映画『ちょっとまて野球部!』の概要:上級生が引退した野球部。新チームの一体感を高める合宿前に、再追試の結果次第では参加できないという危機が迫る。3バカトリオの緩やかなやり取りを描く一作。
映画『ちょっとまて野球部!』の作品情報
上映時間:76分
ジャンル:コメディ、青春
監督:宝来忠昭
キャスト:須賀健太、小関裕太、山本涼介、宮崎秋人 etc
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映画『ちょっとまて野球部!』の登場人物(キャスト)
- 大堀広揮(須賀健太)
- 誰もが認める「キング・オブ・バカ」。能天気で天然な部分がある少年だが、仲間思いで案外気が利く一面も持っている。小さい頃に父に言われ、自分は天才であると勘違いしている。
- 秋本高兵(小関裕太)
- 乙女のようなこだわりを持つ3バカの一人。何事にも悪気がなく、女子の目線を常に気にしてモテることに徹している。
- 宮田捺生(山本涼介)
- 3バカの中で一番の変わり者。マイペースで日向を見つけるたびに「光合成」をしては、体力温存している。
- 日野原豪(宮崎秋人)
- 野球部マネージャー。常に冷静で部員をしっかり見ている存在。3バカの良き理解者。
映画『ちょっとまて野球部!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ちょっとまて野球部!』のあらすじ【起】
幼少期、父とキャッチボールをしながら野球の才能を褒められた思い出に浸る大堀。しかしそれは授業中、夢の中での出来事である。「天才だから」と言い切ったところで夢から醒めた大堀は追試の危機に追いやられている。クラスで追試を受けるのは野球部である大堀、秋本、宮田だけだというのに、秋元は早弁、宮田は全く話を聞いていない始末であった。
前日に3年生が引退した。自分たち1年生は引退するとき泣くんだろうか、そんな妄想に更けていた大堀、秋本、宮田だが、第一にこの危機的な成績では進級できるかわからないレベルで担任からは「3バカ」と呼ばれていた。そんな状況を知ってか知らずか、放課後の部活のため、体力温存しておきたい3バカは授業にも担任にも甘えた姿勢で挑むのである。
ようやく来た放課後。3年生が居た時は部室が使えず、外で着替えていた苦悩を思い返す。ついに自分たちが部室を仕える時代が来たと浮かれながらグラウンドへ向かった。
早速3人はそれぞれの好みに寄せて部室を改造していく。秋元はアロマを焚いて女子力を発揮。宮田は日当たりのいい場所を見つけ、早速光合成を始める。そんな浮かれ切った3人の元へやってきた2年生の先輩たち。一瞬にして夢は砕け、1年生の場所は限られているという現実を突きつけてきた。そんな中、学校の外には怪しげな男がストレッチしながら校庭を眺めていた。
映画『ちょっとまて野球部!』のあらすじ【承】
3年生が引退したとしても、新入生が入るまでは1年生のやることは変わらない。秋元はリラックス効果を期待して、カモミールティーをやかんで煮たてている。しかし、一つ大きな変化があった。それはボール拾いではなく、ポジションについて練習に参加できること。初めての練習に浮かれる大堀と秋元。大堀が女子の目線を気にする様子にマネージャーの日野は「キング・オブ・バカ」なんです、と解説をしていたが相手は見知らぬ男。それは学校の外でストレッチしていた男であり、なんと新監督だったのだ。
張り切る監督は「おっさんではない」と言いながら一人ハードに動いていた。おかげで部員たちは特に運動せずに帰宅。帰り道にお好み焼きを食べに行った3人は、合宿に胸躍らせていた。
新監督に鍛え上げてもらおうと燃え上がる大堀は、1番にグラウンドに向かい、1番にバッティング練習を使用と企んでいた。そんな大堀に感化されグラウンドへ走る秋元と宮田。
しかし、ちょうどやって来た日野に雑草取りを頼まれ目論見は外れてしまう。
映画『ちょっとまて野球部!』のあらすじ【転】
一方で、部室では2年生が神妙な面持ちで話し合っていた。その頃大堀はのんきに4つ葉のクローバーを探しながら、なぜ野球を始めたのか父との思い出を振り返っていた。そこへ2年生が大堀を部室へ呼び出しにやってくる。きっとレギュラーの座を得たのだろう、と自惚れながら部室へ向かう大堀だったが、待ち構えていたのは重い表情をした部長。「何か言わなければならないことがあるだろ」と問い詰められた大堀だが、出てくるのは隠してきたエピソードばかりで再追試のことは記憶にないようであった。2年生に再追試に失敗すると合宿にいけないという現実を突きつけられた大堀は顔面蒼白。そんな様子を見ていた部長は、再追試が終わるまで、大堀が部活に参加することを禁止した。さらに、秋元と宮田にも大堀との接触を禁止させるのであった。
そっけない二人の態度にいじける大堀。バカにされていると勘違いした大堀は見返すために勉強を始める。しかしこれまで勉強したことがない大堀は集中できない。しまいには、教室の掃除のため場所を追いやられてしまった。再追試まで1時間を切ったころ、大堀は落ち着く場所を求めて部室にやって来た。ようやく勉強を再開しようとした矢先、お茶を忘れた秋元と宮田が部室にやってきてしまう。ロッカーに隠れた大堀だったが、思わず声を出してしまい居場所がばれてしまった。
映画『ちょっとまて野球部!』の結末・ラスト(ネタバレ)
再追試から逃げ出したと勘違いされた大堀は二人に詰め寄られ、走り出してしまった。そのとき、大堀の大事なグローブが壊れていることに気づいた二人。てっきり、思い出のグローブが壊れたことに怒り走り出したと勘違いし、大堀を追いかけだす二人。そんな姿を見た2年生も再追試を受けさせようと3バカの後を追う。
すると秋元と宮田は、グラウンドへ戻るのが遅くなったことを怒っているのだと勘違いし、さらに加速した。大堀を追いかけながら、2年生から逃げる秋元と宮田。その2人を追いかける先輩たちは全力で追いかけっこをしたが、大堀は実は先輩のカバンが汚れたことに気づき洗剤を買いに走り出したのだった。全員のわだかまりが解けた時には、あと1分と再追試が迫っていた。無事に大堀を見送った野球部員。
練習をしながら再追試の結果を待つ部員たちの元に、ヘロヘロになった大堀が戻ってくる。ぎりぎりながら合格。なんとか全員で合宿を迎えることができた。
帰り道、グローブを壊してしまったことを謝る秋元と宮田。大事な思い出の品のはずが、大堀はけろっと「また新しいのを買おうと思っていた」という。秋元と宮田が勝手に亡くなっていると勘違いしていた父親は健在で、単身赴任しているだけ。大堀はお盆に帰ってくる父親に新しいグローブをねだろうという魂胆だった。幾度もの勘違いに笑い合う3人。夕日を背に歩き出すのだった。
映画『ちょっとまて野球部!』の感想・評価・レビュー
とても緩やかな展開の一作。何とも言えないギャグの掛け合いと間合いは秀逸で伝作である同名コミックも読んでみたくなる物語であった。
「野球部」とタイトルにつきながらも、ほとんど野球はしない。野球部ながら坊主の部員はいない、イケメン揃いの設定にもなんだか笑えてくる。
スポコン映画をお探しの方には勧めがたいが、笑いたいときにはよいライトな作品。(MIHOシネマ編集部)
部員のポンコツ加減や、野球に打ち込む姿がほとんど無いことから絶対に弱小野球部だと思いながらも「野球」と言う共通点だけで、ここまで真剣になって友情にも勉強にも一生懸命になれるのは本当に素敵な事だなと感じました。
悲しいことに、大人になるとみんなで一丸になって同じ目標に向かって頑張るということがほとんどなくなってしまいます。だからこそ、高校時代にはちょっとおバカでもその時にしかできないことを精一杯楽しんで欲しいなと思いました。(女性 30代)
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