映画『ブロードキャスト・ニュース』の概要:敏腕プロデューサーで高圧的なジェーン、成績優秀で毒舌なアーロン、学は無いがハンサムで野心のあるトムの3人は、同じテレビ局で報道番組を制作している。彼らの友情と三角関係を描いたロマンティックコメディ。
映画『ブロードキャスト・ニュース』の作品情報
上映時間:132分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ジェームズ・L・ブルックス
キャスト:ウィリアム・ハート、ホリー・ハンター、アルバート・ブルックス、ロバート・プロスキー etc
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映画『ブロードキャスト・ニュース』の登場人物(キャスト)
- ジェーン・クレイグ(ホリー・ハンター)
- 幼い頃から、相手を問わず正論で反論してきた自信家の女性。誘惑したい相手に対しても一言多いため、中々一夜を共にすることができず欲求不満。文章を書くのが得意。ジョージア州アトランタ出身。
- トム・グルニック(ウィリアム・ハート)
- 幼少期は、貧しさから学校に通う傍ら父親と商いをしていた。客からは顔ばかり褒められる美少年だった。学歴が無いため、言葉の使い方をよく間違える。野心家で、ニュース番組のリポーターにまで登り詰める。ミズーリ州カンザスシティ出身。
- アーロン・アルトマン(アルバート・ブルックス)
- 飛び級で高校を卒業する程に頭脳明晰だったが、そのせいでいじめを受けていた。ジェーンとタッグを組み、ニュース番組のリポーターを務める。マサチューセッツ州ボストン出身。
映画『ブロードキャスト・ニュース』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ブロードキャスト・ニュース』のあらすじ【起】
ジェーンは、報道関係者に向けて近年の報道の在り方に疑問を挺するスピーチを行ったが、聞く耳を持つ者はいなかった。そんな中、唯一彼女に賞賛の声を掛けたのはトムだった。
ジェーンはハンサムな彼を、より詳しく意見を聞いて欲しいと言い部屋まで連れ込んだ。そこでトムは、彼女に「学歴は無いが報道リポーターになりたい」と打ち明ける。ジェーンは泣き言を言うトムに「勉強できないことを言い訳にしないで」と説教、トムは大きなショックを受け帰ってしまった。ジェーンは、この失敗を親友のアーロンに相談した。
トムは、ジェーンやアーロンが勤めるネットワーク・ニュースに採用され、ワシントン支社で彼女と再会した。仕事中のジェーンの気迫に呆気に取られながらも、トムはジェーンに惹かれていくのだった。
トムはアレン戦車のリポートを任されると、プロデューサーはジェーンにして欲しいと頼んだ。アーロンは、トムとジェーンが仕事することに嫉妬していた。
報道総局長宅でのパーティで、ジェーンは同僚のジェニファーに声を掛けられた。ジェニファーはトムに惚れており、ジェーンが彼を気に掛けていないのならアタックすると相談されたのだ。ジェーンは思案したが、彼女にトムを譲った。
報道総局長は、リビア軍が米軍基地を攻撃したという速報をジェーンとトムに任せた。アーロンはカダフィーにインタビューを行った経験がありながらも、非番を言い渡されてしまった。
映画『ブロードキャスト・ニュース』のあらすじ【承】
リポーターとしての経験値が低いばかりか、言い間違いや知らない単語の多いトムに生放送を任せられないと判断したジェーンは、イヤホンから全ての指示を出すことに決めた。この作戦は非常に上手く運び、家で生放送を見ているアーロンからの電話をジェーンが的確にトムへ伝え、視聴者のみならず関係者の心も掴んだ。放送を乗り切ったトムはジェーンに大いに感謝し、お互いの息がぴったりだったことを「まるでセックスだったよ」と喜んだ。
アーロンへお礼を言いに行ったジェーンは、彼から告白された。ジェーンはその場で答えを出さずにトムのいる店へ向かったが、トムはジェニファーと食事をしていた。ジェーンは1人取り残され、トムはジェニファーと一夜を共にしたのだった。
翌日、ジェーンを含めた報道フロアの上層部は、本社から予算カットによる大規模なリストラを決行するとの連絡を受けていた。
ジェーン、トム、アーロンの3人は、報道関係者が集うパーティに参加した。アーロンがトムの無知を小馬鹿にすると、トムは「君が怖い」と意気消沈してしまった。
トムは酔いつぶれたジェーンを家まで送った際、レイプ被害者の声をニュースとして取り上げよと提案。ジェーンは、彼の指摘する深刻な社会問題を取り上げた。トムはカメラ1台で取材とリポートを行い、視聴者に事件の深刻さを訴えた。
映画『ブロードキャスト・ニュース』のあらすじ【転】
アーロンは、総局長に呼び出されクビを言い渡された。復帰のチャンスとして生放送のリポートに挑んだが、協力を仰いだジェーンは、放送日に開催される記者クラブのパーティに出ると言う。アーロンは、トムから原稿を読む際のアドバイスを受け、ジェーンにはスーツを選んで貰い、1人で収録の日を迎えた。
記者クラブのパーティを抜け出したジェーンとトムは、お互いの想いを確認し合った。しかし、ジェーンは生放送を終えたアーロンが心配で、彼の元へ行くと言う。トムは不満げだったが、彼女をアーロンの元へ向かわせた。
アーロンの生放送は、ほとんど失敗に終わっていた。原稿は完璧だったが、緊張のせいで滝のような汗を流す彼の姿は見苦しく、画面が挿し変わる度にドライヤーの風をかけられたり、画面にスタッフが映り込んだりと散々だった。そんなアーロンに、ジェーンは「トムに恋をしているかも」と打ち明ける。アーロンは「君が戦ってる相手はまさにあの手の人間だろ」と彼女を責めると同時に、再び愛の告白をした。
映画『ブロードキャスト・ニュース』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌日、NY本社でメインリポーターを務めているポールは、社員達へクビを言い渡すため支局を訪れていた。報道総局長を含めた27人がリストラされる中、ジェーンは局長へ昇進、トムも出世コースであるロンドン支局へ転勤、アーロンは自主退社した。
トムはジェーンへ、新しい仕事が始まる前にバケーションへ行こうと提案。ジェーンは同意し、アーロンの元へ別れの挨拶をしに向かった。
アーロンは、すでに転職先が決まっていた。ジェーンは彼にトムと一緒になること報告すると、アーロンは「奴はレイプ被害者への取材をカメラ1台でやったと言ってたが、どうやって自分が涙を流す瞬間を捉えたんだ?最後にそれだけ言っておく」と伝え去って行った。
ジェーンはすぐにフィルムを確認した。カメラは確かに1台だったが、被害者が経験を語った後のカットに、トムが涙を流すシーンが編集で挿し込まれていた。捏造を目の当たりにしたジェーンは失望し、トムとのバケーションは水に流れた。
7年後、トムは局長にまで出世し、ジェーンは本社へ移り、アーロンには妻子がいた。皆それぞれの道を歩み、当時のことを懐かしがった。
映画『ブロードキャスト・ニュース』の感想・評価・レビュー
最終的に、誰とも交際関係に発展しないところがさっぱりしていて良い。恋愛の一番楽しい部分だけを堪能するのは、不誠実だが羨ましくもある。結婚し子供を儲けた身としては夢のまた夢の物語で、ある種のファンタジーだった。同時に、ジェーンのように人を傷つけてきたのかもしれないと、自分の無意識の女性的な振る舞いを顧みた。
それにしても、アーロンが不憫で堪らない。ボストン男はモテないというローカルルールのせいだろうか。最後に安定と幸せを手にしたのが彼で良かったと思う。
NY本社のベテラン司会者を演じたジャック・ニコルソンは、存在感の割に出番も台詞も僅かだった。友情出演のようなものだったのだろうか。(MIHOシネマ編集部)
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