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映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』の概要:忘れ物としてバーに落ちていたスマホを拾ったバーテンダー。そのスマホに届いたメールを見てから彼の周囲で不幸なことが起こり始める。同棲している恋人にも危険が及び、バーテンダーは窮地を救うべく奮闘するが、彼自身もまた呪いを受け常軌を逸していく。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』の作品情報

ワウンズ:呪われたメッセージ

製作年:2019年
上映時間:95分
ジャンル:ホラー
監督:ババク・アンヴァリ
キャスト:アーミー・ハマー、ダコタ・ジョンソン、ザジー・ビーツ etc

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映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』の登場人物(キャスト)

ウィル(アーミー・ハマー)
バーのバーテンダー。普段はとても温厚な性格で、喧嘩の仲裁をすることも多い。真面目で働き者だったが、スマホを拾ったことにより徐々に性格が変わっていく。ゴキブリを酷く嫌っている。
キャリー(ダコタ・ジョンソン)
ウィルの恋人。大学生で卒論の制作を行っている。以前は教授と深い仲にあり、ウィルに浮気を疑われている。
アリシア(ザジー・ビーツ)
バーの常連客でウィルの友人。ウィルとは互いに悩みを打ち明け合う関係。ジェフリーと付き合うことで人生をやり直そうと考えている。
ジェフリー(カール・グルスマン)
アリシアの恋人。執筆家でいつも締め切りに追われているが、好青年。嫉妬深い面がある。
エリック(ブラッド・ウィリアム・ヘンケ)
バーの常連客。石油発掘員として働いている。体格が良く普段は気の好い男性だが、酒に酔うと喧嘩早くなる。バーの近くのアパートに住んでいる。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』のあらすじ【起】

ニューオーリンズのバーにてバーテンダーをしているウィル。その日、バーには友人のアリシアと恋人のジェフリー、未成年と思われる若い男女の客が4人とビリヤードを楽しむ常連の女性、1週間飲み続けている石油発掘員のエリックが来店していた。体格の良いエリックは来店時、すでに強かに酔っており良い客とは言えない状態だったが、問題さえ起こさなければ悪い客ではない。

ところが、後からエリックの仲間が3人来店。彼らは合流すると常連客の女性を追い出してビリヤードをしようとする。問題が起こりそうな予感がして、ウィルは彼らの動向を見守っていたが、案の定喧嘩が勃発。エリックが仲間の1人を殺しそうな勢いで殴り続けたため、ウィルは警察へ通報し喧嘩を仲裁した。喧嘩騒動で客のほとんどが帰ってしまい、残ったのはアリシアとジェフリーのみ。ウィルは店の片づけをした際、スマホの落とし物を発見するのだった。

後始末を終え深夜に疲れて帰宅したウィル。同棲中の恋人キャリーはすでに休んでいたため、キッチンでビールを煽った彼は拾ったスマホにメッセージが届いていることに気付く。メールの差出人ギャレットはスマホの持ち主の友人らしく、何やら助けを求めている様子。ウィルはスマホを拾ったバーのバーテンダーだとメッセージを返信して休んだ。

翌朝、キャリーと共に朝食を摂っていると、彼女が拾ったスマホを見て昨夜のメッセージに画像が添付されていることに気付く。血溜まりの中に無数の歯が落ちているのを撮った画像だった。明らかに尋常ではない。キャリーは警察に通報すべきだと言ったが、ウィルは深く考えず大丈夫だと彼女を安心させるのだった。

卒業を目前に控えたキャリーを大学に送った後、昼営業をしている職場へ戻ったウィルは、オーナーと昨夜の件について話しエリックの様子を見に向かう。自宅を訪ねるとエリックは昨夜の喧嘩での怪我が悪化し酷い状態だった。意識ははっきりしていたが、ナイフで切られた顔が腫れ痛々しい。彼は魘されるからとウィルを足止めし、早々にベッドで休んでしまった。仕方ないので眠るエリックを少しの間、見守って家を出る。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』のあらすじ【承】

昼食を買いに寄った店でアリシアとジェフリーに遭遇。軽く会話を交わし昼食を摂った後、自宅へ帰宅。キャリーはまだ帰っていなかったが、スマホに何度もメッセージが入り落ち着かない。スマホには新たな画像と動画が届いていたが、死体と生首という尋常ではないものだった。動画は生首をゴキブリが襲うという恐ろしいもので、何かの儀式が成功したという音声まで入っている。

そこへキャリーが帰宅。彼女もスマホの画像と動画を目にし、何か恐ろしいことが起きていると怯える。そこで、ウィルはギャレットに電話をしたが、相手は出ず強い耳鳴りが襲う。キャリーが早く警察へスマホを届けろと叫んだため、ウィルは慌ててスマホを持って車に乗り込んだ。すると、スマホへと更にメッセージが届く。ウィルが選ばれたというもので、スマホの返却を求めていた。

ウィルはスマホから無数のゴキブリが現れ自分を襲う幻覚を目にし、スマホを捨てて警察へ駆け込んだ。知り合いの警官に事の顛末を報告し、その日の夜も職場へ出勤。店にはアリシアが1人でやって来る。スマホを拾ってからキャリーとも喧嘩してしまったウィルは、アリシアと飲み明かし酔った勢いで彼女と体を重ねようとしてしまうが、アリシアはそれを拒む。ウィルはアリシアを自宅へ送り届けた。

喧嘩をしたせいでキャリーは自分をもう愛していないという疑念を抱いてしまったウィル。彼女から着信があったが、電話に出ても会話はなく謎の画像が届く。急いで帰宅すると、キャリーは真っ暗な部屋でPC端末に映し出された画像をぼんやりと眺めていた。様子がおかしいと気付いたウィルは、自宅の施錠を確認して休むことに。ところが、キッチンから物音がしたため、向かってみるとそこには生首になったはずのギャレットがいる。彼は儀式を行って扉を開いた。だが、扉の先にいる何かをウィルが自宅へと招いてしまったと言うのだった。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』のあらすじ【転】

翌朝、飛び起きたウィルはキッチンに向かい、キャリーが朝食を食べている様子を目にする。そこで、彼は左腋下に強い掻痒感を覚え、見てみるとかぶれていた。シャワーに入った後、大学へ向かう前のキャリーと会話。彼女は画像に映っていた傷の翻訳書という本を調べ、儀式にて生贄となったギャレットという男を調べたと言う。だが、事件や行方不明になった記録はなかったらしい。彼女は出掛けに意味深な言葉を残して行った。

そこで、ウィルはキャリーのPC端末を調べることに。ネット検索の履歴からギャレットと傷の翻訳書を見てみた。すると、オカルトサイトが出てくる。そこにはグノーシスの生贄とあり、傷の翻訳書の内容が一部掲載されていた。傷の翻訳書とは、人の限界を超えるための教えと啓発を書いたものらしい。

その日の夜もバーへ出勤したウィル。店には多くの客が訪れ忙しかった。いつもの席にアリシアとジェフリーがやって来たが、ジェフリーは酷い態度でウィルに絡んでくる。どうやらアリシアとの間にあったことで嫉妬している様子。喧嘩になる寸前でジェフリーはアリシアに連れられて去って行き、ウィルは店の客に止められ事なきを得たが、苛立ちは治まらず更に妙な幻覚を見る。その上、キャリーから家に誰かがいるとメッセージが入っており、ベッドルームに誰かが座っている画像が添付されていた。

バーから飛び出し慌てて帰宅したウィル。キャリーは青白い顔でPC端末を見つめたまま、微動だにせず失禁しても気付かない様子だった。そこで、ウィルはナイフを手に家中を見て回ったが、怪しい者など見当たらない。脱力してベッドへ腰かけた途端、スマホに着信が入る。通話を押すと大勢の人々の叫び声が雑音のように聞こえた。

PC端末を閉じると同時に意識を失ってしまったキャリーを入浴させることにしたウィル。浴槽に彼女を入れると底へと沈んでしまい、一瞬にしてお湯が泥水へと変化。茫然としているとキャリーが意識を取り戻した。

どうやらキャリーは画像やメッセージをウィルに送ったことも覚えていないらしい。ウィルはスマホに届いた画像を見直してみたが、そこに映っていたはずの人の姿も消えている。一体何が起こっているか分からないまま、ウィルは職場へと連絡を入れた。深夜から朝方にかけて担当している同僚が、ウィルが抜けた穴を埋めてくれたと言う。更に同僚はエリックからウィルにプレゼントがあると連絡があったと教えてくれた。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、ウィルはキャリーに別れを切り出す。すると彼女は、ウィルは上辺だけの男だと詰る。ウィルはその言動にかっとして荷物をまとめようとしたが、キッチンにてキャリーが泣き濡れているのを目にし、職場のバーへ行き酒を飲んだ。訳もなく苛立ちが治まらない。彼は店でも騒動を起こし、オーナーからクビにされてしまう。

苛立ったままアリシアに連絡を入れたが、生憎彼女は電話に出ない。苛立ちは治まらないどころか増す一方。どこで発散するか当てもないまま近くの階段に腰掛けたが、ふとその建物がエリックのアパートだったことに気付いた。彼の自宅へ向かうことにしたウィルだったが、ドアの外に酒瓶が山と積まれておりハエがたかっている。ドアには鍵がかかっていなかった。

中へ入ると室内にはゴキブリやハエが湧いている。声をかけたが、返事はない。部屋の奥にある寝室へ向かうとエリックはベッドで休んでいる。部屋の片づけをする代わり数日、泊まらせて欲しいと頼み込んだ。ウィルはエリックの家にあった酒を飲み苦しさを紛らわせようとしたが、エリックは彼に帰って欲しいと言う。昨夜、ウィルに連絡を入れたのはスマホを落とした若者達に脅されてやったことらしい。エリックの顔の傷は酷く膿んでおり、中で何かが蠢いている。

彼は怯えた様子で寝室にある戸棚から例のスマホを取り出した。ウィルは拾ったスマホのメッセージを目にし、プレゼントとはエリックのことだと察する。そして、スマホからギャレットへ連絡を入れ、エリックを虫に襲わせた。ウィルは虫の大群と悲鳴を上げるエリックへと向かい自分を完全にしろと口を開け、虫を受け入れることにするのだった。

映画『ワウンズ:呪われたメッセージ』の感想・評価・レビュー

原作は作家ネイサン・バリングラッドが2015年に発表した『The Visible Filth』。アメリカとイギリスが制作したホラー映画ではあるが、批評家からの評価は平凡なものに留まっている。

ホラーというほど恐怖を募らせる演出はなく、ただ不気味なことが続き主人公と彼の周囲が悪い方向へと進んでしまうという内容。不気味な演出や俳優たちはとても良かったが、もう一歩か二歩踏み込めていれば、もっと深みや面白みが出たのではないかと感じる。グノーシス主義をテーマにしているにしては少々踏み込みが甘いように思えた。(MIHOシネマ編集部)

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