映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』の概要:マイケルはセールスマンから牧師に転身し、妻子と一緒に聖公会オール・セインツ教会に赴任した。そこでの仕事は、負債を抱えた教会の閉館だった。そんなある日、ミャンマーからの移民がやって来て、助けを求められる。
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:スティーヴ・ゴーマー
キャスト:ジョン・コーベット、カーラ・ブオノ、マイルズ・ムーア、バリー・コービン etc
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映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』の登場人物(キャスト)
- マイケル・スパーロック(ジョン・コーベット)
- セールスマンから牧師に転身する。妻のエイミーと息子と一緒に聖公会オール・セインツ教会に赴任する。人に助けを求めず、一匹オオカミになりがち。
- イエ・ウィン(ネルソン・リー)
- ミャンマーのカレン族。難民達のリーダー的存在。戦争中、軍隊を指揮していた。内戦で息子を失う。
- フォレスト(バリー・コービン)
- 聖公会オール・セインツ教会の教会員。農業を引退し、畑を売った翌日に妻を亡くしている。頑固者。戦争に参加した経験を持つ。
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』のあらすじ【起】
これは実話を元にした物語である。
マイケル・スパーロックはセールスマンから牧師に転身し、妻や子供と一緒にテネシー州スマーナを訪れた。そこでの仕事は、負債を抱えた聖公会オール・セインツ教会を閉館することだった。教会員の中には、閉館に反発する者もいた。
主教は宣誓を行った際、「自分の意に反するときも教団の指示に従いますか?」とマイケルに問い掛けていた。宣誓で言われる言葉ではなかったため、マイケルの妻のエイミーは引っ掛かりを感じていた。実は、マイケルは前職で上司に反抗したことがあった。そのことが、主教にバレている可能性が高かった。
ミャンマーからの難民達(カレン族の人達)がマイケルの家を訪ねてきた。難民達は福祉手当を受けていたが、寝る場所や食事が足りず困っていた。難民達は聖公会の教会員だった。マイケルは教会が売れるまで保護すべきだと思い、主教に連絡を取った。3名の難民ならと許可を貰うが、その後多くの難民が教会を訪れる。
マイケルはカレン族について調べてみた。すると、カレン族が大量虐殺され、内戦によって子供達が危険な目に遭っていることが分かった。戦死者は数十万にも及んでいた。難民達はアメリカの生活に馴染めておらず、混乱していた。そんな中、警官と難民との間で問題が起きる。警官は車の前に飛び出してきた子供を保護した。だが、子供が拷問されると思った母親が警官に暴力を振るってしまったのだ。ミャンマーでは警官が敵で、危険な存在だった。難民達は周りを取り囲み、警官に抗議していた。マイケルは両者の間に入り、場を収めた。
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』のあらすじ【承】
マイケルは教会員が集まる食事会で、カレン族の現状を訴え仕事を探していることを話した。だが、誰も興味を抱いてくれなかった。マイケルは憤りを感じながら退席した。すると、1人の男が声を掛けてきた。その男はボイドという名前で、飼料や苗の販売を行いリバービュー教会で就職相談を担当していた。ボイドは食肉加工の会社から24名の求人があることを教えた。マイケルはボイドに感謝した。
ショッピングセンターを建てるため、教会は更地になる予定だった。マイケルは土地の開発業者に、裏庭だけ使わせて欲しいと頼んだ。難民達が裏庭で野菜を作っているのだ。しかし、業者は聞き入れてはくれなかった。マイケルは勝手に商談を破談にし、業者を追い出した。
マイケルがこれからのことを考えて苦悩していると、畑に雨が降り注いだ。その時、「教会の土地を畑にせよ」という神からの啓示を聞いた。マイケルは畑を耕してカレン族の食事に充て、残りを教会のローンの返済に充てることにした。マイケルは教会を存続させたいことを主教に話した。主教は渋々マイケルの意見を聞き入れ、教団に聞き入れてもらうためにカレン族を含めた教会員全員の署名を集めるよう指示した。
マイケルは農場作りの件を教会員に話した。すると、教会員のフォレストが反対し、激怒する。フォレストは元農家で、どれほど農場作りが大変か知っていたのだ。マイケルとフォレストの意見は対立し、口論になる。
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』のあらすじ【転】
マイケルは1人で教団に話をしに行こうとしていたが、エイミーからイエ・ウィンを連れて行くことを勧められる。イエ・ウィンは難民達のリーダー的存在で、軍の指揮をしていたこともある人物だった。イエ・ウィンと話したマイケルは、教団の説得には彼が適任だと納得した。イエ・ウィンは内戦によって多くの人が死に悲惨な目に遭ったが、キリストの存在が心の拠り所になっていたことを語った。教団員はイエ・ウィンの話を聞き、売却の話は一時中断して農作業を認めることにした。
イエ・ウィンはマイケルに、フォレストに協力を求めることを提案した。フォレストは度々難民達の様子を見に来ていた。しかし、マイケルはフォレストに協力を仰ぐことを嫌がった。
エイミーは一匹オオカミになりがちなマイケルに忠告し、他の人に助けを求めるよう諭した。マイケルは他の教会員に協力を仰ぎ、難民達と一緒に畑を耕した。教会員達と難民達の心の距離は、少しずつ近づいていた。
なかなか雨が降らず、農作物が死にかけていた。皆で必死に水撒きを行うが、全然足りていなかった。マイケルは手がボロボロになりながらも、1人で水撒き作業を頑張ろうとした。エイミーはそんなマイケルを見て、他の人の水撒きシフトを増やすべきだと説得した。マイケルはエイミーの言葉を聞き入れ、イエ・ウィンに話をしに行った。その時、イエ・ウィンの妻が出て行ったことを初めて知る。マイケルは牧師として頼られていない事実にショックを受ける。
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』の結末・ラスト(ネタバレ)
親切な夫婦が古い散水機を譲ってくれた。マイケルとエイミーは喜ぶが、トラクターがなかったため運ぶことができなかった。さらに、手動の散水機が壊れてしまう。マイケルはフォレストを説得し、力を貸して欲しいと頼んだ。フォレストは協力するが、トラクターがなければ話は進まなかった。
トラクターを手に入れることができず、マイケルの心は折れそうになる。エイミーはマイケルを叱り、奮い立たせた。マイケルはお金を借り入れることにした。そして、もし作物が育たず教会を去ることになれば、前職に戻ってお金を返済することにした。
トラクターを購入し、散水機が使えるようになった。イエ・ウィンとマイケルは和解し、フォレストと一緒に畑に水を撒いた。作物は順調に育ち、皆で収穫を行った。その時、天気では小雨のはずだったが、激しい雨が降り出した。マイケル達は必死に作物を運んだ。リバービュー教会の教会員や住民達も助けに駆けつけるが、多くの作物がダメになってしまう。
マイケルは教会を救うことができなかったことで激しく落ち込んだ。エイミーはマイケルを外に連れ出した。すると、人々が手分けをして、ぐちゃぐちゃになった畑の片づけを行っていた。マイケルは気持ちを立て直し、無事だった作物を売ることにした。イエ・ウィンはローゼルをバスに乗せ、買い手の元まで行こうとした。その時、イエ・ウィン名義の車で仲間が違反を起こし、バスが警察に押収されてしまう。バスは炎天下の中5時間も放置され、ローゼルはダメになってしまった。マイケルは泣いて悲しむイエ・ウィンに寄り添った。
教会は閉鎖されることになった。マイケルは皆を連れて畑を訪れた。そして、洪水で作物はダメになってしまったが、「コミニティ」が生まれたと語った。農作業を通して、リバービュー教会の教会員、難民、仏教徒など色んな人が集まり仲良くなっていた。主教はマイケルの話を聞き、思い悩んだ。
マイケル達は最後に皆で食事を食べた。すると、そこに主教がやって来る。主教は教会が残ることになったことを皆に教えた。人々は喜び合った。そんな中、主教はマイケルをこっそり連れ出して話をした。教会の負債は教団が受け持つことになった。主教は教団を去り、牧師に戻ってアフリカやミャンマーに行くことを決めていた。マイケルは牧師の仕事をもっと勉強するために、ニューヨーク市内の聖トーマス教会に赴任して牧師の助手を務めることになった。
現在、本物のマイケルは聖トーマス教会で副牧師を務めている。そして、今もオール・セインツの教会員と親しくしている。マイケル夫妻の間には、ハドレーという名前の女の子が誕生した。イエ・ウィンはオール・セインツで働き、カレン族の面倒を見ている。再婚もしており、新たに3人の子供に恵まれた。
映画『オール・セインツ 幸せのはじまり』の感想・評価・レビュー
マイケルは少し自分勝手なところがあり、イラッとさせられた。だが、実話を元にしているだけにリアリティがあり、人間味が溢れていて良かったと思う。少しずつ周囲と打ち解け合い、気持ちを通じ合わせて行く過程を見ることができて感情移入がしやすかった。妻のエイミーがとても素敵で、マイケルの一番の理解者でありながら、叱ったり忠告したりできるのがカッコ良いなと感じた。人の温かさ、優しさ、強さを感じることができる作品だったと思う。(MIHOシネマ編集部)
実話を元にした心温まるストーリー。人は1人では生きていけない。誰かに助けられて、誰かと力を合わせて「人と繋がる」事で幸せになれるんだと気付かされる作品でした。
主人公のマイケルは、人に頼るのが苦手で何でも自分1人でやろうとしがち。誰の力も借りずに1人で出来るのは凄いことですが、どうしても1人では出来ない事に直面した時もマイケルは他人を頼ろうとしませんでした。
独りよがりだったマイケルが「助け合う」事の素晴らしさを知り、少しずつ「人のため」に行動していく姿にとても感動しました。(女性 30代)
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