映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』の概要:パキスタン人のコメディ芸人と白人女性との恋愛模様を描いたラブコメディ。主人公はパキスタン人との結婚を望む厳格な両親との間で板挟みになる上に、女性は深刻な病気で昏睡状態に陥ってしまう。
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』の作品情報
上映時間:120分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:マイケル・ショウォルター
キャスト:クメイル・ナンジアニ、ゾーイ・カザン、ホリー・ハンター、レイ・ロマノ etc
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映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』の登場人物(キャスト)
- クメイル(クメイル・ナンジアニ)
- パキスタン出身のスタンドアップコメディの芸人。ウーバーの運転手としても働いている。母親からパキスタン人女性とのお見合いを毎回アレンジされている。
- エミリー(ゾーイ・カザン)
- クメイルのショーを見に来たことがきっかけでクメイルと付き合う。かつて結婚に失敗した過去があるが、クメイルとの真剣交際を望んでいる。
- ベス(ホリー・ハンター)
- エミリーの母親。気が強く、最初はクメイルに冷たく当たる。
- テリー(レイ・ロマノ)
- テリーの父親。とぼけた感じのおっとりとした性格で、クメイルへの理解を示す。
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のあらすじ【起】
クメイルは舞台に立っていると、エミリーが叫んで合いの手を入れる。ショーが終わった後にクメイルはエミリーに声を掛けて、意気投合する。2人はクメイルの家で関係を持つ。エミリーがウーバーを呼んで帰ろうとすると、クメイルが運転手としてマッチされる。エミリーはクメイルの運転で送ってもらい、次のデートについて話し合う。
クメイルは実家で家族揃って食事をする。クメイルは両親から祈りをするように言われるが、クメイルはお祈りをした振りだけして時間を潰す。母親が呼んだクメイルの結婚相手候補のパレスチナ人女性が訪ねて来て、クメイルに写真を渡す。帰宅したクメイルは女性の写真を箱に入れる。
クメイルとエミリーはと再び会い、クメイルはお気に入りの映画を見せる。そして、2人は交際を始める。クメイルはエミリーを芸人友達にも紹介し、パキスタンに関する自分の新しいショーを見て貰う。一方で、クメイルの母親は結婚相手を見付けようと何人ものパキスタン人女性を自宅に呼び、クメイルと会わせる。
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のあらすじ【承】
エミリーはクメイルにかつて結婚していたことがあることを打ち明ける。そして、エミリーはクメイルへの真剣な想いを告白する。スーパーで買い物中に、エミリーはクメイルの両親に会いたいという話をする。その時にエミリーは足をひねって痛めてしまう。クメイルの自宅に戻ったエミリーはパキスタン人女性の写真の山を見付けて狼狽える。クメイルはパキスタンのお見合い結婚の習慣について説明する。しかし、エミリーはクメイルが2人の将来の関係を思い描けずにいることに怒り、帰ってしまう。
クメイルはエミリーと出会う前と同じ暮らしに戻る。そしてある夜、エミリーの友人からエミリーが入院したとの連絡を受ける。エミリーの容体が悪くなっており、昏睡状態にして人工呼吸器をつけることになる。クメイルはエミリーの家族にも連絡する。
ベスとテリーが病院にやって来る。3人は医者からエミリーの症状について説明を受けるが、原因は不明のままだった。ベスとテリーはクメイルに冷たく接するが、それでもクメイルは病院にやって来る。
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』のあらすじ【転】
エミリーの病状は良くならす手術をすることになる。ベストテリーは気を紛らわすためにクメイルのショーを見に来る。しかし、ベスは観客の一人が人種差別的なヤジを飛ばしたことに怒る。3人はエミリーの家で一緒に飲み、ベスはテリーとの出会いについてクメイルに話す。
ベスはエミリーが入院している病院のインターネット上の順位が良くないことを見て、心配し出す。手術を終えてもエミリーの症状は良くならず、ベスはエミリーを転院させようとする。テリーはそれを止めようとして、口論になる。クメイルは看護師にエミリーが足をひねった話をする。ベスとケンカしたテリーはクメイルの自宅に泊まることになる。
両親がクメイルの自宅に来て、ちゃんとパキスタン人の女性と結婚するように命じる。クメイルはイスラム教徒としてお祈りもしていないし、お見合い結婚もしたくないと本当の気持ちを話す。そして、エミリーのことを説明する。怒った母は自分の息子じゃないと言ってクメイルのことを勘当する。
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』の結末・ラスト(ネタバレ)
クメイルがショーに出る直前にテリーからエミリーの状況が悪化し、生死の境にあるとの電話がある。動揺したクメイルはショーを続けられなくなり、不安な思いを舞台の上で吐露してしまう。クメイルは病院に戻り、昏睡状態のエミリーに話しかける。
翌日、クメイルが病院に行くと、エミリーが目覚めていてベスとテリーに囲まれていた。クメイルが足をひねったと説明したことで、エミリーが特異な病気を抱えていたことが分かり、適切な治療を施せたのだ。しかし、エミリーはクメイルを追い返してしまう。後日、エミリーの退院パーティーが開かれ、クメイルも招かれる。クメイルはもう一度チャンスをほしいと懇願するが、エミリーは断る。
クメイルは自分の家族に会いに行く。家族は口を利いてくれないが、クメイルは家族を諦めないと告げる。クメイルのショー会場にエミリーがやって来て、2人は話し込む。クメイルは芸人仲間と共にニューヨークに行くことを決意し、エミリーにそのことを告げる。出発の日に、クメイルの両親が見送りに現れる。母は一言も話してくれなかったが、手料理を用意してくれていた。クメイルはニューヨークでショーを披露するようになる。ステージに立っていると、観客の女性が合いの手を入れてきた。エミリーだった。2人は観客の前で掛け合いを演じてみせる。
映画『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』の感想・評価・レビュー
イスラム教徒と白人女性の恋愛やお見合い結婚の文化を描いた映画は他にも幾つかあるが、今作は恋人の両親との交流を中心に物語が進む点がユニークだ。また、辛辣なジョークが盛り込まれ会話もスパイスが効いている。コメディアンであるクメイル・ナンジアニが自ら脚本を書いている功績が大きい。派手な恋愛映画ではなく、登場人物達が自然体に打ち解けていく過程が丁寧に描かれている。サンダンス映画祭で好評だったのも納得の小粒な良作だ。(MIHOシネマ編集部)
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