映画『クリスマス・カンパニー』の概要:サンタクロースは人間嫌いで、人間界に行こうとはしなかった。そんなある日、プレゼントの準備をしているエルフ達が、病に倒れてしまう。回復の鍵はビタミンCだった。サンタクロースはエルフ達を助けるため、人間界に向かった。
映画『クリスマス・カンパニー』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:ファンタジー、ヒューマンドラマ
監督:アラン・シャバ
キャスト:アラン・シャバ、ゴルシフテ・ファラハニ、ピオ・マルマイ、ブリュノ・サンシェ etc
映画『クリスマス・カンパニー』の登場人物(キャスト)
- サンタクロース(アラン・シャバ)
- 壁をすり抜けることができる。大量の荷物を入れることができる籠を持っている。人間嫌い。人間界の情報に疎い。トナカイと会話できる。
- トマ(ピオ・マルマイ)
- 弁護士。弟のジェイに振り回されている。妻のアメリーとの間に、2人の子供(マエル、マティス)がいる。
映画『クリスマス・カンパニー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『クリスマス・カンパニー』のあらすじ【起】
サンタクロースは人間が嫌いで、人間界に行こうとはしなかった。妻のワンダは色んな場所に旅行に行きたかったため、そんな夫に不満を抱いていた。サンタクロースはワンダの小言から逃げるため、プレゼントの準備を確認しに行った。プレゼントの準備は、エルフ達が手分けをして行っていた。
サンタクロースはエルフのリーダーであるマグヌスに無理難題を吹っかけていた。すると、マグヌスが熱で倒れてしまう。さらに、他のエルフも倒れた。エルフは仲間の誰かが病に倒れると、他の者も全員倒れるという特徴があった。サンタクロースとワンダはエルフ達を治すため本を調べた。それによると、カカドゥプラムの果汁を飲めば良いことが分かった。それは、ビタミンCを多く含む果実のことだった。問題はエルフ9万2000人分のビタミンCを集めなければならないことだった。
サンタクロースは今まで夜中にこっそりプレゼントを置きに行っており、人間に見つからないようにしていた。ワンダはビタミンCを手に入れるため、嫌がるサンタクロースを説得して人間界に送り出した。
映画『クリスマス・カンパニー』のあらすじ【承】
サンタクロースは人間界の事情に疎く、不審者に間違えられて警察に逮捕されてしまう。牢屋に入れられて困っているとき、弁護士のトマに会う。サンタクロースはエルフのことを話し、事情を説明した。トマはサンタクロースの話を信じず、サンタを真似て悪ふざけしたと証言するよう指示した。釈放するために警官を呼びに行くが、その間に牢屋にいたはずのサンタクロースがいなくなっていた。
サンタクロースはトマを追いかけ、家を訪ねた。サンタクロースは世界中の子供の名前を知っており、トマの子供の名前(マエル、マティス)を言い当てた。トマは不審者だと思い、家に近づかないようサンタクロースを脅した。その後、トマ一家は空を飛ぶトナカイを目撃し、彼が本物のサンタクロースだと信じた。
サンタクロースはトマと妻のアメリーに事情を説明した。トマ達はエルフのためにビタミンCを集めようとするが、量も多くお金もかかるためすぐに用意することはできなかった。売買やお金の概念がないサンタクロースはなぜ時間がかかるのか分からず、困惑する。
トマ達は手分けしてカカドゥプラムやビタミンCを探した。カカドゥプラムは見つからず、ビタミンCも少ししか手に入らなかった。そんな時、トナカイ達が暑さでぐったりしてしまう。サンタクロースはトナカイのための氷やコケなどを手に入れるため、アメリーと出かけた。
映画『クリスマス・カンパニー』のあらすじ【転】
サンタクロースはいつも寝ている子供の姿しか見たことがなかった。そのため、子供が親の言うことを聞かないことや泣き叫ぶ意味が分からなかった。トマ達はそれが子供なのだと教えるが、サンタクロースは納得できなかった。
ジェイはダメな男で、いつも兄のトマが尻拭いをしていた。トマはジェイに頼まれ、マジックショーの仕事を斡旋した。すると、喜んだジェイが家にやって来た。マエルとマティスはジェイのことが大好きで、サンタクロースが家の屋上にいると話した。ジェイは屋上を見に行った。その時、ソリに乗ったサンタクロースが現れる。ジェイは驚き、言葉を失くした。
トマは仕事や家族の世話に追われ、一人になりたいと思う時があった。アメリーも子供達の世話、家事、仕事、サンタクロースの対応に追われ、ストレスが爆発してしまう。アメリーは子供達をサンタクロースに任せ、トマと出かけることにした。トマはサンタクロースだけでは不安だったため、ジェイに連絡を取った。サンタクロースは不慣れながらも、子供達の世話をした。
映画『クリスマス・カンパニー』の結末・ラスト(ネタバレ)
サンタクロースは子供達と思いっきり遊び、寝かしつけた。そこにジェイがやって来る。サンタクロースはジェイに籠を持たせ、大量に届いたビタミンCを中に入れた。その籠は不思議な籠で、ドラえもんの四次元ポケットのようにたくさんの物を入れることができた。
次の日、ジェイはサンタクロースの籠を盗み、マジックショーで使用した。その時、女の子(タチアナ)を籠の中に入れた。観客が驚いた後、女の子を取り出そうとするが上手くいかなかった。ジェイは籠を持ち、その場を逃げ出した。
サンタクロースは自分がプレゼントを配らなかったせいで暗くなってしまった世界の悪夢を見る。目を覚ますと、道に倒れていた。サンタクロースは警官に発見され、牢屋に入れられてしまう。サンタクロースは力を失っており、壁をすり抜けることができなくなっていた。
サンタクロースはやる気を失っていた。トマは必死にサンタクロースを説得し、やる気を取り戻させた。サンタクロースはタチアナを籠の中から助け出し、携帯を使ってトナカイを呼び寄せた。サンタクロースを追いかけてきた刑事や人々は、空飛ぶトナカイに驚愕する。サンタクロースはトマ一家と一緒にソリに乗りワンダの元に戻った。
サンタクロースは籠の中からビタミンCを取り出そうとするが、中は空っぽだった。サンタクロースが愕然としているとき、ワンダが一通の手紙を渡した。それはマエルとマティスが書いたもので、エルフのためのビタミンCが同封されていた。マエル達が送った1本のビタミンCによって、1人のエルフを治療することができた。すると、全員のエルフの病気が治った。
サンタクロースはワンダ、トマ一家、エルフ達が見守る中、大量のプレゼント籠の中に入れた。その後、サンタクロースはワンダと一緒にトマ一家の家に忍び込み、彼らのためのプレゼントを置いて立ち去った。
映画『クリスマス・カンパニー』の感想・評価・レビュー
サンタクロースなのに人嫌いという設定がおもしろかった。人間界について情報に疎く子供のようにトマ夫妻を振り回す場面はちょっとイライラしたが、必死にビタミンCを探している姿は応援したくなった。笑いだけでなく真面目なシーンもあり、子供だけでなく大人も一緒に楽しむことができる作品だと思う。空飛ぶトナカイは人間の言葉を話すことはできないが理解している様子だったため、動きがとても可愛かった。純粋にソリに乗って空を飛ぶ姿は楽しそうで、自分も乗ってみたくなった。(MIHOシネマ編集部)
サンタクロースやエルフ、病気を治す薬など物語の設定が何から何まで可愛らしい作品でした。今作に登場するのは「人間嫌い」なサンタクロース。子供に夢を与える存在のサンタクロースがまさかの人間嫌いとは、この時点で少しブラックな感じがして興味をそそられました。
人間が嫌いなサンタは「人間」の世界についてほとんど知らず、人間界に来てもてんやわんや。クリスマスムービーらしい子供たちとのふれあいもあり、家族みんなで楽しめる作品になっていました。(女性 30代)
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