映画『ワンダーウーマン 1984』の概要：前作から約70年後の1984年。ワンダーウーマンことダイアナが勤めるスミソニアン博物館に、「何でも願いが叶う」謎の石が持ち込まれた。石の力によって人類の欲望が暴走し、世界の均衡が急速に崩壊し始める。
映画『ワンダーウーマン 1984』の作品情報
上映時間：151分
ジャンル：アクション、ファンタジー、アドベンチャー
監督：パティ・ジェンキンス
キャスト：ガル・ガドット、クリス・パイン、クリステン・ウィグ、ペドロ・パスカル etc
映画『ワンダーウーマン 1984』の登場人物（キャスト）
- ダイアナ・プリンス / ワンダーウーマン（ガル・ガドット）
- アマゾン族の王女。力、頭脳、美貌を兼ね備えた最強戦士。黄金のヘスティアの縄が武器。ダイアナとしてスミソニアン博物館で働きながら、ワンダーウーマンとして市民の平和を守る。石に願いをかけて恋人スティーブを復活させるが、代わりに超人的パワーを失う。
- スティーブ・トレバー（クリス・パイン）
- 前作で第一次世界大戦中にダイアナと共に戦い、戦死したパイロット。ダイアナが石に復活を願ったことで、別の男の体で甦る。
- バーバラ・ミネルバ / チーター（クリスティン・ウィグ）
- ダイアナの同僚の宝石学博士。優しくてユーモアのある女性なのにドジでダメな女だと自虐し、ダイアナに対して劣等感を抱く。石に「ダイアナになりたい」と願って超人になるが、代わりに優しい心を失う。
- マックスウェル・“マックス”・ロード（ペドロ・パスカル）
- 石油投資会社「ブラック・ゴールド」の経営者でテレビタレント。実は石油など出ておらず、会社は破綻している。願いが叶う石を手に入れて、あらゆる欲望を叶えようとする。
映画『ワンダーウーマン 1984』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『ワンダーウーマン 1984』のあらすじ【起】
アマゾン族の競技大会。ダイアナ・プリンスは幼いながらも大会に参加し、大人顔負けの勝負強さでトップ争いに加わるが、途中でズルをして失格となる。悔しがる彼女に将軍は、真実と向き合う大切さを説いた。
1984年の現在。ダイアナは普通の人間としてスミソニアン博物館で働きながら、ワンダーウーマンとして世界の平和を守る活動を行っていた。ダイアナは博物館に採用されたばかりのちょっとドジで優しい女性、バーバラ博士と親しくなる。2人はFBIの依頼で盗難品の石を鑑定。それは黄色いシトリンで、台座にラテン語で「石に願いを言えば叶う」と書かれていた。
バーバラは酔っ払いに絡まれたところをダイアナに助けられる。その夜、バーバラは石を握って「ダイアナになりたい」と願った。すると翌朝、彼女の体は軽やかになり、見た目もセクシーな女性に変身する。
石油投資会社「ブラック・ゴールド」のマックス・ロード社長が、博物館を訪問する。寄付のために来たのは表向きで、本当の狙いは石を手に入れること。彼の会社は廃業寸前で仲間は離れ、別居中の息子だけが彼の味方だった。
映画『ワンダーウーマン 1984』のあらすじ【承】
マックスは博物館のパーティに出席し、バーバラに近づいてまんまと石を手に入れた。会社に戻って「石そのものになりたい」と願うと、マックスは石と一体化し、何でも願いを叶えられる禁断の力を手に入れる。
ダイアナはこの少し前に、石に願いをかけていた。それは第一次世界大戦で戦死した恋人、スティーブを復活させること。その願いが叶い、スティーブは別の男の姿で彼女の前に現れる。再会した2人は抱き合い、ダイアナはこの上ない幸せを感じるのだった。
マックスは他人に願いを言わせることで、自分が欲しいものを手に入れ、会社を急成長させる。バーバラはダイアナと同じ超人パワーを手に入れた。
一方ダイアナは、パワーが衰え始めていた。スティーブとマックスの会社へ行き、石のない台座を発見する。マックスは既にカイロに向けて発っていた。2人は後を追うため、軍の小型飛行機を盗んで離陸する。独立記念日の花火を眼下に眺めながら、しばし夜間飛行を楽しむ2人だった。
映画『ワンダーウーマン 1984』のあらすじ【転】
バーバラは冷酷な超人となり、以前絡まれた酔っ払いを徹底的に痛めつけた。マックスはカイロで石油王と面会し、異教徒を追い出して王朝を復活させたいという彼の願いを聞く。すると、巨大な壁が出現して街が分断し、マックスは見返りに石油王の近衛兵を手に入れた。
マックスの車列を見つけたダイアナは、ワンダーウーマンとなって追跡する。しかし、本来の力を発揮できずに怪我を負った。どうにかマックスに追い付いて石はどこだと聞くと、彼は「目の前にある」と答えて去ってしまった。
石は邪悪な神の創造物であり、あらゆる文明に登場しては文明を破壊していたことが判明。さらに、願いを叶える一方で、大事なものを失う「猿の手」であることも分かった。ダイアナはスティーブを甦らせた代わりにパワーを失っていたのだ。願いを止めるには石を破壊するか、願いを取り消すかの二つであった。
マックスは衰弱しながらも人々の願いを全て叶え、街は物が溢れて混沌状態となった。大量の核兵器を保有したいという大統領の願いを叶えたマックスは、とうとう大統領の権力と指揮権を手に入れる。
映画『ワンダーウーマン 1984』の結末・ラスト（ネタバレ）
ダイアナはマックスを、超人化したバーバラに阻止される。アメリカとソ連は核戦争の勃発寸前となり、ダイアナはとうとうスティーブを復活させた願いを取り消し、本来のパワーを取り戻した。
マックスは衛星放送基地で世界のテレビを乗っ取り、全人類に向けて願いをかけろと発信。すると世の中に欲望が溢れ返り、各地で争いが開始する。
ダイアナはアマゾンの戦士の鎧姿で、最恐のヴィラン“チーター”と化したバーバラと対決する。激闘の末バーバラを倒し、マックスと対決するダイアナだが、石のパワーで近づくこともできなかった。
ダイアナはヘスティアの縄を利用して電波にアクセスし、全人類に向けて「願いを取り消して」と語りかけた。その言葉は人々の心を動かし、願いは次々と取り消される。マックスはミサイルの危機に晒された息子を助けるため、願いを取り消すと宣言。するとミサイル発射が取り消され、戦争も壁も無くなり、バーバラも元に戻る。マックスは息子と再会し、ようやく自分の間違いに気付くのだった。
こうして人類に平穏が戻り、ダイアナは平和を守るため、世界の空を駆けるのだった。
映画『ワンダーウーマン 1984』の感想・評価・レビュー
新型コロナの影響で公開が度々延期され、2020年12月にようやく公開された、DCEUシリーズ待望の続編。「ワンダーウーマン」（2017）は第一次世界大戦が舞台だったが、本作は1984年が舞台。出演者は肩パット入りブラウスやボディコンスーツ、ウエストポーチ姿など80年代のファッションをまとっているのが興味深い。
パワーアップしたアクションシーンはどれも必見。アマゾン族の競技大会はまるで「サスケ」のようだ。サスケはアメリカで「American Ninja Warrior」という人気番組になっており、番組のパフォーマー、ジェシー・グラフは戦士の一人として出演している。
美貌のガル・ガドットを始め、マックスを演じたペドロ・パスカルの怪演、コメディの常連クリスティン・ウィグがまさかのヴィランを演じるなど、見どころ満載の作品だ。（MIHOシネマ編集部）
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