映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』の概要:偏屈な父親とそれぞれ異なる母親を持つ3人姉弟のマイヤーウィッツ家の日常を見つめた作品。父親に振り回されながら家族の絆を取り戻していく姿を丁寧に描いている。
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』の作品情報
上映時間:112分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ノア・バームバック
キャスト:アダム・サンドラー、ベン・スティラー、ダスティン・ホフマン、エマ・トンプソン etc
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映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』の登場人物(キャスト)
- ダニー(アダム・サンドラー)
- マイヤーウィッツ家の長男。ピアノの才能があったがハロルドへの反発から辞めてしまう。娘を溺愛している。足の調子が悪くいつも引きずって歩いている。
- マシュー(ベン・スティラー)
- マイヤーウィッツ家の次男。経営コンサルタントをしており、成功を収めている。ハロルドが最も溺愛している存在でもある。
- ハロルド(ダスティン・ホフマン)
- 姉弟3人の父親。彫刻家で、バード大学で教えていた。気難しい性格の持ち主で、きょうだいを常に苛立たせてしまう。
- ジーン(エリザベス・マーベル)
- マイヤーウィッツ家の長女。地味で控えめな性格をしている。ダニーやマシューと一緒にいることに幸せを感じている。
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』のあらすじ【起】
ダニーは娘と車を路上駐車しようとするが、うまくスペースを見つけられずに駐車場に入れることにする。2人がハロルドの家に着き、継母やジーンと挨拶を交わす。ダニーの娘はハロルドが教鞭を執っていたバード大学で映像制作を学ぶことになっており、離婚したばかりのダニーは当面ハロルドのところに滞在するつもりでいた。ハロルドは自分の作品がホイットニー美術館に買われた話をするが、ジーンは信じようとしない。ダニーとジーンはハロルドの作品展を大学で開くことを計画しており、そのことをハロルドに説明する。
マシューの知り合いがハロルドの家と作品を買うことに興味を示し、見学に来る。しかし、ダニーは思い入れがある家を売ることに反対する。継母が旅行に出掛け、ダニーとハロルドは親子水入らずとなる。2人はビリヤードをするが、上手くプレーできずに苛立ったハロルドはダニーがプレゼントしたキューを叩き折ってしまう。ダニーの娘が初の映像作品を送ってくるが、性的な内容でダニーは戸惑ってしまう。
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』のあらすじ【承】
ハロルドの友人が近代美術館で個展を開くことになり、ダニーとハロルドは初日に見に行く。ダニーは友人の娘と再会して懐かしく話し込む。しかし、ハロルドは友人が有名人に囲まれて注目を浴びている場が嫌で途中で帰ると言い出す。不機嫌になったハロルドはダニーに仕事を探し、継母が戻ってくるまでに住む場所を探すように告げる。気分を害したダニーはジーンのところでやっかいになることにする。
マシューはハロルドとランチの約束をしていたレストランに向かう。しかし、ハロルドがレストランの接客態度が気に入らないと言って別の店に向かう。マシューはハロルドの資産管理について助言しようとするが、ハロルドは作品展のことをしゃべり続けて聞く耳を持とうとしない。更に、レストランの隣席の客の態度に苛立ったハロルドは一悶着起こしてしまう。2人はその後マシューの母親の元を訪ねる。マシューの母親はジーンやダニーのことをしっかり面倒を見てあげられなかったことをハロルドに謝る。
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』のあらすじ【転】
硬膜下血腫でハロルドが入院してしまう。ジーンとダニー、マシューがそれぞれお見舞いにやって来る。マシューはハロルドが普通に話せたので安心して病院を後にするが、途中で容体が悪化してしまう。マシューはジーンやダニーに投与している薬など全てをメモするように指示する。医者はハロルドを昏睡状態にすることにしたと3人に説明する。3人は交代でハロルドの看病をしながら、一緒に多くの時間を過ごすようになる。
マシューは継母と相談し、ハロルドの家と作品を売ることにする。ハロルドの古い知人がお見舞いにやって来る。ジーンはダニーとマシューに幼い頃にその知人から自慰行為を見せられたことを打ち明ける。怒ったダニーとマシューは知人の車をボロボロに壊す。その後、全員でハロルドの作品展に向かう。最初は仲良くしていたダニーとマシューだったが、幼い頃の出来事を振り返り始めたことで微妙な空気になる。そしてダニーはマシューが勝手にハロルドの家を売ったこと怒り出し、2人は殴り合いになる。
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』の結末・ラスト(ネタバレ)
マシューは鼻血を流しながら、作品展でスピーチをする。そして自分が制作現場に立ち会ったことで「マシュー」と名付けられた作品に関する思い出を話し、泣きながらハロルドの作品を売ってしまったことへの後悔を口にする。その後にマイクを握ったダニーは、逆に自分には思い出のある作品がないことを話し、ジーンも大きく同意する。そしてダニーは世間の評価とは別に息子としてはハロルドが偉大なアーティストだったと信じたいと語る。
マシューは退院したハロルドと一緒にランチを食べる。マシューは「マシュー」だけは買い戻したことを説明するが、ハロルドは立ち会っていたのはダニーかも知れないと言い出す。マシューは関節痛で入院中のダニーのお見舞いに行き、退院したらロサンゼルスに来るように誘う。ダニーはハロルドの高慢な態度に苛立ち、ロサンゼルスに行くことを決意する。空港に向かっていたダニーはハロルドの友人の娘と行き会い、良い雰囲気で話し込む。ダニーの娘はホイットニー美術館に保管されていたハロルドの作品を見つけ出す。
映画『マイヤーウィッツ家の人々(改訂版)』の感想・評価・レビュー
コメディ俳優のアダム・サンドラーとベン・スティラーの共演作だが、どちらかというとドラマ寄りとなっているため笑える場面は少ない。ノア・バームバック監督のこれまでの作品同様にちょっとした場面の積み重ねで物語を紡いでいく仕立てになっている。偏屈な父親と機能不全の家族の姿を見ながら、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』を連想してしまった。あの作品のようにもっとユーモラスにした方が面白かったのではないかと思う。(MIHOシネマ編集部)
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