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映画『ザ・コミットメンツ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ザ・コミットメンツ』の概要:1991年公開の映画であり、原作は、小説『おれたち、ザ・コミットメンツ』。アイルランド、ダブリンを舞台に、ジミーが真のソウル・バンドを作ることを夢見て、自らがマネージャーとなりハンド仲間を集めていく。

映画『ザ・コミットメンツ』の作品情報

ザ・コミットメンツ

製作年:1991年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ、音楽
監督:アラン・パーカー
キャスト:ロバート・アーキンズ、マイケル・エイハーン、アンジェリナ・ボール、マリア・ドイル etc

映画『ザ・コミットメンツ』の登場人物(キャスト)

ジミー(ロバート・アーキンズ)
ソウル・バンドを作ることを夢見る青年。自身はバンドのメンバーに入るわけではなく、マネージャーとしてザ・コミットメンツを支える。
デコ(アンドリュー・ストロング)
ザ・コミットメンツのボーカリスト。天性の声を持っており、歌だけは完璧であるが、横暴な性格で、バンドメンバーとあまりうまくいかない。
ジョーイ(ジョニー・マーフィ)
有名アーティストと共演経験もあるというトランペット奏者。トランペットの腕前は良く、音楽にも精通しているため、ザ・コミットメンツの指導者のような役割を果たす。
ビリー(ディック・マーシー)
ザ・コミットメンツの初代ドラマー。ボーカリストのデコとうまくいかず、ザ・コミットメンツを辞めることになる。
ミッカー(デイヴ・フィネガン)
ビリーが辞めた後の2代目ドラマー。ザ・コミットメンツに加入するまではライブの受付や、ボディーガードのような仕事をしていた。

映画『ザ・コミットメンツ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ザ・コミットメンツ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ザ・コミットメンツ』のあらすじ【起】

アイルランド、ダブリン。街は活気づいており、人々は音楽を楽しんでいた。ジミーは仕事をしておらず、カバンの中に大量のビデオを入れ、それを売り歩いていた。

ジミーは労働者階級であり、労働者階級のバンドを作りたいと考えていた。それはソウルミュージックであり、ダブリンのような街にはソウルがピッタリだと思っていた。早速ジミーは新聞に広告を載せ、ソウル・バンドのメンバーを募った。

新聞を見た多くの人々が、ジミーの家に訪れた。しかしながら、家に来る人々の多くは、ソウルが何なのかも分かっていないような人ばかりであった。次々とジミーの家に新聞を見た人々が集まり、家の中は人で溢れかえっていた。

そんな中にも、才能がある若者が少しずつ集まってきた。更に新聞の広告だけでなく、ジミーは知り合いにも直接声をかけていた。しかし、肝心のボーカルがなかなか見つからず、どうしたものかと考えたジミーは、以前結婚式で歌っているのを見かけたデコに声をかけた。

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映画『ザ・コミットメンツ』のあらすじ【承】

バンドメンバーをあらかた集め終えたところ、B.Bキングや数々の有名アーティストと共演したというトランペット奏者のジョーイが、バンドに参加したいと言ってきた。ジョーイはトランペットの腕前もさることながら、ソウルにも詳しく心強い味方であった。

バンドメンバーを集めることに成功したジミーは、次にバンド名を考えた。ジミーがジョーイにバンド名をどうするが聞くと、ザ・コミットメンツと答え、バンド名が決定した。更にコーラスの女性3人が加わり、本格的にバンドが始動する。

まず、ザ・コミットメンツのメンバー達は、ソウルがどのような音楽なのか理解していなかったので、ソウルをたくさん聞いた。そして、ジミーはソウルが労働者階級の音楽であり、人々に直接訴えかけるような音楽であると語った。

ジミーはアンプなどのバンドの機材を買い、各々が本格的に練習を始める。大した機材や楽器もない中、働きながら時間を作って練習に励んでいた。ピアノやドラムなど必要な機材を揃えた後、遂に曲を合わせた。しかし、曲を合わせるのは初めてだったため、ボーカルは才能に溢れていたが、それ以外は酷いものであった。

映画『ザ・コミットメンツ』のあらすじ【転】

ザ・コミットメンツはジミーとジョーイの指導の下、練習を繰り返した。その結果、初めは聞くに堪えないものであったが、段々と形になっていく。

そして、遂に初めのライブが決まる。場所は公民館であり無料で利用できるため、初めての場所にしては打ってつけであった。しかし、初めてのライブを前に、ザ・コミットメンツのメンバー達は緊張を隠せない。

不安そうな表情を隠せないメンバー達であったが、ライブが始まってしまう。ライブ中、少々のトラブルはあったものの、少しずつ緊張も解けていき段々と演奏を楽しんでいく。しかし、デコの持っていたマイクスタンドがギターに当たり、ショートしてしまい、ライブはそこで中断してしまう。

演奏を楽しんだメンバー達であったが、今回の事故でバンドを辞めたいとい言い出すものもおり、更にジョーイがコーラスの女性に手を出してしまう。それでもザ・コミットメンツは、何とか練習に励んだ。

そして、次のライブが行われる。今回のライブではトラブルもなく無事に終わるが、バンド内のコーラスの女性を巡って問題が起きる。また、ボーカルと揉めていたドラマーのビリーが辞めると言い出してしまう。少しずつ有名になるザ・コミットメンツであったが、問題は山積みであった。

映画『ザ・コミットメンツ』の結末・ラスト(ネタバレ)

急遽代わりのドラマーであるミッカーを見つけ、金を稼ぐために車で遠くの街に行き、ライブをする。そして、ライブで金も少しずつ稼げるようになり、新聞の記者から取材されるようにもなる。あるライブ会場でミッカーが暴力事件を起こすも、ザ・コミットメンツは段々と人気になっていた。

ザ・コミットメンツが人気になって来たところ、大物アーティストのピケットとの共演の話が飛び込んでくる。そして、ピケットと共演するライブハウスには多くの観客が来ていた。しかし、ピケットはなかなか現れずジミーも焦りを感じていた。ピケットが来ないままライブは進行していき、記者やカメラマンなども集まってきてしまう。

演奏が終わったにも関わらず、ピケットは現れなかった。ピケットが現れないこともあり、演奏が終わった後の楽屋では、メンバー同士の喧嘩が始まってしまう。そして、アンコールではピケットの曲を演奏する。

結局ピケットは現れなかったが、最高の演奏を成功させた。しかし、相変わらずメンバー間の仲は悪く、もう修復が不可能な状態になっていた。そんな姿に嫌気が差してしまったジミーは、ザ・コミットメンツを置いて出ていく。

映画『ザ・コミットメンツ』の感想・評価・レビュー

ダブリンの労働者階級の青年ジミーが、ソウル・バンドを作るという夢を追いかける物語であり、メンバーを集めるところからバンドが成功するまでを描いている。ストーリーとしては王道のバンド映画であるが、バンドが成功し始めたところで、人間関係のトラブルによりバンドが終わってしまうラストなどリアリティがあると感じた。また劇中に演奏される曲はどれもソウルミュージックらしさがあり、ザ・コミットメンツが演奏する姿がかっこよく、印象に残っている。バンドや音楽が好きな人は、間違いなくハマる内容である。(MIHOシネマ編集部)


主人公がバンドのメンバーでなく、マネージャーというのが珍しい作品だなと思った。人気者になっていくのにバンド内の人間関係の問題が全く解消されないため、ヤキモキしながら物語を見ていた。結局揉めたまま終わるところが衝撃的で、現実でもこうやって解散していったバンドは多いのかなと、ふと思った。バンドとして成功したところが描かれていたからこそ、切ないラストだと思う。才能があるのにもったいないなと思った。(女性 30代)


音楽の世界って熱くて儚いものなんだなと感じた今作。軽音楽部に憧れて、ギターを弾ける先輩に恋をしましたが、自分は全く才能が無く憧れだけで終わってしまった音楽の道。ソウル・ミュージックを奏でる彼らの情熱や苦悩をものすごくリアルに描いていて、楽しいことよりも辛いこと、苦しいことの方が多いのだと思い知らされます。
しかし、そんな辛さ苦しさをも忘れさせてくれるのも「音楽」なんだなと。メンバー内のイザコザや結成から解散までの呆気なさなど、とにかくエモい作品です。(女性 30代)

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