映画『恋の掟』の概要:フランス貴族のメルトゥイユ夫人は、恋人の伯爵が自分を捨てて15歳の娘セシルと結婚しようとしていると知り仕返しを考える。それは結婚初夜までに、別の男にセシルの処女を奪わせるという計画だった。
映画『恋の掟』の作品情報
上映時間:137分
ジャンル:ラブストーリー、歴史
監督:ミロス・フォアマン
キャスト:コリン・ファース、アネット・ベニング、メグ・ティリー、フェアルーザ・バーク etc
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映画『恋の掟』の登場人物(キャスト)
- メルトゥイユ公爵夫人(アネット・ベニング)
- 未亡人の恋多き女。恋人のジェルクール伯爵が15歳のセシルと結婚することを知り、仕返しをするためセシルの処女を元恋人のヴァルモンに奪わせようとする。
- ヴァルモン(コリン・ファース)
- プレイボーイとして名高い子爵。元恋人のメルトゥイユからセシルを誘惑するよう持ち掛けられる。今はトゥールベル夫人を落とすのに夢中。
- セシル(フェアルザ・バルク)
- 上流貴族の娘。15歳。11歳から修道院に入っていた。親が決めた結婚相手が中年の公爵と知りショックを受ける。音楽教師のダンスニーに思いを寄せる。
- トゥールベル夫人(メグ・ティリー)
- ヴァルモンに積極的にアプローチされる夫人。夫がある身なのでガードが固いが、やがてヴァルモンの恋の虜になる。
映画『恋の掟』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋の掟』のあらすじ【起】
18世紀のフランス。裕福な貴族の娘セシルは結婚まで純潔を守るために修道院に入っていが、15歳で結婚相手が決まったため実家のお屋敷に戻ることになった。母親は世間知らずの娘のために、いとこで未亡人のメルトゥイユに相談相手を依頼。早速メルトゥイユはセシルをオペラ鑑賞に連れて行き、元恋人でプレイボーイのヴァルモン子爵を紹介した。
ある日、セシルは来客の前でハーブを演奏することになり、音楽教師のダンスニーの元でレッスンに励んでいた。メルトゥイユは演奏会の場で、セシルの結婚相手がジェルクール伯爵であると知りショックを受ける。なぜなら伯爵は、彼女の恋人であったからだ。
メルトゥイユは自分を裏切って15歳の少女と結婚するつもりでいる伯爵に仕返しをするため、ある計画を企てる。それは結婚初夜までに誰かにセシルの処女を奪わせて、伯爵に屈辱を与えること。メルトゥイユはヴァルモンにその役割を頼みに行くが、彼は既婚女性のトゥールベルを落とすことに夢中であり、その話に乗ってはくれなかった。
メルトゥイユはセシルがハーブ教師のダンスニーに思いを寄せていることを知ると、2人を結ばせるため、セシルにラブレターの書き方を指南。セシルとダンスニーは手紙のやり取りで思いを通わせていった。
映画『恋の掟』のあらすじ【承】
ところが母親が2人の手紙のやり取りに気付き、ダンスニーをクビにしてしまう。メルトゥイユは2人を早く結ばせるため密会を手配。セシルは母親の目を盗んでお屋敷を抜け出し、怪しげなホテルの一室でセクシーなドレス姿に着替えダンスニーが来るのを待った。
まもなくダンスニーもホテルに現れるが、彼はセシルとハーブのレッスンを始めた。2人がベッドで寝ていないことを知ったメルトゥイユは落胆する。
一方ヴァルモンは、大叔母のお屋敷で気ままに過ごしながら、既婚女性のトゥールベルに猛アタックをかけていた。彼がプレイボーイであることは有名であったため、トゥールベルは彼を警戒して冷たくあしらう。
メルトゥイユはセシルをヴァルモンがいるお屋敷に連れて来た。セシルは年の離れたヴァルモンに対して警戒心はなく、兄のように懐く。メルトゥイユはセシルとヴァルモンを2人きりにするため、ダンスニーへのラブレターをヴァルモンに手伝ってもらうように仕向けた。
映画『恋の掟』のあらすじ【転】
ヴァルモンはセシルの部屋でラブレターの指導を始めた。ヴァルモンが愛の言葉を口述し、セシルはそれを手紙に書き写すという作業だったが、いつの間にかヴァルモンの手がセシルの体を撫で回し始めた。ドレスを脱がせ、優しくお尻にキスをするヴァルモン。セシルは何が起こっているのか分からないという目でヴァルモンを見つめ、体を預けた。
しばらくの時が過ぎ、セシルは乱れた服でメルトゥイユの部屋に飛び込んだ。メルトゥイユは作戦が成功したと分かると笑みを浮かべ、セシルにジェルクールと結婚してダンスニーを愛人にすればいいと助言する。
翌朝、何事もなかったかのようにセシルとヴァルモンは振る舞った。ヴァルモンは本命のトゥールベルへのアタックを続け、彼女の屋敷に押しかけて関係を結んだ。ヴァルモンは目的を達成すると、別れの手紙を残して姿を消した。
その後、ヴァルモンはメルトゥイユの屋敷を訪れ、トゥールベルを落とすという賭けに勝ったから賞金を寄こせと迫るが、彼女は払う気がなかったため怒って出て行く。
映画『恋の掟』の結末・ラスト(ネタバレ)
ダンスニーは愛人になってほしいというセシルの手紙にショックを受ける。そのような考えを植え付けたのはメルトゥイユであると知り、ダンスニーは怒りに任せてメルトゥイユの屋敷へ押しかけた。
一方、トゥールベルはヴァルモンへの思いを断ち切れずに彼を訪問し、再び関係を結んだ。すると今度は、トゥールベルが何も告げずに姿を消した。ヴァルモンはトゥールベルを追いかけてバラの花束を届けに行くが、彼女の夫が帰宅していたため諦めて去った。
ヴァルモンがメルトゥイユを訪問。最近の秘密を教えてあげると言われて彼女の寝室を覗くと、ベッドにはダンスニーがいた。ヴァルモンは高笑いするメルトゥイユを殴り、屋敷を出て行った。
真相を知ったダンスニーはヴァルモンに果し合いを申し込んだ。決闘の結果、ヴァルモンは負けて死んでしまう。葬儀の日、セシルは大叔母にヴァルモンの子を身ごもったことを打ち明けた。その後、セシルとジェルクール伯爵は盛大な結婚式を挙げた。その場にはひとりぼっちのメルトゥイユと、女の子たちに囲まれるダンスニーの姿があった。
映画『恋の掟』の感想・評価・レビュー
ド・ラクロの恋愛小説「Valmont」を映画化したロマンス映画。アネット・ベニング演じるメルトゥイユの悪女っぷりが突出していた。恋人への仕返しのため元恋人に15歳の少女を誘惑させたり、セシルが思いを寄せる音楽教師を寝取ったりとやりたい放題。目的を成し遂げた後の高笑いにはゾクゾクした。
コリン・ファース演じるヴァルモンのプレイボーイっぷりもハマっており、セシルのお尻にキスをするシーンは衝撃的だった。自由奔放に恋に生きた2人だったが、終盤は意外にあっけなく終わってしまった。(MIHOシネマ編集部)
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