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映画『アマンダと僕』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アマンダと僕』の概要:2018年公開のフランス映画であり、フランスパリを舞台としたヒューマンドラマである。ひょんなことから親を失ってしまった幼い少女アマンダと、アマンダの叔父にあたる青年ダヴィッドとの物語を描いている。

映画『アマンダと僕』の作品情報

アマンダと僕

製作年:2018年
上映時間:107分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ミカエル・アース
キャスト:ヴァンサン・ラコスト、イゾール・ミュルトリエ、ステイシー・マーティン、オフェリア・コルプ etc

映画『アマンダと僕』の登場人物(キャスト)

ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)
フランスパリで便利屋として自由気ままに働き、生活している。姉のサンドリーヌとは仲が良く、姪っ子のアマンダのことも可愛がっている。
アマンダ(イゾール・ミュルトリエ)
サンドリーヌの娘であり、ダヴィッドの姪っ子。父親はいないが、母親のサンドリーヌと2人でも幸せに暮らしている。
レナ(ステイシー・マーティン)
ダヴィッドが管理人をしているアパートに入居してきたピアニスト。ダヴィッドと気が合い、愛し合うようになる。
サンドリーヌ(オフェリア・コルブ)
ダヴィッドの姉であり、シングルマザー。子育ては大変だが、ダヴィッドにも手伝ってもらい、幸せに生活している。

映画『アマンダと僕』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アマンダと僕』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アマンダと僕』のあらすじ【起】

フランスパリに住む青年ダヴィッドは、アパートの雑用など便利屋の仕事をしながら自由気ままに一人暮らしをしていた。ダヴィッドには仲の良い姉サンドリーヌがおり、父子家庭で育ったこともあり大切な家族であった。

サンドリーヌはシングルマザーで、幼い娘アマンダと2人で暮らしていた。ダヴィッドはアマンダの学校の送り迎えをしたり、シングルマザーであるサンドリーヌの育児に協力していた。

そんなある日、ダヴィッドが働いているアパートに新しい入居者がやってくる。そのレナと言う女性はピアニストであり、綺麗な顔立ちであったため、ダヴィッドはレナのことを気に入る。その後偶然公園でレナと出会ったダヴィッドはレナと2人で食事に行った。

ある日、いつものようにダヴィッドがサンドリーヌの家に行くと、サンドリーヌは新しい恋人ができたようで上機嫌であった。そして、ダヴィッド、サンドリーヌ、アマンダの3人でロンドンに行こうと誘われる。しかしロンドンにはダヴィッドの実の母親がおり、小さい頃に家を出て行った母親に会いたくないと思っているダヴィッドは、ロンドンに行くのにあまり気乗りしない様子であった。

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映画『アマンダと僕』のあらすじ【承】

そんなある日、ダヴィッドがレナの部屋に行くことになる。パンを持ってレナの部屋を訪れ、ダヴィッドの家族のことや過去のことなどいろいろな話をし、2人は仲を深めていくのであった。

ダヴィッドとレナが恋人同士になったこともあり、サンドリーヌとその恋人と4人でピクニックに出かけることになる。サンドリーヌは、アマンダをベビーシッターに預け、公園に向かう。一方、ダヴィッドは電車が遅れていたため、レナを先に向かわせ自分は自転車で後から合流することにする。

ダヴィッドが公園に到着するとそこには悲惨な光景が広がっていた。いつもは穏やかな公園には血だらけの人々が倒れていた。パリで無差別テロが発生したのである。不運なことにサンドリーヌも無差別テロに巻き込まれて命を落としてしまう。

突然の出来事でどうすることもできなかったダヴィッドは眠ることができず、姉の家で朝を迎える。朝になるとアマンダが起きてきたので、2人で一緒に散歩をする。散歩の最中ダヴィッドはアマンダに母親のサンドリーヌが亡くなってしまったことを打ち明ける。

映画『アマンダと僕』のあらすじ【転】

サンドリーヌが死んでしまったことを実感できないアマンダであったが、徐々に事実であることを理解していく。ダヴィッドはアマンダを連れ叔母の家に行き、そこでアマンダはやっと眠りにつく。

ダヴィッドは、親を亡くした子どもには後見人が必要であると知り、アマンダの後見人になることができるのは、ダヴィッドとダヴィッドの叔母ともう長いことあっていない母親だけであった。

自分が後見人になってあげたい気持ちもあるが、まだ24歳と若いダヴィッドにとってそれは難しい選択であった。しかしながら、自分の母親には任せられないダヴィッドは、不安な気持ちに押しつぶされそうになる。

アマンダのことだけでも精一杯のダヴィッドであったが、不運にもレナも無差別テロで怪我を負っていた。ダヴィッドがレナに会いにいくと、レナは右手を怪我しており、もうピアノが弾けない体になっていた。レナの力になりたいと思っていたダヴィッドであったが、ピアノが弾けなくなり絶望していたレナに突き放されてしまう。そしてレナは実家に帰って行ってしまう。

映画『アマンダと僕』の結末・ラスト(ネタバレ)

アマンダとこれからどうしていくべきなのか悩んでいたダヴィッドは、休みの日にアマンダとパターゴルフをしに出かけた。こんなに楽しい休みは久しぶりで、アマンダも嬉しそうに笑っていた。

そして、ダヴィッドは実家に帰ってしまったレナへ会いに行く。レナの家を訪ねると、レナの母親がレナを呼んでくれた。レナに会うと、ダヴィッドはアマンダの後見人になることを決めたと話し、レナにパリに一緒に来て欲しいと誘った。そしてレナと愛し合うのであった。

ダヴィッドとアマンダは、ロンドンに来ていた。ダヴィッドの母親の居場所が分かったため会いに来ていたのだ。母親と久しぶりの再会を果たすダヴィッドであったが、20年ぶりと言うこともあり、なかなか会話が弾まない。ダヴィッドの母親はすでに再婚しており、アマンダを引き取ることはできないが、ダヴィッドとアマンダの力になりたいようであった。

翌日、ダヴィッドとアマンダはウィンブルドンの試合を観に行き、楽しく試合を観戦した。ダヴィッドはアマンダと共に過ごしていくことを決意したのだ。

映画『アマンダと僕』の感想・評価・レビュー

この映画では、美しいパリの街並みが描かれており、淡々としているが飽きが来ない映像になっている。また、自分も自然とその場にいるかのような気持ちで、映像の中に入り込むことができる。母親を亡くしたアマンダを思うと悲しくなり、そのアマンダを育てなければならないと、責任感に押し潰されそうになっているダヴィッドを見るとつらい気持ちになるが、段々と立ち直る2人を見ていると、希望に満ち溢れてくる。(MIHOシネマ編集部)


本作は、パリで暮らすデヴィットは恋人と幸せに過ごしていたが、突然の事故で仲の良かった姉を亡くし、姉の愛娘を引き取ることになり、2人で絆を深めながら困難を乗り越えていく姿を描いたラブヒューマンドラマ作品。
淡々と進行する物語で、彼が最愛の姉を失くした悲しみが伝わってきてとても辛かった。
物語に余計なものが一切ないので、話の筋が逸れることなく入り込めた。
また、フランスの街並みやファッション、インテリアが素敵だった。(女性 20代)


とにかく優しくて、心が温かくなる作品です。突然母親をなくした少女と亡くなった姉の娘を育てることになった男のお話。辛い時こそ、周りの人の温かさを感じますよね。辛くて悲しくて生きていることさえも嫌になる瞬間、誰かがそばにいてくれたから生きてこれた。そんな経験がある人も少なくないでしょう。
幸せになるためには、少しの勇気が必要。辛いことも、苦しいことも全て幸せになるための試練だと感じさせてくれる作品でした。(女性 30代)


突然、姉を失った青年ダヴィッドと母を失った幼いアマンダ。
普段から仲良くしていた叔父と姪ではあるが、ふたりだけで生きていくことに困惑している気持ちが手に取るように伝わってきて、いたたまれない。
しかし、24歳の若さでありながら姪をとても大切に扱うダヴィッドからは深い優しさと誠実さが感じられる。その想いはアマンダにも伝わっているのだろう。迎えに来たダヴィッドを見て嬉しそうに駆け寄っていく姿が可愛らしい。
愛する人を失った深い悲しみの中にも、生きている人の小さな希望が光る作品だ。(女性 40代)

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