映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』の概要:2013年にダイレクトDVD(劇場公開されずにDVD化された映画)として世に出た作品。グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにした、B級スプラッターホラー映画。
映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』 作品情報
- 製作年:2013年
- 上映時間:90分
- ジャンル:ホラー
- 監督:アンソニー・C・フェランテ
- キャスト:ディー・ウォーレス、ステファニー・グレコ etc
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映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』 評価
- 点数:60点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』のあらすじを紹介します。
引きこもってゲーム三昧のヘンゼルと、ジンジャーブレッドハウスというパン屋で働くグレーテルの双子の兄妹は、父親から再婚話を打ち明けられる。
実の母親の死に責任を感じているヘンゼルは、再婚相手のルビーが自分と3歳しか変わらない事もあって大反対。
ダイナーから飛び出して夜の森に入り込むが、足に怪我を負ってしまう。
追ってきたグレーテルは、偶然見つけた屋敷がジンジャーブレッドハウスの女店主リリスのものだとわかり、彼女に助けを求めた。
リリスの好意で一晩泊まらせてもらうことになった兄妹だったが、目覚めたヘンゼルは地下室に監禁されていた。
ヘンゼルの他にもジェーンとケビンが監禁されていて、リリスの2人の息子によって“調理”されるのを待つだけ。
リリスの正体は人を食べる魔女で、グレーテルを自分の後継者にしようと企んでいたのだった。
リリスに従わなかったグレーテルも地下室で“調理”されるのを待つ身となるが、ジェーンとケビンの機転で脱出の機会を得る。
その頃、兄妹が森に入ったのではないかと考えたルビーは、捜索隊に頼み込んで自らも夫と共に森に向かう。
屋敷からもう一歩で脱出というところでリリスの魔法の罠にかかってしまった兄妹は仲間を失い、探しに来たルビーも殺されてしまう。
ふたたび屋敷に閉じ込められたヘンゼルとグレーテルだったが、最も古典的な方法でリリスを葬り去ろうとする。
映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
しっかり作られたグロテスクシーン
元々の童話をそのままストーリーにしている印象が強く、流れやオチがバレバレになっていて、童話を知らないほうが楽しめる。
B級映画には珍しく、特殊メイクがしっかり作られていて、グロテスクなシーンの完成度もそこそこ。
序盤に出てくるぽっちゃりした女性が、リリスの息子たちによってかまどで“調理”されるシーンには唖然とさせられるし、リリスの魔法に捕まったヘンゼルが自分の体を食べる幻覚や、リリスがかまどで燃やされるシーンもリアル。
リリスが与えるお菓子の見た目が可愛らしいのに毒々しい色合いだったり、瓶詰めのキャンディのくすんだ緑色が不気味さを漂わせていて、細かい部分の設定は面白い。
矛盾だらけの登場人物
登場人物の間抜けっぷりや、ストーリーの雑さが目に付く作品。
ヘンゼルとグレーテルは武器や鍵があっても持たずに逃げるので、地下室と庭とを行き来しすぎている。
魔女リリスも、なぜか魔法を使わずに凶器を持ち出してくる。
トラバサミで怪我をしたヘンゼルは歩くのもままならないはずなのに、急に動けるようになるなど、矛盾した場面が多い。
ありふれたストーリー
幼くして亡くなったと語られるリリスの娘アビゲイルが何らかの伏線になっているのかと期待させられるが、あっけなくエンディングを迎えてしまう。
ヘンゼルとグレーテル、そして怪我を負った2人の父親を残して全員亡くなるという、情け容赦ないストーリー。
また、悪役どころかヘンゼルとグレーテルの居場所を一番に予想し、救出にも一役買った継母になる予定だったルビーが亡くなる展開は納得できない。
結局グレーテルがリリスの後継者の魔女になったシーンで終わっているが、そういった含みを持たせるエンディングの映画が多いので、新鮮さは全く無い。
リリス役を演じたディー・ウォレスの、ジンジャーブレッドの優しい女主人から、世にも恐ろしい表情で襲い掛かる不老不死の人食い魔女に変貌するシーンにはゾッとさせられる。
童話を基にしたグロホラーB級、いやC級映画。
魔女役の女優ディー・ウォレスの迫力が凄まじくホラー好きならこれだけでお釣りがくる。魔法を使用せず武器を手に迫りくる姿はまさに鬼。きっと予算の関係で魔法のCGを使えないとかいう事情なのだろうが。自分はホラーは好きではないがこれはこれで、好きな人は好きなんじゃないだろか。
コアなファンがいるだろうに、同時期に公開された『ヘンゼル&グレーテル』に便乗しようとしたことがありありと見て取れるのがいただけない。(男性 30代)
B級・現代版・本当は恐ろしい「ヘンゼルとグレーテル」です。童話×ホラーなのでもっと不気味な雰囲気を演出するのかと思いきや、ただただグロテスクでした。この原作でカニバリズムはいったい誰が喜ぶのでしょうか。ヘンゼルとグレーテルの感動の短絡さや、なぜヘンゼルに魔女がこだわるのかもよく分からない。B級作品であることを盾に細部をごまかしている印象です。続編は非常にスタイリッシュで楽しめるので、今作は主役が闇落ちしたことを理解すればそれでよいと思います。(男性 20代)
映画『ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女』 まとめ
同時期に製作されたが、様々な事情から劇場公開がお流れになった、ジェレミー・レナー主演の「ヘンゼル&グレーテル」に乗っかって製作された印象を受ける作品。
本作もグリム童話の「ヘンゼルとグレーテル」をモチーフにしていて、タイトルも「ヘンゼルとグレーテル おそろし森の魔女」とそっくりなので、間違われやすい。
B級映画には珍しく派手なCGは使用されず、見ている側が痛がってしまうようなグロテスクなシーンが多く使われている。
毒々しい色のお菓子で監禁した若者を太らせてから食べる、魔女をかまどに押し込んで燃やしてしまう、といったグリム童話に沿った展開が多く含まれている。
なお、続編に「ヘンゼルVSグレーテル 最強魔女ハンター最後の戦い」があり、ヘンゼル役のブレント・リディックのみが続投している。
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