映画『いつも2人で』の概要:『いつも2人で』(原題:Two for the Road)は、オードリー・ヘプバーン主演、スタンリー・ドーネン監督によるイギリス映画。ある夫婦の10数年間の愛情の変化と絆を描く。
映画『いつも2人で』 作品情報
- 製作年:1967年
- 上映時間:112分
- ジャンル:コメディ、ラブストーリー、ヒューマンドラマ
- 監督:スタンリー・ドーネン
- キャスト:オードリー・ヘプバーン、アルバート・フィニー、ジャクリーン・ビセット、ナディア・グレイ etc
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映画『いつも2人で』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『いつも2人で』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『いつも2人で』のあらすじを紹介します。
建築家のマーク・ウォレスと、妻のジョアンナは車に乗っている。
これからフランス旅行へ向かうのである。飛行機の中でパスポートをなくしたと騒ぐマークに、ジョアンナは冷静にそのありかを教える。二人は勝手知った夫婦なのである。
20年前。
まだ学生だったマークは、ヒッチハイクをしていた時にジョアンナと出会う。ジョアンナは可愛い娘で、マークは一目ぼれをする。
二人は一緒にフランス旅行をする中で意気投合し、そして恋に落ちる。
しばらくして二人は結婚する。
二人の友人に、ハワードとキャシーという夫婦がいる。この夫婦には小さい娘がいて、わがまま放題だった。
そんな友人一家を見てジョアンナは自分も子供が欲しくなり、マークとも話し合って子供を産む。
子供もできて幸せかと思われた日々の中で、マークの浮気が発覚する。仕事で行った先で美女と関係を持ったことをジョアンナも気付いていた。
喧嘩をし、ジョアンナも若い男になびくこともあったが、すぐに熱は冷めてしまう。
結局二人はお互いの大切さを再確認したのである。時には熱し、冷めながらも夫婦は続いていく。
そしてまた旅に出た二人。
マークはここでもパスポートをなくしたと騒ぎ、ジョアンナは冷静にパスポートを手渡すのだった。
映画『いつも2人で』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『いつも2人で』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
リアリティのある夫婦
この映画は、マークとジョアンナの出会いから今までの関係が描かれている。出会ってすぐに一目ぼれし、恋に落ちた二人は結婚するも、倦怠期がある。
このストーリー上では全くあり得ないようなことがなく、実際に多くの夫婦が抱えていそうな問題を描いているのである。
常に旅の途中を描くロードムービーで、時々誰かを巻き込みながらストーリーは展開していく。
二人が言い合うシーンが多く、それが延々と続いていく感じなので、どこか大きな盛り上がりを見せて劇的なラストを迎えるという感じでは決してない。
淡々と普通の夫婦のやりとりを見せられている感じなのである。それがつまらなく、飽きてしまう人もいるかもしれない。
だが、これほど面白みのない現実的な夫婦を見せる映画も珍しいだろう。
淡々としたやりとりの中でも、最初と最後に、飛行機の中でパスポートをなくしたマークとありかを教えてやるジョアンナのやりとりはクスッと笑えるところである。
オードリー・ヘプバーンの最高傑作か
この映画が公開された頃、オードリーの夫との離婚説が話題になっていた。何度も離婚歴のある夫メル・ファーラーとの結婚生活は14年続いたが、結局別れてしまう。
こういった背景もあり、冷え切った夫婦のストーリーであるこの映画での演技はまるで演技とは思えないほどリアルで、称賛されたのである。
確かに、過去にチャーミングで愛らしい若い娘を演じたオードリー・ヘプバーンとは思えないほど、結婚生活で愛情が薄れかけている冷めた妻がそこにはいるのである。
これは映画を観る年齢によって考え方や見え方も変わってくる作品ではないだろうか。結婚して夫婦の生活を持った経験のある人にしかわからないものもあるだろう。
恋人同士だった二人が夫婦となり、紆余曲折ありながらも同じ道を歩んでいくストーリー。オードリー・ヘップバーンと言うと可愛らしくてチャーミングな女性の役を演じる印象が強いですが、今作で彼女が演じたジョアンナは色々なことを経験しながらも夫を許し、愛し続けた強い女性です。出会った頃のような初々しさは無くて少し冷めてしまったようにも見えますが、二人の間にはしっかりと絆があり、これが夫婦になって共に人生を歩んでいくということなのだと思いました。
とてもリアリティのある作品で、面白いと言うよりも、考えさせられるストーリーになっています。(女性 30代)
映画『いつも2人で』 まとめ
オードリー・ヘプバーンの出演作の中で、最もつまらなく、しかし面白い作品だと感じた。淡々とした夫婦のやり取りには本当に山場という山場はなく、夫の浮気に腹が立ち自分も一花咲かせてやろうと若い男をひっかけるが、すぐに熱は冷めてしまう。そういう少ない山場でさえ盛り上がりに欠けていて地味で、だからこそリアリティがあっていい。
まだ何もわからない冒頭からすでに哀愁漂う感じで、引込まれるのだ。少しの切なさと、怒りと、笑いと、愛情。全部少しずつ。
当時、オードリー・ヘプバーンは38歳。もうすぐ40歳になろうかという年にもかかわらず、全く美しさは変わらなくて驚かされる。しかし、オードリー本人も結婚を経験し、年を重ねてきたので、昔のようにただ可愛いだけではないのだという主張が聞こえてきそうなくらい、いい経験いやな経験さまざまに重ねて生きてきた女性を表現している。
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