鎖された男』の感想・評価・レビュー
ずっとトンネルの中だけで話が進んでいくのに、見ている人を全く飽きさせず、ハラハラを持続させることのできる映画。主人公ジョンスの絶妙な表情が心の動きを物語っており、心情についていきやすい。
災害がいつ降りかかるかわからないこと、また、世論の動き如何では、さらに襲いかかる試練もあることを考えると、「もしも」のことを考えながら生きていく重要性を、感じさせる作品になるかもしれない。(MIHOシネマ編集部)
本作は、娘の誕生日を祝うために帰宅途中の男がトンネル崩落事故に巻き込まれ、脱出を試みる様子を描いたヒューマンドラマ作品。
車の中に生き埋めという絶望的な状況の中、最後まで希望を捨てなかった主人公の精神力の強さが素晴らしくかっこよかった。
また、主人公だけでなく、夫の生還を祈る妻や主人公を助け出そうとする救助隊員、目先の利益しか頭にない政治家など、様々な視点から救出までの様子が捉えられていて見応え充分だった。(女性 20代)
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