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映画『エグザム』あらすじとネタバレ感想

映画『エグザム』の概要:スチュアート・ヘイゼルダインの長編デビュー作。80分の過酷な入社試験を描くサスペンス。脱出ゲームの要素が強い。出演は、ルーク・マブリー、ジミ・ミストリーなど。2009年のイギリス映画。

映画『エグザム』 作品情報

エグザム

  • 製作年:2009年
  • 上映時間:101分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:スチュアート・ヘイゼルダイン
  • キャスト:ルーク・マブリー、ジェンマ・チャン、ジミ・ミストリー、ジョン・ロイド・フィリンガム etc

映画『エグザム』 評価

  • 点数:50点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『エグザム』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『エグザム』のあらすじを紹介します。

ある企業の入社試験に集められた男女8人。会場の入り口には警備員が配置され、8人を見張っています。この入社試験に残れば、年俸1億円の報酬を保証するという。制限時間は80分。試験開始前に3つの条件が提示されます。
3つの条件:1、試験監督、また入口に立つ警備員に話しかけてはならない。2、試験用紙を破壊してはならない。3、部屋から出てはならない。(DVDのあらすじ欄より)そして、試験は1つの問いに答えること。だが、試験用紙は白紙だった。
まず、誤った答えを書いたとして、アジア系の女性数学者が失格となった。条件2に該当すると見なされたらしい。その後、7人のうち1人が「質問を探すために協力しよう」と言い出す。

7人のメンバーをそれぞれニックネームで呼ぶことになった。1、軍人(ブラウン)2、工学者(ブラック)3、詐欺師(ホワイト)4、化学者(ブルネット)5、心理学者(ダーク)6、哲学者(デフ)7、医師(ブロンド)。彼らは、試験用紙を様々な方法で試し、質問がないか探すが見つからない。
ホワイトは、ブルネットとデフをだまして失格にさせようと画策。しかし、それがばれてブラックによりホワイトは椅子に縛られます。また8人が受けた企業がパンデミックに関係した製薬会社であることが判明。しかも、ホワイトはその、致死性のウィルスに罹患していたのだ。

やがてホワイトは苦しみだす。ある薬がないと死んでしまうらしい。だがその薬がない!奇跡的に一命を取り留めたが。これで最終的に残ったのは、ホワイト、ブラック、ブラウン、ブロンドの4人。4人のうち、最後に残るのは誰だ?この試験の答えとは?

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映画『エグザム』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『エグザム』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

こんなオチないぜ!恐怖の密室型ゲーム

3つの試験条件がなかなか盲点です。試験用紙に書き込んでもダメ、マジックミラーに声を向けたら質問した事になってしまうわけで慎重に行動しなければなりません。そんな状態を上手くやり過ごす方法は”死んだふりをする”こと。8人の個性的な行動をよく観察して下さい。

怪しい人は、哲学者(デフ)と詐欺師(ホワイト)。哲学者(デフ)の”曇りなき眼で見よ”と仏語で呟いていた点に注目。詐欺師(ホワイト)は、自分が最後に残るためにあらゆる悪事を働きます。なぜ企業がここまで就職希望者を振り分けようとするのかがよく分かりません。

本編によるとバイオーグという製薬会社で冷静な思考や判断ができる人材を求めているためだとか。個人の能力を図るためにゲームとはよく考えられています。しかし、オチが残念です。ブロンドの”質問はありません”という答えには納得できません。80分も考えさせておいて、それだけなのと逆に聞いてみたいほどです。

ただ8人の行動や心理は面白く、それなりにドキドキします。イギリスの映画監督とイギリス人俳優で演じられているので、イギリス特有のブラック・ユーモアがもう少し効いていれば良かったと思います。

密室型サスペンスの楽しみ方~おすすめ3作品

「エグザム」は期待するほどの作品ではなかったが、役者の演技は良い。ただ設定とオチが現実的ではなかったと思います。これから紹介するのは、怖さと謎が最大級の密室型サスペンス。1つ目は、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の「CUBE」(97)。不思議な立方体の中から脱出しようとする人間の恐怖を描いています。

数学など理系な思考が好きな人におすすめ。2つ目は、ジェームズ・ワン監督の「ソウ」(04)。サイコ・キラーのジグゾウが用意したデス・ゲームにハマります。殺し合いをしなければ助からないという恐怖を体験してみて。そして、最後は、パク・チャヌク監督の「オールド・ボーイ」(03)。理由も分からず、15年間も監禁された男の5日間の物語。主人公を演じるチェ・ミンシクが怖すぎて悪夢にうなされます。

心理的恐怖や殺人シーンが強烈な作品ばかりですが、謎解きの要素が面白くハマること、間違いなしです。


本作は、生涯年俸1億の報酬を提示する会社の就職試験の最終選考に上り詰めた男女8名とその過酷な入社試験を描く80分の密室サスペンス作品。
過酷な就職試験がテーマとなっているが、定番のサスペンスのような内容で、試験とはいえそこまでしなくても、と観ている方もドキドキハラハラした。
こんな考え方をする会社など、自分なら即効で辞退しているに違いない。
80分という短時間で、テンポも良く、就活生には何かと刺激になる作品ではないか。(女性 20代)


期待値が高すぎてオチにガッカリしてしまった今作。ある企業の入社試験をテーマに描かれていますがルールがめちゃくちゃ厳しいです。問題も何も書かれていない真っ白な紙と怪しすぎる受験者たち、そして閉鎖された空間の中で答えを出すためにそれぞれの知性や欲望がむき出しになっていきます。
他の受験者を陥れようとする者もいれば、協力しようとする者もいるなど心理戦のピリピリした緊張感にやや疲れましたが、オチが信じられないほどあっさりで残念すぎました。もう少し驚くような展開だったらより楽しめたのになと思ってしまいました。(女性 30代)

映画『エグザム』 まとめ

密室型サスペンス映画は、低予算・少人数で製作されています。本作「エグザム」や密室型サスペンスのベスト3で紹介した作品もそうなんですよ。そして、秀作が多いというのも特徴。
観るべき映画に迷ったら、サスペンス映画をまずは観てほしいと思います。本作の見どころは、8人の男女の心理戦。設定と最後のオチには納得ゆかない点もあるが、人間ドラマとして上手く成立しています。

理不尽な事も(暴力など)就職戦線を突破するには必要なのだろうか?疑問も多いが、もし私が参加していたらどうなるだろうと考えさせられます。しかし、登場人物の誰にも共感はできませんでした。

サスペンス映画の醍醐味は、たとえ共感できなくても、謎が解けた時のカタルシスや安全な場所で鑑賞しているという安心感にあるのではないだろうか。

みんなの感想・レビュー

  1. 映画フリーク より:

    ライアーゲームのパクリというハゲは別として

    ただただ間延びしていて面白いとは言えない、よくある話って感じで先が読めてしまう

    何から何までチープな作品だ

  2. 佐藤 より:

    この映画、ライアーゲームのパクリとみた。