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映画『ブラザー』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ブラザー』の概要:疎遠になった兄弟が父親の葬式を機に再会する。そして偶然出会った不思議な女性に翻弄される兄弟。地方都市・安東で繰り広げられる家門や血縁の根深さと家族愛を絡めて紡いでいく一作。

映画『ブラザー』の作品情報

ブラザー

製作年:2017年
上映時間:102分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:チャン・ユジョン
キャスト:マ・ドンソク、イ・ドンフィ、イ・ハニ、チョ・ウジン etc

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映画『ブラザー』の登場人物(キャスト)

ソクポン(マ・ドンソク)
ソウルで講師をやっている長男。金儲けを常に企んでいる。弟・ジュボンを気遣ったことなどなく、何より自分が一番で育ってきた。母親の死を機に、父とは疎遠になっている。
ジュボン(イ・ドンフィ)
道路開発など大型のインフラに係る仕事をしている。パッとしない仕事ぶりで仕事をクビになってしまった。挽回の機会をもらい、父親の持つ土地を活用しようと奮闘する。

映画『ブラザー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラザー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブラザー』のあらすじ【起】

塾講師をしながら金儲けに夢中な兄のソクポンと責任のある立場ながら窮地に追い込まれている弟のジュボン。儲け話が失敗に終わったソクポンの元に父親の訃報が届く。仲の悪い二人は偶然にも帰省途中に遭遇する。ジュボンが運転する車の中で喧嘩した二人は、道中女性を轢いてしまったことに気付く。警察沙汰を避けたいジュボンは、車で病院まで運ぼうと提案するのだった。

車中で意識を取り戻した女性。オ・ロラと名乗る彼女は、いたって普通に語り出し車を降りた。念のためソクポンは自分の名刺を渡し、見送るのだった。

実家に到着した二人。母親が癌で亡くなって以来、父親とは疎遠だった二人は親族の付き合いを疎ましく思っている。失敗した儲け話で大損害を抱えているソクポンは、実家の倉に何か金になる物はないか探しに行く。そこでいとこのミボンから仏像が埋まっているかもしれないと知らされるのだった。

自由に暮らしてきたソクポンに対して、根深い恨みのあるジュボン。現役で大学に合格しても4浪してようやく入学したソクポンの方が褒められたことも、確執の原因だという。

ジュボンの気持ちなど考えないソクポンの元に、オ・ロラから連絡があった。記憶が無いから責任を取ってほしいと言うのだ。しかしジュボンは気にもかけず、「病院に行け」と電話を切ってしまうのだった。

映画『ブラザー』のあらすじ【承】

偶然、ミボンとその妻の話を聞いてしまったソクポン。ミボンは親不孝な二人に代わって財産を相続するつもりだったのだ。その矢先に再びオ・ロラから連絡があった。怪我をさせた賠償についてではなく、寒空の下でブランコがしたいというオ・ロラ。不思議がりながらも付き合ったソクポンは、資金作りのアイデアをもらいウキウキしながら床に就くのだった。

翌朝、ジュボンがランニングから戻るとソクポンは歴史ある民族衣装を身にまとっていた。さらに恋人・ユンが訪ねてきたのである。親族たちは家系を気にして質問攻めにする。とっさに「ただの同僚だ」と誤魔化してしまったことで、ユンの機嫌を損ねてしまったジュボン。社長から名誉挽回のチャンスをもらうが、ユンは一足先に戻ってしまうのだった。

不満を募らせたジュボンは偶然オ・ロラと遭遇する。ソクポン同様、ブランコに付き合わされたジュボン。最寄り駅まで送り届ける道中に、家系に関するある秘密を聞くのだった。

次期当主として葬式に参加することになったソクポン。同僚をソウルから呼び寄せ、財宝の探索を始めた。喪主の挨拶に向かったソクポンの前に、伝統的な装いをしたジュボンが現れた。家系図を覚えたジュボンは親族たちに取り入り、社長にもらったチャンスを掴もうとある事業計画を持ち出すのだった。

映画『ブラザー』のあらすじ【転】

強靭なライバルの出現に焦ったソクポンは、急いで財宝探しを始める。探索中に霊媒師と名乗る不審な男と遭遇したソクボン。同じく財宝を狙っているのではないかと勘繰ったソクポンは問い詰めるが、上手くかわされてしまった。

母が使っていた携帯電話を見つけたソクポン。亭主関白な父親の態度を気にかけ、すぐに自分に連絡ができるよう携帯電話を渡したのだ。その時、ジュボンが道路開発に関する承諾書を隠したことに気付いた。すぐに同僚に道路開発があるかもしれないと伝えたソクポンだったが、その一部始終をジュボンに録音されてしまった。互いに計画を遂行したい二人は再びつかみ合いの喧嘩になる。そこへオ・ロラが現れ、二人を煽り立てた。急に飛んだオ・ロラは転倒し意識を失ってしまった。

ミボンの妻が二人を呼び出しに来た。霊媒師が侵入し親族一同が大騒ぎになっていたのだ。オ・ロラを倉に隠した二人だったが、ミボンの妻が隠れて吸っていたタバコの吸い殻が見つかり一同が倉に集まってしまった。オ・ロラの姿はすでになく安堵した二人だったが、再び姿を現したオ・ロラに声をかけると親族はポカンとしている。ソクポンとジュボン以外にはオ・ロラの姿は見えなかったのだ。オ・ロラには影がないと気付いたジュボンはパニックになり、咄嗟に捕まえた霊媒師に除霊を依頼する。しかし霊媒師は何もできず慌てふためいているだけで、被っていた竹傘が脱げた。なんと霊媒師は行方をくらましていた本当の長男であった。実は養子だったと発覚したソクポンは、翌朝大事な家紋や木版を盗んで車に乗り込むのだった。

映画『ブラザー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジュボンの説得で葬式に戻ったソクポンは、父が遺した日記を見つける。癌が見つかっても病院へ行かなかったのは母親の意志であったことや、痴呆症が進む母親の様子を紡いだ日記であった。庭に埋まっていたソクポンとジュボンの思い出の品物は、母親に痴呆症が発覚した時に収めたものだったのだ。息子たちが知ることがなかった父親の真意を受け取ったソクポン。そこへ昔の写真を見つけたジュボンが駆けつけた。実はオ・ロラは若い頃の母親の姿だったのだ。

道路開発が進めば父親が遺した母親の思い出を奪われてしまうと気づいた二人。急いで社長の元へ向かい道路開発に関する同意書を奪い返そうと奮闘した。しかし、一度渡った同意書をそう簡単には返してもらえず手ぶらで葬式に戻った二人。オ・ロラの言葉を思い返し、両親が天国で一緒に暮らせるよう埋葬した二人は、もっと父親とも話したかったと後悔するのだった。

その様子を見守るオ・ロラ。夫と初めて会った日に、目印としてブランコがある場所を教えてもらったことを思い返していた。ソクポン・ジュボンに付き合ってもらったブランコは思い出の場所なのである。ブランコの下に父親が大事にしていた花瓶を埋めたソクポンは、山に絶滅危惧種の花が生えていることに気付く。世界を揺るがす大発見をした二人は、両親の思い出の地を守ることができたのだった。

映画『ブラザー』の感想・評価・レビュー

韓国は同姓同士の結婚には大きな壁があると最近知った。日本ならば鈴木同士の結婚も厭わないが、そうはいかないという。今作も、血の繋がりがカギになっていた。ジュボンが家系図を覚えてきたシーンは特に印象的だった。オ・ロラの存在の片づけ方が秀逸で、痛快な笑いとのバランスが心地よい。キュンとするラブストーリーを手掛けていたチャン・ユジョン監督のイメージを一新してくれる作品であった。(MIHOシネマ編集部)

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