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映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『タイムトラベラー きのうから来た恋人』の結末までのストーリー
  • 『タイムトラベラー きのうから来た恋人』を見た感想・レビュー
  • 『タイムトラベラー きのうから来た恋人』を見た人におすすめの映画5選

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』の作品情報

タイムトラベラー きのうから来た恋人

製作年:1999年
上映時間:113分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ヒュー・ウィルソン
キャスト:ブレンダン・フレイザー、アリシア・シルヴァーストーン、クリストファー・ウォーケン、シシー・スペイセク etc

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』の登場人物(キャスト)

アダム・ウェバー(ブレンダン・フレイザー)
両親のカルヴァン夫妻が1962年に地下シェルターに避難し、その後まもなく地下で誕生する。35歳になって初めて地上に出て、様々な体験する。両親の英才教育のおかげで語学が堪能。見た目と違い、ピュアな心を持っている。
イヴ・ラストコフ(アリシア・シルヴァーストーン)
アダムが訪れたカードショップの店員。レアな野球カードを安値で売られそうになっているアダムを助けて、その後、彼の買い出しの手伝いをする。
カルヴィン・ウェバー(クリストファー・ウォーケン)
アダムの父で発明家。冷戦時代に危惧された核戦争に備え、自宅地下に広大な核シェルターを作る。米軍機の落下事故を核戦争と勘違いしてシェルターに逃げ込むが、扉にロックが掛かり、35年間も地上に出られなくなる。
ヘレン・トーマス・ウェバー(シシー・スペイセク)
カルヴァンの妻で家庭的な専業主婦。夫を支えながらも、長い地下生活でストレスが溜まり、アル中の傾向にある。

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のあらすじ【起】

1962年。変わり者の発明家、カルヴァン博士の自宅に米軍機が墜落する。博士は核戦争の始まりだと勘違いし、妻を連れて地下の核シェルターに緊急避難した。すると、扉にロックが掛かり、この先35年間、扉が開かなくなってしまう。シェルターには研究室や住居完備で、水や食料も35年分用意していたため、生活に困ることはなかった。間もなく妻は息子を出産し、アダムと名付ける。

数年後、地上の住居跡ではカフェが開店し、多くの客で賑わうようになった。地下のアダムはすくすくと成長。両親の英才教育でフランス語やラテン語をマスターし、ボクシングやダンスも習得していった。月日は流れ、地上の店はバーに変わり、周辺には小さな町が形成されるようになる頃、アダムはすっかり大人となった。さらに月日が流れると、バーは閉店してしまった。

地下生活から35年後、扉の自動ロックが解除された。博士は防護服姿で地上に出る。かつて住居であった場所は廃屋となり、ホームレスの寝床となっていた。そのホームレスは地下から出てきた博士を見て、神が君臨したと誤解する。

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映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のあらすじ【承】

博士は道端でニューハーフと遭遇し、人類は放射能で変異してしまったと絶望する。地下に戻った博士は興奮のあまり倒れてしまい、アダムが代わりに食料の買い出しに行くことになった。

アダムは母の手製の水色のジャケットを着て、父からはアダルトビデオ店には立ち寄るな、健全な若い女の子を見つけたら連れてこい、と言われて地上に送り出された。アダムは地上に出て、空に感激し、両親以外の人間や黒人を見て感動して握手を求めた。バスに乗っても周りの迷惑など気にせず、大声を出して興奮する。スーパーマーケットで冷凍肉を買おうとしたが、住所を聞かれて答えられず、自分が迷子になっていることに気付く。慌ててバスに飛び乗ると、ますます自分がどこにいるのか分からなくなる。

アダムは父からもらっていた野球カードを手に、カードショップに入った。1950年代に活躍したNYヤンキースの名選手、ミッキー・マントルのカードを店主に見せると、500ドル払うと言われる。それを聞いていた店員のイヴは、このカードはもっと価値があると言って、アダムを店から連れ出した。イヴは彼が迷子だと理解し、一枚の野球カードと引き換えにホテルまで案内することにした。

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』のあらすじ【転】

アダムはホテルの窓から外を見て、夜景の美しさに感動する。翌朝、イヴが野球カードを戻しにやって来た。カードは数千ドルの価値があるため、良心が咎めたのだと言う。アダムは彼女に素性を明かさず、2週間、週1,000ドルで買い出しを手伝ってもらう契約を交わした。

イヴがトラックを運転し、アダムは大量のバッテリーや食料を買い込んだ。さらに彼は、妻になる人を見つけてほしいと彼女に頼んだ。その夜、イヴはアダムを自宅に招いた。彼女は恋人と別れたばかりで、トロイというゲイのデザイナーとルームシェアをしていた。アダムはトロイとも仲良くなった。一方、アダムの母は地上への興味が抑えられず外に出て、カルト集団に見つかり崇められる。

アダムはトロイとショッピングに行き、流行りの服に着替え、海や野球を見て感動し、雨の日は傘も差さずに浴びた。ある日、イヴは妻探しを手伝うため、アダムをパーティーに連れて行く。初対面の女性だらけで緊張するアダムだったが、フランス語を披露すると女たちの注目の的になる。アダムは美女2人とダンスを踊り、会場は大いに盛り上がるが、イヴはだんだん不機嫌になった。

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』の結末・ラスト(ネタバレ)

その会場にイヴの元カレが現れて、アダムと揉めそうになったことで、彼女は疲れて先に帰ってしまう。少し遅れてアダムが戻ると、駆け引きのない素直な言葉で、イヴに思いを伝えてキスをした。彼は一度もセックスをしたことがないと明かし、地下で生まれ育った経緯を打ち明けた。すると、イヴは青ざめて彼をホテルに帰らせた。

翌日、アダムはイヴから福祉局の医師を紹介される。精神を病んでいると思われたのだ。アダムはその場を逃げ出して、自宅のあった場所に戻り、カルト集団の協力で荷物を地下に運んでもらうことにした。

イヴとトロイはアダムが泊まっていたホテルを訪ねた。そこに1960年代の歯磨きチューブや古い株券を見つけて、アダムの話は本当だったと理解する。その株券は今では100億円以上の価値があることも分かった。アダムとイヴはすぐに再会して、抱き合ってキスをした。

アダムはイヴを両親に紹介し、彼女と地上で暮らすことを決めた。数か月で豪邸を建てて、自宅跡地には娯楽施設を建設し、運営はカルト集団のリーダーに任せることにした。両親には少しずつ地上に慣れてもらおうと、広い草原に昔の家を復元して、住まわせることにした。しかし父は、今も冷戦が続いていると信じているようだ。アダムは特に反論せず、気長に両親の面倒を見ることにした。

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

日本でも大ヒットした『ハムナプトラ 失われた砂漠の都』のブレンダン・フレイザーが、同じ1999年に主演したロマンティックコメディ。邦題はSFっぽいけど、SF的要素はゼロ。35年間、核シェルターで生まれ育った主人公が、初めて外の世界に出て、小さな騒動を巻き起こすという設定がとてもユニーク。60年代の感性を備えた主人公は、最初こそ慌てるものの、意外にも落ち着き払っている。ドタバタ感はあまりなく、最後は丸く収まってほっこりする作品だ。(MIHOシネマ編集部)


35歳の大人が、初めて外の世界を見たらこうなってしまうのかと人間の優しさと冷たさ両方を感じる作品でした。困っている人、弱い立場の人を助けよう、守ってあげようとする心の優しい人がいるなかで、知らないのをいいことに足元を見て自分の利益のことしか考えていない行動をとる人もいるんだなと分かると人間の愚かさを感じます。
全体的に明るい作品なので楽しく見ていられました。こういう人に出会ったら下心無しに優しくしてあげられる人間になりたいなと思いました。(女性 30代)


コメディとロマンスのバランスがとても良くて、肩の力を抜いて楽しめました。アダムの「本物の紳士」っぷりが現代人にとっては逆に新鮮で、笑いながらもどこか感動してしまうシーンが多かった。親が信じて生きてきた「外の世界が終わってる」という信念も、哀しくもどこか愛おしいです。(40代 男性)


女性として、とにかく癒される一本でした。今の時代にあんなにピュアで礼儀正しい男性がいたら…と妄想が止まりませんでした(笑)。時代錯誤なようでいて、本当に大切なものを思い出させてくれるアダムのキャラクターは素晴らしい。ハッピーエンドも◎!(20代 女性)


ブレンダン・フレイザーの魅力がこれでもかと詰まった映画。彼の素朴でお茶目な表情に何度も笑いましたが、その奥にある「信じること」の強さに気づいたとき、じんわりと感動が押し寄せました。終盤で彼がイヴを愛していることを正直に伝えるシーン、シンプルなのに心に残りました。(30代 男性)


当初は「ちょっと変な設定の恋愛映画かな」と思っていましたが、意外にも深いテーマを内包していて驚きました。世の中が複雑になりすぎた今、アダムのようなシンプルな誠実さがどれだけ人を救えるのか…という希望が描かれていて、すごく励まされました。観終わった後の余韻が優しい。(50代 女性)


アダムの天然っぷりに最初は笑いっぱなし。でも、彼の育った環境を考えると、それが単なるギャグではなく、家族の“信念の結晶”なのだと気づいてから、一気に見方が変わりました。現代の無関心や冷笑主義を一蹴するような、愛と希望に満ちたロマンティックコメディでした。(40代 男性)


ロマンス部分よりも、社会風刺として面白かったです。核シェルターに38年間もこもり、60年代の価値観で今を生きようとするアダムは、私たちの“当たり前”を逆に笑って見せてくれた気がします。アメリカ社会への皮肉も効いていて、何気に深い作品でした。(30代 女性)


久しぶりに「幸せになってよかった!」と心から思える映画でした。ラストでアダムとイヴが新たな“地上の楽園”を手に入れる場面には、なんともいえない希望を感じました。コミカルな演出の中に、信じること・家族を愛することの意味が込められた、やさしい物語です。(50代 男性)


こんなに心が穏やかになるロマコメはなかなかない。笑えるし、胸キュンもあるし、でもどこか哲学的でもある。「生きることって、複雑じゃなくていいんだよ」とアダムが言ってるように感じた。ブレンダン・フレイザーの人柄あふれる演技が最高でした。(20代 女性)

映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『タイムトラベラー きのうから来た恋人』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

『フィフス・ウェディング ~5回目の結婚~』(2014)

この映画を一言で表すと?

「恋愛に臆病になった大人たちが、再び愛に出会う物語」

どんな話?

理想を追い求めすぎたせいで何度も結婚に失敗した主人公が、風変わりな女性と出会い、再び愛を信じようとするハートフルコメディ。皮肉と優しさが混在する独特なラブストーリー。

ここがおすすめ!

どこか浮世離れした2人が惹かれ合う過程がユーモラスで温かい。『タイムトラベラー』のような、価値観のズレを笑いと優しさで包み込むラブコメディが好きな方におすすめです。

『ペネロピ』(2006)

この映画を一言で表すと?

「見た目ではなく“心”で愛されたい──現代のおとぎ話」

どんな話?

呪いにより豚の鼻を持って生まれた令嬢ペネロピが、真実の愛を見つけるために自分の殻を破って旅に出る。独特なビジュアルと現代的な教訓を備えたファンタジーロマンス。

ここがおすすめ!

キュートで個性的な世界観と、外見にとらわれない愛のメッセージが魅力。『タイムトラベラー』同様、純粋な心と現代社会のギャップを描いたロマンティックで爽やかな一作です。

『エンチャンテッド』(2007)

この映画を一言で表すと?

「おとぎ話のプリンセスが現代NYで本当の愛に目覚める!」

どんな話?

魔法の国から現代ニューヨークに飛ばされたプリンセス・ジゼルが、本当の愛と人生の現実を学びながら、自分の道を見つけていく。実写×アニメの異色ディズニーミュージカル。

ここがおすすめ!

夢と現実、ファンタジーと現代社会の対比が楽しく、愛に対する視点の変化も感動的。『タイムトラベラー』と同じく、世界を知らない“純粋な主人公”の成長物語が楽しめます。

『ビッグ』(1988)

この映画を一言で表すと?

「願いが叶って“オトナ”になった少年の冒険と成長」

どんな話?

12歳の少年が、ある日突然大人の体になってしまい、社会の中で戸惑いながらも人生を楽しむ姿を描いた、トム・ハンクス主演の心温まるファンタジー。

ここがおすすめ!

“ピュアな心”が大人の世界を照らしていく様子は、『タイムトラベラー』の主人公とも重なります。ユーモアと感動にあふれた名作で、観た後に優しい気持ちになれる作品です。

『イエスタデイ』(2019)

この映画を一言で表すと?

「ビートルズを誰も知らない世界で、彼の音楽だけが響く」

どんな話?

事故をきっかけに“ビートルズが存在しない世界”になってしまった中で、唯一記憶している青年が音楽で名声を得ようとする──ファンタジーとラブが融合したユニークな物語。

ここがおすすめ!

ノスタルジー、愛、音楽、そして人生の選択が織り成す軽やかな感動作。『タイムトラベラー』と同じく、“時代とズレた男”が現代で愛と居場所を見つける姿に心が温まります。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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