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映画『エスター』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『エスター』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エスター』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『エスター』の結末までのストーリー
  • 『エスター』を見た感想・レビュー
  • 『エスター』を見た人におすすめの映画5選

映画『エスター』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2009年
上映時間 123分
ジャンル ホラー
サスペンス
監督 ジャウマ・コレット=セラ
キャスト ヴェラ・ファーミガ
ピーター・サースガード
イザベル・ファーマン
CCH・パウンダー
製作国 アメリカ

映画『エスター』の登場人物(キャスト)

エスター(イザベル・ファーマン)
聖マリアナ女子孤児院で暮らしていた9歳の少女。手首と首のリボンを外すことを極端に嫌がり、古い聖書を持ち歩く。大人びていて、9歳とは思えないほど知識も豊富。ロシア出身で、エスターをアメリカに呼んだサリバン家は、火事で命を落としている。すべてに関して謎が多い少女。
ケイト・コールマン(ヴェラ・ファーミガ)
ダニエルとマックスの母で、ジョンの妻。3人目の子供ジェシカを流産し、セラピーに通うようになった。大学でピアノを教えていたが、辞めている。アルコール依存症だったが、酔っている間にマックスが湖に落ちたため、断酒会などには通わずに自力でお酒を断った。
ジョン(ピーター・サースガード)
ダニエルとマックスの父で、ケイトの夫。浮気した過去がある。養子のエスターが寂しくないよう、過剰に気を遣う。
ダニエル(ジミー・ベネット)
ジョンとケイトの息子。変わり者のエスターのせいで居場所を失ったため、エスターを嫌っている。妹のマックスのことを大切にしているが、手話は苦手。
マックス(アリアーナ・エンジニア)
ジョンとケイトの娘。生まれた時から耳が聞こえない。ろう学校に通っていて、手話で会話する。普段は、唇を読む手助けのために補聴器を着けている。家の近くの湖に落ちて死にかけたことがあるが、覚えてはいない。

映画『エスター』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『エスター』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エスター』のあらすじ【起】

娘ジェシカを流産したケイトは、悪夢にうなされるようになった。
そして、夫ジョンと相談して、養子を迎え入れることに決めた。
施設に行ったジョンとケイトは、他の子どもたちとは違う雰囲気の、ロシア出身のエスターという少女を引き取る事になった。

手話を覚えたエスターは、マックスと仲良くなる。
しかしダニエルは、エスターの事が気に入らない。

エスターはケイトが止めるのも聞かず、学校向けではないフリルがついたワンピースで学校に行く。
エスターは、学校でいじめられるようになる。
しかし首のリボンに触られたとたん、奇声を上げて騒ぎになった。

ある日、モデルガンで鳩を撃ってしまったダニエルに、鳩を天国に行かせるため、石で殴り殺すよう命じるエスター。
ダニエルが拒否すると、エスターが鳩を殺した。

ジェシカの灰を撒いて育てたバラをエスターに見せ、家族の日記を渡し、エスターも家族なのだと告げるケイト。

その日の夜、ジョンとケイトが半裸の状態でキッチンでいちゃついていると、エスターがのぞき見していた。
朝になってケイトが大人の事情を説明しようとすると、エスターは行為のすべてを理解しているようだった。

映画『エスター』のあらすじ【承】

休日、ジョンはエスターとマックスを連れ、公園に行った。
公園に来ていた、エスターをいじめていたブレンダは、エスターに突き落とされて怪我をする。

マックスとエスターを連れての買い物中、施設のシスター・アビゲイルからケイトに連絡が入る。
健康診断の書類が欲しいと言うが、エスターは歯医者を嫌っていた。
そしてブレンダの話になる。

その後、完璧にピアノを弾きこなすエスターを見たケイトは、違和感を感じはじめる。
しかし、ジョンは聞く耳を持たない。

シスター・アビゲイルが、コールマン家を訪ねてくる。
エスターには不幸がまとわりついているのだという。
前の学校では、問題が起こった場所には必ずエスターがいた。
エスターの前の家族、サリバン家は放火されて火事になったが、犯人は捕まっていなかった。

マックスを利用し、帰宅途中のシスター・アビゲイルを殺害したエスター。
手伝ったマックスを同罪だと言い、ばらしたら刑務所行きだと脅して口止めした。
凶器をツリーハウスに隠し、それを見てしまったダニエルも脅す。

映画『エスター』のあらすじ【転】

エスターを精神分析医に見せるが、問題はケイトにあると言われてしまう。

やがてシスター・アビゲイルの死体が見つかる。
エスターの問題を知るため、ロシアの孤児院に連絡するケイト。
どんなに探しても、エスターの記録は見つからない。

エスターはケイトと仲良くなりたいと言い、ジェシカのバラを積んだ。
ケイトは嘆き、思わずエスターの腕を掴んでしまう。
エスターは、万力で自分の腕の骨を折り、ケイトのせいで骨折したようにした。
我慢の限界だったケイトはお酒を買うが、飲む事はしなかった。

学校前でダニエルの荷物を落とさせ、その隙にサイドブレーキを動かしたエスターは、マックスを命の危険にさらした。
ケイトがお酒を買った事も発覚し、家庭は離婚の危機になる。

マックスから、ツリーハウスに隠した凶器の話を聞いたダニエルは、それを取りに行く。
しかしエスターは、ダニエルをツリーハウスに閉じ込め、火を放った。

ケイトは、エスターの聖書に出所の孤児院に連絡をする。
しかしそこはエストニアの精神病院だった。

ケイトが孤児院のシスターに連絡している間に、ダニエルはツリーハウスから落ちて、エスターに殺されかけた。

映画『エスター』の結末・ラスト(ネタバレ)

ダニエルを救ったのはマックスだった。

ダニエルは病院に運ばれ、一命を取りとめた。
ケイトは、自分は家を出ていくから、エスターも追い出してほしいとジョンに頼む。
2人が言い争っている間に、ダニエルは再びエスターに殺されかける。
パニックを起こしたケイトは、鎮静剤を打たれて病院に泊まることに。

マックスとエスターを連れて家に帰ったジョン。
するとエスターは大人びた恰好をして、ジョンを誘惑する。
ジョンはエスターを拒絶した。

ケイトに、エストニアの精神病院から連絡が入る。
エスターは少女ではなく、リーナという33歳の女性だった。
特殊な病気で子供にしか見えないリーナは、養子として家に入り込み、夫を誘惑して拒絶されては殺害し続けていた。
首と手首のリボンは、拘束着の跡を隠すものだった。

急いで家に帰るケイト。
子供のふりをやめたエスターは、ジョンを殺害。
マックスも殺そうとしていた。

銃を手にしたエスターからマックスを守るため、ケイトは必死に戦い、エスターは死んだと思われた。
しかしエスターは追ってきて、ケイトとマックスを殺そうとする。

もみ合いの末、エスターは湖の底に沈んだ。

映画『エスター』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

エスターの正体が「9歳の少女ではなく、33歳の大人の女性」だったというどんでん返しには、本当に鳥肌が立ちました。養子として迎えられた少女が、じわじわと家庭を壊していく様子が恐ろしく、ホラーというよりサイコサスペンスとして完成度が高い。母親がようやく真実にたどり着くラストも緊迫感がすごく、息を呑みました。(20代 男性)


最初はただの不気味な子どもホラーかと思っていたら、想像以上に複雑で背筋が凍る展開でした。エスターが実は大人だったと明かされた瞬間、過去の言動すべてが意味を持ち、もう一度最初から観たくなります。子どもを失った夫婦の心理描写もリアルで、全体的に緊張感のある素晴らしいスリラーでした。(30代 女性)


エスターの恐怖は、単に“子どもが怖い”のではなく、“正体不明の存在が家庭の中にいる”という心理的な恐怖でした。特に母親が真実に近づいていく過程と、周囲に信じてもらえない孤独感が印象的。家族という最も安全であるはずの空間が崩壊していく様子が、とにかく怖くて面白かったです。(40代 男性)


正直、子育て中の母親としては観ていて本当にしんどい映画でした。でも、だからこそエスターという存在の恐ろしさがより現実味を帯びて感じられました。子どもに潜む“何かおかしい”という違和感がじわじわと家庭を崩壊させていく展開は本当に怖い。最後の湖のシーン、あの結末にはホッとしました。(30代 女性)


映画としての完成度が高く、特にサスペンスの盛り上げ方が見事でした。序盤からエスターの違和感を観客に与えながら、核心に迫るのは終盤。種明かしが秀逸で、ラストの対決もスリル満点。ホラー映画にありがちなオカルト要素がなく、現実的な狂気として描かれているのがリアルで怖かったです。(20代 男性)


実は思春期の娘と一緒に観たのですが、途中から二人で無言になるくらい引き込まれました。母親の立場としては、最初は「エスターに少し同情していた」気持ちが、ラストにかけて完全に恐怖に変わる流れが印象的。あれが演技ではなく本気で演じられているからこそ、より怖く、リアルに感じました。(50代 女性)


映画を観ている最中、何度も「この子何者だよ…」と口にしてしまうほど、不気味な空気感がすごかった。大人が演じる子どもという設定が、物語の根幹にあることを考えると、エスター役の演技力はとてつもない。ホラーというより“家庭内スリラー”として、心理的にかなり追い詰められる内容だった。(30代 男性)


養子という存在を疑うことの怖さがこの映画にはあります。善意で迎え入れた存在が、まったくの異物であるという恐怖。しかも子どもという存在だからこそ、周囲に信じてもらえず、被害がどんどん広がる。母親の孤独な戦いに胸が締め付けられ、最後に彼女が勝つシーンでは思わず声が出ました。(40代 女性)


終盤の“精神疾患による小人症”という事実の明かし方が衝撃的すぎて、一瞬理解が追いつきませんでした。何気ないシーンの違和感が全部つながっていく感覚が快感です。ホラー的演出よりもストーリーテリングで勝負しているところに、映画としての本気を感じました。恐ろしくも面白い。(20代 男性)


ホラー好きとしては、こういう「人間の怖さ」が一番効きます。幽霊やモンスターではなく、現実にいそうな存在が家族を脅かす展開が最高。エスターの正体に気づいた瞬間の“あの冷や汗感”がたまりません。夜に一人で観るとかなり怖いですが、ストーリーとして非常に優れている映画です。(10代 女性)

映画『エスター』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『エスター』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

チャイルド・コール 呼声

この映画を一言で表すと?

子どもを失った母が出会う“声”の真相に震える、静かな恐怖の心理ホラー。

どんな話?

実の子を亡くして心に傷を負った女性が、新たに引き取った少年と暮らす中で、謎の“呼声”に導かれるように不可解な現象に巻き込まれていく。過去の悲劇と向き合う母親の心理が丁寧に描かれます。

ここがおすすめ!

『エスター』同様、子どもにまつわるミステリアスな存在が家族関係をかき乱していく構図がスリリング。静かながら不穏な空気が全編に漂い、終盤の真相に背筋が凍る作品です。

グッドナイト・マミー

この映画を一言で表すと?

「本当にママなの?」──双子の疑念が生む、緊張感あふれる心理サスペンス。

どんな話?

整形手術を終え、包帯を巻いた母親が帰宅するが、双子の兄弟は「この人は本当に母親なのか」と疑念を抱き始める。次第にエスカレートしていく“確かめ”の行動が想像を超える恐怖へと変わっていく。

ここがおすすめ!

親子という最も近い関係性の中に生まれる不信感が、『エスター』の家庭崩壊の恐怖と通じる。終盤のどんでん返しと心理描写の重厚さが、観たあとに強烈な余韻を残します。

ヴィジット

この映画を一言で表すと?

「おじいちゃんとおばあちゃん、なんかおかしい」──祖父母の家の恐怖体験。

どんな話?

母と離れ、祖父母の家で一週間を過ごすことになった兄妹。最初は穏やかな日常だったが、夜になると祖父母の異様な行動が目立ちはじめ、やがて隠された真実に迫ることに…。

ここがおすすめ!

他人の家に潜む違和感、不自然な行動、徐々に暴かれる正体など、『エスター』と同じく「家族の皮をかぶった異常者」の恐怖を描く作品。M・ナイト・シャマラン監督らしい秀逸な伏線も必見。

サイレント・ハウス

この映画を一言で表すと?

一軒家に閉じ込められた娘の視点で描く、リアルタイム進行の閉所ホラー。

どんな話?

湖畔の古びた別荘を整理しに来た父と娘。ある出来事をきっかけに、娘が一人閉じ込められてしまい、家の中で不可解な音や現象に追い詰められていく。リアルタイムで進行する緊迫感が特徴。

ここがおすすめ!

カメラワークが極端に制限され、視聴者も娘と同じ視点で“何が起きているのか分からない”恐怖を体験。『エスター』のように、閉じた空間の中で得体の知れない恐怖が増殖していく構造が魅力です。

ルーム

この映画を一言で表すと?

母と子が過ごした“ひとつの部屋”に詰まった愛と恐怖、そして希望。

どんな話?

誘拐されて密室で7年間過ごした母と、そこで生まれた息子。外の世界を知らない子どもが初めて“現実”に触れていく過程で描かれる、再生と解放の物語。心に深く刺さるヒューマンドラマです。

ここがおすすめ!

『エスター』が“異常な人物による家庭の崩壊”を描くなら、こちらは“異常な状況からの脱出と再生”を描く感動作。恐怖と愛情の境界が曖昧な状況で、親子の絆が試される展開は必見です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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映画のネタバレあらすじ

みんなの感想・レビュー

  1. yougo より:

    主人公の雰囲気から霊的なホラーを想像していたが、より現実的で恐ろしいホラーストーリーだった。彼女が子供ではないという事実は予想していなかったのでとても驚いたが、父親への態度や母親への嫌がらせなど、怖さというより怒りを感じた理由が分かった気がした。
    また、大人の女性としてそれまでの出来事を追ってみると、子供にも容赦ない残虐性や欲しいものを手に入れようとする執着性は、女性の強さや怖さを表したホラーにも感じ、作品としてとても面白いと感じた。

  2. ふくりん より:

    この女、ただものじゃない。
    エスターの度を超したサイコパス加減が恐怖でしかなかった。
    最初は可愛らしさに騙されたが、本性を知って彼女には何一つ感情移入できなった。
    33歳だと判明するシーンのカットの切り替わりが最高で、人間的な怖さを感じて心底恐怖を感じた。
    ずーっと暗く、穏やかではない雰囲気で緊張しながら観たので、観終わった後の疲労感が半端ではなかった。
    結局人間が一番怖いのだな、と一人納得。不思議と何度も観たくなる頼もしい作品だ。

  3. ニッシー より:

    ホラー映画の名作ランキングに入っていたので鑑賞。
    私は正直この映画ははまりませんでした。
    なにも非がない子供たちやシスターにむごい仕打ちをするエスターの行動に終始胸糞で、エスターのいる家のリビングで彼女について話し合う母親と父親の無神経さにも腹がたちイライラ…。エスターがホラーとして怖いというより、里親としての自覚を全く持たない親たちの行動のほうがホラーや。

  4. matuge より:

    ある家族に養子として引き取られた可愛らしい女の子エスター。しかしエスターには驚愕の秘密が隠されていた。衝撃的なオチにアッと驚かせられる。オチを分かってから、もう一度見ると違った怖さと気持ち悪さがあり、ぜひ2回見て欲しい。でも、エスターの大人の女性として普通に好きな人と恋愛する事が出来ない悔しさを思うと、可哀想で切なくなる…。また、エスター役のイサベル・ファーマンの演技力が素晴らしく、誰にでもおススメできる良質なサスペンスホラー。

  5. 匿名 より:

    エスターは、珍しいホルモンの病気から、外見が子供に見える女性でした。
    9歳の女の子として養子縁組を受け、養父に恋愛感情を持って接し、拒否されるとその一家を惨殺しては生き残った女の子として再び養子縁組を待つ、恐ろしい殺人鬼だったことがエストニアの医師からの知らせで明らかになります。
    その会話の中で、病院で暴れて手がつけられなかったために拘束した事があった。その時についた傷が首と両手首にある、とケイトが説明を受けると、シーンが変わってエスターがリボンを外し、傷跡があらわになります。
    そして、濃いメイクと大人びたドレスで鏡の前に座り、ジョンに拒否されたショックで泣きながらメイクがゆっくり崩れて、隠されていた33歳のリーナが現れてくるという、9歳から33歳への切り替えは素晴らしく、エスターという人間が見事に表現されています。

    当時11歳から12歳のエスター役、イザベル・ファーマンの演技力、特殊メイク、演出の全てが凝縮されたシーンです。
    また、ダニエルが運び込まれた病院で、ジョンの母に無垢な笑顔を向けたエスターが、一瞬の光の点滅の後に無表情になり、ダニエルのもとへ向かい殺人をしようとする、この切り替えも素晴らしくできています。

  6. まきまき より:

    そう何度も見たい映画ではありませんが、とても面白いですよね。
    「あっ、そうきたか!」という感じです。予想もしていませんでした。
    本当にエスター役の彼女の演技力がすごい。圧巻です。
    何気にマックス役の子もあんな幼いのにすごいですね。
    心残りは安否が気にされるお兄ちゃんです…生きてて欲しい…。

  7. 匿名 より:

    ケイトが大切にしていた、ジェシカの遺灰を撒いて育てたバラを摘み取り、ケイトにつかまれた腕の骨を自分で折るということまでしますが、ここまでするのは恐るべき執念としか言いようがありません。

    ラストで夫ジョンを殺され、ダニエルとマックスも危険にさらされたケイトと共に湖に落ちてからも、彼女の執念やケイトへの憎悪は消えません。
    後ろにナイフを隠しながら「助けてママ」と言うエスターですが、それを同じ世代であろうケイトに「あんたのママじゃない」と蹴られながら言われるシーンには納得ですし、今までドロドロとしていたストーリーをスッキリと感じさせる爽快感があります。

    ジョンは亡くなりダニエルは病院のICU、マックスの心も傷ついたでしょうしケイトも心身傷だらけですが、この一言と派手な蹴りはなぜか笑いを誘います。

  8. 匿名 より:

    この映画の見せ場は、エスターが豹変する姿と、一人の少女に翻弄される家族の様子です。
    エスターが9歳の少女から33歳の女性に戻るシーンは、特殊メイクの腕もさることながら、当時12歳のエスター役のイザベル・ファーマンの演技力もずば抜けていると思います。

    そして、ホラー映画オーメンのダミアンのように「悪魔に憑かれた不幸を呼ぶ少女」という展開と思わせておいて、実は少女の姿をした33歳の凶悪犯、という展開になるストーリーが斬新です。
    別エンディングが存在していて、湖から生還したエスターは再び化粧で傷をごまかし、警察に向かってきちんと挨拶をして堂々と逃げるのですが、これは後味が悪くて嫌です。
    別エンディングはDVD特典に入っており、未公開シーンと共に鑑賞できます。

    また、マックス役のアリアーナ・エンジニアは本当に聴覚に障害があり、作中の手話と読唇術は作品のために覚えたものではなく、本人が普段から使っているものなんです。