映画『ファミリー・シークレット』の概要:2014年に制作された、スティーヴン・キング原作、脚本のサスペンスホラー。原作になっているのは、中編集「ビッグ・ドライバー」に収録されている「素晴らしき結婚生活」。
映画『ファミリー・シークレット』 作品情報
- 製作年:2014年
- 上映時間:102分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:ピーター・アスキン
- キャスト:ジョーン・アレン、アンソニー・ラパリア、カーラ・ブオノ、クリステン・コノリー etc
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映画『ファミリー・シークレット』 評価
- 点数:50点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★☆☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ファミリー・シークレット』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ファミリー・シークレット』のあらすじを紹介します。
結婚25年目を迎えたボブ・アンダーソンとダーシー・アンダーソン夫婦は、子供にも恵まれ穏やかに暮らしていた。
子供たちが開いてくれたパーティーの最中、ダーシーはバツイチ女性ばかりを狙った連続殺人鬼“ビーディー”の噂を耳にする。
そしてビルの出張中、“ビーディー”の12人目の被害者の遺留品を偶然発見してしまう。
帰ってきたビルは、ダーシーが真実に気付いたと見破ってしまう。
娘ぺドラの結婚式が目前に迫っていることもあり、父が犯罪者だとばれたら家族は破滅だと脅すボブに、ダーシーは“ビーディー”の事を秘密にすると約束する。
これ以上“ビーディー”の犯行を行わないこと、それが条件だった。
だがダーシーは“ビーディー”の悪夢に悩まされ続け、娘の結婚式を終えても変わることはなかった。
警察には連絡できない、誰にも相談できない、そんな状況での悪夢から開放されるため、ダーシーはひとつの計画を実行に移す。
ボブの葬儀の後、元刑事のラムジーと名乗る老人がダーシーの元を訪ねてくる。
彼は“ビーディー”とはボブのダーシーの共犯だったのではないかと詰め寄る。
ボブの「B」と、ダーシーの「D」で“ビーディー”なのだろう、と。
しかし“ビーディー”はボブの亡くなった親友「ブライアン・デラハンティ」から取ったものだった。
ラムジーはダーシーを追い詰めると宣言する。
映画『ファミリー・シークレット』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ファミリー・シークレット』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
スティーヴン・キング原作、脚本にしては緊張感がない
スティーヴン・キングが自身の小説の映画化に合わせて脚本を書いたという、こだわりが伝わる作品。
だが、25年連れ添った夫が猟奇殺人鬼だったらどうするか、という触れ込みの印象とは真逆で、淡々とし過ぎているストーリー。
夫ビルが13人もの女性をレイプし、拷問の末殺害した連続猟奇殺人鬼“ビーディー”だと妻ダーシーが知るのは、スタートから30分にも満たないほど。
「もしかしたら」と考えて始めてからビルが正体を話すまでが、驚くほど早いからか、ダーシーの葛藤のようなものが全く見受けられない。
ビルも、正体を知られたから妻を殺害するという発想には至らず、娘の結婚も破断になって家族は後ろ指刺されながら生きるんだろう、と脅すだけ。
ビルに丸め込まれたフリをしたダーシーが、中盤でビル殺害を実行するという驚きの展開はあるが、それすら淡々とこなしているせいか、緊張感やリアリティが全く感じられない。
そんな描写はないのに、ビルが多重人格だったと知っているダーシーと、その名前の由来まで断言する様子には納得いかない。
真実を知った元刑事ラムジーが、ダーシーの行いは正しかった認めるシーンや、それを黙っておく約束をしたり、ダーシーと子供たちには罪はないと宣言する展開は急ぎ足すぎる。
何よりも、階段からの転落死を装うのに窒息させるという、ダーシーの謎の行動はツッコミどころ。
たくましいヒロインには納得
妻ダーシー役にはアカデミー賞に何度もノミネートされている演技派女優のジェーン・アレン。
2面性のある夫ビル役には、いくつもの賞を受賞した人気ドラマに出演していたアンソニー・ラパリアなど、豪華な顔ぶれがそろった作品。
キャスト陣の演技力はハイレベルで話題性も高いが、間が抜けたストーリーと、期待させるだけで中身が伴わなかった触れ込みによって、肩透かしをくらう作品だ。
映画『ファミリー・シークレット』 まとめ
スティーヴン・キングの小説が原作で、脚本もキングが書いたという話題性。
25年連れ添った夫が殺人鬼だったとわかった時、妻はどうするのかという、捻りが加えられた「ミザリー」のような印象を受けるキャッチフレーズとDVDパッケージ。
だが、蓋を開ければツッコミどころだらけで、多少ハラハラするものの、つまらなさのほうが際立つ作品。
身近な猟奇殺人犯が二重人格だったという使い古されたオチは、変わった演出や捻りが無いストーリーのせいで面白味が欠けてしまっている。
悪夢にうなされるようになったダーシーが、単にビルの言いなりになった訳ではなく、夫を事故死に見せかけ殺害する計画を立てていたのには驚かされる。
そして、周到に準備をするしたたかさには唸ってしまう作品。
みんなの感想・レビュー
こんにちは
悪夢と妄想がとても多い作品で“興がそがれる”と思うくらいでした。
実力を持っている俳優達の個々人の演技は“凄いんだろうなぁ”と思わせるんだけど
映画作品1つとして織り込まれてなかったです。
ビルはベッドにて犯行を自供するシーンで多重人格、彼が友人だった件についても自ら伝えています。
ちなみにビルが正体を知ったダーシーを丸め込んだ翌日、ダーシーはビルの手で包丁が寝室に持ち込まれていた事を発見し置きっぱなしだったと告げ、林檎でも切ろうと思って忘れていたと苦しいわけを返されています。
子供たちの為に丸め込まれたと見せかけなければ殺されていたという夫と妻の静かな攻防が見て取れるシーンです。
ビッグ・ドライバーにしろ、スティーヴン・キングは芯の強いしたたかな女性を描くのが好きなようですね。
批評するのであればきちんと見ましょう。