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映画『ロング・トレイル!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ロング・トレイル!』の概要:初老の旅行作家が長年連絡を取っていなかった旧友と共に約3500キロに及ぶ「アパラチアン・トレイル」踏破に挑むコメディ映画。ロバート・レッドフォードとニック・ノルティの二大名優の共演作。

映画『ロング・トレイル!』の作品情報

ロング・トレイル!

製作年:2015年
上映時間:104分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ケン・クワピス
キャスト:ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティ、エマ・トンプソン、クリステン・シャール etc

映画『ロング・トレイル!』の登場人物(キャスト)

ビル・ブライソン(ロバート・レッドフォード)
紀行本の作家。かつては欧州を旅していたが、今は米国で静かな暮らしを送っている。「アバラチアン・トレイル」の存在を知り、久しぶりに冒険することを思い立つ。
スティーブン・カッツ(ニック・ノルティ)
ビルの親友で旅仲間だったが、近年は疎遠になっていた。女好きで、旅の途中も女性の話ばかりしている。生活を改めて禁酒に取り組んでいる。

映画『ロング・トレイル!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ロング・トレイル!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ロング・トレイル!』のあらすじ【起】

ビルは地元テレビに出演するが、司会者から意地悪に扱われる。その週末にビルは知人の葬儀に参列した後、自宅近くの森で「アパラチアン・トレイル」という登山道を見付ける。インターネットで詳しく調べ、3500kmの登山道に挑むことを決意する。そして、息子に連れられてキャンプ用品を買い込む。しかし、妻からは一人では危険だと言われ、旅仲間を探すことにする。しかし、誘った相手全員から断られてしまう。そうした中、噂を耳にしたスティーブンが電話をしてきて、一緒に旅をしたいと申し出る。

スティーブンが飛行機でやって来てビルは空港まで出迎える。足を引きずっているスティーブンの姿を見てビルは不安に駆られてしまう。スティーブンはビルの家族にビルとスペインを旅行した時の思い出話を披露する。翌朝、ビルとスティーブンは登山道の出発地点に向かい、登山道を目指す人達が集まる宿で一泊を過ごす。スティーブンはもう一泊しないかと言い出すが、ビルは出発するように促す。そして、2人は遂に登山道に入る。

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映画『ロング・トレイル!』のあらすじ【承】

スティーブンの足取りが遅く、ビルは計画通りに進めるか心配になる。2人は子供達にも抜かれてしまい、スティーブンは夕食を食べる元気もないまま寝てしまう。翌日も2人は昔の思い出を語りながら山道を突き進む。途中で2人は、お喋りの女性登山家に絡まれてしまう。そして女性登山家の話をずっと聞きながら一緒に山を登ることになる、女性登山家は夜も大声で歌って2人を悩ませる。仕方なく2人は朝早くに出発して女性登山家よりずっと先を進もうとする。しかし、女性に追い付かれそうになり2人は車道に出て、ヒッチハイクで先を急ぐ。

2人はレストランで休息を取り、スティーブンは禁酒をしていることや、女性登山家に対して罪悪感を覚えていることをビルに話す。2人はまた登山道に復帰するが、今度は雪が降り始め行く手を阻まれる。仕方なく風を避けられる場所で一晩キャンプし、ビルはスティーブンのリュックに酒が隠されているのを見付ける。2人は登山道の途中の宿泊施設に辿り着き、小屋で大勢の登山家と共に泊まる。しかし、巨体のスティーブンが2段ベッドの上で寝ようとしたため、ベッドが壊れてしまう。

映画『ロング・トレイル!』のあらすじ【転】

2人は川を渡ろうとして落ちてしまい、ずぶ濡れになる。その後グレートスモーキーまで辿り着き、豊かな自然に感動する。2人はモーテルにチェックインし、久しぶりのベッドでゆっくり休む。その晩、ビルは妻に電話するが留守電につながってしまう。翌朝、2人はコインランドリーで服を洗濯する。ビルは食料品を買いに行こうとして沼地にはまって泥だらけになる。一方、スティーブンはコインランドリーで太った女性と会い、デートをすることになる。しかし、その女性は人妻であることが判明し、スティーブンとビルは夫から逃げるために慌てて出発する。

ビルは結婚40年間で一度も妻を裏切っておらず、スティーブンはそのことに驚く。夜に物音がし、ビルは目を覚ます。ビルがテントから外を見ると2頭のクマがいた。ビルとスティーブンはテントを持ち上げてクマを驚かして、撃退する。まだ登山道の半分も制覇していないことを知ったスティーブンは車を借りて近道をすることを提案する。一度は同意したビルだったがやはり踏破すると主張し、スティーブンは渋々車を諦めて旅を続ける。

映画『ロング・トレイル!』の結末・ラスト(ネタバレ)

2人は登山道を進み、岩場から絶景を眺める。スティーブンは酒のボトルを出し、禁酒の誓いを忘れないために持ち歩いていることを説明する。そしてビルの目の前で中身を全て捨ててしまう。2人は岩場を歩いていて、崖から転落してしまう。2人は崖の中腹に落ちて、そこから抜け出せなくなる。ビルは服をつないでロープ代わりにするが、スティーブンがその服を木の枝に引っ掛けてしまう。2人は死を覚悟し始め、ビルは妻のことを恋しく思う。スティーブンはビルに妻への思いを書き留めるように勧める。

翌朝、若者が通り掛かり2人を助けてくれる。ビルはスティーブンに家に帰りたいかと聞き、スティーブンはうなずく。ビルは踏破できなかったと口にするが、スティーブンはどんな天気でも歩き続けたので踏破したのと同じだと主張する。2人は町まで戻り、スティーブンはバスに乗り込んでビルと別れる。ビルは家に帰り、妻と抱き締め合う。家にはスティーブンが旅の途中で送っていたポストカードが届いていた。それらに目を通したビルはこの体験を本に書き始める。

映画『ロング・トレイル!』の感想・評価・レビュー

円熟味を増したロバート・レッドフォードとニック・ノルティの掛け合いを楽しめる映画。「アパラチアン・トレイル」踏破の苦労を描くというよりは、旧交を温める主人公の姿を優しく見つめた作品となる。そのため旅の冒険を期待して見ると肩透かしを食らうかもしれない。アメリカには今作のような登山道が各地にあり、リース・ウィザースプーン主演の『わたしに会うまでの1600キロ』には「パシフィック・クレスト・トレイル」が登場する。(MIHOシネマ編集部)

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