映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の概要:子育て練習のつもりで犬を飼い始めた新婚夫婦。しかし、大型犬のマーリーは想像を絶するやんちゃな犬だった。ソファーもカーペットも食べたがるおバカな犬を育てながら、夫婦は子の親として成長していく。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:デヴィッド・フランケル
キャスト:オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストン、エリック・デイン、アラン・アーキン etc
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の登場人物(キャスト)
- ジョン・グローガン(オーウェン・ウィルソン)
- ジェニーの夫でフロリダ州の新聞社で働く記者。報道記者を目指しているが、編集長の勧めで渋々コラムを書き始める。マーリーとの生活を書いた記事は評判となり、コラムニストとしての才能を開花させていく。
- ジェニー・グローガン(ジェニファー・アニストン)
- ジョンの妻。ジョンよりも掲載紙面が多い有能な記者。子育て練習で飼い始めたマーリーに振り回されながらも、愛犬との生活を楽しんでいる。第2子妊娠を機に主婦業に専念する。二男一女をもうける。
- セバスチャン・タンニー(エリック・デイン)
- ジョンの友人で着実にキャリアアップする報道記者。マーリーやジョンの子供を利用して女性をナンパしている。
- アーニー・クライン(アラン・アーキン)
- サンセンチネル新聞の編集長。ジョンのコラムニストとしての才能を見い出し、自由に記事を書かせる。
- マーリー
- ジョンとジェニー夫妻に飼われるラブラドール・レトリバー。オス犬。とんでもないやんちゃ犬で、ソファーでもカーペットでも何でも食いちぎる。去勢手術に向かう車で危険を察し、窓から逃げようとする。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のあらすじ【起】
美人のジェニーと結婚したばかりのジョンは、フロリダ州のサンセンチネル新聞で記者として働き始めた。妻は子供を欲しがるが、ジョンはまだ早いと思っていた。友人の記者セバスチャンの勧めでジョンは犬を飼うことを思い立つ。ブリーダーの家で子犬の中から一匹選び、好きなボブ・マーリーにちなんでマーリーと命名した。
食欲旺盛なマーリーはドッグフードをあっという間に平らげたり、車庫に閉じ込めると寂しがって一晩中吠え続けた。ベッドで眠らせるとシーツを食いちぎってボロボロにするなど、やんちゃぶりが止まらないマーリー。海岸でリードを放すと砂浜をダッシュして止まらなくなり、ジョンは他の飼い主から注意される。
マーリーは大きくなってもやんちゃは止まらなかった。その頃ジョンは編集長から、週に2回コラムを書くように言われる。報道記者になりたいジョンだったが、渋々コラムを書き始めた。
マーリーは犬のしつけ教室で教官に飛びかかり、出入り禁止となった。少しでも大人しくするため、去勢手術をされることになったマーリー。その道中、危険を察したマーリーは車から脱走しようとし、窓から身を乗り出して渋滞を起こした。そんなマーリーのネタをコラムに書くと編集長に面白いと褒められ、そのまま掲載となった。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のあらすじ【承】
ジョンはマーリーとの日常を書き続け、コラムは人気となった。やんちゃなマーリーの世話はまるで子育ての予行練習のようで、あっという間に2年が過ぎた。ニューヨークタイムズの契約記者となったセバスチャンから、一緒に麻薬組織を追わないかと誘われるジョンだったが、ジェニーの妊娠が分かったため、父として落ち着く覚悟を決めた。
編集長から父親になる心得を受けたジョンは、妻に感謝を込めてネックレスをプレゼントした。するとマーリーはネックレスを見つけて飲み込んでしまう。翌朝、ジョンはウンチの中からネックレスを見つけ出した。マーリーに手を焼きながらも全てが順風満帆だと思われた矢先、ジェニーの死産が判明する。マーリーは彼女の深い悲しみを感じ取り、そばに寄り添い続けた。
ジョンとジェニーは気分転換にアイルランド旅行に行くことにし、マーリーをシッターに任せて旅立った。シッターはマーリーに悪戦苦闘し、睡眠不足の毎日。ジョンたちは古びて暖房が効かない民宿で子作りをした。旅行から帰ると部屋は荒れ放題で、シッターはマーリーは悪魔だと言い残して去った。ジェニーは再び妊娠し、今度は無事に男の子を出産する。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』のあらすじ【転】
赤ちゃんはパトリックと名付けられ、マーリーも見守りながらすくすくと育った。ある日近所で強盗事件が発生し、ジョンは安全な高級住宅地への引っ越しを検討する。第2子の妊娠も分かり、ジェニーは育てに専念するため仕事を辞めた。ジョンは編集長に給料の交渉をして、コラムニスト専任になることを条件に給料を上げてもらうことになった。
一家は念願の高級住宅地のプール付きの一軒家に引っ越すが、ジェニーは子育てのストレスが溜まり、夫婦喧嘩が増えるようになった。マーリーは相変わらず暴れん坊で、よちよち歩きのパトリックを押し倒すなどして、ジェニーはイライラが増すばかり。マーリーをしばらく預かってもらおうとセバスチャンと会ったジョンは、彼がニューヨークタイムズに転職すると聞いて複雑な気持ちになる。
やがて3人目の子供が生まれ、今度は女の子だった。ジョンはフィラデルフィアの新聞社から報道記者として誘いを受けるが、家族との生活を優先して断った。ドッグビーチで散歩中、ジョンはたまには自由にさせようとマーリーのリードを放すが、しばらくすると海にウンチをしようとしたため、他の飼い主たちから大顰蹙を買う。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の結末・ラスト(ネタバレ)
ジョンの40歳の誕生日。ジェニーはエキストラを雇って賑やかなパーティーを開き、ジョンにやりたい仕事があるならフィラデルフィアに行くべきだと勧めた。
一家はフィラデルフィアの田園地帯の屋敷に引っ越した。冬は銀世界となり、子供もマーリーも大はしゃぎで庭を走り回った。ジョンは念願の報道記者となったが、編集長から主観が多いと修正させられ、コラム時代の方がましだったと思うようになる。
ある日、いつもと違って元気のないマーリーは姿を消し、家から離れた木の下で倒れていた。動物病院に連れて行くと、胃捻転だと診断される。10%の生存率の峠を越えて回復したマーリーは、退院後するとスクールバスの降り場で子供たちの待つ習慣を再開させる。しかし重い動きで耳も遠くなり、明らかに老化が進んでいるのが分かった。
マーリーは再び胃捻転で衰弱し、病院に連れて行くことになった。パトリックは最後のお別れをし、ジェニーは最後のキスをして送り出す。ジョンは病院で回復の見込みがないと医師に告げられ、安楽死を選択する。静かに永遠の眠りにつくマーリー。お墓は庭に作られた。子供たちはお別れのメッセージを読み上げ、ジェニーはネックレスを一緒に埋め、マーリーとの思い出を振り返るのだった。
映画『マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと』の感想・評価・レビュー
アメリカで200万部のベストセラーとなったエッセイを映画化。やんちゃなマーリーはトラブルを起こしながら、やがて2人にとってかけがえのない存在になっていく。犬に振り回される夫婦をオーウェン・ウィルソンとジェニファー・アニストンが好演している。
マーリーのおバカっぷりを見ているとコメディ映画のようだが、物語の中心にあるのは家族愛。主人公が愛犬との暮らしの中で、夫として親として人間として成長し、家庭を築いていく姿を描いている。犬を通して一家の成長を見ているようで、心が温まる作品だった。(MIHOシネマ編集部)
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