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映画『失われた少女』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『失われた少女』の概要:14年前、親友が行方不明になった事件をきっかけに人身売買課へと所属する刑事になったマヌエラ。ある日、親友の母親から14年前の行方不明事件の再調査を依頼される。マヌエラは上司の制止も聞かず調査へと挑むが、このことで思いがけない真実が明かされる。

映画『失われた少女』の作品情報

失われた少女

製作年:2018年
上映時間:103分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:アレハンドロ・モンティエル
キャスト:ルイサナ・ロピラト、アマイア・サラマンカ、ラファエル・スプレゲルブルド、ニコラス・フルタード etc

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映画『失われた少女』の登場人物(キャスト)

マヌエラ(ルイアナ・ロピラト)
ブエノスアイレスの女性刑事。愛称はピパ。親友のコルネリアが行方不明となったことをきっかけに刑事となる。上司のラモンに育てられ、父親のように慕っている。単独行動が多く、署内でも問題児扱いされている。人身売買の事件に執着がある。
シレナ / ナディーン(アマイア・サラマンカ)
人身売買組織に所属し、攫われて来た少女の世話や売春の斡旋を行っている。実は行方不明となったコルネリアで、自身も売春婦として手酷く扱われていた。妊娠したことをきっかけに明晰な頭脳を生かして組織へと食い込む。
ラモン・オレヤナ(ラファエル・スプテゲルブツ)
刑事課チーフであり、マヌエラの上司で教育係でもあった。実は人身売買に関わっており、相応の報酬を得ていたが、マヌエラに対しては深い愛情を抱いている。
マルティン・セラッティ(ニコラス・フルタード)
マヌエラの相棒で刑事。単独行動をするマヌエラに振り回され、辟易としている。デスク仕事などを一手に担っているが、密かにマヌエラへと好意を寄せている。察しが良く頭脳明晰で行動力もある。
アリーナ(オリアナ・サバティーニ)
情報屋。警察へのハッキングをマヌエラに知られ、情報屋として使われている。優れたハッキング能力と調査力を持っている。
クララ(マラ・アルベルト)
行方不明となったコルネリアの母親。行方不明事件の真相を知るべく、マヌエラへと再調査の依頼をする。

映画『失われた少女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『失われた少女』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『失われた少女』のあらすじ【起】

2003年、アルゼンチンのパタゴニアへの社会科見学の際、コルネリアという少女が行方不明となり大人数での捜索が行われたが、発見されることはなかった。
14年後、ブエノスアイレスに住むマヌエラは当時の事件をきっかけに、現在は刑事として活躍している。上司のラモン・オレヤナは彼女の父親のような存在で、刑事として育ててくれた人物でもあった。

相棒のマルティン・セラッティとラモンの到着を待たず、単独で犯人の住処へと突入したマヌエラは、犯人を酷く痛めつけ逮捕に漕ぎつけた。だが、この行動をラモンとマルティンによって責められる。犯人は人身売買を行っていた組織の一員であったため、逮捕されたことによって、じきに人身売買についても明らかになるだろう。

そんな時、コルネリアの母クララから、娘の追悼ミサへ来て欲しいと連絡が入る。マヌエラは追悼ミサが行われる聖教会へ向かったが、ミサには出席しなかった。彼女はミサが終わった後に教会へ入り、ひっそりと親友であったコルネリアを偲んだ。その帰り、茶髪の女性が足早に教会から去って行く姿を目にしたマヌエラ。急いでいたためか女性はスカーフを落として行ったので、不審に思いつつも拾い上げた。

後日、職場にクララが訪れる。彼女は警察から返却されたコルネリアの遺品を携えていた。クララは娘の遺品をマヌエラに渡し当時、コルネリアに何があったのか調査して欲しいと頼む。説得されたマヌエラは、コルネリアの事件を再調査することにした。

情報屋のアリーナを半ば脅してコルネリアの顔写真を調べてもらったものの、実物がないと上手くできないと言われ再び教会へ。だが、写真は家族から回収を頼まれたという男がすでに持ち去った後だった。教会に入る際、スキンヘッドの不審な男とすれ違ったが、恐らく奴が写真を持ち去ったに違いない。

コルネリアとマヌエラを含めた友人達は揃いのペンダントを持つほどの仲だった。そこで、マヌエラはかつての友人達へと話を聞くことに。しかし、コルネリアの件はすでに終わったことだとして、今更蒸し返すのはどうなのだと口論になったため、マヌエラはその場を早々に辞した。

映画『失われた少女』のあらすじ【承】

その頃、茶髪の女性シレナはスキンヘッドの男からコルネリアの顔写真を受け取る。彼女は写真の少女は失敗した商品だと言い捨て、写真を燃やしてしまった。
7年前、横暴な客によって商品としての価値を失ったシレナは、スキンヘッドの男によって始末されるはずだった。だが、彼女は酷い傷を負いながらも仲間を助けて欲しいと乞い、どうにか生き残る。組織は人身売買を生業としており、ボスはエジプト人だった。スキンヘッドの男は密かにシレナを助けてくれる。当時、シレナは妊娠中で死ぬわけにはいかなかった。故に、自分は死んだことにして別人に成りすまし、スキンヘッドの男へと共謀を持ち掛けたのだった。

翌日、単独行動によってマルティンと喧嘩する羽目になったマヌエラは、ラモンからきつく叱りつけられる。仲間ともっと打ち解けろと言うラモンへ、マヌエラはコルネリアの再調査をしていることを明かした。
昨日の追悼ミサには不審な点が多く、主宰者は母親のクララではない。14年前のコルネリアの事件を担当したのはラモンだったが、彼は殺人ではないと断言し、何度も調査を重ねたと言う。しかし、ミサに使われた写真のコルネリアはペンダントをしておらず、どう考えても矛盾が生じる。だが、ラモンは再調査に関して否定的だった。

マヌエラはアリーナにスキンヘッドの男がしていた入れ墨と、ミサの日に拾ったスカーフの柄が同じことを伝える。警察へハッキングすると、精神病院に4年前からゴーストと呼ばれる女性がおり、彼女が同じ入れ墨をしていることが判明。マヌエラは早速、ゴーストへと会いに向かった。

ゴーストがコルネリアの絵を描いていたため、本人に聞いてみたが、情緒不安定となり詳細は聞けなかった。医者により、ナディーンという女性が毎年同じ日に面会へと来ることが分かる。監視カメラの映像にて、マヌエラはナディーンがスカーフを落とした女性と同一人物であることに気付いた。

映画『失われた少女』のあらすじ【転】

この件をラモンに報告したが、まともに取り合ってはくれない。仕方ないので、単独での調査を続けることにしたマヌエラ。アリーナによると、ナディーンという名前は偽名であるらしい。入れ墨に関しては、スペインの漁村地方で言い伝えられている双頭の人魚であることが分かる。しかし、こんな時に限って飼い猫が自宅から逃走。マヌエラは調査を続けるアリーナを自宅に残し、猫を探しに外へ出た。ところが、その隙にスキンヘッドの男がマヌエラの自宅へ侵入。マヌエラが猫を発見した直後、アリーナは部屋の窓から投げ飛ばされ死んでしまうのだった。

通報によりマルティンとラモンが現場へ駆け付けて来る。マヌエラは彼らにコルネリアと同様にアリーナも殺されたと訴えた。この件に関してラモンと口論になったマヌエラは、停職を言い渡されてしまう。それでも彼女は事件の真相に迫っているのだと確信し、単独での捜査を続行することにした。

スキンヘッドの男がアリーナを殺害したことが、ボスであるエジプト人に知られシレナは手酷く痛めつけられてしまう。彼女は隙を突いてボスを殺しスキンヘッドの男と逃走。
その頃、マヌエラはアルゼンチンのパタゴニアへ。当時、宿泊した宿を訪ねナディーンという女性の宿泊記録の調査を依頼したが、薬を盛られ意識を失ってしまう。

一方、10年前から人身売買にて逮捕状が出ていたエジプト人が殺害された現場へと来ていたマルティンは、シレナの写真と彼女がパタゴニアとも深く関係がありマヌエラが調査している件にも関わりがあることに気付く。

宿屋の息子によって人気のないバーに拘束されていたマヌエラの元へシレナが現れる。彼女は自分がかつてコルネリアで現在はシレナと名乗り、ナディーンは偽名だと明かす。更に行方不明となった後、売春婦として壮絶な人生を歩み自分を見捨ててのうのうと生きているマヌエラに恨み言を吐く。そして、せっかくだからと自分が姿を消すに至った真実を明かした。

映画『失われた少女』の結末・ラスト(ネタバレ)

10年前、宿屋の息子と共に近くのバーへ繰り出した少女たちは、酔っぱらってバーのソファで寝てしまった。その中にはマヌエラもいたが、コルネリアは宿屋の息子と消えた友人を探しにバーの奥へ。その時、彼女はマヌエラに待っていてと告げていた。

ところが、バーの奥の部屋では宿屋の息子によって友人がレイプされており、目撃したコルネリアも息子に捕まってしまう。息子の手引きによって処女であったコルネリアだけが組織へと売り渡され、売春婦として働かされることに。数年後、彼女は妊娠し組織によって殺されそうになったが、スキンヘッドの男と共謀することでどうにか生き延び、アルゼンチンへと戻ったのだ。

シレナとして生きてきたコルネリアは、唯一真実を知っているのは、レイプされた友人だけで家族は精神病院にいるゴーストだけだと断言するのだった。
その頃、マヌエラを追ってパタゴニアの宿屋へやって来たマルティン。宿屋の息子が虫の息となっているのを発見する。

シレナと入れ替わりにスキンヘッドの男がやって来てマヌエラを殺そうとする。彼女はどうにか拘束から逃れ男と格闘して動きを止めることに成功。そこへ、なぜかラモンが駆け付ける。スキンヘッドの男は自らナイフを首筋に刺し自殺。マヌエラはラモンへと状況を告げシレナを探してもらう。そこへ、マルティンも到着。彼はマヌエラを連れて外へ逃れようとするが、ラモンに銃撃されてしまう。

ラモンはマヌエラへとこのまま抵抗するのか、自分の仲間になるのかを打診。どうやら、シレナとスキンヘッドの男とは共謀関係にあった様子。アリーナも彼の指示によって殺害されたことが分かる。ラモンは人身売買に関わることで相応の報酬を得ていたらしく、ビジネスだと言い切る。父親同然の彼に裏切られたマヌエラは、許すことができずラモンを殺してしまった。

銃撃によって怪我を負ったマルティンと共に助かったマヌエラは、クララへと調査結果を告げる。コルネリアは死んだことにし、犯人も始末したことを告げるとクララは真相が分かって良かったと笑顔を見せるのだった。

事件以来、マルティンと和解したマヌエラ。ナディーンは現在も捜索中でじきに見つかるだろうと思われたが、彼女がなぜ毎年同じ日にゴーストへと面会に訪れていたのか。思考を巡らせたマヌエラは、これまでの経緯から事の真相を知る友人の子供が実はコルネリアの子供であることを突き止める。そして、幼い少年は友人の証であるペンダントを首に下げていた。

マヌエラは変装したコルネリアが去って行く姿を目撃し、彼女へと告げる。コルネリアはもう死んだ。自分と彼女の友人関係も終わったと。そうして、自らのペンダントをシレナへと渡し、背を向けて去って行くのだった。

映画『失われた少女』の感想・評価・レビュー

フロレンシア・エチェベスの小説『Cornelia』をスペインとアルゼンチンの共同制作にて映画化。人身売買をテーマに攫われた少女の生き様と、親友だった刑事の苦悩を描いている。

今作はシレナが実はコルネリアであることが、中盤に至る前に判明する。むしろ、そのことが重要なのではなく、攫われた少女たちがどのような扱いをされ、命を奪われるのかが問題で、殺されるはずだったシレナが子供を生かすために、いかに策を弄して厳重にその存在を隠したかにある。故に終盤やラストシーンは目が離せない展開になるため、どうか最後まで観て欲しい。(MIHOシネマ編集部)


かなりハードな内容の作品なので、特に女性にとっては見るのが苦しくなるであろうシーンが沢山ありました。
レイプや人身売買など女性が性の餌食にされる事件はあまり公にはならないものの、今の時代でも無くならない事件でしょう。同じ女性が被害者となっていても見るのが辛い、可哀相という考えから目を背けてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、今作を見るとそういった事実を知らずに生きていく方が無責任な事だと感じます。
ハッピーエンドとは言えませんが、彼女たちが歩む道を最後までしっかり見てほしいです。(女性 30代)


本作は、人身売買課のマヌエラが、上司の制止も聞かずに14年前の行方不明事件を再調査したことで辿り着いた思いがけない真実を描いたヒューマンドラマサスペンス作品。
登場人物たちの名前が馴染みがなく覚えにくかったり、人物が皆同じに見えたり、時系列が行ったり来たりするのでついていくのに苦労した。
しかしながら、予想外のラストに哀しさとやるせない気持ちになったが、ストーリー自体よく練られていて面白かった。(女性 20代)

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