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映画『CUBE(キューブ)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『CUBE(キューブ)』の概要:目覚めると、彼らは立方体の部屋にいた。低予算で制作されたとは思えない、まさに発想の勝利というべきホラー作品。果たして、参加者は無事その謎の空間から抜けだすことができるのか。

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映画『CUBE(キューブ)』の作品情報

CUBE(キューブ)

製作年:1997年
上映時間:91分
ジャンル:ホラー、サスペンス
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
キャスト:モーリス・ディーン・ウィン、ニコール・デ・ボア、デヴィッド・ヒューレット、ニッキー・グァダーニ etc

映画『CUBE(キューブ)』の登場人物(キャスト)

クエンティン(モーリス・ディーン・ウィント)
部屋に閉じ込められた一人で、警察官。感情の起伏が激しく、暴力的な一面がある。
ハロウェイ(ニッキー・グァダーニ)
部屋に閉じ込められた一人。精神科医の女性で、クエンティンからカザンを守る。
レブン(ニコール・デボアー)
部屋に閉じ込められた一人。女子高校生で、数学に強い。
レン(ウェイン・ロブソン)
閉じ込められた一人。今まで、いくつもの刑務所を脱獄してきた脱獄のプロ。
ワース(デヴィッド・ヒューレット)
閉じ込められた一人。周りには秘密にしているが、この謎の建物の建設に携わった。
カザン(アンドリュー・ミラー)
閉じ込められた一人で、自閉症。しかし、実はとんでもない特技を持っていることが判明する。

映画『CUBE(キューブ)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『CUBE(キューブ)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『CUBE(キューブ)』のあらすじ【起】

彼らは目覚めると、見覚えのない立方体の部屋にいた。彼らは共通性のない全くの他人で、なぜ自分達がここにいるかの検討もつかない。そんな状態で閉じ込められていたのは、警察官で現在妻と別居中のクエンティン、皆には隠しているものの、この建物の外壁を設計したワース、数学の天才である女子高生のレブン、精神科医師であるハロウェイ、そして、脱獄の天才であるレンの5人だった。

部屋の各側面には扉が設置されており、ここにいてもどうしようもない、と彼らは出口を探すためその立方体の部屋を出ることになった。彼らを率いるのは、数多くの刑務所を脱獄してきたレンである。何がしかけてあるか分からないその場所を、レンは慎重に進んでいく。

そんな頼りになるレンの後に従い、いくつかの部屋を抜けた5人は、一人の男性が部屋の隅っこに縮こまっているのを発見した。彼の名前はカザン。自閉症を患う男性だった。カザンを含め6人になった一行は、ゴールを目指し扉を開き続けるのだった。

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映画『CUBE(キューブ)』のあらすじ【承】

レンを筆頭に順調に進んでいた一行。しかし、とある部屋に入った瞬間、なんと酸がレンの顔に吹きかかったのだ。酸を真正面から受けてしまったレンは、顔の殆どを溶かされ死亡してしまう。

希望の綱であったレンを失い、一行は途方にくれる。しかし、その部屋にずっと居座っていても助かる術はない。そんな時だった。彼らは各扉の前に、3桁の数字が書いてあるプレートが設置されていることに気がつくのだった。そのプレートを見ていた数学の天才、レブンは、3つの数字のどれかに素数が含まれている部屋が罠のある部屋である、という仮説を立てる。

その仮説のもと順調に進んでいた一行だったが、しかし、その仮説はやがて崩されることとなる。ここまで来て、彼らは手がかりを失ってしまったのだ。彼らが部屋で目覚めてから既に10時間ほどが経過しており、彼らのストレスはピークに達していた。そんな中、クエンティンがフラストレーションを爆発させ、周囲に当たり散らすようになっていった。彼の怒りの矛先は主に役立たずのカザンで、ハロウェイはそんなカザンを必死に守るのだった。

映画『CUBE(キューブ)』のあらすじ【転】

そんな時、ワースが衝撃の告白をする。それは、今まで他の5人に隠していた、彼がこの建物の外壁の設計に関わっていたということである。ワース曰く、この建物は立方体の計17576の部屋から構築されており、その中で出口はたった一つだと言う。

これだけ多くの部屋から出口を探すことは、とても不可能のように思われた。失意のどん底に落ちながらも、彼らは部屋を移動する。いつの間にか、彼らは建物の上階に辿り着いていた。彼らは、壁を伝って降りることができないかと考え、身体の軽いハロウェイが皆の洋服を繋いだロープを伝い、探索を行う。

しかし、その途中ハロウェイが落ちかけてしまう。咄嗟に、ハロウェイの手首を掴んだのはクエンティンだった。ホッとするハロウェイだったが、なんと、クエンティンはわざとその手首を話したのだ。クエンティンはハロウェイを煩わしく思っており、これを好機と彼女を殺したのである。そして、他のメンバーには、ハロウェイを助けられなかった、と悔しそうに告げるのだった

映画『CUBE(キューブ)』の結末・ラスト(ネタバレ)

メンバーを失いながらも、彼らは進み続けた。そうして、彼らはとある事実に気がついた。なんと、この17576個の部屋は移動しているのである。正しい部屋に入っていれば、そのまま部屋が出口へと自動的に向かう仕組みになっていたのだ。

そして、彼らは例の扉前に書かれていた3つの数字についても読み解いた。それは、素数ではなく因数が鍵となっていた。しかし、3桁の因数を求めるには莫大な時間がかかる。そんな時、ふとカザンが口を開く。なんと、彼は数学の天才で、一瞬にして因数を求めることができたのだ。

しかし、クエンティンのフラストレーションがとうとう爆発した。周りに暴力を振るう彼を置いて、ワース、レブン、カザンは3人で移動をする。そして、3人はとうとう正解の部屋にたどり着いた。あとは、待っていれば自動的に出口へと向かうことができる。しかし、そんな時、怒りで我を失ったクエンティンが襲いかかり、レブンを殺してしまったのだ。クエンティンはそのままカザンにも襲いかかるが、重症を負ったワースがそれを阻止する。クエンティンは命を落とし、カザンだけが、光溢れる出口へと向かうことができたのだった。

映画『CUBE(キューブ)』の感想・評価・レビュー

冒頭から、どういう理由か分からず集められたメンバーと、謎の状況に引き込まれる。メンバーのスペックが徐々に露わになる展開では謎解きに対しての期待度が高まり、精神的に追い詰められてそれぞれが理性を失っていく場面など、ある種の心理実験のような展開は終始において緊張感をもたらす。
派手なシーンがない分人々の精神性とストーリーのみで魅せる映画としてとても完成されている脚本である。訳の分からない空間に突如集められたら、自分はどうなるのだろうという恐怖感と不思議な共感が味わえる作品。断定的に結ばれていない、投げかけを残すラストも非常に良い終わり方だと思う。(女性 30代)


目覚めると見知らぬ部屋に見知らぬ人間がいて、なんとか脱出を試みるが、仕掛けられた罠や人間同士の争いによって命を落としていくという展開。SAWと同じ様な切り口ではあるが、黒幕の存在がはっきりしなかったり、何故このメンバーが選ばれたかなどは明かされないままなので、非常にモヤモヤしてしまう。CUBEに立てられた仮説も、あっさり破られてしまったり、初回作品だけ見るとどうにもしこりが残るのである。だからこそ、続編に繋がるという意味では、それはそれで有りなのだが、、、。(男性 30代)


ある日、目が覚めると謎の立方体”CUBE”に閉じ込められていた男女6名。
この立方体には様々な殺人トラップが仕掛けられており、そこから脱出できるのかというスリリングな脱出物語である。
脱出に奮闘する男女を防犯カメラ越しに観ているようなカメラワークで、終始張り詰めた緊張感と冷めない興奮が続いた。
トラップだけではなく、窮地に立たされた人間の怖さや愚かさが見事にさらけ出されていた。
完結しない終わり方も良かったが、続編もあるので併せて楽しみたい。(女性 20代)


突然、訳もわからず立方体の部屋に閉じ込められてしまった男女。行き来できる部屋にはそれぞれ仕掛けが施されており、登場人物たちは次々とその得体のしれない部屋の犠牲に。「次にどんな罠が飛び出すか?」「いったい何なんだココは?」という謎で最後までハラハラドキドキ。一気に見せてしまうスリラー映画である。また、登場人物たちが他人を出し抜こうとする姿は人間の本性を見たようで何とも儚い気分にさせる。最後までこの部屋の存在理由がわからないというのも、この映画を印象づける一因だろう。(男性 40代)


単純なスプラッター映画として終わらせるのではなく、見ている側の心も折ってしまう恐ろしい作品だ。CUBEに閉じ込められた人間が知恵を絞って脱出を試みる姿や罠を回避するシーンは、見ていて思わず応援してしまう。しかしこの映画は、そんなの無駄だと言わんばかりにあっさりと人が亡くなっていく。そんな場面を見せつけられる度に、見るのを辞めてしまいたいと何度も思った。しかし、彼らの行方が気になってしまいまた見てしまう。最後はきっと報われるだろうと頑張って最後まで見たが、ウィルが記憶処理をされた上でCUBEに放り込まれた時は心が折れた。

見ていてトラウマになるシーンも多く、皮肉にもホラー映画としては傑作だ。(女性 20代)


目覚めると謎の立方体の部屋の中。続々と集まる人たちは、各々が役割を与えられているような人格と才能を持ち合わせています。協力して進めば生存数も増えたでしょうが…追い込まれた人間の心理描写が上手だと思いました。トラップもかなりグロテスクなものが多く、無数にある部屋をくぐるたびに緊張感で息が詰まります。デカルト座標や因数ができないと脱出の可能性が0になるのは、かなり大変ですね…観終えてもCUBEの全容は明らかにならず、生還者は救われたのかなどその後の考察が非常に楽しい作品です。(男性 20代)


最終的には出られるのに、なぜ、どうやって来たのか、何のための施設か、などの謎は何一つ解決しない後味悪い映画。この映画で楽しむのは謎解きではなく、追い詰められていく人間の心理模様だろう。ただ、心理の変化を楽しむにしては、(切羽詰まらせるためか)無駄にグロテスクなスプラッター系なので好みが分かれると思われる。

後半の部屋から出る方法を解決していく様はなかなか面白いものだった。数学が好きな人には一緒に謎解きしながら見るといいと思う。苦手な人でも、素数や因数分解したときの素因数の数までは高1レベルのものなので、どこが罠のある部屋なのかくらいは一緒に当てられると思う。私自身は文系なので、部屋の現在地や移動先を表すデカルト座標なんかは解説されるまでチンプンカンプンだった。
私みたいに数学が分からなくても、全然楽しめる。(女性 20代)


日本でリメイクをやるということで一足お先に本家を鑑賞。
うーん、面白い!!!!
圧倒的な絶望感に先の読めない展開、徐々に狂気に染まっていく登場人物達に二転三転していく人間模様、何一つ無駄がなく面白い。
これぞ密室劇の原点というような感じさえする。
90分という短い時間でサクッと観られるのもありがたい。きっとそれ以上だと集中力が持たない。
公開から20年以上経った今でも根強いファンがいるのも納得の作品。(女性 30代)


低コスト、ワンシチュエーションでここまで緊迫感を味わえることに、驚愕しています。セットはCUBE状の部屋2つと、通路くらいではないでしょうか。そして、無音のシーンはさらに緊張を生むことを実感しました。脚本が技巧的であり、先進的です。閉じ込められたメンバーが全員、有名な俳優でないので妙に親近感が湧きました。身勝手な警官、人情味のある精神科医、やたら数学ができる女性など、キャラクターの設定にも大いに惹きつけられました。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    目を覚ますとそこは見知らぬ部屋。何も分からないまま始まるストーリーは自分自身もその「CUBE」の中にいるような気持ちにさせられ、物凄くドキドキしました。
    何の接点も無い6人が「脱出」と言う目的のために協力しますが、クエンティンにとにかくイライラしました。大きい声を出したり、暴力的な態度を取る彼に対してずっと痛い目にあえばいいと思いながら見ていたので、ラストのドアに挟まれたまま死んでいくシーンはとても爽快でした。

  2. 匿名 より:

    グロテスクなシーンの存在から、好みが分かれるであろう「CUBE」。
    監督は違うのですが、続編「CUBE2」「CUBE ZERO」も公開されています。
    しかし、肝心な謎がすっきり解決する作品はありませんし、独特の不条理感を楽しみたいのなら、ヴィンチェンゾ・ナタリ作品が一番です。

    途中から登場し、天才的な計算術を見せるカザンは、「レインマン」でも有名なサヴァン症候群ではないかと思われますが、医師であるハロウェイは何も指摘しないので、これも謎のうちのひとつです。
    スマートフォン用の脱出ゲームアプリが数多くありますが、それが好きな場合は、CUBEも楽しめると思います。

    因みに、低予算で作られたと有名なホラー映画「パラノーマルアクティビティ」の制作費は日本円で約135万円、「CUBE」は約5千万円なので、お金をかけずに作られたサスペンス映画も十分面白いと言えるのではないでしょうか。

  3. まきまき より:

    キューブ凄く好きです。ハラハラしました。
    シリーズありますが個人的にですが最初の1が一番好きですね…。

  4. 匿名 より:

    ①つれて来られた理由についての考察

    作中でも、なぜこのメンバーが連れてこられたのか、建物はいったい何なのか憶説が飛び交っています。
    ハロウェイは陰謀説、黒幕がいるとこだわります。
    CUBEの外壁の設計をしたワースは、最初は何かの目的があった施設だが、使い道がなくなったから人を入れただけだと言います。

    ハロウェイの陰謀説は飛躍しすぎていますし、ワースの話では、わざわざ服を着替えさせたり意識を失わせて連れてきたり、レブンのメガネだけをヒントのように置いていった説明がつきません。
    おそらく密室に閉じ込められた人間がどのような行動にでるのかという実験か、お金持ちの道楽として何人生き残るかという賭けのようなものだと考えられます。

    レブンのメガネというヒントから始まり、脱獄のプロのレイ、設計者ワース、医者ハロウェイ、体力のある警官クエンティン、数学の天才カザンという6人が選ばれた説明はつきます。
    しかし明らかにならない謎、生きたいと宣言した次の瞬間には命を落とすレブンなど、後味が悪い不条理な結末こそが、この映画の醍醐味であるとも考えられます。

    ②不条理映画で有名な監督のデビュー作ならでは

    この作品は、ひとつの立方体のセットのみで行われ、部屋の色やトラップの有無で、多くの部屋があるように見せています。
    他にはCGを使い、出演者も最初にトラップにかかった一人の男性を含め7人だけなので、低予算で作ることができた映画なのです。

    しかし、独特の撮影方法や様々なトラップ、暴力的になって追いかけてくるクエンティンから逃げなければならないため、見ている側も閉塞感を感じつつ、楽しめるのです。
    ですが最初に出てきてトラップにかかる男性を始め、グロテスクなシーンが多いのが、この映画の難点です。

    出口へとつながる部屋が最初にいた部屋だとレブンのメガネの破片でわかるのは、後味を悪くするための絶妙なスパイスになっているのではないでしょうか。
    そして外の世界で生きる意味が無いと言うワースに、それでも生きていくと告げるレブンがクエンティンによって命を奪われるのは、この映画で最も後味の悪いシーンです。
    その暴力性に支配されたクエンティンもワースに引き止められ、出口にはさまれたままになるのは、因果応報という言葉がぴったり。

    生き残ったカザンがひとり、出口の光の中へ進んでいくシーンには、圧倒的な美しさを感じます。