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映画『きみの鳥はうたえる』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『きみの鳥はうたえる』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『きみの鳥はうたえる』の結末までのストーリー
  • 『きみの鳥はうたえる』を見た感想・レビュー
  • 『きみの鳥はうたえる』を見た人におすすめの映画5選

映画『きみの鳥はうたえる』の作品情報

きみの鳥はうたえる

製作年:2018年
上映時間:106分
ジャンル:青春
監督:三宅唱
キャスト:柄本佑、石橋静河、染谷将太、足立智充 etc

映画『きみの鳥はうたえる』の登場人物(キャスト)

僕(榎本佑)
だらしなく、だらだらと人生を投げやりに生きている。現在は書店に勤めているが、以前の職場で出会った静雄と意気投合し、同居している。飄々としており、本心をなかなか見せない。
佐知子(石橋静河)
書店の店員で、僕の同僚だった。店長の島田と関係があった。僕と静雄の3人で飲み明かし、鬱憤を晴らしている。けじめをつけたい性質で、きちんと線引きをするしっかり者。静雄と良い関係になる。
静雄(染谷将太)
僕の同居人。現在は無職。母直子と兄がおり、連絡は取り合っている。控え目で優しい心根を持った好青年で、佐知子と良い関係になる。病院があまり好きではない。
森口(足立智充)
書店の店員で、僕の先輩。だらしない僕を何かといびり、島田に取り入ろうとする。人を見下す態度が鼻につく人物。
島田(萩原聖人)
書店の店長。既婚者であったが、一昨年に離婚していた。佐知子と付き合っていたが、上手くいかず、別れる。だらしない僕に文句ばかり言っていたが、佐知子と別れてからは急に優しくなる。

映画『きみの鳥はうたえる』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『きみの鳥はうたえる』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじ【起】

函館の夏、書店で働く僕は無職の静雄と一緒に暮らしている。仕事をサボった夜、店長の島田と遭遇し叱られた。島田はなぜか同じ書店員の佐知子と一緒にいて、佐知子は彼と別れた後、戻って来て僕と連絡先を交換してくれるのだった。

普段からだらしない僕は、島田や先輩の森口からもいびられている。翌日、出勤した彼は佐知子から約束を破ったことを咎められたが、以降互いに目配せをし合い関係を持つことに。
静雄は一旦、夕方に戻ったが、僕が佐知子を連れ込んでいることに気付くとまた出て行った。しばらくして静雄が帰宅。僕は佐知子を紹介し、3人で飲んだ。

静雄は控え目で嫌味がない好青年。3人はすぐに仲良くなり、楽しくて酒が進む。夜が明ける前、佐知子が帰って行く。彼女は帰り際、僕に金を貸してくれるのだった。

映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじ【承】

3人はそれからも毎晩、遊び歩く。ビリヤードをやって、ライブハウスに行って飲み明かす日々。佐知子はどうやら既婚者の島田とも関係があったようだが、今は僕と静雄と3人でいることを楽しんでいる。

酔っぱらって踊って今という時を楽しむ3人。その日は始発が動いてからようやく帰宅した。僕と佐知子のために静雄は気を遣って、しばらく家を留守にしてくれる。2人の関係は恋人とは言えず、友達とも言えないものだった。

そんなある日、万引き犯を見逃したと森口から絡まれる。胸倉を掴まれたので、やり返そうとした僕。だが、森口はそんな僕に怯み、後退って台車に乗り上げ転倒してしまった。佐知子からは咎められて殴ろうとするのはやめた方が良いと忠告される。

映画『きみの鳥はうたえる』のあらすじ【転】

そんなことがあった後、佐知子はいよいよ島田とちゃんと話し合おうと決める。そのことを僕に話すと、彼は島田との関係は遊びだと思っていた様子。佐知子はむっとして言い返したが、僕からはどうにかなると気のない返事がくるのだった。
その日の夜、3人で夕食を摂った後、佐知子と別れる。島田と話し合いをするためだった。
そんな2人の様子を森口が目撃してしまう。

翌日、仕事に出ていた僕は島田から呼び出される。どうやら森口が万引き犯を見逃したことを報告したようだ。適当に話して許してもらったが、島田は疲れた様子で早退するらしい。彼は一昨年離婚していたらしく、妙に僕に優しい。佐知子から付き合っていると聞かされたようで、よろしくと頼まれた。佐知子はこれを機に書店を退社してしまう。

閉店間際、森口が僕と仲直りしたいと言い出す。万引きの件で店長から叱られたと思ったらしい。更に彼は島田と佐知子を見かけたことで不倫していると思ったらしく、佐知子のことを悪し様に語る。しばらく黙って聞いていた僕だったが、森口の思い違いに腹が立ってつい手を出してしまうのだった。

静雄と佐知子が2人で遊びに行った夜、僕は家で寝ていた。2人で出かけたことに僕が怒るかと思ったが、彼は全く意に介さず。3人は仲良く朝食を共にし、僕は早々に仕事へ。書店には佐知子の代わりに新しい店員が入社。島田はあれ以来、僕に優しい。

映画『きみの鳥はうたえる』の結末・ラスト(ネタバレ)

帰宅すると、家には誰もいなかった。佐知子と静雄は山にキャンプへ行った様子。
雨の日、歩いていた僕の背後から森口が襲いかかって来て、木刀でしこたま殴られた。以前、殴ってしまった仕返しのようだ。痛みを堪えて帰宅。夕方、家に静雄の母親がやって来る。電話に出ないので心配して訪ねて来たようだ。手土産にりんごを渡し、心配しなくても大丈夫だと言って帰した。

静雄と佐知子がようやく帰宅。いつもの日常に戻ったが、母親が倒れたと静雄に連絡が入る。2日ほど前は元気そうだったと話したが、静雄は翌朝に実家へ戻ることに。その日の夜も3人で遊びに出掛けた。

翌朝、実家へ向かう静雄を佐知子と僕とで見送った。
直子が入院している病院へ行った静雄は母の病状を聞いたが、意外に重く障害が残る可能性があるとのことだった。

そんな中、佐知子から静雄と正式に付き合うことにしたと告白される。僕は2人が上手くいけばいいと思っていた。彼は2人にとって空気のような存在になることを望んでいる。その日の夕方、佐知子と別れた僕だったが、やはり本心を偽ることができない。今更になって佐知子が好きだと告げた僕。ところが、佐知子は複雑な表情で言葉を探しているようだった。

映画『きみの鳥はうたえる』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

男同士で楽しかったところへ、女の子が1人加わり楽しさが倍増。絶妙なバランスで成り立っていた関係が少しずつ変わっていく様子を繊細に描いている。女の子は2人の男の間をふらふらしつつ、見定めているようにも見え、そうすることでバランスを取っていたのだろう。だが、ずっと同じでいることはできない。少しずつ関係が変化し、彼らの周囲もまた変化していく。そんなひと夏の日常を切り取ったキラキラした作品。(MIHOシネマ編集部)


大きな感動や衝撃の展開のようなものはないが、終始心地よく、なんか良かったなと感じる作品でした。3人の距離感や空気感がとても素敵で、仲間に入れて欲しいと思いながら観ていました。コンビニから出てきて傘でいたずらをするシーンが、3人の関係性を象徴しているようで特に好きでした。
ラストに主人公が勇気を出して行動を起こしたが上手くいかないところも現実的で、それまでのシーンのリアルさがより引き立つように感じました。(女性 20代)


本作は、ひと夏の3人の日常を描いた大人の青春映画。
3人でいる時の楽し気な雰囲気と、個人で写し取られた時のどこかさみし気な雰囲気にギャップを感じた。
また、3人でいる時と2人でいる時の会話の違いや、今にも崩れてしまいそうな危うさを感じさせるシーンに、3人の関係性が良く表れていた。
こういう瞬間あるな~、と思わせるリアルで自然で何気ない描写の一つ一つが、まるで3人を近くで観ているかのような不思議な感覚になった。
何故だか懐かしい気持ちにさせてくれる作品。(女性 20代)


ひと夏の経験って誰しもありますよね。友達同士の楽しい思い出だったり、恋に燃えた淡い思い出だったり。今作はそんな経験をした人が共感できるシーンが沢山ありました。
男2人で生活していた所に突然入り込んできた女。とても冷たい言い方ですが、私はこういう女が嫌いです。どこにでも行くところはあっただろうに、あえて男2人で暮らす家に入り込んでくる。下心が無いにしてもそういう根性が嫌いです。しかし、3人で過ごす日常はとにかく楽しそうでした。ああ、こういうのってあったよな…と思わせるリアルな描写は納得と共感で溢れていました。
ラストのモヤッとする感じもひと夏の経験としてうまくまとめられています。夏の夜を感じる素敵な作品でした。(女性 30代)


染谷将太、江本佑、石橋静河、三人とも程よく脱力した演技で、妙に現実味がありました。佐知子は店長の島田、僕、静雄と順々に付き合い、恋多き女といえます。しかし、単に男を弄んでいるわけではなく、幸せになりたいだけなんだよなと思わせる名演技でした。葛藤や迷い、気持ちの揺らぎをさりげなく表情に出しています。自堕落な日々も無駄ではなく、いつかは思い出や生きる糧になることでしょう。石橋静河が歌う『オリビアを聴きながら』をぜひ聴いてみてください。(女性 30代)


何も起こらないようでいて、確実に何かが変わっていく3人の関係が印象的だった。主人公と静雄、そして佐知子の距離感は曖昧で心地よいが、そのバランスが崩れていく過程が切ない。特に静雄の不安定さと、彼が少しずつ孤立していく様子がリアルだった。ラストで明確な結論を示さない余韻も、この作品らしい。青春の終わりを静かに描いた映画だと思う。(20代 男性)


3人で過ごす時間がとても楽しそうに見えるのに、どこか不安定で危うい空気がずっと漂っているのが印象的だった。佐知子の存在が2人の関係を微妙に変えていき、静雄の孤独が浮き彫りになっていく。明確な別れや結末は描かれないが、それぞれの関係が元には戻らないことだけは伝わってくる。観終わった後にじんわりと切なさが残った。(30代 女性)


函館の街の空気感と、若者たちのゆるやかな日常がとても自然に描かれている。主人公はどこか無責任で、静雄の方がむしろ繊細に見えるのが興味深い。佐知子との関係も曖昧なまま進み、その曖昧さが3人のバランスを崩していく。特に静雄が壊れていくような描写は痛々しく、青春の不安定さを強く感じた。(40代 男性)


恋愛とも友情とも言い切れない関係性がリアルで、観ていて複雑な気持ちになった。佐知子は自由に見えるが、実はどこか不安定で、その影響が2人に波及していく。静雄の孤独はとても切なく、彼の存在が物語の核になっていると感じた。はっきりとした結末がない分、観る側に解釈を委ねる作品だと思う。(20代 女性)


何気ない日常の積み重ねの中で、関係性が少しずつ変わっていく様子が丁寧に描かれている。主人公は流されるまま生きているように見えるが、その無自覚さが周囲に影響を与えているのが印象的だった。静雄の心の揺れや孤独が次第に表面化していく展開は苦しく、見ていて胸が締め付けられた。(50代 男性)

映画『きみの鳥はうたえる』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『きみの鳥はうたえる』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

夜空はいつでも最高密度の青色だ

この映画を一言で表すと?

不器用な孤独同士がぶつかり合う、都会の痛みとぬくもりが詰まった恋愛映画です。

どんな話?

看護師として働きながら夜はガールズバーで過ごす女性と、工事現場で働く青年が、息苦しい東京の片隅で出会い、少しずつ距離を縮めていく物語です。どこか世界になじめない者同士が、うまく言葉にできない感情を抱えたまま惹かれ合う姿が印象的で、恋愛映画でありながら現代を生きる不安や孤独も濃密に映し出しています。

ここがおすすめ!

映画『きみの鳥はうたえる』の、言葉にならない感情や不安定な若さに惹かれた人なら、この作品の空気感にもきっと夢中になります。会話の間合いや視線の揺れ、街のざらついた手触りまで含めて感情を描く繊細さが魅力です。はっきりした答えを示さないからこそ、観終わった後に自分の中で長く育っていくタイプの一本です。

サッドティー

この映画を一言で表すと?

恋愛の面倒くささと可笑しさを、そのまま切り取った等身大の青春群像劇です。

どんな話?

複数の若者たちの恋愛模様が、ゆるやかにつながりながら描かれていく作品です。誰かを好きになる気持ちが必ずしもきれいには進まず、片思いやすれ違い、曖昧な関係が連鎖していきます。大きな事件が起こるわけではないのに、登場人物たちの何気ない会話や態度から、本音や寂しさがじわじわと浮かび上がってくるのが面白い映画です。

ここがおすすめ!

映画『きみの鳥はうたえる』のように、恋愛と友情の境界があいまいな関係性を味わいたい人にぴったりです。軽やかに見える会話の中に、若者たちの未熟さや不器用さが詰まっていて、笑えるのに少し苦い感情も残ります。肩の力を抜いて観られるのに、観終わると人間関係のややこしさが妙に胸に残る魅力的な一本です。

愛がなんだ

この映画を一言で表すと?

好きという感情のやっかいさを、痛いほどリアルに映し出す恋愛映画です。

どんな話?

一人の男性に夢中になった女性が、仕事や生活のバランスを崩しながらも、その関係に執着してしまう姿を描いた物語です。相手との温度差に傷つきながらも離れられない感情が丁寧に描かれ、恋愛が人を幸福にも不安定にもすることをリアルに感じさせます。登場人物たちのどうしようもなさが、むしろ強い共感を呼ぶ作品です。

ここがおすすめ!

映画『きみの鳥はうたえる』で、若さゆえの危うさや感情の揺れに引き込まれた人には強くおすすめできます。本作もまた、恋愛を美しく理想化せず、誰かを好きになってしまうことの切実さと滑稽さを真正面から描いています。観ていて苦しくなる場面もありますが、その生々しさこそが魅力で、今の日本映画の恋愛表現を味わえる一本です。

さよならくちびる

この映画を一言で表すと?

終わりゆく関係の切なさを、音楽とともに響かせる青春ロードムービーです。

どんな話?

人気インディーズデュオの女性二人と、彼女たちを支える付き人の男性が、解散ツアーの旅を続ける中で、それぞれの本音や関係のひずみをあらわにしていく物語です。音楽活動を通じて結ばれた三人の絆は強い一方で、とても不安定でもあります。旅を重ねるうちに抑えていた感情がこぼれ出し、切ない余韻を残していきます。

ここがおすすめ!

映画『きみの鳥はうたえる』の三人の距離感や、楽しい時間の裏にある危うさが好きだった人には特におすすめです。本作もまた、三人でいる心地よさと、その均衡が崩れる瞬間の痛みを繊細に描いています。さらに音楽が感情を増幅させるため、言葉にならない想いがより強く伝わってくるのも魅力です。切なさに浸りたいときにぴったりです。

佐々木、イン、マイマイン

この映画を一言で表すと?

忘れられない青春のきらめきと喪失を、鋭くすくい取った傑作です。

どんな話?

冴えない日々を送る主人公が、かつて強烈な存在感を放っていた同級生・佐々木との記憶をたどっていく物語です。高校時代の何気ない瞬間や、友人たちと過ごした濃密な時間が現在と交差しながら描かれ、若さの輝きと残酷さが胸に迫ります。過去を振り返ることで、自分の中に残り続ける感情が静かに浮かび上がる作品です。

ここがおすすめ!

映画『きみの鳥はうたえる』の、青春が終わっていく感覚や、言葉にしきれない寂しさに心をつかまれた人なら、この作品も深く刺さるはずです。過去の記憶が美しいだけではなく、痛みや後悔を伴って立ち上がってくる描写が見事で、青春映画として非常に濃い余韻を残します。観終わった後、自分の昔の記憶まで呼び起こされるような力のある一本です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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