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映画『ラブバード』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ラブバード』の概要:米国社会で少数派のパキスタン系とアフリカ系のカップルが殺人事件に巻き込まれたことで怒る騒動を描いたコメディ映画。殺人犯の嫌疑をかけられることを恐れたカップルは自分達の力で事件解決に乗り出す。

映画『ラブバード』の作品情報

ラブバード

製作年:2020年
上映時間:87分
ジャンル:コメディ
監督:マイケル・ショウォルター
キャスト:イッサ・レイ、クメイル・ナンジアニ、ポール・スパークス、アンナ・キャンプ etc

映画『ラブバード』の登場人物(キャスト)

ジブラン(クメイル・ナンジアニ)
パキスタン系米国人の男性。ドキュメンタリーを制作している。レラーニを乗せて車を運転している時に人を轢いてしまい、事件に巻き込まれる。
レラーニ(イッサ・レイ)
アフリカ系米国人の女性で、ジブランの恋人。ジブランとの交際当初は熱々だったが、最近は何かと意見をぶつけ合ってしまっている。
ヒゲ男(ポール・スパークス)
口髭を生やした刑事。乱交をする金持ちの秘密結社のために警察の捜査情報を漏らしている。その裏で金持ちをゆすって金儲けをしている。

映画『ラブバード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ラブバード』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ラブバード』のあらすじ【起】

一夜を共にしたジブランとレラーニは翌朝、一緒に朝食をして電話番号を交換するほど意気投合する。4年の月日が流れ、2人はテレビ番組を巡って口論する。友人の夕食会に向かう車中でも仕事や結婚について口論を続け、お互いに一緒に居たくないと口にしてしまう。その瞬間にジブランは自転車に乗っていた男を車で跳ねてしまう。

ジブランが介抱しようと近づくと、自転車の男は起き上がるとそのまま逃げて行ってしまう。レラーニは自転車の男が落とした携帯を拾う。そこに刑事を名乗るヒゲ男が現れて、自転車の男を追跡するために2人の車に同乗してくる。ハンドルを握ったヒゲ男は自転車の男に追いつくと何度も車で跳ねて殺してしまう。ヒゲ男は2人にも銃を向けようとするが、近くで警察のサイレンが鳴ったために慌てて逃げ去る。

現場に通りかかったカップルが、ジブランとレラーニを犯人視して警察に通報する。仕方なく2人はその場を逃げる。レストランで2人がどうするか相談していると、レラーニの携帯に女刑事から電話が掛かってくる。レラーニは自宅にいると嘘をつくが直ぐに見破られてしまい、ジブランが通話を切ってしまう。

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映画『ラブバード』のあらすじ【承】

レラーニが持っていた自転車の男の携帯に謎の女から待ち合わせの連絡が入ってくる。自分達の手でヒゲ男を探し出す必要があると判断した2人は手掛かりを求めて待ち合わせ場所のバーに向かう。バルコニーで待っていた女と会うも、外に連れ出された途端に2人は何者かに頭を殴られ気を失ってしまう。

目覚めると2人とも椅子に縛られていた。女は写真を渡すように要求し、ボスの居場所も把握していると脅してくる。ボスとは自転車の男のことで、2人は手下だと勘違いされていたのだ。ジブランは拷問として馬に蹴られてしまう。しかし、そのお陰で拘束が解けたジブランはレラーニを助けると、ボスの居場所が書かれた紙を奪って逃げる。

2人は住所の場所に向かい、非常階段から部屋に侵入する。奥の別の部屋では若者達が集まっており、1人がジブランとレラーニの潜んでいる部屋にやって来る。2人はその若者を殴って尋問する。若者は自転車の男に指示されて秘密結社に所属する金持ちに封筒を渡しているだけだと説明する。そこにヒゲ男が現れて若者達を全員殺してしまうが、ジブランとレラーニは隙を突いて逃げる。

映画『ラブバード』のあらすじ【転】

ジブランは自転車の男の携帯を解除しようと、歴史上の重要な年を暗証番号として入力してみるがうまくいかない。レラーニの同僚のIT担当に頼むことに決めた2人は、IT担当も参加している友人の夕食会に向かう。IT担当が解除してくれた携帯には正装でパーティー会場に集まるように指示された招待状が届いていた。

2人は友人から借りたドレスとタキシードに身を包む。そして、お互いの姿に見とれてしまう。ウーバーで会場に移動する間に警察から電話が掛かってくるがジブランはそれを無視する。そして2人で熱唱して緊張を解く。

2人は入り口で覆面マスクを渡される。会場には既に覆面姿の人が大勢いた。全員がホールに移動して観客席に座らされる。全員がサクラリウムという秘密結社の名前を叫び、赤いマントをまとった人物がステージに現れる。その人物が番号を読み上げ始め、番号に該当する人々がステージに集まる。そして目の前で乱交が繰り広げられる。しかし赤いマントの人物は乱交を途中で止め、裏切り者が紛れ込んでいると宣言する。ジブランとレラーニの正体がばれてしまうが、急に避難を呼びかける放送が流れて全員が姿を消してしまう。

映画『ラブバード』の結末・ラスト(ネタバレ)

観客席にジブランとレラーニだけが残されたところに警察が踏み込んでくる。警察署に連行された2人の前に電話の女刑事が現れる。女刑事は2人が殺人事件の重要な証人だと説明し、犯人視されると勘違いしていた2人は安堵する。全ての様子が監視カメラに捉えられていたのだ。警察はサクラリウムのことも把握していたが、捜索の情報が漏れて逃げられてしまったのだ。

警察車両で送られることになった2人は、お互いの距離が縮まったことを喜ぶ。しかし、運転していたのは実はヒゲ男だった。ヒゲ男は本当に刑事で、サクラリウムに警察の動きを漏らしていたのだ。そして同時に自転車の男と共謀してサクラリウムのメンバーをゆすっていたが、自転車の男がヒゲ男の取り分を減らして若者達を引き入れたために殺したのだ。

ヒゲ男は2人の手を縛って車に残していく。その隙に2人はシガーソケットを使って拘束バンドを溶かす。2人は戻ってきたヒゲ男にボートまで連れて行かれる。ヒゲ男が撃とうとした瞬間に2人は襲いかかる。ジブランはヒゲ男にがんじがらめにされるが、レラーニが銃を握ってヒゲ男を撃つ。事件を解決した2人は寄りを戻してキスをする。

映画『ラブバード』の感想・評価・レビュー

全米公開の予定だったのが、新型コロナウイルスの感染拡大で映画館が閉鎖したためにネットフリックスで配信されることになった。人種的に少数派同士のカップルというのは新味で、2人が移動の度にウーバーを使うなど現代的な笑いを盛り込んでいる。しかしカップルのやり取りは決して面白くなく、展開も場当たり的で脚本が稚拙な印象を受けた。『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』と同じ制作陣とは思えない仕上がりだった。(MIHOシネマ編集部)

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