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映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の概要:ジョーカーと破局し後ろ盾を無くしたハーレイ・クインは、彼女に恨みを抱く悪党達から狙われる羽目になった。ゴッサム1の富豪であり大悪党のブラックマスクも例外ではなく、ハーレイを殺すため刺客を送る。

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の作品情報

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

製作年:2020年
上映時間:109分
ジャンル:アクション
監督:キャシー・ヤン
キャスト:マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジャーニー・スモレット=ベル、ロージー・ペレス etc

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の登場人物(キャスト)

ハーレイ・クイン / ハーリーン・クインゼル(マーゴット・ロビー)
言わずと知れた「ジョーカーの彼女」であったが恋慕虚しく捨てられてしまい、自立した女になるため彼との破局を世間に報せた。そのせいで自分に恨みを抱く全ての人間から狙われてしまう。
ローマン・シオニス / ブラックマスク(ユアン・マクレガー)
ゴッサムシティで1番の勢力を誇るマフィア。見せしめに相手の顔の皮を剥ぐことが趣味で、裏ではブラックマスクとして暗躍している。バーティネリ家の隠し財産の在処を示すダイヤを手に入れることで、ゴッサムを征服しようと目論んでいる。
レニー・モントーヤ(ロージー・ペレス)
かつて同僚に手柄を奪われたヒラ刑事。ハーレイがジョーカーと破局したことを受け、彼女を逮捕しようとする。また、ローマンがダイヤを手に入れようと目論んでいることに一早く気付いたが、証拠不十分で捜査は進まなかった。
ダイナ・ランス / ブラックキャナリー(ジャーニー・スモレット=ベル)
ローマンが経営するクラブの専属歌手。通称“小鳥ちゃん”。キラーボイスの持ち主で、超音波振動を使い攻撃することができる上、腕っぷしも立つ。ローマンの手下からダイヤを盗んだスリ、カサンドラ・ケインとは同じアパートに住んでおり、命を狙われる彼女を助けようと動く。
クロスボウ・キラー / ハントレス(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)
“ハントレス”という通り名を自称するが、周囲からは不本意な“クロスボウ・キラー”と呼ばれている。惨殺されたマフィア一家、バーティネリ家の生き残りであり、本名はヘレナ・バーティネリ。自分の家族を皆殺しにした関係者へ復讐するため、わざとローマンに雇われている。
カサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)
スリ常習犯の少女。盗品の中にローマンが狙うダイヤがあり、街中から追われることになる。ダイヤを奪おうとするハーレイと行動を共にし、強く美しい彼女に憧れる。

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のあらすじ【起】

ハーレイ・クインことハーリーン・クインゼルは、幼い頃に父親によってビールと引き換えに売られた。その後、孤児院でイジワルなシスターに育てられた彼女は、大学へ進学すると博士号を取得、さらに猛勉強を重ね精神科医になった。勤務した精神病院でジョーカーと出会ったハーリーンは激しい恋に落ち、劇薬のタンクへ身を落とすと「ハーレイ・クイン」として生まれ変わった。

彼女はジョーカーのために悪事を重ねたが、手柄と賞賛は全て彼に奪われ、遂には別れを告げられ追い出されてしまった。ハーレイは無気力な生活を送る中で新しい自分に生まれ変わろうと思い立ち、手始めにハイエナを飼った。その後は賭けスケートで活躍し、ジョーカーの名を騙りクラブで豪遊。ゴッサム1の富豪であるローマン・シオニスさえ、ジョーカーの影に怯えてハーレイには手を出さなかった。

そんな中、クラブの女性客らはハーレイとジョーカーが別れたらしいと噂していた。「ボスキャラになびく女」「一人じゃなにもできない」などと陰口を叩かれたハーレイは、ジョーカーと別れたことを世間に示そうと考え、彼との思い出の場所であるヤヌス・コープのエース化学薬品工場を爆破すると、ネックレスを投げ捨てた。

その4分前、刑事のレニー・モントーヤは、マフィアがボウガンによって殺害された現場を調べていた。彼女は、ローマンに雇われた殺し屋の仕業だろうと睨んでいた。そこへ爆発音が響き渡り、レニーはネックレスの残骸を見つけると、ハーレイがジョーカーと別れたのだと察知した。

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映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のあらすじ【承】

ジョーカーという後ろ盾がなくなったハーレイは、警察をはじめ、自分に恨みを抱く人々から狙われることになった。新しい人生を歩もうとしていた彼女は出鼻をくじかれ、路地で追手に囲まれ観念し白旗を振った。

レニーは、手柄を奪った本人である元同僚の署長へ、ローマンを起訴したいと訴えた。レニーはローマンの運転手と通じており、ローマンがバーティネリ家のダイヤを手に入れようとしているとの情報を入手したためだ。しかし、署長は証拠不十分だとして取り合わなかった。

マフィアのバーティネリ一家は15年前、彼らの財産を狙うステファノ・ガランテにより惨殺された。しかし、財産の隠し場所を書き込まれたダイヤは失われてしまったのだった。

レニーは、シオニスが大金を手に入れればゴッサムが乗っ取られると危惧していた。そんな彼女の元に非通知の電話があり、電話口の女は、スリで捕まり留置所にいるカサンドラ・ケインがダイヤを持っていると言った。

一方のハーレイはレニーのいる警察署へ乗り込むと、制圧した署内でカサンドラを探した。

1週間前。ブラックマスク・クラブで泥酔したハーレイは、明け方に店の裏口で男達に連れ去られそうになったところをダイナ・ランスに助けられた。俊敏な動きと力強さで男達を倒すダイナの姿をペントハウスから見ていたローマンは、彼女を新しい運転手に任命した。

アパートに帰宅したダイナは、激しい夫婦喧嘩の声と階段に座り込むカサンドラを見て、「こんな日ばかりじゃない、がんばりな」と声を掛けた。

レニーは、情報屋だった前任の運転手と連絡が取れなくなったため、ダイナの家を割り出し彼女から情報を得ようとしていた。レニーはダイヤの受け取り日時や場所を聞こうとしたが、ダイナは協力を拒んだ。

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』のあらすじ【転】

ローマンは、右腕のザーズから、クロスボウ・キラーがまた殺しをしたと報告されると「勝手な真似させるな!」と怒号を飛ばした。さらにザーズは、エース化学がハーレイ・クインにより爆破されたことを告げた。ローマンはハーレイを捕らえに向かい、ダイナはザーズと共にダイヤの受け取りへ向かった。

カサンドラは、金目の物を奪いながら街を歩いていた。ダイヤの受け取りを終えたザーズは煙草を吸っている間にケースを盗まれ、それに気付いた直後、カサンドラは通報を受けやってきた警察に連行されてしまった。カサンドラは、パトカーの中でダイヤを飲み込み体内に隠した。同じ頃、取り囲まれたハーレイは白旗を振っていた。

ローマンはダイヤを盗まれたことに大激怒したが、ハーレイを捕らえたと聞いて喜んだ。彼女の顔を剥がそうとしたローマンだったが、ハーレイが「ダイヤを盗まれたでしょ」と切り出すと、交渉の結果、時間内にダイヤを奪還するという条件で彼女を解放した。さらに、ローマンはカサンドラに50万の賞金をかけ、街中のゴロツキに競わせた。それを知ったダイナがレニーにタレ込み、ハーレイは警察署を襲撃した。

ハーレイは留置所にいたカサンドラを連れ出したが、賞金を狙うゴロツキとハーレイ自身を狙うゴロツキから追いかけられる羽目になった。

逃げ切ったハーレイはカサンドラにダイヤを渡すよう迫ったが、ダイヤの居場所を察すると、大量の下剤を買い込み彼女を自宅へ匿った。ハーレイは街で一番の物知りである台湾人、ドクの店の二階に部屋を借りていた。ハーレイの唯一の味方であるドクだが、店にクロスボウ・キラーが訪れ、彼女はハーレイの居場所を聞いた。

一方のレニーは同僚のイーから、ローマンがカサンドラに賞金をかけた証拠を違法に持ち出させた。それが署長にバレてしまい、レニーは警察をクビになった。

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドクは、圧力に負けハーレイの居場所を教えてしまった。逃げ場を失ったハーレイはローマンへ連絡し、カサンドラを引き渡すためマイル遊園地のブービートラップで落ち合うことを決めた。それを知ったダイナはレニーへ取引場所を連絡したが、ザーズはダイナの裏切りに勘付きローマンへ報告。ローマンもマスクを装着して現場へ向かった。

ハーレイとカサンドラの元へ、二人を追って来たレニー、ダイナ、ザーズ、クロスボウ・キラーが到着した。ザーズはカサンドラの腹を切り裂こうとしたが、かつてステファノ・ガランテの手下だった彼はクロスボウ・キラーの手によって殺された。そこへブラックマスクの軍隊が到着し、ハーレイは全員で手を組めば切り抜けられると提案、4人はカサンドラを守り無事に脱出するため手を組んだ。

ローマンの軍隊を蹴散らしながら進む彼女達だったが、外に出たところでブラックマスクにカサンドラを奪われてしまった。ハーレイはカサンドラを連れて逃げるブラックマスクを追い、ファウンダース桟橋へ辿り着いた。

ブラックマスクは、自分の手下になるようハーレイを説得した。彼に拘束されるカサンドラは彼が油断している隙に得意のスリで手榴弾のピンを抜き、それに気付いたブラックマスクは川へ飛び込もうとしたが吹き飛んでしまった。

騒動を終えたハーレイとカサンドラ、レニー、ダイナ、クロスボウ・キラーは、タコスを食べに行った。レニーは今後現れるであろうローマンのような悪党を一掃しようと呼び掛けたが、カサンドラはハーレイと共に逃走した。

その後、ハーレイはバーティネリ家の隠し財産をクロスボウ・キラーへ返し、レニー、ダイナ、クロスボウ・キラーの三人は悪党退治チーム“バーズ・オブ・プレイ”を結成した。ハーレイはダイヤを元手に新ビジネスを展開、カサンドラと共に街を闊歩した。

映画『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』の感想・評価・レビュー

スーサイド・スクワッド(2016)』で大注目を受けたハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)が主役の、悪カワヒロインによるアクション映画。

マーゴット・ロビーのアクションがキレッキレで気持ちが良い。カサンドラを連れ出すため金属バットで敵と応戦するハーレイのビジュアルは、これまでの「戦う女性」が主役の映画とは一線を画す格好良さがある。

序盤では「近年流行りのフェミニズム的説教くささがある作りの映画かな」と不安に思ったが、そんなことはどうでもよくなる程気分爽快なハイテンション映画だった。(MIHOシネマ編集部)


前作のハーレー・クインと別人になったのか、と思うくらい魅力が欠けてしまった。

敵役から宝石を盗んだ女の子を助けるために物語が動くのだが、どうにも盛り上がらない。自業自得だし、女の子は生意気であまり可愛くない。フェミニズムを押し出しているせいか、痛い目にあうのは男ばかりで女子がとにかく優遇される。フェミニズムは否定はしないが、物語がそうした思想に縛られて陳腐化するのはいただけない。

女性VS男性の敵対構造にしなくても、面白い話は作れると思うのだが。(男性 30代)


物凄く曲解すると、女の自立を描いた作品と言えるのかもしれない。ジョーカーと別れても破天荒なハーレイ・クイン。追ってから逃れ、一人でもあそこまで自由奔放に動けるのなら、もう一人前の悪党だと言えるだろう。ハーレイ・クインの見た目も可愛いのだが、感情に合わせて動く表情が本当に可愛い。ド派手だが、ハーレイ・クインに似合う衣装も注目のポイントの一つ。これからの更なる活躍が気になるキャラクターの一人だと思う。(女性 30代)


『スーサイド・スクワット』からのハーレイ・クインを期待して観たが、今作では期待するほどの爆発的魅力を感じなかった。彼女はもっとはっちゃけて奇抜で奔放でなければならないのに、今作では妙に人間味が出てきてしまった。服装やアクションは満足できるものだったし彼女の活躍はとても良かったとは思う。ただ、化粧の関係か映し方なのかマーゴット・ロビーの美しさや可愛らしさが半減しており、妙に年齢的なものが見えてしまってがっかりしてしまった点もある。ジョーカーの異常性に影響を受けていたからハーレイ・クインが素敵だったのか、別れたから新しい彼女を描きたかったのか分からないが、別れたのならもっと自由にぶっ壊れても良かったのではないかとも思う。次回作があるならそちらに期待したい。(女性 40代)

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